80年代のメンズファッションの特徴とは?
60年70年代のファッションから80年代は経済の豊かな恩恵を受けて、国内外の新しいファッションの流れが起きました。
今ではカリスマと呼ばれるデザイナーたちもこの時代に育ち、たくさんの作品を世に放ちました。
では、80年代ファッションにはどのような特徴があったのか見ていきましょう。
- ダブルジャケットスーツ
- 派手な柄のニット
- セカンドバッグ
- ケミカルウォッシュ
- アイビールック
ファッションの特徴①:ダブルジャケットスーツ
80年代のメンズファッションは仕立ての良いスーツか多く、海外ブランドのアルマーニなども愛用する人が増えました。
全体的に大きめの作りで、肩幅広めの逆三角形になるようなシルエット、肩にはしっかりとした肩パット入りが特徴。
ジャケットはシングルよりはダブルが圧倒的に支持されてたようで、パンツもダボッとしたツータックが中心だったようです。
ファッションの特徴②:派手な柄のニット
今では辛口ファッションコメンテーターとして名高いドン小西さんがデザイナーをつとめていた「FICCE」(フィッチェ)のニット。
ビートたけしさんが愛用していたことで人気となり、たけしさんと言えばこの幾何学模様の柄セーターという印象の人も多いのではないでしょうか。
ファッションの特徴③:セカンドバッグ
80年代はセカンドバッグを小脇に抱え派手なコーデにサングラスというファッションの人も多く、代表的なのがプロ野球選手の私服だったものです。
今ではセカンドバッグとは呼ばずにクラッチバッグとした名称でおしゃれにコーデするようになったのも時代の流れを感じさせますね。
ファッションの特徴④:ケミカルウォッシュ
まだデニムがオーソドックスなデザインのものしか無かった時代に登場したケミカルウォッシュ。
このケミカルウォッシュが様々なデザイナーから発表される度に、海外のメジャーアーティストがこぞって着用し、それを見て皆、マネをしたほど人気でした。
ファッションの特徴⑤:アイビールック
アメリカの大学8校によるフットボール連盟が結成された際、上品でスタイリッシュなファッションスタイルとして発祥したと言われるアイビールック。
そのアイビールックはアメリカントラディショナルのシンボリックなスタイルながら、日本人の真面目な性格と、会社勤めなど生活スタイルに合っていることで日本ならではのアイビールックを形成。
そんな中、とりわけ人気を誇っているのが「VAN」であり、オールドスタイルならずとも現代でも根強いファンが多くいます。
80年代のレディースファッションの特徴とは
2017年ころから女性芸人さんがネタとして披露し始め、再燃した感のある80年代ファッションですが、特にこの当時の女性のファッションは特徴があり過ぎるので、厳選した5つを見て行きます。
- ワンレングスヘア
- 肩パット入りスーツ
- ボディコン
- ハマトラ
- モード系モノトーンファッション
ファッションの特徴①:ワンレン(ロングのワングスヘア)、ソバージュのロングヘア
80年代ファッションとしてまず浮かぶのが、ストレートで前髪以外を真直ぐ切り揃えたロングのヘアスタイルが印象的ではないでしょうか。
ほどなくして、このストレートヘアにソバージュという根元からパーマをかけた野性的な髪型をする人が主流となりました。
いずれも首を大胆に振りながら長い髪をかきあげる仕草が、80年代のレディースファッションの特徴の一つとなりました。
ファッションの特徴②:肩パット入りスーツ
メンズと同様、女性のファッションについても80年代はちょっと厚すぎでは…と思うほど、分厚くて大きい肩パットが入ったトップスが殆どだったようです。
袖の付け根も超えるほどの肩パットは80年代ファッションをシンボリックにした影の主役だったと言えます。
ファッションの特徴③:ボディコン
ボディコンシャス=体に密着する素材を使っいボディラインを強調している服を、日本に定着させたのが80年代ファッションのボディコン。
通勤時にはボディコンにジャケットを羽織り、帰りに六本木など繁華街のディスコに寄り皆で大騒ぎするOLさんもいたとか。
今では海外セレブを筆頭に、ボディコンシャスなワンピースはワークアウトで鍛えた自慢のスタイルを披露したりする人に当たり前に愛用されているほど。
