ゆで卵は生卵より日持ちしない
生卵の賞味期限をご存知ですか。
スーパーで売っている生卵の賞味期限はおおよそ2週間以内となっています。
魚やお肉などは過熱して作り置きおかずと使用している方も多いです。
これらのことから火を通すことで長持ちするようになるというイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし卵は過熱しても賞費期限が伸びることはありません。
ゆで卵にした場合、賞費期限は生卵よりも短くなってしまいます。
ゆで卵にした場合の賞費期限は約3日です。
卵を加熱することにより菌が繁殖しやすくなってしまい、賞費期限が短くなってしまうんです。
さらにゆで卵の殻にひびが入ってしまった場合は賞費期限がもっと短くなってしまいます。
ひびが入ってしまったら2日以内には食べるようにしたほうがいいでしょう。
また黄身を半熟にしたときには消費期限に関わらずすぐに食べるようにしましょう。
ゆで卵の消費期限【常温】
ゆで卵の常温保存はあまり適していません。
お弁当に入れるなどどうしても常温保存になってしまう場合は半熟にすることは避けて必ずしっかり火を通すようにしましょう。
一般的に37度以上で8時間経過した食品は傷んでいるので食べないほうがいいとされています。
ゆで卵も同様に8時間以上たつ前に食べたほうがいいでしょう。
しかし殻が剥いてあったり、ひびが入っている場合はさらに傷みやすくなっています。
なるべく常温での保存は避けるのが無難といえます。
消費期限内であっても常温保存していた場合は傷んでいる可能性が高いので注意したほうがいいでしょう。
ゆで卵の消費期限【冷蔵】
では冷蔵庫に入れて保存した場合の消費期限はどうでしょうか。
この場合はおおよそ3日程度が消費期限となります。
常温保存に比べると消費期限は長くなります。
しかしこれはレストランなどの業務用冷蔵庫でのことです。
家庭用の冷蔵庫の場合はもう少し早めに消費することをお勧めします。
家庭用は業務用に比べると温度が高くなりがちなので傷むのも早くなってしまいます。
また、半熟のゆで卵の場合には冷蔵保存であっても消費期限は当日中と考えたほうがいいでしょう。
茹でたその日に食べることができない場合にはすぐに冷蔵保存するようにしましょう。
ゆで卵の消費期限【冷凍】
ゆで卵は冷凍することもできます。
すぐに食べることができないという方はゆで卵を冷凍保存することをおすすめします。
冷凍保存することで消費期限は1か月ほどになります。
しかしゆで卵をそのまま冷凍保存するとスカスカになてしまい、解凍したときにおいしく食べることができません。
ゆで卵は冷凍する前に下処理をしておきましょう。
冷凍する場合にはまず最初にゆで卵の殻をむきフォークなどで潰します。
そこにオリーブオイル、レモン、塩、コショウを入れてよく混ぜ合わせます。
1回分ずつラップにくるみジップロックなどに入れて冷凍保存しておきます。
食べたい時には冷蔵庫で自然解凍しましょう。
オリーブオイルなどの代わりにマヨネーズと塩コショウでの味付けでも冷凍保存できます。
解凍後にはタルタルソースやサンドイッチの具などに使うことができます。
解凍後の消費期限は解凍した当日中です。
食べる予定の日に解凍するようにしてください。
ゆで卵を長持ちさせる方法
ゆで卵を保存する際に少しだけ消費期限を延ばすのにいい方法があります。
ゆで卵を長持ちさせる方法を4つご紹介します。
- 殻をつけたまま保存する
- 半熟卵にはしない
- 味付け煮卵にする
- 加工してから冷凍で保存
ゆで卵を長持ちさせる方法①:殻をつけたまま保存する
ゆで卵の殻は剥かずに殻はつけたまま保存することで消費期限が長くなります。
また殻にひびも入らないように注意しましょう。
卵の殻には雑菌から守ってくれる働きがあります。
