カーペットのコーヒーの染み抜きについて詳しく解説
飲み物はこぼすと広がりやすく、コーヒーは色が濃いのでちゃんと染み抜きしないと汚れが目立ってしまいます。
放置しておくとべたついたりニオイがついて衛生上もよくありませんし、ダニやカビの原因にもなりかねません。
コーヒーなどをカーペットにこぼしてしまったら正しい対処で染み抜きをして清潔にしましょう。
コーヒーなど水溶性の染み抜きをするときは、まずすぐにタオルなどをこぼした部分に当てて汚れが広がらないようにします。
ゴシゴシとこするのではなく、タオルにコーヒーを染みこませるようにします。
タオルを当てた部分をポンポンと軽く叩くとこぼれたコーヒーが染みてきやすいです。
こぼしたコーヒーをおおまかに吸い取ったら、カーペットの汚れた部分に少し水を含ませ、またタオルで軽く叩いて汚れを吸い取ります。
こぼしてすぐの場合はこの作業を数回繰り返すだけでかなり染み抜きはできます。
それでも汚れが残ってしまったら中性洗剤を使います。
タオルに台所用洗剤などの中性洗剤を含ませて汚れた部分を軽く叩きます。
歯ブラシなどで軽くこすってもいいでしょう。
水だけでは取り切れなかったコーヒーの汚れを洗剤で浮かせてタオルに移して染み抜きをします。
これでほぼ汚れは取れますが、洗剤が残ってしまうので乾いたタオルで洗剤も取ります。
大切なのはこぼしたらすぐに拭き取ること、こすらずにタオルに汚れを移すように染みこませることです。
セスキを使ったコーヒーの染み抜き術
衣類やカーペットにコーヒーをこぼしてしまったらまずは乾いたタオルで取り、次に水を少し含ませて取り、汚れが取れていない場合は中性洗剤で取ります。
それでもまだ汚れが残っているという場合はセスキがおすすめです。
セスキはアルカリ性で水に溶けやすい性質を持ち、最近は掃除用洗剤として定着しています。
キッチンの油汚れやドアノブや床などの皮脂汚れなどがよく落ちます。
シミの部分にセスキを振りかけ、ワイドハイターやブライトなどの液体の酸素系漂白剤をかけます。
歯ブラシなどでトントンたたいてカーペットに馴染ませまてドライヤーを当てて温めます。
温めた後は、クエン酸を溶かした水をかけてアルカリ性を中和させます。
そしてクエン酸もしっかりと拭き取ります。
衣類など洗えるものは洗濯機で洗った方がいいでしょう。
セスキと液体酸素系漂白剤をあらかじめ混ぜ合わせてコーヒーなどのシミにかけてもいいです。
ドライヤーではなく熱湯をかけて少し放置するのも手間がかからずいいでしょう。
クリーニング店直伝!ネクタイなど時間がたったコーヒーの染み抜き方法
クリーニング店直伝!ネクタイなど時間がたったコーヒーの染み抜き方法①:セスキを使って落とす
コーヒーをこぼしてから時間がたってしまった染み抜きにももセスキと酸素系漂白剤を混ぜたものをシミに馴染ませて熱するのは効果があります。
1度ではとれなくても数回繰り返すことで少しずつ落ちてくるので根気よく試して下さい。
こするのはよくありません。
綿棒や歯ブラシなどでシミの部分にしっかりと塗っていくことが大切です。
クリーニング店直伝!ネクタイなど時間がたったコーヒーの染み抜き方法②:蒸気を使って落とす
用意するものはマグカップ、熱いお湯、ワイドハイターなどの酸素系漂白剤、歯ブラシ、小皿です。
小皿にワイドハイターなどの酸素系漂白剤を少量入れておきます。
マグカップにお湯を7分目くらいまで入れてマグカップの口をふさぐように染み抜きをする衣類を置きます。
染み抜きするシミの外側から歯ブラシを使って小皿に入れた酸素系漂白剤を塗っていきます。
