対流式石油ストーブにおけるコロナとトヨトミを徹底比較
石油ストーブは灯油を燃焼させて発生した熱で空間を温める暖房器具です。
その石油ストーブにはファン式、ファンを使わない対流式と反射式があり、ファンを使って熱を送るか、空気の流れを利用してストーブから出る熱を放射する違いがあります。
対流式と反射式は着火時の発火で乾電池を使う以外は電気を使わないので、災害時の暖房器具や簡単な煮炊きに活躍してくれることから人気となってます。(乾電池を使い発火するタイプでもマッチやライターで着火できるタイプもあります)
こちらでは対流式石油ストーブについて、人気のあるメーカーのコロナとトヨトミについて比較していきます。
コロナ | トヨトミ | |
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メーカー型番 | SL-6618-W | KS-67H |
暖房目安の部屋の広さ | 木造17畳まで、コンクリート23畳まで | 木造17畳まで、コンクリート24畳まで |
サイズ | 高さ59.8×幅46×奥行46cm | 高さ58.3×幅48.2×奥行48.2cm |
重量 | 11.2kg | 11.0kg |
タンク容量 | 7.0L | 6.3L |
燃焼時間 | 10.9時間 | 10.0時間 |
暖房出力 | 6.59kW | 6.66kW |
点火つまみ | 視認性の良いカラー点火 | 電子点火 |
カラー | ホワイトのみ | ホワイト・ブラック |
対震自動消火装置 | あり | あり |
amazon参考価格 | 27,800円 | 19,200円 |
対流式石油ストーブのコロナとトヨトミについて比較
比較対象の目安を「暖房目安の部屋の広さ」として、コロナとトヨトミのスペックの詳細について上記に一覧としました。
amazonの参考価格については2019年4月現在のものとなり、あくまでも参考価格ですのでお買い求めの際は改めてご確認くだいさい。
双方の特徴としてどちらも着火の為にに乾電池を使用、360℃遠赤外線炎筒でじんわりとお部屋を暖めて、天板の上で湯を沸かしたり煮物をしたりできる構造の石油ストーブが人気があります。
トヨトミだけの特徴としては、消火時の臭いを押さえる「ニオイセーブ消火」機能があるので、独特のニオイの発生を押さえてくれ、石油タンクが2重タンク構造になっているので万一の転倒時にも石油がこぼれにくく安全です。
石油ストーブにおける1時間あたりの燃費を詳しく解説
石油ストーブと一口に言ってもファンヒータータイプと反射・対流式があり、ファンヒータータイプは電気を必要とするので、灯油代の他に電気代も加算されることを覚えておきましょう。
石油ストーブの燃費消費量と料金 | |
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灯油の価格 | 90円/1L(全国平均2019年4月3日現在) |
1時間あたりの灯油の平均消費量(木造6畳用の場合) | 約0.2L(6畳用のストーブ) |
●1時間あたりにかかる灯油料金 | 90円×0.2=18円 |
1日当たりの灯油の消費量(8時間使用したとして) | 0.2L/時×8時間=1.6L |
●1日あたりの灯油の燃費料金(8時間使用したとして) | 1.6L×8時間=144円 |
1週間あたりの灯油の消費量(8時間×7日間として) | 1.6L×7日=11.2L |
●1週間あたりの灯油の燃費料金(8時間×7日間として) | 11.2L×90円=1,008円 |
1か月当たりの灯油消費量(30日として) | 1.6L/日×30日=48.0L |
●1か月当たりの灯油の燃費料金(30日として) | 144円×48.0L=6,912円 |
灯油価格参考価格: 資源エネルギー庁:全国平均2019年4月3日現在
石油ストーブの燃費
6畳の部屋で一日8時間使用した燃費は144円、1週間あたりの燃費で1,008円、灯油の1か月あたりの燃費は6,912円となるようです。
上記の一覧表では一般的な反射式石油ストーブ6畳用を例として記載しています。
暖房目安の部屋の広さ、ストーブのタンクの容量により燃費は変わりますので、お使いの石油ストーブの「仕様」をご参照ください。
石油ファンヒーターの燃費
石油ファンヒーターに関しての1時間あたりの燃費については上記の灯油の燃費の他に電気代もかかります。
