日本の70年代ファッションの特徴とは
日本で流行った70年代ファッションはまさに女性の自由の象徴でした。
今まで亭主の後ろで控えめにしていた女性達が少しずつ社会進出していき、ファッションを楽しむ時代に突入していきました。
1970年代の日本ではアメリカで流行した独特のトレンドファッションの影響を大いに受けて若者の中で大流行していきました。
その頃誕生したファッションデザイナーが今でも活躍されているイッセイ・ミヤケさんやケンゾーさんになります。
日本の70年代ファッションの特徴としては以下のアイテムが挙げられます。
- トンボめがね
- パンタロン・ラッパズボン
- 厚底ブーツ
- フィッシャーマンセーター
- ホットパンツ
ファッションの特徴①:トンボめがね
レンズ部分が大きくインパクトがあり、赤やピンク、黄色などのカラフルでおしゃれな色眼鏡だったのが「トンボめがね」です。
目にかけたり頭にかけたりとファッションアイテムの一部として取り入れられ、70年代に流行ったフィンガーファイブのボーカルやアニメのど根性ガエルの主人公ひろしがかけたことも流行に拍車をかけました。
レンズの形は丸型のものから六角形のようなものまであり、メガネが大きい分小顔効果があると女性たちからは絶大な人気があるファッションアイテムでした。
ファッションの特徴②:パンタロン・ラッパズボン
裾が広がったズボンのことをアメリカで「ベルボトム」と呼び、日本では「パンタロン」または「ラッパズボン」と呼びました。
パンタロンやラッパズボンはベルボトムよりも裾の広がりに強弱がなくポリエステルやウール素材のものが多かったので、ジャケットとシャツを合わしてエレガントな印象で着こなすのが70年代に流行ったファッションスタイルです。
ファッションの特徴③:厚底ブーツ
上記でご紹介したパンタロン・ラッパズボン・ブーツカットを履く際に相性ぴったりだったのが「厚底ブーツ」で、名前の通り靴の底面を高く厚くしたブーツです。
70年代のロンドンで人気があったロックアーティストが履いたことがきっかけで「ロンドンブーツ」とも呼ばれいました。
厚底ブーツを履くと脚長効果や全体的なバランスが良くなるので長めのブーツタイプから、サンダルタイプのものまで様々なタイプのカラフルな厚底ブーツが70年代の若者達にも浸透しファッションアイテムとしても人気を高めました。
ファッションの特徴④:フィッシャーマンセーター
「フィッシャーマンセーター」は1970年代初めに大流行し、現在もなお冬の寒い時期に大活躍する独特の菱形や縄目の模様編みになっているセーターのことを言います。
元々はアイルランドのアラン島の漁師が防寒・防水のために着ていたことから「アランセーター」とも言われ70年代の多くの若者に人気のファッションアイテムでした。
ファッションの特徴⑤:ホットパンツ
1960年代のツィギーの来日を境に、脚がすらりとでる丈の短いミニスカートが女性たちの中で流行し、1970年代はミニスカートと同じぐらい丈の短いズボン「ホットパンツ」も大流行していきます。
少しボーイッシュな感じを楽しみつつ、脚長効果もあるホットパンツは現在でも若者世代から夏だけでなく冬でも人気のファッションアイテムとなっています。
アメリカの70年代ファッションの特徴とは
70年代のアメリカといえば、ベトナム戦争の反対運動を起こした若者たちから巻き起こった自由奔放なファッションコーデ「ヒッピーファッション」がブームとなりました。
ヒッピーなスタイルは民族衣装のような独特の個性的で大胆なファッションが多く、以下のような特徴が挙げられます。
- ベルボトム
- 尖った大きめの襟
- サイケデリックカラー
- フリンジ
- フォークロア
ファッションの特徴①:ベルボトム
70年代の日本で流行ったパンタロン・ラッパズボン・ブーツカットの原点とも言われる「ベルボトム」は膝下から裾が緩やかに広がっているジーンズタイプのズボンのことを言います。
名前の由来は金管楽器のベルと形が似ているところから名付けられたとされています。
股上部分が体にフィットしたデザインになっているため、どんなトップスを持ってきても体のラインがすっきり見え脚長効果が期待できるとして、70年代のアメリカではほとんどの若者が履いていたほど人気のあるファッションアイテムです。
ファッションの特徴②:尖った大きめの襟
上記のベルボトムには、「尖った大きめの襟」のシャツを合わすのも70年代当時の若者たちの間で人気のファッションコーデの一つでした。