少し放置してシミに漂白液がなじんだらマグカップの中に衣類を押し込んでジャブジャブと洗います。
シミになっていたコーヒーなどがきれいに落ちていたら染み抜きは終わりです。
まだ残っている場合はこれを何度も繰り返します。
マグカップに入ったお湯から上がってくる蒸気と酸素系漂白剤が反応して汚れを落としていきます。
再度行なう場合は、汚れて冷めてしまったお湯は取り替えて熱いお湯で行ないましょう。
時間が経ってしまったコーヒーなどのシミも数回繰り返すことで汚れが浮き出て取れてきます。
クリーニング店直伝!ネクタイなど時間がたったコーヒーの染み抜き方法③:重曹を使って落とす
クリーニング店の店主でクリーニングや染み抜きのプロである横倉さんが開発した染み抜き剤がどんなシミも染み抜きすると話題になっています。
テレビなどで取り上げられて魔法の水として広がり話題となりました。
その横倉式魔法水の作り方は横倉さんの営むクリーニング店のHPでも紹介されています。
魔法水に使う材料は重曹小さじ1とワイドハイターなどの酸素系漂白剤を小さじ3と中性洗剤を3滴です。
用意するものは魔法水の材料と小皿、歯ブラシです。
小皿に材料を入れて軽く混ぜ合わせます。
染み抜きする衣類の下にタオルを敷きます。
小皿の魔法水を歯ブラシに付けてシミの部分を軽く叩きます。
反応が起こるとシミが分解されて落ちていくので、そうなるまで何度も叩いてシミに塗りつけていきます。
こすったり生地が傷むほど叩くのはよくありません。
軽く叩いて繊維に染みこませていくようにします。
コーヒーなどの汚れが落ちたら衣類をよく洗って洗剤を落として染み抜きは終わりです。
クリーニング店直伝!ネクタイなど時間がたったコーヒーの染み抜き方法④:ベンジンを使って落とす
コーヒーのシミは水溶性のシミです。
コーヒーのシミといってもミルク入りのコーヒーの場合は油汚れでもあります。
用意するものはクリーニング用のベンジン、ガーゼ、無地で薄い色のタオル数枚、手袋とマスクです。
ベンジンは直接触れたり成分を吸い込むとよくないのでマスクや手袋を付けて作業を行なうようにしましょう。
色落ちの可能性もあるので必ず事前に試してから行ないましょう。
コーヒーの染み抜きをする部分の下にタオルを当てます。
ガーゼにベンジンを染みこませて軽く叩いていきます。
シミの外側から順に行なっていくといいでしょう。
コーヒーの汚れはガーゼに移ってガーゼに色が付いてくるので、ガーゼの綺麗な部分がシミの部分に当たるようにガーゼの当たる位置を変えながら叩きます。
裏側に当てたタオルも汚れたら取り替えましょう。
この作業である程度のコーヒーのシミとミルクの脂分が取れます。
コーヒーの色素はベンジンだけでは落ちないのである程度落とせたら乾かして中性洗剤やセスキ、重曹などを使って落とすといいでしょう。
出先で便利なコーヒーの染み抜きグッズをご紹介
出先で便利なコーヒーの染み抜きグッズ①:トップ シミとりレスキュー
水性の染み抜きにも油性の染み抜きにも使えるシミ取り剤です。
シミ取り剤と吸水シートが5枚入っていて5回使えます。
シルクやウールにも使えます。
色柄ものや水洗いできないものでも大丈夫です。
付属の吸水シートを染み抜きする部分の下に敷きます。
シミ取りレスキューを使ってシミの外側の方からトントンと軽く叩いて汚れを吸水シートの方にたたき出していきます。
汚れが落ちたら水に濡らし固く絞った綺麗なタオルでシミ取りレスキューを拭き取って出来上がりです。