なので殻はつけたままのほうが雑菌が繁殖しにくくなり消費期限も長くなります。
また殻をむくと手で触れることになるので雑菌が繁殖しやすくなりますし、卵に傷をつけてしまうことも考えられます。
雑菌が繁殖すれば当然痛むのは早くなり、消費期限は短くなります。
殻をむいたゆで卵の消費期限は12時間だといわれています。
なのでゆで卵の殻は食べる直前に剥くのがいいでしょう。
ゆで卵を長持ちさせる方法②:半熟卵にはしない
半熟の状態だと雑菌が繁殖しやすくなっています。
きみを半熟にした場合には消費期限も短く殻付きのままでも当日中に食べるのがベストです。
しっかりと火を通したゆで卵に比べると消費期限はかなり短くなってしまいます。
半熟のゆで卵を使う場合にはその日に茹でるようにしましょう。
すぐに食べないのであれば黄身にしっかり火を通して固ゆで卵にします。
ゆで卵を長持ちさせる方法③:味付け煮卵にする
ゆで卵を味付け卵にすることで消費期限を延ばすことができます。
味付け卵にすることで消費期限は4.5日程度になります。
醤油漬けやおでんにすることで消費期限を延ばすことができますよ。
醤油漬けは簡単にできます。
醤油、みりん、酒につければ作ることができます。
つけておく長さで味が変わるので好みで調節してください。
麺つゆにつけておくだけでも簡単で美味しい味付け卵になります。
ラーメンのトッピングにもいいですし、そもまま食べてもおいしいです。
すぐに食べきることができないときには味付けにして冷蔵保存するといいですよ。
冷蔵保存する場合はこの方法がもっとも消費期限が長くなるでしょう。
ゆで卵を長持ちさせる方法④:加工してから冷凍で保存
ゆで卵をそのまま保存するとスカスカになってしまいおいしくありません。
上でも紹介したようにゆで卵をフィリング状にして冷凍保存することでおいしく食べることができます。
冷凍保存することで消費期限は1ヵ月程度にと長くなりますので消費しきれないときは冷凍保存がいいでしょう。
解凍後はいろいろな料理に使うことができますのでとても便利です。
ゆで卵を使った絶品レシピもご紹介
ゆで卵をそのまま食べるのももちろんおいしいですが違う料理にアレンジして食べるのもおすすめです。
ゆで卵を使ったおすすめレシピを4つご紹介します。
- ミートローフ
- ポテトサラダ
- チーズ焼き
- しいたけの卵詰め
ゆで卵の絶品レシピ①:ミートローフ
ゆで卵入りのミートローフはいかがでしょうか。
記念日やおもてなし料理にとてもおすすめのお料理です。
ひき肉や玉ねぎのみじん切りなどでハンバーグのタネを作ります。
真ん中にゆで卵を入れて成型します。
フライパンで表面にこんがり焼き目をつけたらトマトソースで煮込んで完成です。
仕上げにパセリを散らしたり生クリームをかけると見た目も華やかになります。
刻んだ野菜をたくさんいれてもおいしいですし見た目も色鮮やかになります。
とても手が込んでいて難しそうに見えますがそこまで難しくないのでチャレンジしてみてください。
ゆで卵の絶品レシピ②:ポテトサラダ
お弁当やおかずに大活躍のポテトサラダが好きな方は多いでしょう。
ポテトサラダにゆで卵をプラスすることでいつもと一味違うおいしいポテトサラダができあがりますよ。
荒めに潰した茹で卵を普段作ってるポテトサラダに混ぜるだけで簡単に作ることができます。
ポテトサラダに黄身が絡んでとてもおいしいです。
ゆで卵がたくさんある場合には潰した茹で卵の他にスライスしたゆで卵をトッピングするのもおすすめです。
マヨネーズを普段より多めにかけるとおいしいです。
ゆで卵の絶品レシピ③:チーズ焼き
おつまみにもピッタリなチーズ焼きにもゆで卵はよく合います。
荒くつぶしたゆで卵と塩コショウで炒めたナスとトマトと一緒にグラタン皿に入れてマヨネーズをかけます。
最後にたっぷりとチーズをかけます。
