ネジの回し方のコツ
ネジをうまく回すにも、コツがあります。
それも、たったの2つです。
- ドライバーは大きいものから
- 回す時の力加減に気を付ける
プラスドライバー、マイナスドライバーまた、ネジを締める時も緩める時も同じです。
具体的に説明しましょう。
コツ①:ドライバーは大きいものから
ネジ山に合ったドライバーを選ぶ時は、大きいドライバーから小さいドライバーへと順番にあてがって、合うものを選びましょう。
小さいドライバーは、ドライバーのサイズより大きいネジ穴にでも、差し込めてしまえるのです。
このまま回しても、回らない事はないですが、ドライバーやネジ山をつぶしてしまうことになります。
ネジの大きさも色々ありますから、お家には大、中、小で、サイズを違えたドライバーを揃えておきましょう。
コツ②:回す時の力加減に気を付ける
ネジは、ドライバーを回すだけでは回らないのです。
ネジを締める時も緩める時も、回しながら押すのが大切なのです。
また、押す力と回す力は、7:3の比率で力加減しましょう。
押す力のを強めに意識すると、うまく回りますよ。
身近なものを使ったネジが回らない時の対処法
何としてもネジが回らない時、身近なものを使って対処する方法があります。
- 輪ゴムをネジにかませる
- ネジ山に油を塗る
- ネジを温めてから冷やす
ネジがうまく回らない理由は大抵、ネジ山がつぶれている、ネジが固い、ネジが錆びている、の、どれかですよね。
対処法①:輪ゴムをネジにかませる
ネジ山が少しつぶれたせいで回らない場合に使える方法です。
ネジ山の上に輪ゴムを乗せて、その上からドライバーを当てて回しましょう。
輪ゴムは、幅の広い物を使いましょう。
うまくネジを回せますよ、良く知られている方法ですから、覚えておきましょう。
ただ、完全にネジ山がつぶれていると、この方法は使えません。
対処法②:ネジ山に油を塗る
ネジが錆びたせいで回らない場合は、ネジに直接、油をかけましょう。
潤滑油を使うことで、滑りを良くするのです。
ネジも金属ですから、当然、錆びてきます。
錆びのせいで回わらないのは、ネジが固くなって器材とネジの間の摩擦が大きくなるからです。
使う油は、自転車油やミシン油などが良いですよ。
かけた後、半日以上置いてから回すと、簡単に回ってくれます。
対処法③:ネジを温めてから冷やす
固くて回らない時は、ネジを温めてた後、冷やしてみましょう。
金属は温めると膨張し、冷めると縮みますね、つまり、熱膨張を利用するのです。
熱膨張の性質で、ネジとネジが締めている器材との間に隙間ができます。
ネジを温めるには、アイロンを使うのが手軽です。
ネジが温まったら、アイロンをやめて、そのまま冷ましましょう。
それからドライバーで回すと、あれだけ回らなかったのが、驚くほど楽に回りますよ。
ネジが回らない時に使える便利なアイテム
ネジが回らない時に使う、便利なアイテムが売っています。
- メガドラインパクタ
- ネジとりインパクト
- ネジすべり止め液
- ネジザウルス
- ネジバズーカ
- 折れたビス抜き
かなり回らなくなったネジでも簡単に解決できますよ。
便利アイテム①:メガドラインパクタ
一見、普通のドライバーのように見えますね。
もちろん、普通のドライバーとしても使えます。
握り手のお尻の部分を、金づちなどで叩ける仕様になっています。
握り手のお尻の部分を叩くと、ドライバーの先が回り、ネジが緩んでくれるのです。
金づちで叩く事で、ネジ山にしっかりフィットするのも特徴ですね。
ただ、ネジ山が完全に潰れている場合は使えません。
便利アイテム②:ネジとりインパクト
こちらは、潰れたネジ山に新たな溝を作ってネジを回すアイテムです。
メガドラインパクタと同じく、叩く事でネジが回る仕様になっています。
使い方は、まず、潰れたネジ山に合うビットを選んで直接あてがい、新たなネジ溝ができるまで、ビットの後ろを金づちで叩きます。
新しい溝が出来たら、ビットをネジとりインパクト本体に取り付けて再度、ネジ山にあてがい、ネジ取インパクト本体のお尻の部分を金づちで叩くと、ネジが回って緩むのです。
完全にネジ山が潰れている場合も使えるのが良い所ですが、こちらは、ネジを緩める時専用です。
便利アイテム③:ネジすべり止め液
ネジ穴が潰れ方が小さい時に、活躍するアイテムです。
チューブに入っているのは、潤滑剤に粒子が混ざったものです。
ドライバーかネジ穴に、ほんの1滴つけるだけで、がっちりとかみ合うようになり、全然回らないネジが簡単に回ってくれるようになりますよ。
このアイテムも、ネジを締める時、緩める時、どちらでも使えます。
便利アイテム④:ネジザウルス
見た目はペンチみたいですね。
その通り、ネジをがっちりと掴んで、そのまま回すアイテムです。
縦からでも横からでも、ネジを掴めますよ。
ネジ山が潰れた、錆びた、がっちりと器材についてしまった、あらゆる回らない原因に対応できます。
また、特殊な形をしているネジにも使えるのが良い所です。
実は、本当にペンチとしての機能も備えているのです。
1つ、お家に置いておくと良いアイテムですよ。
便利アイテム⑤:ネジバズーカ
こちらは、六角ネジにも使える所が最大の特徴です。
ネジ山の潰れ具合から、適切なビットを選んで、普通のドライバーと同じように回します。
ネジ山が潰れたネジだけでなく、錆びたネジ、器材にめり込んでしまったネジも楽に外せますよ。
便利アイテム⑥:折れたビス抜き
こちらは、かなり特殊なケースに使うアイテムです。
ネジの頭が取れた状態で、ビスだけが器材の中に残っている時、このアイテムを使うと、簡単に取り除けるのです。
逆に、ネジの頭のあるネジには使えません。
ビスを抜いた所に何の問題もなく再度ネジをつけられるのが良い所ですね。
おすすめの暮らしの知恵本
家庭でも使われる一般的な工具について詳しく説明している本があります。
揃えるべき工具、安全に使う方法について、イラストと短い文章で書かれています。
工具の入門書とも言える1冊です。
ネジが回らない時は、頭とアイテムを使って
ネジが回らないと、どうしても焦ってしまい、力任せに解決しようとしがちですね。
しかし、それでは解決しないどころか、余計に回らない、という悪循環に陥るだけです。
ネジが回らない時は、手ではなく、頭を回しましょう。
どうして回らないのか、原因を見極め、適切なアイテムを使えば、簡単に解決できるのです。