コロナ石油ファンヒーター7畳用の連続燃焼時定格消費電力が15Wとなっており、ここでは東京電力の平均的な電気料金1kWhあたり26.00円で計算します。
石油ファンヒーター燃費 | |
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1時間あたりの連続燃焼時定格消費電力 | 15W |
平均的な電気料金1kWhあたり(東京電力の平均的な電気料金としてます) | 26.00円 |
〇1時間あたりの電気料金 | 0.015kw(15W)× 26.00円=0.39円 |
〇1日あたりの電気消費料金(8時間使用したとして) | 0.39円×8時間=3.12円 |
〇1週間あたりの電気の消費料金(8時間×7日間として) | 3.12円×7日間=21.84円 |
〇1か月当たりの電気消費料金(30日として) | 21.84円×30=655円(小数点以下切り捨て) |
●1か月当たりの灯油消費料金(30日として) | 144円×48.0L=6,912円 |
灯油燃費料金と電気燃費料金の合計 | 6,912円+655円=7,567円 |
※1kWhの電気料金はお住まいの地域やご契約先の電力会社により異なります。
石油ファンヒーターの1ヶ月の燃費に関するランニングコストは7,567円となりました。
石油ストーブの燃費が悪いって本当?灯油とガスを徹底比較
これまで石油ストーブの燃費について説明してきましたが、こちらではガスストーブについても燃費を調べてみました。
最近ではガスストーブも様々な種類が販売されており、都市ガス、LPガス対応もあり、最近では非常時やアウトドアグッズとして使えるカセットガス対応のガスストーブも増えてきました。
ガス料金については都市ガスとLPガスがありますが、LPガスについては取り扱っている業者により価格が違うので、こちらでは一般的な都市ガスのガスストーブの燃費としました。
ガスストーブ木造7畳/コンクリート9畳用、1時間あたりのガス料金は平均値とし、1時間あたり約17円、1日あたり(8時間とする)約136円、1月あたり約4,080円となります。
石油ストーブとガスストーブの燃費の違い
では、石油ストーブ、石油ファンヒーター、ガスストーブの燃費料金を一覧にしたものを見てみましょう。
燃費料金一覧表 | ||
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石油ストーブの燃費 | 灯油代のみ | 6,912円 |
石油ファンヒーターの燃費 | 灯油代+電気代 | 7,567円 |
ガスストーブの燃費 | 都市ガス代のみ | 4,080円 |
料金では都市ガス使用のガスストーブが一番燃費が良いことがわかりました。
ただ、暖かさや電気を使用しなければ稼働しないなど一長一短がありますので、住んでる地域や自分で心地の良いストーブを選ぶのが良いでしょう。
高燃費でおしゃれな石油ストーブおすすめ10選
暖房器具はメインとしての用途の他に、部屋ごとなど場所に応じて移動できるものが好まれているようです。
こちらでは移動にも対応できる、高燃費ながらおしゃれなおすすめの石油ストーブ10選をご紹介します。
- アラジン ブルーフレームヒーター BF3911
- トヨトミ 石油ストーブランタン調レインボーストーブ RL-250
- コロナ ポータブル石油ストーブ SX-E3518WY
- トヨトミ 石油ストーブ レインボー クラシック CL-25E
- コロナ 石油ストーブ RXシリーズ RX-22YA(HD)
- ダイニチ 石油ファンヒーターLタイプFW-5618L-W
- アラジン 石油ストーブAladdin AKP-S248/K
- トヨトミ対流形石油ストーブ RB-2500
- コロナ 石油ストーブSL-6618-W
- トヨトミ石油ストーブ KS-67H(B) ブラック
高燃費でおしゃれな石油ストーブ①:アラジン ブルーフレームヒーター BF3911-G
アラジンのストーブと言えばこ美しい青い炎が特徴の「ブルーフレーム」ですね。
ノスタルジックなその佇まいと燃費の良さで断トツの人気を誇っています。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ②:トヨトミ ランタン調レインボーストーブ RL-250
ランタン調のデザインがアウトドアグッズとしても男女問わず好まれていて人気のストーブです。
