羽毛布団は自宅の洗濯機で洗濯できる
羽毛布団を干すことはできるということを知っていても、自宅の洗濯機で丸洗いできるということは知らない人も多いようです。
しかし、洗濯を始める前に洗濯表示を確認する必要があります。
洗濯マークや手洗いマークがある羽根布団のみが洗濯可能な羽根布団ということです。
たとえ水洗いができる布団として販売されていたとしても、布団を洗濯することに躊躇する人もいるでしょう。
一般的に羽毛布団は、水鳥の羽根を綿やポリエステルの生地で包んで作られています。
羽根も綿もポリエステルも水洗いができる素材なので、洗濯をしても問題ありません。
つまり、水洗いできるということは自宅の洗濯機でも洗濯ができるということです。
しかし、羽毛布団は他の素材の布団に比べてデリケートであるため、正しい方法で洗濯をしなければなりません。
羽毛布団を自宅で洗濯する方法
羽根布団を自宅で洗濯する方法は2つあります。
その2つの方法をご紹介します。
- 洗濯機で洗う
- バスタブで洗う
羽毛布団を自宅で洗濯する方法①:洗濯機で洗う
丸めた羽毛布団がすっぽりと入るほどの容量の大きな洗濯機であれば、洗濯機で洗えます。
羽根布団を折り畳み、大きな洗濯ネットに入れて洗濯槽の中へ入れましょう。
洗剤は、中性洗剤を使用します。
洗濯コースは、毛布コースなどの大物洗いの洗濯コースを選びましょう。
脱水まで終わったら、羽根布団を広げて羽根の偏りを整えます。
キルティングされている羽根布団は、一つひとつのキルティング内の羽根の偏りを整えましょう。
少し時間はかかりますが、綺麗に仕上げるための大切な工程です。
乾燥は、風通しのよい場所で何度か裏返しながら陰干ししましょう。
午前中に洗濯機を回したとしても、夕方までの一日では完璧に乾燥しません。
できれば、翌日も同じように裏返しながら乾燥させてください。
しっかりと乾かすことが大切です。
羽毛布団を自宅で洗濯する方法②:バスタブで洗う
ふんわりとした状態の羽根布団が洗濯機に入らない場合は、バスタブを使って洗濯しましょう。
洗濯とすすぎはバスタブで行い、脱水は洗濯機を使うことがおすすめです。
羽毛布団は、水に濡らして空気が抜けると体積が小さくなります。
ふんわりとした羽根布団が入らなかった洗濯機でも、水を含んだ羽根布団ならばほとんどの洗濯機に入る場合が多いです。
バスタブで洗濯をする場合も、洗濯ネットに入れましょう。
洗剤も洗濯機を使う場合と同様に、中性洗剤を使います。
バスタブに浸けた羽毛布団は、優しく手で押し洗いしましょう。
すすぐ場合も同じように、優しく行います。
すすぎは、綺麗な水に変えながら行いましょう。
すすぎのし過ぎは、生地を傷める原因になるので、注意が必要です。
バスタブに掛けて30分ほど放置して水気を切ります。
洗濯機を使用して脱水をする場合は、軽く水を切った羽根布団を洗濯機に移して脱水をしましょう。
脱水をした羽毛布団は、広げて羽根の偏りを整えてから、風通しのより場所で陰干しします。
洗濯機で脱水をした場合であれば2日間ほど干せば乾燥できますが、バスタブで手で絞った場合は、3日間ほど乾燥させましょう。
羽毛布団を自宅で洗濯するのに便利なグッズ
自宅で羽毛布団を洗濯する際にあると便利なグッズをご紹介します。
- 洗濯ネット
- おしゃれ着用洗剤
- 物干し竿
羽毛布団を自宅で洗濯するのに便利なグッズ①:洗濯ネット
洗濯機で洗濯するにしても、バスタブで洗濯するにしても、羽毛布団が入る大きさの大きな洗濯ネットが必要です。
洗濯ネットの役割は、シワ予防や洗濯時の摩擦から生地を守るため。
丸めた羽根布団がすっぽりと入る大きさの特大ネット。
口部分が大きく開くので、使いやすさも抜群です。
羽毛布団を自宅で洗濯するのに便利なグッズ②:おしゃれ着用洗剤
羽根布団をより綺麗に仕上げるには、洗剤が必要です。
洗剤は中性洗剤がおすすめ。
中性洗剤とは、おしゃれ着用洗剤として販売されているものに多いです。
アルカリ性の洗剤の方が洗浄力は強いですが、羽根布団を傷めないためには中性洗剤を選びましょう。
アロマティックブーケの香りが漂う中性洗剤。
汚れや臭いをスッキリと落としてくれます。
洗剤はたっぷりと入れればよいというわけではないので、容量を守って使用しましょう。
羽毛布団を自宅で洗濯するのに便利なグッズ③:物干し竿
羽根布団の洗濯を成功させるには、完璧な乾燥が肝心です。
しっかりと乾燥させるには、物干し竿があると便利。
ベランダなどの手すりを利用して干すこともできますが、パネルの部分には風が通らないため、物干し竿を使って干すことをおすすめします。
マンションで戸建てでも使いやすい伸縮可能な物干し竿。