ファッションの特徴④:ハマトラ
80年代の女性ファッション誌の中でも絶大な人気を誇っていた「J J」の誌面企画で一躍人気となった「ハマトラ」。
ハマトラの定義に明確なのものはなく、横浜の女子大学生のコーデを横浜発のファッションとして、横浜元町にあるブランドを使ったコーディネートと言われてます。
ファッションの特徴⑤:モード系モノトーンファッション
多くの色使いをせず、全身を黒一色の服でコーデしたファッションが80年代で人気となりました。
コムデギャルソンの川久保玲やヨージヤマモトの山本耀司など、今では巨匠と呼ばれるデザイナーたちも80年代に認知され世界へ羽ばたいていくきっかけとなりました。
「からす族」や「マヌカンファッション」などとも呼ばれ、巷で流行っていた色とりどりのファッションとは一線を画す黒をメインとしたモノトーンコーデは今でも多くの人に支持されています。
80年代風の洋服が購入できるアメリカのブランド10選
バブル景気のさなか、日本の80年代ファッションにたくさんの影響を与えたアメリカやヨーロッパなどのファッションブランド。
その中でもとりわけ日本人に親しみのあったアメリカのブランドが再びブームとなっており、80年代風のファッションコーデが楽しめると話題になってんるです。
こちらは10選のアメリカブランドをご紹介します。
- ナイキ(NIKE)
- チャンピオン(Champion)
- リーバイス(Levi's)
- ラルフローレン(Ralph Lauren)
- ブルックスブラザーズ (Brooks Brothers)
- COACH(コーチ)
- アーノルドパーマー(Arnold Daniel Palmer)
- Tory Bros(トロイブロス)
- マンシングウェア(Munsingwear)
- マックレガー(McGREGOR)
アメリカのブランド①:ナイキ NIKE
皆さんご存知のナイキはウエアからキャップ、シューズまでどれをとってもかっこいいことから、年齢・性別関係なく人気がありますよね。
特にシューズに関してはシリーズ化されているエア・ジョーダンは世界中にマニアがいるほど。
アメリカのブランド②:チャンピオン
2018年あたりから人気急上昇のチャンピオンが巷で大人気なんです。
80年代のオールドデザインのTシャツやトレーナー、復刻版、ネット上ではチャンピオンでコーデした人を多く見かけます。
特にリバースウィーブと呼ばれるビンテージスウェットはチャンピオンの中でも高値が付くほどで注目されています。
アメリカのブランド③:リーバイス
元々は1853年に頑丈な作業着として生まれたリーバイスのジーンズも80年代ファッションでは欠かせないアイテムでした。
80年から古着ショップでは高価な値がつくほどマニア垂涎のモデルが多いことで知られるリーバイスも、近年では多様なモデルが増え自分の体形にフィットする一着を選べるようになりました。
アメリカのブランド④:Avirex(アヴィレックスス)
アメリカ空軍の防衛商品の請負業者として1975年に創業した「アヴィレックス社」は80年代を代表するブランドとも言えます。
1980年代に映画「インディー・ジョーンズ」で考古学者役のハリソンフォードが着用し人気となり、その後1986年公開の映画「トップガン」でトムクルーズらパイロットたちが着用したことでも有名ですね。
アメリカのブランド⑤:ラルフローレン(Ralph Lauren)
日本にアメカジを流行らせたラルフローレンも、今では知らない人がいないほどの人気ブランドとなりました。
どの世代も左胸に刺繍されたエンブレムのポロシャツに憧れて、一枚は手にしたことがあるのではないでしょうか。
アメリカのブランド⑥:ブルックスブラザーズ (Brooks Brothers)
こちらもラルフローレンと並び、アメリカントラッドの代表的なファッションコーデであるアイビールックに欠かせない代表的なブランド。
今では当たり前のデザインであるボタンダウン(ポロカラー)シャツを最初に作ったのがブルックスブラザーズなんです。
アメリカのブランド⑦:COACH(コーチ)
1941年にアメリカのニューヨークに皮革小物工房として家族経営で創業した日本でも大人気のコーチ。
