スーツのアイロンを失敗する理由
スーツをアイロンがけする時に、やってしまいがちな失敗にはどんなものがあるのでしょうか?
いくつか例に挙げていきます。
- 変なところに折り目がついてしまう
- テカリが出来てしまう
- 生地にアイロンを引っかけて傷めてしまう
- スチームによってベタベタに濡れてしまう
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
スーツのアイロンを失敗する理由①:変なところに折り目がついてしまう
スーツは、折り目が非常に重要な衣類。特にスラックスは、元々ピシッとついている折り目を出来れば崩さずに履き続けたいですよね。
アイロンをかける際、この折り目を無視してかけてしまうと、通常つくべきでない箇所に折り目がついてしまいます。
スーツのアイロンを失敗する理由②:テカリが出来てしまう
間違ったアイロンのかけ方をすると、熱が原因でスーツの生地にテカリが出来てしまいます。
このテカリ、実は非常に厄介で、一度出来てしまうとなかなか元には戻りません。
高級なスーツが台無し…なんていうことも有り得るのです。
スーツのアイロンを失敗する理由③:生地にアイロンを引っかけて傷めてしまう
スーツの生地というのはとても繊細で、その素材もさまざま。
アイロンを直にあてると、その熱でスーツ自体を傷めてしまうこともあります。
綺麗に仕上げるためのアイロンがけで、逆に傷めてしまうことになるなんて、絶対に避けたいものです。
スーツのアイロンを失敗する理由④:スチームによってベタベタに濡れてしまう
本来、美しい仕上がりのサポートをしてくれるスチームですが、間違った使い方をすると、スーツがベタベタに濡れてしまって大変…ということに。
対象に見合った正しい量のスチームで、新品のような仕上がりを目指しましょう。
スーツのアイロンに役立つおすすめアイテム6選
スーツをアイロンがけする際に一役買ってくれそうなアイテムは、どんなものがあるでしょうか?
いくつかピックアップしてみます。
- 【FADIMAN】 スチームアイロン
- 【ALLEGiA】衣類スチーマー ハンガースチームアイロン
- 【Uarter】スチームアイロン ハンディスチーマー
- 【パナソニック 】コードレススチームWヘッドアイロン
- 【日立】衣類スチーマー
- 【Zerodis】アイロン用メッシュ
では、ひとつずつ見ていきましょう。
【FADIMAN】スチームアイロン
スーツをハンガーにかけたまま簡単にシワ伸ばしが出来る、最新の携帯小型スチームアイロン。
スチームを使うには、付属のブラシを外すだけのシンプル設計です。
忙しい毎日にもサクッと使える、ぴったりのアイテムですね。
スーツのアイロンに役立つおすすめアイテム②:【ALLEGiA】衣類スチーマー ハンガースチームアイロン
多機能ハンガー付きなので、立ったままらくらくアイロンがけが出来てしまいます。
シワ取りや消臭、花粉対策や除菌にも効果を発揮。
高温になるとスチーマーが自動で停止してくれるヒューズ付きなのも魅力的です。
スーツのアイロンに役立つおすすめアイテム③:【Uarter】スチームアイロン ハンディスチーマー
スタイリッシュなデザインの、小型軽量スチームアイロン。
持ち運びが簡単なので、出張などの出先でもとても便利です。
シルク・コットン・麻・ウールなどのあらゆる素材に対応出来るのもおすすめポイントです。
スーツのアイロンに役立つおすすめアイテム④:【パナソニック 】コードレススチームWヘッドアイロン
このアイロン、なんと持ち替えなしで前後左右にアイロンがけが可能です。
その秘密は、全方向に動かせるWヘッドベース。
熱を帯びる部分の面積は大きく、それでいて先端は細い構造なので、かけやすさ抜群ですよ。
コードレスなので、動かしやすいのも嬉しいですね。
スーツのアイロンに役立つおすすめアイテム⑤:【日立】衣類スチーマー
スーツの気になるシワとにおいを、たっぷりのスチームですばやく解決してくれます。
なんといっても、付属のブラシが付いているのがポイント。
装着すれば、低温表示の衣類でも当て布なしでお手入れ出来てしまうのです。
さらにブラシの毛がホコリも取り除くので、一気にスーツが綺麗に仕上がりますよ。
スーツのアイロンに役立つおすすめアイテム⑥:【Zerodis】アイロン用メッシュ
スーツにアイロンをかけた際のテカリを防ぐ、マストアイテム。
愛用のスーツを、傷めずに仕上げることが出来ます。