ステンレス製の天板ガードが熱を下に流してくれる役割をしてくれるので、小さいながらも暖かいと評判です。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ③:コロナ ポータブル石油ストーブ SX-E3518WY
反射式のストーブは壁に近づけられ、灯油タンクの容量も大きく燃費が良いので年代問わず好まれるようです。
木目調のデザインも落ち着いていてインテリアを選ばないことから人気です。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ④:トヨトミ レインボー クラシック CL-25E
唐草模様のガードとこのガードに合わせた菱形の連続パターンでできたガラス燃焼筒がレトロな雰囲気のポータブル石油ストーブ。
30年以上のロングセラーで燃費の良さは折り紙付きです。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ⑤:コロナ 石油ストーブ RXシリーズRX-22YA(HD)
こちらのコロナの反射式石油ストーブは電源(100V)不要な石油ストーブなので防災時の備えにもなり、コンパクトサイズなので置き場所に困らない上、暖かいと人気です。
給油口のつまみを引いて開け、給油が終わればパチンと閉める設計になっているので、手が汚れない「よごれま栓」が画期的なこちらのストーブ。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ⑥:ダイニチ 石油ファンヒーターLタイプFW-5618L-W
ダイニチの石油ファンヒータースートブは地味に人気があるんです。
ファンヒーターのウィークポイントである着火時間がわずか40秒ほどで着火、燃焼量を自動コントロールしてくれるecoおまかせモードがついているので安心して使えます。
年々機能、性能が進化しているにも関わらず、価格は据え置きなのもの人気の所以でしょうか。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ⑦:アラジン 石油遠赤ヒーター ブラック AJ-F38B
アラジンの特徴であるブルーフレームの炎が見えるファンヒータータイプの石油ストーブです。
スイッチを入れてから約10秒ほどで着火するのも嬉しいぽいんとですね。
乾燥肌の方や、温風が気になるけどファンヒーターにしたい方には最適な遠赤ふく射暖房でじんわりとした暖房に切り替わる優れものです。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ⑧:トヨトミ対流形石油ストーブ RB-2500
トヨトミの石油ストーブはもう一回り大きいものが有名ですが、近年はこちらの小さい方も人気なんです。
台座が丸くて置き場所がコンパクト、燃費もいいので一人暮らしの方や、限定した場所でで使うにはこのサイズがちょうど良いと人気です。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ⑨:コロナ 石油ストーブSL-6618-W
コロナの石油ストーブと言えばこちらのストーブではないでしょうか。
どっしりとした構えの通り暖房効率も良いことから、オール電化のお宅などはこのストーブをメインの暖房にするお宅も見られます。
高燃費でおしゃれな石油ストーブ⑩:トヨトミ石油ストーブ KS-67H(B) ブラック
白やレトロなカラーが大い中、対流式ストーブのブラックカラーの石油ストーブは珍しく売り切れが続くほどです。
喜ばれる製品づくりに力を注いできたトヨトミのこだわりが、シックなインテリアを好む人や、男性などから絶大な人気があります。
おすすめのあったか便利グッズ
パネルヒーターですが、天ぷらガードのように立てて使える便利グッズです。
電気代は1時間あたり約3.8円なので省エネで経済的なのもいいですね。
足元に置いても、ヒートショック対策にも、ペットの暖房としても、3時間タイマー付きなので安全に使えます。
燃費の良い石油ストーブでポカポカ快適な暮らし
最近ではオール電化住宅が増えて石油ストーブを据え付けにするお宅も減ったのではないでしょうか。
でも電気の暖房では得られない暖かさが石油ストーブにはあり、使う場所によっては燃費効率が良い場合もあります。
こちらで紹介したようにメインとしても充分暖かいポータブル式の石油ストーブがたくさん販売されているので防災の備えにも一台お手元にどうぞ。