切手を貼る際のマナーと注意点
最近はインターネットの普及により以前に比べ手紙を出す習慣が減ってきています。
しかし旅行先からの絵ハガキや会社間でのやり取りなど手紙を出す機会はなくなっていません。
手紙を出す際に欠かすことのできない切手ですが、位置や絵柄を意識したことはありますか。
貼り方にはマナーがあるんです。
特に仕事で出す手紙ではマナーに気を付けたほうがいいでしょう。
切手を貼る際のマナーを注意点①:切手の貼る場所は左上か右上
切手が貼ってあれば貼り付けている場所がどこであろうと配達してもらうことができます。
だからといって適当に貼り付けるのはやめましょう。
正しい位置に貼ることでマナーもよく受け取りても気持ちいでしょう。
特にビジネス面では気を付けたいですね。
切手を貼る位置が示してあるはがきを見たことのある方は多いでしょう。
その位置を参考にしてみてください。
縦書き横書きにかかわらず、封筒が縦長のものであれば切手は左上に貼るのが正解です。
郵送物が横向きの場合、切手は右上に貼りつけてください。
このように切手を貼る正しい場所は郵便物の向きで変わりますので注意してくださいね。
よく見かける間違いは横向きのはがきなのに左上に貼ってしまっていることです。
正式には横向きの場合は左上に貼るとマナー違反になってしまいますので気を付けたいですね。
また切手を貼る範囲も正確には定められているんです。
縦書きの郵便物の場合、切手の貼り方は縦7センチ横3.5センチの範囲に収まるように貼るようにします。
横向きの郵便物では縦3.5センチ横7センチの範囲に貼るのが切手を貼り付けることのできる規定の範囲です。
細かいようですがこの範囲も守ったほうが受け取りての印象もよくなりますよ。
そして機械で消印を押せるのもこの範囲だけになっています。
正しい場所に貼ると相手の印象をよくするだけでなく、郵便局の手間も減ります。
切手を貼る際のマナーと注意点②:切手の柄も手紙の内容に合わせる
友達同士などの気心の知れた相手との手紙のやり取りではキャラクターデザインやポップなものなど、どんな切手で送っても構いません。
自分や相手の好みのデザインの切手を選んで貼るといいでしょう。
しかし正式な手紙を出す場合には何でもいいというわけではありません。
切手の絵柄にも気を付けて選ぶようにしましょう。
正式な手紙を出す時には季節感のあるもの、例えば風景など落ち着いたイメージの絵柄の切手を貼るように心がけます。
あまり派手な絵柄は避けたほうが無難ですよ。
また結婚式の招待状などのお祝い事には慶事用切手を貼るのがベストです。
慶事用切手はお祝い事のために作られた切手です。
喪中はがきには郵便局で販売されているシックな色合いの落ち着いた切手を選ぶといいでしょう。
必ずではないですが一般的な認識としては花紋様が弔事用とされていますよ。
慶事用や喪中用の切手はコンビニなどでは取り扱いがないことが多いため購入したい時には郵便局に行けば間違いありません。
切手を貼る際のマナーを注意点③:切手を貼り付ける向きに注意
切手を貼り付けるときの正式な向きは決まっていません。
しかし切手の向きが手紙の向きと合っていないと乱雑な印象を相手に与えてしまうこともあるでしょう。
手紙を受け取る方が不快な思いをすることのないように切手を貼り付ける際にはその向きにも注意するようにしましょう。
縦書きの郵便物の場合には切手の上部と封筒の上部が同じになるように絵を合わせます。
郵送物が横向きの場合には切手の上部が封筒の開封部にくるように上下を合わせて貼り付けるといいでしょう。
また封筒は縦長のものは和封筒で横長のものは洋封筒です。
縦長の封筒を横向きに使用するのはマナー違反となります。
こちらも注意しておきましょう。
ハガキを使った基本的な切手の貼り方を解説
基本的にははがきも封筒と同じように切手を貼り付けます。
縦書きのであればはがきの左上の縦7センチ、横3.5センチの範囲に収まるのが正しい位置です。
横向きであればはがきの右上、縦3.5センチ横7センチの範囲に貼り付けます。
はがきには切手を貼る目印が書いてあることが多いです。
目印に合わせて貼れば問題ありませんよ。
切手を複数枚貼る時
消費税が変わったときや封筒の中身が重い時など、切手が1枚では足りないということもあるでしょう。
切手を1枚貼るのには悩まない方でも、複数枚となると自信があまりないという方も多いでしょう。
何枚も切手を貼る場合にはどのように貼り付けるのがいいでしょうか。
枚数ごとに理想の貼り方を解説します。
切手を複数枚貼る時 2枚のとき
縦書きの郵便物を送る場合には左上に貼り付けます。
縦に並べて貼り付けましょう。
横書きの郵便物の時では右上に貼り付けます。
切手は横に並べて貼りましょう。
2枚の切手が重なることのないように注意して貼り付けていきます。
だからといって間が開きすぎていてもおかしいのでなるべく隙間は作らないようにしましょう。
理想は3.5センチ×7センチの間に切手が収まることです。