コンパクトで持ち歩きに便利など高評価のレビューが多い商品です。
出先で便利なコーヒーの染み抜きグッズ②:ドクターベックマン 携帯用ステインンペン
修正ペンのように衣類のシミを落とすペンタイプの染み抜き剤です。
便利なグッズとして雑誌や新聞などで取り上げられ話題となっている商品です。
よく落ちる、綺麗にシミが取れるとレビューの評価の高い商品です。
ペンタイプでとても小さいので携帯しても邪魔になりません。
色落ちせず水洗いできる衣類に使うことができます。
ペン先からシミ取り剤が出てくるので、染み抜きする部分にペン先を付けてシミ取り剤を塗ります。
ペン先を使ってやさしくシミ取り剤を塗り込むようにこすります。
コーヒーなどのシミが落ちて染み抜きが終わったら水で濡らして固く絞ったタオルなどで染み抜き剤をきれいに拭き取って出来上がりです。
出先で便利なコーヒーの染み抜きグッズ③:小林製薬 しみとりーな携帯用
濡れティッシュタイプのシミ取り剤です。
しょう油・ソース・コーヒー・果汁・ジュース・血液用とカレー・ケチャップ・ドレッシング・焼き肉のタレ用の2種類が各2枚ずつ入っています。
コーヒーなどをこぼして汚れてしまったところをティッシュで拭き取るような感覚でサッと出してすぐに拭けるのが便利でいいところです。
シミを落とす成分が入った濡れティッシュみたいなものです。
染み抜きしたい部分の裏側に乾いた普通のティッシュを当ててしみとりーなをシミの部分に押しながら軽く叩くと汚れが取れてきます。
汚れが落ちたら固く絞ったおしぼりなどでシミ取り剤を拭き取ります。
出先で便利なコーヒーの染み抜きグッズ④:ハッシュ シミ抜き スポッとる
バッグに入るコンパクトサイズで邪魔になりません。
出先でコーヒーなどをこぼしてしまったらすぐにタオルなどを押し当てて汚れが広がらないようにし、おおまかな汚れを吸い取ります。
スポッとるをシミの部分に薄く塗って少し置きます。
シミが取れたり薄まったら濡れたタオルで汚れと染み抜き剤を拭き取ります。
出先では応急処置として使いますが、帰ったら洗濯をして汚れをしっかりと落としましょう。
スポッとるは時間の経った古いシミにも効果があります。
おすすめの洗濯用品
老舗のブラシメーカーであるアートブラシの製品です。
黒馬毛を使用していて少し硬めのブラシです。
クリーニング屋さんが染み抜きに使うブラシで老舗ブラシメーカーの職人さんのプロの技の詰まったブラシです。
生地を傷めにくくデリケートな衣類にも使えます。
軽く叩いたりこすることで汚れを落とします。
泥の汚れをきれいに落とす洗剤とブラシがセットになった商品です。
繊維の奥に入り込んで固まってしまう泥汚れは付いてしまうと落としにくい汚れです。
この商品は繊維の奥に染みこんで、泥汚れを分解して浮かせます。
ブラシがセットになっていてそのブラシで汚れを書き出します。
固形石けんを使用すると手がぬめってブラシが持ちにくかったり、保管が面倒ですが、この商品はブラシを持っても手が滑らず保管も楽でおすすめです。
コーヒーの染み抜き方法を知ってシミを残さない
染み抜きは早ければ早いほうが落ちやすいので、こぼしてしまったらすぐに対処ししましょう。
コーヒーは水溶性の汚れなので、中性洗剤・セスキ・重曹などを使うと効果があります。
汚れを落とすときはこするのはよくありません。
繊維に洗剤が染みこんでいくように軽くたたいたり、そっとこするだけで十分です。
染み抜きが終わってコーヒーのシミなどが取れたら、固く絞ったタオルなどで洗剤も拭き取ることが大切です。
洗えるものの場合は洗濯をおすすめします。