素材はメッシュなので耐熱はもちろん、柔らかく折りたたむことが出来るので収納にも困りませんよ。
簡単にできるスーツのアイロンのかけ方6選
一見難しそうなスーツのアイロンがけですが、実は意外と簡単に出来る方法も。
以下で、紹介していきます。
- スラックスは専用のハンガーにかけておく
- 十分なスチームをあてる
- 浴室の蒸気を利用する
- 当て布を使う
- 霧吹きを使う
- ハンガーにかけたままスチームをあてる
それでは、詳しく見ていきましょう。
簡単にできるスーツのアイロンのかけ方①:スラックスは専用のハンガーにかけておく
これはアイロンをかける前の手順ですが、あらかじめスーツはハンガーにかけておくようにしましょう。
こうすることで、余分なシワがつかずにアイロンがけをスムーズに行うことが出来ます。
特にスラックスは、スラックス専用のハンガーにかけておくのがベスト。
重みでシワが少し伸び、アイロンをかける際の手間が軽減されます。
簡単にできるスーツのアイロンのかけ方②:十分なスチームをあてる
スチームが多すぎてもベタベタに濡れてしまいますが、逆に少なすぎても、その効果が出ないことも。
スーツにアイロンをかける際には、十分な量のスチームをあてるようにしましょう。
スチームには、シワ取り効果の他にも除菌や防虫、脱臭の効果も抜群。
せっかく使うなら、その効果を存分に発揮させるような使い方をしたいですね。
簡単にできるスーツのアイロンのかけ方③:浴室の蒸気を利用する
スチームを使わなくても手軽にシワを伸ばせるのが、この方法。
湿度が高まった入浴後の浴室に、ハンガーでスーツを吊るしておきしばらく置きます。
その後アイロンをかけると、スチームアイロンをしたような仕上がりに。
浴室にあまり長く置くと、においがついてしまったり、生地を傷める原因になるので、数十分を目安にしてください。
簡単にできるスーツのアイロンのかけ方④:当て布を使う
当て布を使わずにスーツのアイロンがけをしてしまうと、テカリの原因になってしまいます。
大切なスーツを守るためにも、必ず当て布をあてるようにしましょう。
使い方は全く難しいものではなく、スーツとアイロンの間に当て布を挟みながらアイロンがけをするだけ。
これだけでテカリ防止になるわけなので、使用するに越したことはないですよね。
簡単にできるスーツのアイロンのかけ方⑤:霧吹きを使う
スチームアイロンが手元にない場合には、霧吹きを使って代用することも可能。
霧吹きの水をスーツにたっぷりとかけてから、アイロンがけをしてみてください。
簡単にできるスーツのアイロンのかけ方⑥:ハンガーにかけたままスチームをあてる
アイロン台でしっかりとアイロンがけをするという時間がない場合、ハンガーにスーツをかけたままスチームをかける方法でも、ある程度シワを取ることが出来ます。
今は、ハンガーにかけたまま使用出来るアイロンが多数販売されており、きっとお目当てのものを見つけるのにも苦労はしないはず。
出張の多い方や、毎日お手入れしたいけど時間がないという方は、この方法をぜひ試してみてくださいね。
スーツのアイロンかけに適した温度について解説
スーツをアイロンがけする際、素材によって適した温度は知っておきたいところ。
解説を含めて挙げていきます。
- 素材が綿の場合は180~200℃
- 素材が麻の場合も180~200℃
- 素材がナイロン・アクリルの場合は110~130℃
- 素材がウールの場合は140~160℃
スーツのアイロンかけに適した温度について解説①:素材が綿の場合は180~200℃
綿は熱に強く丈夫なので、高い温度でのアイロンがけが可能です。
吸湿性に優れ、多くの衣類に使われる素材である反面、シワになりやすいという特徴も。
ただ、丈夫な分アイロン後の仕上がりはパリッとするので、正しい温度で美しく整えましょう。
スーツのアイロンかけに適した温度について解説②:素材が麻の場合も180~200℃
生地の素材が麻100%の場合、基本的に当て布は必要ないとされています。
しかし、対象がスーツということもあるので、心配な場合には当て布の使用がおすすめです。
麻の素材のものは、頻繁に着用したりアイロンがけをすると生地が弱りやすいという傾向が。
出来るだけ間隔を置きながら使用するようにしましょう。
スーツのアイロンかけに適した温度について解説③:素材がナイロン・アクリルの場合は110~130℃
ナイロンのスーツは、伸縮性が良く軽量。その着心地の良さから、お持ちの方も多いのではないでしょうか?