尖った大きめの襟はシャツやワンピースなどにも愛用され、一番上のボタンをきちんと止めすっきりフィットした印象で着こなすのが70年代の若者の流行でした。
ファッションの特徴③:サイケデリックカラー
上記の尖った大きめの襟には、大きな花柄や奇抜な原色や蛍光色などを使った「サイケデリックカラー」を取り入れたデザインカラーが人気がありました。
現在でも人気があるカラー配色である70年代のサイケデリックカラーは「サイケ調」などと言われることもあります。
ファッションの特徴④:フリンジ
アメリカの先住民であるインディアンから文化や生き方を学ぼうとピッピーたちの間で流行したのが「フリンジ」です。
フリンジと一緒に色鮮やかに連ねられたビーズも流行りました。
フリンジは布や紐が縦長にだらりと垂れ下がって付いているデザイン素材のことで、現代でも流行しているアイテムです。
服の裾に付いているのが一般的ですが、70年代はピッピーが羽織っていたポンチョにもフリンジが付いているファッションが流行っていました。
ファッションの特徴⑤:フォークロア
民族衣装をモチーフにした細かい刺繍が入ったボヘミアン風のワンピースなどの「ファークロア」も70年に流行った代表的なファッションの特徴でした。
長めの丈にフリルが付いていたり、四角く首元が開いているスクエアネックだったり、独特の柄や刺繍が入っているのが70年代の特徴です。
70年代風おすすめのレディースファッション10選
現代のトレンドアイテムと70年代に流行ったアイテムをミックスした個性的なレディースファッションをご紹介します。
70年代風を少しだけ取り入れてみたり全身70年代風で着こなすのも楽しいですよ。
- リゾートや避暑地で着こなすボヘミアンワンピース
- 刺繍入りトップス×ジーンズ
- ヴィンテージスカーフをファッションアイテムに
- でかめのベルトでハイウエストに
- パーカー×ボヘミアン調スカート
- レトロワンピース×外ハネアレンジ
- パッチワーク柄ワンピース×トレンドスニーカー
- 柄シャツ×オールインワン
- Gジャン×ドット柄スカート
- トンボめがねを使ってレトロ感を演出
70年代レディースファッション①:リゾートや避暑地で着こなすボヘミアンワンピース
ボヘミアン調の70年代風マキシ丈のワンピースはリゾートや避暑地に行った時に気分を高めてくれるファッションアイテムです。
いつも住んでる街中では着こなせなくても、気分が変わる旅行先なら躊躇なく着れます。
70年代レディースファッション②:刺繍入りトップス×ジーンズ
胸元に刺繍が入ったトップスは去年から続いているトレンドアイテムで70年代にも流行ったファッションアイテムです。
ジーンズと合わせて刺繍入りトップスをインしておしゃれを楽しみましょう。
70年代レディースファッション③:ヴィンテージスカーフをファッションアイテムに
サイケデリックカラーやレトロなデザインで作られているヴィンテージスカーフを体の一部に取り入れるのもおすすめです。
例えば頭に巻いたり、かばんにそっと巻くだけで70年代風のおしゃれアイテムを楽しく取り入れたファッションになります。
70年代レディースファッション④:でかめのベルトでハイウエストに
70年代風のでかめのベルトを取り入れておしゃれにハイウエスト感を演出してみましょう。
脚長効果も期待できるファッションコーデに仕上がります。
70年代レディースファッション⑤:パーカー×ボヘミアン調スカート
70年代ボヘミアン調の柄のかわいい丈の長いスカートには、明るめの色のパーカーを合わせてみましょう。
カジュアルテイストとボヘミアンのちぐはぐさがおしゃれに決まります。
70年代レディースファッション⑥:レトロワンピース×外ハネアレンジ
大きめの柄の70年代風のレトロワンピースは外ハネをヘアアレンジしてかわいく着こなしてみましょう。
ガーリー風に個性あふれるファッションコーデになります。
70年代レディースファッション⑦:パッチワーク柄ワンピース×トレンドスニーカー
ハンドメイド感がある70年代風のパッチワーク柄のワンピースは、さらっと着てトレンドスニーカーと合わせてみましょう。
カジュアルさとレトロ感がすっきりまとまります。
70年代レディースファッション⑧:柄シャツ×オールインワン
70年代風のサイケデリックな柄物シャツにはデニム素材のオールインワンと合わせてみましょう。
靴は革靴を合わすと全体的な印象が引き締まりますよ。
