無水エタノールとは
無水エタノールは、その名のとおり水分を含まないエタノールです。
無水ゆえに速乾性に優れ、水拭きが困難なところの掃除や拭き掃除に適しています。
床や窓の掃除はもちろん、冷蔵庫や電子レンジなど電化製品をはじめとする精密機器も故障させる心配なくサッと拭けますし、綿棒や歯ブラシの先端に含まればキーボードの隙間など細かな部分の掃除にも活用できますよ。
無水エタノールは、水で希釈すると揮発性が弱まり、消毒液に早変わり。
水分が多ければ多いほど速乾性が弱まるので、精製水で希釈して自分の肌質に合ったオリジナルのしっとり化粧水を作ったりすることもできます。
無水エタノールを水で希釈したものは「消毒用エタノール」と呼ばれます。
身近なものですと注射や採血のときに使われるアルコール綿がこれにあたります。
無水と消毒用の詳しい違いについては、次の項目で説明していきます。
無水エタノールはダイソーで買える
掃除から消毒まで幅広い用途に使える「無水エタノール」は、ダイソーで買えます。
手軽に入手できるので、ぜひ近場のダイソーへ足を運んでみてください。
薬局やホームセンターでも買えますが、少し値が張ります。
ちょっとした便利アイテムとして使う分にはダイソーで十分です。
清掃用品・衛生用品・化粧品コーナーに置かれています。
ダイソー店舗によって売り場が異なるので見つからないときは店員に尋ねてみてください。
広い部分の拭き掃除に使うなら雑巾やバケツ・細かい部分の掃除に使うなら綿棒・水で薄めて消毒に使うなら精製水やスプレーボトルなど、ダイソーならそれらのアイテムもまとめて同時に買い揃えることができるので便利ですよ。
無水エタノールと消毒用エタノールの違い
無水エタノールと消毒用エタノール。
ふたつの違いについて、詳しく説明していきます。
- 濃度
- 消毒効果
- 揮発性
- 刺激性
1. 濃度
無水:エタノールほぼ100%
消毒用:エタノール約80%・水分約20%
ふたつは根本的に「濃度」が異なります。
水分を(ほぼ)含まない無水エタノールに水分を加えて希釈したものが消毒用エタノールです。
アルコールなのでそのままお酒で例えると無水エタノールがストレート・ロックなら消毒用エタノールは水割り、といったところです。
2. 消毒効果
無水:消毒作用は(ほぼ)ない
消毒用:塗布した箇所を消毒できる
エタノールは水分が加わることで、消毒効果を発揮します。
注射や採血のときに使われるアルコール綿は消毒用エタノールに浸したもので、皮膚に付着している雑菌を消毒するために使われています。
水分を(ほぼ)含まない無水エタノールには消毒作用がありません。
まったくないわけではないですが、次に挙げる「揮発性」の違いから無水だと消毒の効果を期待できないのです。
3. 揮発性
無水:揮発性が高い
消毒用:水分を含むためしばらく残る
無水エタノールは揮発性が極めて高く、外気に触れるとすぐに蒸発してしまいます。
殺菌・消毒の効果の薄さは、この性質に起因するものです。
4. 刺激性
刺激性そのものはどちらにもあります。
無水エタノールのほうがアルコール濃度が高い分、刺激性も高いです。
無水エタノールの正しい使い方
無水エタノールの使い方について説明します。
用途や目的に合わせてお話していきますね。
- 掃除
- シール剥がし
- 化粧水やアロマスプレーを作る
1. 掃除
油汚れなど頑固な汚れには無水エタノールをそのまま使うと効果的です。
掃除のついでに消臭・消毒もしたい場合は、無水エタノールを精製水で希釈してから使ってください。
窓ガラスを掃除するときはペーパータオルでの拭き取りがおすすめです。
キーボードやリモコンの隙間など細かい部分は綿棒の先端に含ませて拭き取りましょう。
2. シール剥がし
剥がしにくいシールや剥がした跡が残っている箇所を綺麗にできます。
ベタついて使いにくくなったハサミの刃も無水エタノールで磨くと切れ味が戻ります。
直接スプレーしてしばらく待ったあと、雑巾などの布で拭き取ってください。
3. 化粧水やアロマスプレーを作る
精製水で希釈してオリジナルの化粧水を作ることもできます。
自分の肌質に合えば良いですが、肌が荒れるようなら使用は控えてください。
精製水で希釈したものにアロマオイルを数滴垂らしてオリジナルの芳香剤を作ることもできます。
ソファなどにスプレーすれば消臭・消毒もできて一石二鳥です。
無水エタノールを使う際の注意点
- 火気厳禁