アクリルのスーツは、耐久性や保温性が抜群なのにウールよりもお手頃に手に入ることからも、人気の素材です。
そんなナイロンやアクリルのスーツをアイロンがけする際の適正温度は、110~130℃と低温で。
高温にしすぎないように注意しながら、正しくアイロンがけを行ってください。
スーツのアイロンかけに適した温度について解説④:素材がウールの場合は140~160℃
夏は涼しく、冬は暖かい。オールシーズンで重宝されるウール素材のスーツは、中温の140~160℃でアイロンがけをするのが鉄則です。
シワになりにくいのがウールの特徴ですが、自宅で洗濯する場合には、どうしてもシワがつくのは避けられないところ。
クリーニングに出さずに自宅でアイロンがけまで行う際には、もちろん当て布も忘れずに使用してくださいね。
スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方6選
スチームアイロンは、使い方によってその効果がグッと変わることも。スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方をご紹介します。
- スチームは惜しまずたっぷりと
- スーツからやや浮かしながらあてる
- シワを伸ばしながらアイロンがけをする
- スチーム直後にもシワの部分を引っ張る
- ボタン周りやポケット部分などの細かい部分も忘れずに
- スチームアイロン直後には着用しない
それでは、ひとつずつ見ていきます。
スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方①:スチームは惜しまずたっぷりと
少ないスチームでは効果が半減してしまうので、スーツ全体にたっぷりとスチームをあてましょう。
特にシワの多い部分や、肘・背中・膝などのシワになりやすい部分には、スチームをしばらくあてて、より丁寧にかけるようにするのがおすすめ。
スチームは生地をふやかす役目なので、折り目を残したい部分にはあてすぎないようにするのがポイントです。
スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方②:スーツからやや浮かしながらあてる
これは重要なポイントなのですが、スチームを使う際には、スーツからやや浮かしながらあてるようにしてください。
アイロンの熱くなった部分をあてると、生地を傷める原因になってしまいます。
スチームの効果を消さないためにも、気を付けるようにしてくださいね。
スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方③:シワを伸ばしながらアイロンがけをする
アイロンを動かしたときに、生地がよれて余分なシワを作り出してしまうのでは、元も子もありませんよね。
スチームアイロンを動かす際には、シワが出来ないように若干スーツを伸ばす形で行うようにしましょう。
この時、スーツを引っ張りすぎても生地が傷んでしまうので、ほどほどに。
スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方④:スチーム直後にもシワの部分を引っ張る
スチームをあてて温かいうちのスーツは、新しいシワが出来やすい時間。
一方で、シワをある程度自由に伸ばせる時間でもあります。
スチームアイロンをしたら手早くハンガーにかけ、縦横左右、さまざまな方向にシワを伸ばしながら、スチームを馴染ませるようにしましょう。
スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方⑤:ボタン周りやポケット部分などの細かい部分も忘れずに
スーツをアイロンがけすること自体やはり慎重に行ってしまうので、なるべく短時間に抑えるためにも、ある程度の見た目で完了させてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、ボタン周りやポケット部分などの微妙なシワから、新たなシワが出来てしまうことも。
それに、意外とそういった場所のほうが人目に付きやすかったりするのです。
スチームアイロンでスーツを綺麗に仕上げるためには、細やかな部分まで丁寧にかけることを心掛けましょう。
スーツにおすすめのスチームアイロンの使い方⑥:スチームアイロン直後には着用しない
スチームアイロンをかけた直後のスーツは、スチームの湿気やアイロンの熱が残っている状態。
そのような状態で着用すると、せっかく美しくアイロンをかけてもまたシワになってしまいかねません。