70年代レディースファッション⑨:Gジャン×ドット柄スカート
合わせやすい古着のGジャンと70年代風のドット柄のレトロスカートを組み合わせてファッションコーデを楽しみましょう。
差し色にトップスを明るいカラーを入れるとトレンド感もでておしゃれにまとまります。
70年代レディースファッション⑩:トンボめがねを使ってレトロ感を演出
大きめで形のかわいいトンボめがねを使って70年代風を取り入れてみませんか。
現代風に胸元に付けてみたり、バッグのポケットに挿すだけでもおしゃれでレトロな雰囲気を楽しめますよ。
70年代風おすすめメンズファッション10選
70年代風に見せるメンズファッションのキーワードアイテムはベルボトム・ヴィンテージTシャツ・ネイティブ柄ニットです。
3点を持っておくと今持ってる服とも着まわしながら70年代風に着こなせます。
- ベルボトム×アロハシャツ
- ベルボトム×レザージャケット
- ベルボトム×柄シャツ
- ベルボトム×ボーリングTシャツ
- ベルボトム×ヴィンテージTシャツ
- ヴィンテージTシャツ×オーバーオール
- ネイティブ柄ニット×デニムジーンズ
- ネイティブ柄ニット×スタジャン×デニムジーンズ
- ネイティブ柄ベスト×ワークシャツ
- ネイティブ柄ベスト×Gジャン
70年代メンズファッション①:ベルボトム×アロハシャツ
派手めの花柄がかわいいアロハシャツは70年代に流行ったベルボトムとの相性が抜群です。
大きめサイズのアロハシャツと裾が広がるベルボトムを組み合わせてみれば脚長効果も期待出来ます。
70年代メンズファッション②:ベルボトム×レザージャケット
70年代アイテムのベルボトムはレザージャケットとも相性がよく、インナーにシャツを組み合わせると都会風に決まり、Tシャツを合わせるとカジュアルな印象にまとまります。
70年代メンズファッション③:ベルボトム×柄シャツ
ベルボトムには70年代風のサイケデリックな柄シャツとも相性抜群です。
70年代メンズファッション④:ベルボトム×ボーリングTシャツ
50年代のアメリカでボーリング用のウェアとして登場したボーリングTシャツはカラフルなデザインがおしゃれでベルボトムとの相性もいいです。
ボタンを開けてインナーに白Tシャツを入れると50年代×70年代のレトロミックスファッションを楽しめます。
70年代メンズファッション⑤:ベルボトム×ヴィンテージTシャツ
フォントやイラストがレトロ調なヴィンテージTシャツはカラフルな色味が多く、ベルボトムのトップスにも合います。
上から柄物シャツを羽織ったり、帽子を合わせてもおしゃれに格好良く決まります。
70年代メンズファッション⑥:ヴィンテージTシャツ×オーバーオール
ヴィンテージTシャツとオーバーオールを組み合わせて作業着っぽく着こなすのも70年代風のレトロ感が楽しめるファッションコーデです。
70年代メンズファッション⑦:ネイティブ柄ニット×デニムジーンズ
ネイティブ柄のニットは70年代風を出せるファッションアイテムとして男性の中でも人気があります。
細身のデニムジーンズなどと相性がいいです。
70年代メンズファッション⑧:ネイティブ柄ニット×スタジャン×デニムジーンズ
存在感があるネイティブ柄ニットはスタジャンとコーデしてもおしゃれに格好良く決まります。
合わせるスタジャンはシンプルなデザインの方がベストマッチするでしょう。
70年代メンズファッション⑨:ネイティブ柄ベスト×ワークシャツ
柄が強いネイティブ柄ベストはワークシャツと組み合わせるとワイルド感がでるファッションコーデになります。
70年代メンズファッション⑩:ネイティブ柄ベスト×Gジャン
何にでも合うGジャンはネイティブ柄ベストとも相性がよく、柄を引き締めてくれるので全体のまとまりがでます。
おすすめのファッション雑誌
「時代はヴィンテージ」と題して古着MIXや東京・下北沢の古着屋などを紹介してくれている雑誌です。
70年代ファッションを取り入れて自分好みのおしゃれを楽しもう!
70年代ファッションは奇抜さや個性を大事にしたファッションを楽しんだ時代です。
現代はどちらかというと他の人と同じものを着たり、シンプルでモノトーンなアイテムがトレンドなので派手な印象を受けがちなので、個性を出すというより多勢無勢な印象に生きている感じを受けます。
時代は巡りまた70年代ファッションが注目され始めています。
自由を求めた時代の個性的なファッションを今着ているアイテムに取り入れて70年代風ファッションを楽しんでみましょう!