ピザ用チーズがよく溶けるのでおすすめですよ。
あとはオーブンやトースターでチーズに焼き目がつくくらい焼けば出来上がりです。
ゆで卵と一緒に焼くものは豆腐やジャガイモ、ブロッコリーなどでもおいしくできますよ。
豆腐などの淡白な味のものをゆで卵と一緒に焼く時にはマヨネーズ以外にケチャップをかけてもおいしくできます。
ゆで卵の絶品レシピ④:しいたけの卵詰め
しいたけの肉詰めを作ったことのある方は多いのではないでしょうか。
肉詰めと同じ要領で潰した茹で卵をしいたけの傘の部分に詰めて焼きます。
ゆで卵にマヨネーズやお醤油で味付けするとさらにおいしいです。
シーチキンや玉ねぎをゆで卵と混ぜ合わせるのもいいでしょう。
しいたけに詰める際に片栗粉を傘の内側に薄くはたいておきましょう。
具がはがれにくくなります。
トースターで焼けばできるので包丁もフライパンも使わずに作ることができます。
時間がないときのもう一品としてとても役立ちます。
焼くときにチーズをかけてもおいしいです。
お酒のおつまみにもとてもよくあいますよ。
消費期限が切れたゆで卵廃棄の見極めポイント
消費期限が3日ほどですが廃棄する際に見極めることのできるポイントもあります。
消費期限が切れたゆで卵の見極めポイントを4つご紹介します。
- 変なにおいがする
- ぬめっている
- 水に浮く
- カビが生えている
ポイント①:変なにおいがする
ゆで卵以外の食品でも同じことが言えますが変なにおいがするときには傷んでいる可能性が高いです。
硫黄のようなにおいがする場合には食中毒を起こす危険性が高いので廃棄するようにしましょう。
ゆで卵は傷むとまず異臭が発生する場合が多いです。
ポイント②:ぬめっている
ゆで卵を触った時にぬめりを感じた場合はすでに傷んでしまっているでしょう。
殻をむく際に殻と白身の間にある薄い膜にぬめりがある場合ゆで卵は傷んでいます。
雑菌が繁殖していますので食べずに廃棄するようにしてください。
ポイント③:水に浮く
通常ゆで卵は水に入れると沈みます。
しかし傷んでいるゆで卵は逆で水に入れると浮かんできます。
この方法は生卵でも試すことができますよ。
ゆで卵を作ったのを忘れていて何日もたってしまい割るのに抵抗があるときなどに試してみてください。
ポイント④:カビが生えている
説明しなくてもわかるかと思いますがカビが生えたら傷んでいるので迷わず廃棄するようにしてください。
殻をむいたら白身にカビが生えていたという可能性があります。
カビの部分を取り除けば食べることができると考えている方もいらっしゃいます。
しかしカビの生えていないところにもカビ菌は存在しています。
体調不良の原因になりますので一ヶ所にカビが生えていたら食べることはしないようにしましょう。
おすすめの使い切りレシピ本
以前テレビ番組でもレシピを紹介していたお笑い芸人の関好江さんのレシピ本です。
この本のレシピを見れば普段なら捨ててしまいがちな食材を使っておいしい料理を作ることができます。
また他にもまとめて購入した食材を腐らせることなくすべて使い切ることのできるレシピの紹介もあります。
そして普段家で余りがちな食材を無駄なく使いきることのできる使いきりレシピなども紹介されています。
料理のレパートリーを増やすのにも使える本ですが節約のためにもとても役立つレシピ本になっています。
このレシピ本を参考にして食材の無駄をなくしましょう。
おいしく食べて節約もでき一石二鳥ですよ。
ゆで卵を消費期限前においしく食べよう
生卵に比べ消費期限が短く日持ちしないゆで卵ですが作っておくことでいろいろな料理に使うこともできます。
また時間のあるときにフィリングして冷凍しておけば忙しいときの時短料理に活用することもできるでしょう。
今回紹介したゆで卵のレシピを参考にしていろんな料理に利用してみてください。