急用を要する場合を除いては、完全に乾いて冷めるまでは着用を控えたほうが良さそうです。
スーツのテカリを防ぐアイロンのコツ4選
スーツをアイロンがけする際に切っても切れない問題が、テカリについて。
綺麗な仕上がりを保つために、テカリを防ぐコツを挙げてみます。
- ブラッシングを行う
- 同じスーツを頻回に着用しない
- 見合ったハンガーにかける
- 長時間座る場合にはジャケットを脱ぐ
では、詳しく見ていきます。
スーツのテカリを防ぐアイロンのコツ①:ブラッシングを行う
スーツのテカリは、生地の繊維への圧力や摩擦によって生じるもの。テカリを見つけても、生地の繊維が潰れているだけの場合には、その深刻度は比較的軽めと言えます。
そんな時には、ブラッシングを行うことで予防することが可能。こまめなブラッシングは、スーツを綺麗な状態で保つ手軽な方法です。
スーツのテカリを防ぐアイロンのコツ②:同じスーツを頻回に着用しない
例えばスーツを毎日着用するビジネスマンの場合、1着を毎日着続けることでスーツの繊維がもろくなり、テカリの原因になってしまいます。
理想的なのは、2、3着のスーツを2~3日のペースで着回すこと。
スーツが増えることでお手入れが大変になるように思えますが、すぐに傷んで買い替えの時期が来てしまうより、グンとコスパも良くなりますよ。
スーツのテカリを防ぐアイロンのコツ③:見合ったハンガーにかける
摩擦や余分な圧力は、サイズの合わないハンガーからも発生します。
スーツをかけるハンガーは、肩部分に厚みのあるものがおすすめ。
型崩れを防ぎ、テカリ予防につながります。
スーツのテカリを防ぐアイロンのコツ④:長時間座る場合にはジャケットを脱ぐ
スーツを着用している際に一番圧着が起きやすいのが、座っている時間。
型が崩れるので、その分テカリも起きやすくなってしまいます。
長時間座る機会がある場合には、せめてジャケットだけでも脱ぐようにするとテカリの発生を防ぐことが出来ます。
もちろん、脱いだジャケットはきちんとハンガーにかけるようにして下さいね。
スーツのアイロンがけで焦げてしまったときの対処の仕方
絶対に避けたいことですが、万が一アイロンがけの際にスーツを焦がしてしまった場合、対処法としてどのようなことがあるのでしょうか?
3つピックアップしてみます。
- 歯磨き粉で焦げ部分をこする
- 漂白剤を染み込ませて放置する
- お酢を染み込ませて放置する
では、ひとつずつ見ていきましょう。
スーツのアイロンがけで焦げてしまったときの対処の仕方①:歯磨き粉で焦げ部分をこする
とても手軽な方法が、不要になった歯ブラシに歯磨き粉をつけてこするやり方です。
焦げた部分は傷んでしまっているので、強くせず優しくこすります。
くれぐれも、力任せにゴシゴシするのは避けましょう。
根気強くこすることがポイントです。
スーツのアイロンがけで焦げてしまったときの対処の仕方②:酸素系漂白剤を染み込ませて放置する
お湯の中に濃い目に酸素系漂白剤を入れ、焦げた部分に染み込ませてしばらく放置する方法。
注意したいのが、必ず酸素系の漂白剤で行うことです。
塩素系漂白剤の使用は、ワイシャツやスーツの色落ちの原因になります。
放置する時間は、5~10分くらいがベストでしょう。
その後、洗濯機で通常通り洗濯してみてください。
スーツのアイロンがけで焦げてしまったときの対処の仕方③:お酢を染み込ませて放置する
酸素系漂白剤が手元にない場合には、お酢で代用することも出来ます。
手順は酸素系漂白剤のときと同様で、お湯にお酢を入れて焦げ部分に染み込ませ、しばらく時間を置きます。
その後、洗濯機で洗濯することで、焦げが綺麗に落ちる期待が出来ますよ。
おすすめの洗濯グッズ
さまざまなサイズの洗濯ネットがセットになっている商品。
スーツやワイシャツ、靴下やハンカチなど、必要なセットを同時に洗うことが出来ますよ。
純度99.95%のマグネシウムを使用した商品。
洗濯物と一緒に洗濯機に入れて洗うだけで、消臭・洗浄・抗菌が出来、さらに部屋干しの嫌なニオイまで防いでくれる優れものです。
スラックスやスカートの型崩れを防いでくれるハンガー。
クリップが付いているので、外に干しても風で落ちる心配がないのも魅力的です。
スーツのアイロンがけは難しいものではない
ハードルが高いように思えるスーツのアイロンがけ。ですが、ポイントさえ押さえれば自宅で綺麗に仕上げることが出来ます。
お気に入りのスーツだからこそ、丁寧に保っていきたいもの。いつまでも美しく着こなすためにも、お手入れに力を入れてみてはいかがでしょうか?