平米とは?読み方は?
『平米』とは、”へいべい”と読み、平方メートルのことを表しています。
平方メートルは国際的に使用されている面積の単位(㎡)なのですが、昔の日本ではメートルを”米”と表記していたため、今でも”平米”と表記されています。
ちなみに、一平米(1㎡)は一辺の長さが1mの正方形の面積を表しています。
平米を坪・畳に換算するとどのくらい?
平米と同じように、家の広さを表す言葉としてよく聞くのが『坪』と『畳』です。
1つに統一されていれば分かりやすいですが、このように何パターンも表現方法があると、広さの判断がとても難しいですよね。
そこで、まずは『平米』『坪』『畳』の換算一覧表を確認してみましょう。
平米(㎡) | 坪 | 畳 |
---|---|---|
1.65 | 0.5 | 1 |
3.31 | 1.0 | 2 |
4.96 | 1.5 | 3 |
6.61 | 2.0 | 4 |
8.26 | 2.5 | 5 |
9.92 | 3.0 | 6 |
11.57 | 3.5 | 7 |
13.22 | 4.0 | 8 |
14.88 | 4.5 | 9 |
16.53 | 5.0 | 10 |
換算すると小数点以下の細かい数字になってしまいますが、イメージしやすく整理すると、『1畳=1.65平米=0.5坪』ということになります。
畳の大きさは地域によって違う
上記の表で『1畳=1.65平米=0.5坪』とご紹介しましたが、実は畳の大きさは地域によって異なるので、一概に『1畳=1.65平米』が正しいとは言い切れません。
そのため、畳には種類があること、そしてその大きさの違いを知っておく必要があります。
それでは、畳の種類とそのサイズについてご紹介します。
種類 | 地域 | サイズ | 広さ |
---|---|---|---|
京間 | 京都を中心に関西地方 | 約191cm×95.5cm | 約1.82m² |
六一間 | 山口、岡山、広島など山陰地方 | 約185cm×92.5cm | 約1.71m² |
中京間 | 岐阜、名古屋を中心とした中京地方/岩手、山形、福島など東北地方/北陸地方や沖縄の一部 | 約182cm×91cm | 約1.65m² |
江戸間 | 関東地方を中心に全国各地 | 約176cm×88cm | 約1.54m² |
団地間 | 全国の公団住宅・マンション・アパートなどの集合住宅 | 約170cm×85cm | 約1.44m² |
このように、畳の種類は地域によって5種類に分けられます。
一番大きいサイズの”京間”と一番小さいサイズの”団地間”を比べると一畳で約0.38㎡の違いがあるので、部屋が大きくなればなるほどその違いも大きくなります。
そのため、部屋の広さを計算する際は、どの種類の畳であるかを確認することが重要となります。
快適に暮らせる平米とは?一人暮らし・カップル・ファミリーなど
部屋などの広さを表す『平米・畳・坪』について分かったところで、ここでは様々な生活スタイルで快適に暮らせる平米数をご紹介します。
しかし、”快適に暮らせる”と言っても、”快適”と感じる度合いは人それぞれです。
また、都市部と郊外では土地の価格が違うため、一般的な家の広さも異なります。
そこで、ここでは国土交通省が発表している『住生活基本計画』に基づき、都市の中心およびその周辺で生活することを想定して、快適に暮らせる広さをご紹介していきます。
- 一人暮らし
- カップル
- ファミリー
一人暮らしに快適な平米:25平米~40平米
一人暮らしの場合、健康で文化的な生活を送るためには最低25平米、豊かな生活を送るためには40平米ぐらいが必要となります。
一人暮らしであればそれほど広いスペースを必要としない場合が多いので、家賃との兼ね合いを考えながら25平米に近い広さでも問題ないかもしれません。
カップルに快適な平米:30平米~55平米
カップルで生活する場合、健康で文化的な生活を送るためには最低30平米、豊かな生活を送るためには55平米ぐらいが必要となります。
一人暮らしとは違い、独立した寝室が必要となる場合が多いので、それなりの平米数が必要となります。
また、将来的に子供が増える予定がある場合は、55平米に近い広めの部屋を選んでおくと安心です。
ファミリーに快適な平米:40平米以上~75平米以上
3人以上のファミリーの場合、健康で文化的な生活を送るためには最低40平米以上、豊かな生活を送るためには75平米以上が必要となります。
3人以上のファミリーが快適に暮らせる平米数の計算は、下記のとおりです。
- 必要最低限の平米数:10平米×世帯人数+10平米
- 豊かな生活に必要な平米数:20平米×世帯人数+15平米
子供がいる場合は、将来的に勉強机やベッドを置いたり子供部屋が必要となる場合がほとんどです。
また、一人暮らしやカップルでの生活とは違い、物がどんどん増えていく事も想定されます。
そのため、ファミリーの場合は少しでも広い部屋を選んでおいた方が安心です。
おすすめの住宅関連本
当たり前ですが、家はとっても大切な場所です。
暮らしにくい家だと、毎日の生活を充実させることはできません。
そのため、家を探す時やマイホームを建てる時は”どんな間取りだったら生活しやすいか”をしっかりと考える必要があります。
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適切な広さの家で快適に過ごそう!
長い人生を生きていく上で、ライフスタイルの変化は必ず訪れます。
例えば、『社会人になって一人暮らしをして、パートナーを見つけて一緒に暮らし、子供が生まれて家族が増える』などが考えられます。
人それぞれ歩む道は違いますが、その時のライフスタイルに合った広さの家選びをしなくてはいけません。
家族みんなが笑顔で過ごすためには、家はとっても重要です。
家族みんなが豊かな生活を送れる平米数をしっかりと見極めて、快適な毎日を過ごしましょう!