ワトコオイルとは?
ワトコオイルは、亜麻仁油(あまにゆ)を原料とした、自然由来の油性塗料です。
ホルムアルデヒドなどの有害と言われる化学物質を含まない塗料なので、床や壁などの内装材や家具などに使用できます。
素材の表面に塗料を乗せるというよりは、素材自体に染み込ませるタイプの塗料で、自然素材にこだわっている方やナチュラル系のインテリアが好きな方に特に人気があります。
ワトコオイルの塗り方の手順を紹介
ワトコオイルの塗り方の手順は以下の通りです。
- 塗布(1度目)
- 拭き取り
- 塗布(2度目)
- ウェット研磨
- 拭き取り
- 乾燥
次に、ワトコオイルの塗り方の手順について詳しくみていきましょう。
ワトコオイルの塗り方の手順①:塗布(1度目)
塗装の前に、塗布面を乾いたタオルなどでさっと拭いて、表面のゴミや汚れを落としておきます。
ワトコオイルを刷毛でまんべんなく塗ります。
ワトコオイルの塗り方の手順②:拭き取り
そのまま乾燥させるのではなく、塗布して少し置いたら不要な布などで余分な塗料を拭き取ります。
ワトコオイルの塗り方の手順③:塗布(2度目)
拭き取ったあとよく乾いてから、2度塗りします。
1度目は材料が塗料をよく吸い込みますが、2度目はある程度吸い込みが落ち着いているので、1度目よりも少ない量で塗り重ねます。
ワトコオイルの塗り方の手順④:ウェット研磨
乾かないうちに、240から400程度の細かさの耐水ペーパーで表面をこすります。
ウェット研磨することで、表面の細かなケバ立ちがなくなるので、見た目がツヤツヤになります。
ワトコオイルの塗り方の手順⑤:拭き取り
残っている塗料をよく拭き取ります。
塗料が溜まったまま乾燥すると色むらになりますので、吸い込まなかった塗料は全て拭き取るのがきれいに仕上げるコツです。
ワトコオイルの塗り方の手順⑥:乾燥
すべての作業が終わったら、24時間以上乾燥させます。
ワトコオイルの簡単な塗り方
DIYで塗装にチャレンジしようと思うと、思ったよりも手順が沢山あって大変だと実感される方が多いのではないでしょうか。
塗装の前には塗布面の下処理が必要だったり、一度だけでなく二度三度塗りが推奨されていたり、塗った後も拭き取りやペーパーがけが必要だったりと、綺麗に仕上げるにはいくつもの過程を丁寧に行う必要があります。
ワトコオイルは、上でご紹介した塗り方で作業を行うのが最もおすすめですが、刷毛のかわりにスポンジを使っても良いですし、ツルツルの仕上がりを求めない方はウェット研磨をしなくてもかまいません。
ウェット研磨をすると表面のざらつきがなくなり、ウェット研磨の前と後では手触りやツヤに違いが出ますが、ナチュラルな仕上がりが良い方は、ウェット研磨せず拭き上げして仕上げてもよいでしょう。
ワトコオイルは、そういった塗装作業に必要な基本手順の点からすると、比較的雑な塗り方をしても綺麗に仕上がる、ビギナーにもおすすめの塗料と言うことが出来ます。
ワトコオイルが乾かない?乾燥時間の目安は?
一度ワトコオイルの塗装にチャレンジしてみて「ワトコオイルが乾かない」「乾きにくい」と感じた場合はおそらく、塗料の拭き取りが足りていないためです。
ワトコオイルは材料に染み込むタイプの塗料ですので、染み込まずに表面に残った塗料は不要なものです。
これを十分に拭き取らずに乾燥させてしまうと、べたつきの原因になったり、後から摩擦などで色落ち・色移りする可能性があります。
色をしっかりと付けたい場合には、2度塗りからさらにもう1回行程を増やして、3度塗りするようにしましょう。
拭き取りしてみてまだ濃さが足りないというときは、塗料のカラーを選択しなおしたほうが、思った通りの色に仕上がります。
ワトコオイルの乾燥時間は、1度塗りの後は1~2時間、2度塗り(仕上げ)の後は24時間以上必要です。
完全に乾燥しないうちは加工したり家具を置いたりすると色落ちやムラの原因になりますのでに注意しましょう。
おすすめのワトコオイル本
ワトコオイルをはじめとする塗料を使ったDIYの手順やテクニックについて掲載した本です。
内装だけでなく、エクステリア(外装)や木工品など、塗装する対象によって違う塗り方があるので、基本の塗り方を何種類か覚えておきましょう。
ワトコオイルのような木肌に染み込ませるタイプの塗料はもちろんのこと、様々な塗料がどんな場所や用途に向いているのかといった解説が丁寧に書かれています。
塗装の入門編としておすすめの1冊です。
ワトコオイルの塗り方とは?誰でも簡単にできる方法を大公開のまとめ
ワトコオイルは自然塗料であり、木の風合いが味のある仕上がりになるため、老若男女問わずナチュラルな雰囲気を求める方に支持されています。
ワトコオイルの塗り方は、手順がいくつもあって面倒なように感じますが、正しい塗り方は仕上がりの美しさに違いが出ますので、ぜひ時間に余裕をもってワトコオイルの塗装に挑戦してみてくださいね。