また高さを揃えたり絵柄を揃えるとなおいい印象を与えることができるのではないでしょうか。
切手を複数枚貼る時 3枚のとき
3枚貼るときも通常の貼り方と同じように貼りつけましょう。
縦長の手紙では左上に、横長の手紙では右上に切手を貼り付けます。
しかし3枚貼るとなると、隙間なく貼っても多少既定の範囲からはみ出してしまいます。
なのでできるだけ間隔は開けずに切手同士が重ならないように気を付けて貼りましょう。
多少は既定の範囲からはみ出してしまっても問題ありません。
受け取り側が乱雑な印象を受けないように丁寧に貼りましょうね。
また切手の値段が異なる場合ですが、その時には切手を貼り付ける順番にも気を付けます。
縦長の郵便物では値段の高いものか1番上になるようにして順番に貼るようにします。
そして金額の低いものが下にくるように順に貼りつけるのが切手を複数枚貼り付けるときのマナーなので覚えておきましょう。
横長の郵便物の場合には切手を貼る順序に関していえば正式な決まりはありません。
しかしこちらも金額順に並べて貼ったほうが見栄えが良くなるので意識してみてください。
切手を複数枚貼る時 4枚のとき
4枚貼り付けると規定の範囲に収めることは不可能です。
切手が多いとあまり見栄えも悪くなりがちです。
ありあわせのものを急いで貼り付けたように見えてしまうこともあるでしょう。
そう見えないためにもしっかりと貼るようにします。
通常は郵便物を出す時に切手を4枚貼らなければならないということはまずないでしょう。
しかし配達証明や書留など、郵便のオプションを加えると郵送料が通常の配達よりも高くなり切手が多く必要になる場合もあります。
郵便物の向きに合わせて縦や横に並べて貼り付ければ問題ありません。
しかし2枚ずつに分けて2列に貼り付けると見た目がよくなりますよ。
また前述したように切手の値段も意識して貼りましょう。
値段の高いものから低い順に貼り付けていくと見た目がきれいで印象がいいでしょう。
切手を複数枚貼る時 5枚以上のとき
切手5枚を貼り付ける場合にも3.5センチ×7センチの範囲を意識してください。
枚数が多いので完全に収めることは無理です。
貼り付ける際には切手同士が重ならず、隙間がないように貼ることを意識するといいでしょう。
5枚を1列に並べてもいいですし、3枚と2枚に分けて貼ってもいいです。
また郵便局に行くことで切手を1枚5円で交換してもらうことができます。
枚数が多くなってしまう場合には郵便局でまとめた金額の切手に交換してもらうのもおすすめです。
切手の枚数が多いと受け取り手にもあまりいい印象にはなりませんよ。
切手が剥がれない様にするおすすめの方法
せっかく正しい位置に切手を貼っていても相手に届くときに切手がはがれてしまっては残念です。
切手はどのようにすればはがれにくくなるのでしょうか。
切手が剥がれない様にするおすすめの方法①:水で貼る
切手の裏は水で濡らすことで貼り付けられるようになっています。
切手を濡らすために唾をつけたりなめたりすることはマナー違反なので絶対にやめましょう。
しかし切手に直接水をつけると水が付きすぎてしまうことで、切手がよれてしまい見た目が悪くなってしまうことがあります。
そこでおすすめなのが濡らしたティッシュです。
ティッシュを濡らしたら軽く絞り切手の裏を濡らして貼るとうまくいきますよ。
切手が剥がれない様にするおすすめの方法②:ノリは使わない
糊を使って貼るのは丁寧でよさそうですが実ははがれやすくなってしまいます。
切手の裏は湿らすことで糊になりますので、重ねて糊を塗ることで郵便物と切手に少しの厚みが出てしまいます。
厚みが出ることにより隙間ができやすくなるのではがれてしまう可能性が出てきます。
切手がはがれないようにするためにはのりは避けたほうがいいでしょう。
切手が剥がれない様にするおすすめの方法③:両面テープで貼る
両面テープで貼るのも切手がはがれにくくおすすめです。
両面テープが切手からはみ出ないように注意して使いましょう。
またセロハンテープを使い貼り付けるのはあまりよくないので避けたほうがいいでしょう。
切手の上からセロテープを貼ってしまうと消印が押せなくなりますし、見栄えもよくありませんよ。
簡易書留に適した切手の貼り方を解説
簡易書留はポストに投函して送ることはできません。
必ず郵便局の窓口に出向いて手続きを行い郵送してもらいます。
なので切手のは貼らずに現金で支払うのが一般的です。
しかし切手が手元にある場合などはそれを使って送ることもできます。
切手を貼る場合には普通郵便と同じように貼り付けましょう。
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正しい貼方で切手を貼ろう
インターネットが普及している今でも手紙は重宝されているツールです。
手紙を受け取った時に切手の貼り方を見ている方は意外と多いです。
せっかく手紙を送っても切手の貼り方で相手に不快感を与えてしまうのは残念なことです。
手紙を送るときにはこの記事を参考にして切手を正しく貼りましょう。