ステンレス製なので軽く、部屋干しに使いたいときの移動も楽です。
コインランドリーで羽毛布団を洗濯できる
自宅で洗濯できる羽根布団は、コインランドリーでも洗濯できます。
洗濯したい羽毛布団の布団カバーを外しましょう。
キルティング加工されているのであれば、四つ折りにしてからくるくると巻き、洗濯槽に入れます。
キルティング加工されていない羽毛布団は、洗濯することで羽毛が偏ってしまわないように、丸めた布団をビニール紐などの紐でしばりましょう。
洗剤は、弱アルカリ性の中性洗剤がおすすめです。
重曹をプラスすれば、消臭効果が期待できます。
洗濯後は、乾燥をしましょう。
生乾きを防ぐためにも、しっかりと乾かさなければなりません。
乾燥機に入れる前に、一度羽毛布団を広げて、空気を含ませることがコツです。
このひと手間で、ふんわりと仕上がります。
紐で結んだ羽根布団の紐は、乾燥機に入れる前に切っておきましょう。
宅配クリーニングで羽毛布団を洗濯する方法も
自分でクリーニング店に持ち込むのではなく、家から一歩も出ることなくクリーニングをしもてらえる宅配クリーニングというサービスをご存知でしょうか。
集荷や集配をしてもらえるため、羽毛布団などのかさばるものには、ありがたいサービスです。
自宅やコインランドリーで洗濯するよりも宅配クリーイングは費用がかかりますが、プロの手によるクリーニングをしてもらえます。
おすすめの羽毛布団洗濯の頻度
羽根布団が洗濯できるとわかれば、定期的に洗濯をして、清潔な状態を保ちたいと多くの人が思うでしょう。
では、どのくらいの頻度で羽根布団を洗濯すればよいでしょうか。
汚してしまった場合は、すぐに洗濯する必要がありますが、通常の使用であれば、臭いが気になった時や1年に1度くらいの頻度にしましょう。
なぜなら、洗濯をする際に水にさらされることで羽毛がダメージを受けてしまい、少なからず少しずつ傷んでしまうからです。
普段は羽根布団のカバーをこまめに洗濯しましょう。
羽根布団自体は風通しのよい室内で部屋干しをして、湿気を飛ばすとよいです。
日干しは月に1度くらいを目安にすると、殺菌になります。
自宅とコインランドリーと宅配クリーニングでベストな羽毛布団の洗濯方法
自宅、コインランドリー、宅配クリーニングそれぞれにおいて、どのような人がどの洗濯方法がベストなのかをご紹介します。
- 節約したい人
- 車を持っている人
- 時間と仕上がりを重視する人
自宅がベストな羽毛布団の洗濯方法な人:節約したい人
水道代や電気代、洗剤代はかかりますが、3つの洗濯方法の中で一番費用のかからない洗濯方法です。
費用はかかりませんが、他の方法と比べると時間がかかります。
コインランドリーがベストな羽毛布団の洗濯方法な人:車を持っている人
車を持っている人で、少し費用がかかっても時間を節約したいのであればコインランドリーでの洗濯がベストです。
自宅で羽根布団をしっかりと乾燥させるには、2~3日間かかります。
しかし、コインランドリーで洗濯をすれば乾燥機があるので、時間の短縮になります。
宅配クリーニングがベストな羽毛布団の洗濯方法な人:時間と仕上がりを重視する人
宅配クリーニングがベストなのは、時間と仕上がりを重視する人に向いています。
集配と配達を都合に合わせてしてくれるため、自宅で他のことをしながらクリーニングを利用できます。
クリーニングはもちろんプロのしてくれるため、仕上がりを重視する人にもピッタリです。
おすすめの羽毛布団洗濯方法が掲載された本
体と財布に優しい洗濯術として、布団や毛布を自宅の洗濯機で洗う方法が紹介された本です。
布団以外のアイテムを家庭で洗濯する方法も紹介されています。
この1冊でシャツやダウン、スーツ、ニット、ゆかたの洗い方が分かります。
頑固な汚れや落ちない染みの洗い方まで分かる便利な1冊です。
著者は、白栄舎クリーニング代表の茂木孝夫さん。
各地で講演会活動も行うクリーニングのプロです。
羽根布団を自分で洗濯してみよう
羽根布団に付着する水溶性の汚れを落とすためにも、水洗いをすることは大切なことです。
一日の疲れを取るためにも、寝具である羽根布団はいつも綺麗な状態をキープしておきたいですよね。
羽根布団の洗濯方法を知っておけば、予期せぬアクシデントで羽根布団を汚してしまった場合にも慌てずにすみます。
ぜひ、ここで紹介した羽根布団の洗濯方法を参考に洗濯してみてはいかがでしょうか。
羽毛布団の収納については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
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