中でも「オールドコーチ」はグローブと同じ革を使用した丈夫な作りのバッグが、ヨーロッパのブランドよりも比較的手の届く価格で手に入りやすかったこともあり人気となりました。
アメリカのブランド⑧:アーノルドパーマー(Arnold Daniel Palmer)
1961年アメリカでファッションブランドとして創業された傘のマークでお馴染みのアーノルドパーマー。
アメリカのワンポイントファッションとカジュアルウェアを80年代に根付かせたブランドとしても有名で、当時のTシャツやポロシャツはビンテージも現行モデルもいまだに人気です。
アメリカのブランド⑨:マンシングウェア(munsingwear)
1886年アメリカに創業、その後1955年に世界で初めてゴルフ専用ウェアを誕生させたマンシングウェア。
翌年有名なペンギンマークを発表、その愛らしさで大統領やハリウッドスターまで愛用する有名ブランドに成長しました。
アメリカのブランド⑩:マックレガー(McGREGOR)
映画「理由なき反抗」でジェームス・ディーンが着用したマックレガーの真っ赤なジャンパー「アンチフリーズジャケット」で一世を風靡したマックレガー。
チェック柄、王冠、紋章を商品PRに活用し、アイコンとしたマックレガーのタグにはマニアがいるほど。
80年代などのビンテージファッションを学べる雑誌5選
温故知新、古いものを知り今に活かす、そんなバイブル的存在として重宝するのが、ビンテージファッションを学べる雑誌。
こちらでは厳選した5つの雑誌をご紹介します。
- NIKE VINTAGE(ナイキヴィンテージ) ムック本
- POPEYE(ポパイ) 2016年7月号 創刊40周年特大号
- mcsister (エムシーシスター)
- J J(ジェイジェイ)
- Fine (ファイン)1989年3月号 TOKYOストリート・フロントライン'89
では、どのようなものがあるのか詳しく見て行きましょう。
雑誌①:NIKE VINTAGE(ナイキヴィンテージ)
70代−80代にかけてのビンテージナイキがオールカラーで紹介しされている「ナイキの歴史的銘品たち」。
アパレルデザインやスニーカーも歴代の主要なモデルがしっかり載っています。
雑誌②:POPEYE(ポパイ) 2016年7月号 創刊40周年特大号
1976年にマガジンハウスから創刊された、雑誌OPEYE(ポパイ)の創刊40周年を記念して出版された特大号の別冊付録。
アメリカ西海岸のカリフォルニア特集を組んだ創刊号の復刻版として当時を懐かしむファンの声も多い人気がある一冊。
雑誌③:mc Sister (エムシーシスター)
1966年に婦人画報社(現:ハースト婦人画報社)から隔月で創刊された「エムシーシスター(mc Sister)」。
後に世界的ファッションモデルとして活躍しする川原亜矢子さんや、女優の田丸麻紀さん、宮沢りえさんがモデルとして登場、時代のアイコンと共にファッションコーデも注目されました。
雑誌④:J J(ジェイジェイ)
コンサバを代表した雑誌と言えば雑誌「JJ」と答える人が多く、当時のJJはプロのモデルよりも現役女子大生の読者モデルを起用したことでも話題となりました。
TVなどでも「女子大生ブーム」が起こるきっかけとなり、雑誌に登場するモデルさんたちのマネをこぞってしたんだとか。
雑誌⑤:Fine (ファイン)1989年3月号 TOKYOストリート・フロントライン'89
1978年に日之出出版最初の月刊誌として創刊され、現在も発刊し続けている歴史あるファッション雑誌。
80年代は「丘サーファー」なる呼び方があり、繁華街でのサーファースタイルのようなファッション特集を組むなど人気がありました。
おすすめのビンテージスーツ
BURBERRY(バーバリー)の黒のメンズスーツがビンテージなら手ごろな価格で手に入るので、中古や古着で探してみるのも手です。
ビンテージの物は最近のスーツの生地と違い、織りが厚めでしっかりとしている?ので、古くても見栄えがするものばかりでなのでおすすめ。
80年代ファッションは今もかっこいい
80年代ファッションは現代の若い人にも好まれ、古着などのビンテージアイテムが注目されています。
いわゆるバブリーファッションとも呼ばれる80年代ファッションは、品質も良く多くのデザイナーたちが活躍するきかっけとなった時代でもあるのでかっこいいデザインは今でも活躍してくれます。