手洗い洗濯のおすすめ理由
洗濯は手洗いするのが良いのはわかっているけれど、わざわざやるのは手間がかかって大変なのでは・・・と思っている方も多いのではないでしょうか。
もちろん手洗いは、今どきの全自動洗濯機のように洗剤を入れてスイッチを押すだけで脱水までやってくれるような便利さはありませんが、やってみると意外と簡単に出来るんです。
手洗い洗濯のメリットは、なんといっても衣類を傷めないこと。
傷みやすい生地のおしゃれ着やレースの付いた下着など、ネットに入れても洗濯機では破れたりほつれたりしてしまいがちです。
手洗い洗濯なら、デリケートな衣類の痛みを気にせずきれいに洗うことができます。
お気に入りの服なら手洗いしたほうがより長持ちするのもメリットです。
食べこぼしなどの汚れが酷いときにも、手洗い洗濯が有効です。
汚れ部分に直接洗剤を付けるなどして汚れを浮き上がらせ、ざっと洗ってから洗濯機にかけることで、洗濯機だけの時よりもがんこな汚れをきれいに落とすことができます。
また、デニムやアジア系布製品など、色落ちしやすいものの洗濯にも手洗いが向いています。
洗濯機で一緒に洗って他の洗濯物に色移りした、というガッカリな事態を防ぐことができますよ。
手洗い洗濯でネットを使った際の効果
手洗い洗濯をした場合、「脱水はどうしたらいいの?」という疑問を抱いてしまいますよね。
せっかく丁寧に手洗いしたのに、手でぎゅっと絞ってしまっては、生地を傷めてしまいかねません。
そんなときは、洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水を行いましょう。
脱水だけなら生地を傷めることはほとんどなく、手で水分を取るよりもはるかに早くて簡単です。
手洗い洗濯したものをネットに入れる際のポイントは、ネットの大きさに合わせてたたむことです。
脱水しているあいだにネットの中で動いてしまうと、生地がこすられて傷んだり型崩れを起こしたりする可能性があります。
シャツやブラウス、ボトム類なら、円柱形ではなく平たい形のネットに、なるべく隙間をつくらないように、きれいにたたんで入れるようにしましょう。
水分を取る段階である程度きれいな形に整えておけば、干してからも大きく型崩れすることがありません。
脱水は、いつもの洗濯の時のように5分・10分と長くやる必要はありません。
薄いものであれば20秒程度、長くても1分にとどめます。
最初の数十秒で水気はほとんど切れた状態になります。
洗濯機の脱水では、ざっと水分と飛ばす程度と考えて、時間を短めに設定しましょう。
「手洗い」表示の衣類を洗濯機で洗っても大丈夫?
衣類に付いているタグに「手洗い」と表記してあるものは、必ず手洗いでなければいけないのでしょうか?
そんなことはありません。
手洗いのように丁寧に洗えるのであれば、洗濯機を使っても差し支えありません。
洗濯機に「ドライモード」「手洗いモード」「おしゃれ着洗いモード」などがある場合にはそれを活用するとよいでしょう。
手洗い表示のある衣類を洗濯機で洗う場合は、必ずネットを使用します。
ネットには複数を一緒に入れるのではなく、1つのネットには1枚の衣類のみを入れるようにします。
洗濯機に入れる洗濯物は、なるべく少ない量にとどめます。
洗濯機の容量にもよりますが、シャツなら最大でも5着、セーターなどなら2~3着を限度とします。
洗濯物を洗濯機に入れ、手洗いのモードがある場合はそれを選び、無い場合は洗濯機の回転の強さを「弱」にしたり、洗濯機を回す時間を2分程度に短く設定します。
回す時間を短く設定した場合には、洗濯からすすぎ、脱水まですべてを行うのではなく、洗濯のみの設定にします。
2分の洗濯が終わったらまた2分、終わったら再び2分と、回転させる洗濯を2~3回に分けると、汚れ落としが中途半端になることなく、衣類の痛みも防ぐことができます。
その都度洗濯物が崩れていないかなどをチェックするとなお失敗がありません。
手洗いと洗濯機の使い分け
いくらそんなに手間がかからないとはいえ、毎日毎日手洗い洗濯をするのは手間も時間もかかってしまいます。
手洗い洗濯は、あまりこだわりすぎず、必要になったときだけ行うことにしましょう。
ただし、シャツやブラウス類をよく着るご家庭では、毎日洗濯する必要がありますよね。
そんなときは、お風呂に入ったついでに襟や袖口など部分的に手洗いするのがおすすめです。
洗剤類は30~40度前後が最も酵素が活性化して汚れ落ちが良くなりますのでさらに効果的。
お風呂でざっと洗ってすぐに洗濯機で洗う習慣を付ければ、わざわざ洗面所で手洗いするよりも時間の短縮になり、汚れ落ちも良くなります。
同様に、お子さんの靴下なども、洗濯機のみよりお湯で下洗いしたほうがきれいになりますので、毎日のお風呂で自分で洗わせる習慣を付けるのもおすすめです。
なお、洗濯機で洗う場合、手洗い表示があるものと無いものを一緒に洗濯する場合には、手洗いのほうに合わせた洗剤を使い、洗濯時間も短めにしておきましょう。
洗濯機に手洗いコースがあったとしても、洗濯機を使わず手洗い洗濯にしたほうが良い素材としては、ニット類・シルクなどのデリケートな生地・装飾の付いたものなどがあります。
特にローゲージ(編みがざっくりとした)ニットは、型崩れしやすいので手洗いがおすすめです。
衣類の素材や生地の質によって、手洗いと洗濯機を分けて活用しましょう。
おすすめの洗濯機本
ふだんの衣服からワイシャツ、ダウンジャケット、スーツ、布団や毛布まで、クリーニングに出さなければならないと思っていたようなものでも家庭の洗濯機で洗える驚きの洗濯術を掲載した本です。
タグにドライクリーニングが指定されている服も家庭で洗う方法は必見です。
アイロンの仕上げの方法も、イラストで丁寧に描かれていてわかりやすく、参考になります。
家庭での洗濯で、クリーニングに出したようなきれいな仕上がりにできる情報満載の1冊です。
手洗い洗濯の効果やネット使用について解説!手洗い表示のものは洗濯機でも大丈夫?のまとめ
手洗いと洗濯機洗いの違いや効果、手洗い表示の衣類の洗濯方法などについてご紹介しました。
毎日使う洗濯機で、汚れものが思った通りすっきりきれいになれば気持ちが良いですよね。
手洗いと洗濯機洗いそれぞれのメリットを理解し上手に使い分ければ、日常的な洗濯でも洗いあがりが見違えるほどきれいになりますのでぜひ試してみてくださいね。