- 換気
- ゴム手袋をはめる
- 使用できない材質
1.火気厳禁
アルコールですので引火性があります。
火気に近付けない・火気のある場所では使わないことを徹底してください。
2.換気
換気を行いながら使ってください。
ツンとした匂いが充満するため、具合が悪くなる場合があります。
3.ゴム手袋をはめる
刺激性があるため、長時間の使用は控えてください。
ゴム手袋などをはめて手指を保護した状態で使うようにしましょう。
ダイソーで無水エタノールを買うときに、一緒にゴム手袋も買っておくと安心です。
使用中に発赤するなど肌に異変が生じたらすぐに使用を中止してください。
4.使用できない材質
革・スチロールは変質するため、使えません。
表面にニスが塗布されているもの(フローリングなど)も同様です。
無水エタノールの保存方法
無水エタノールの保存方法についてご説明します。
- フタをきちんと閉める
- 火気のない冷暗所で保管する
- 他の容器に移す際は材質に注意する
1.フタをきちんと閉める
保存時は、フタをきちんと閉めてください。
無水エタノールは揮発性が極めて高いため、外気に触れるとすぐに蒸発してしまいます。
フタがきちんと閉まっていなかったりフタを閉めるのを忘れたまま掃除に夢中になり、ハッと気付いたときには、せっかく買ってきた無水エタノールが空っぽに!なんてこともあります。
2.火気のない冷暗所で保管する
きちんとフタを閉めて冷蔵庫で保管すると良いでしょう。
使用期限が記載されているので期限内に使い切るようにしてください。
小さなお子様がいる家庭は、誤飲に注意。
子供の手の届かない場所に保管しましょう。
3.他の容器に移す際は材質に注意する
無水エタノールそのものはポリエチレン製の容器に入った状態で販売されています。
原液はそのまま保存しておけば問題ありませんが希釈して使うときは容器の材質に注意が必要です。
容器の材質によってはヒビ割れ・変質の危険性があります。
希釈して使う際は、ガラスや陶器・ポリプロピレン(PP)・ポリ塩化ビニル(PVC)製の容器を使用してください。
ダイソーなど100均で買える無水・消毒用エタノール
ダイソーで変える無水・消毒エタノールをご紹介します。
ダイソーだけでなく、セリアなど他の100均でも買えるものも一緒に紹介していきますね。
- 無水エタノールと精製水
- ダイソー「オキシドール」
- ダイソー「ハンドジェル」
- ダイソー「ウィルスグッバイ」
- ダイソー「きれいな手」
- ダイソー「ウィルス除菌スプレー」
- セリア「お掃除スプレー」
- セリア「キッチンアルコール除菌スプレー」
- キャンドゥ「アロマハンドジェル」
無水エタノールと精製水
無水エタノール・精製水は、ダイソーをはじめ、どの100均でも販売されています。
店舗によって外観や容量は異なりますが「エタノール」の表記があるものを買えば問題ありません。
希釈して使うために必要な精製水も販売されているので一緒に買っておきましょう。
水道水でもよいのですが不純物が混ざり劣化や変質の恐れがあるため精製水での希釈がおすすめです。
ダイソー「オキシドール」
ダイソーで販売されている「オキシドール」
ピアス穴の殺菌・消毒に使っている人が多いようです。
オキシドールはダイソーだけでなくセリアでも同名のものが販売されています。
ダイソー・セリアどちらもコンパクトなサイズで保管しやすいので薬箱の中にひとつ入れておくと安心です。
ダイソー「ハンドジェル」
ダイソーで販売されている「ハンドジェル」
香りつきのジェルタイプで、手指をサラッと清潔に保ちます。
ダイソー好きの女子学生やプチプラ志向の女性に人気です。
ダイソー「きれいな手」
ダイソーで販売されている「きれいな手」
スプレータイプでコンパクトなので携帯しやすいです。
ダイソーで販売されているものの中でも人気の商品で、観光やレジャーの最中などに近場のダイソーで購入する人も多いです。
ダイソー「ウィルスグッバイ」
ダイソーで販売されている「ウィルスグッバイ」
こちらも携帯に便利なコンパクトタイプで、特に小さなお子様がいるママたちの間で人気です。
ダイソー「ウィルス除菌スプレー」
ダイソーで販売されている「ウィルス除菌スプレー」
広範囲にスプレーできるので冷蔵庫など大きめの家具の掃除に便利です。
セリア「お掃除スプレー」
セリアで販売されている「お掃除スプレー」
クエン酸・重曹・セスキ炭酸ソーダの三種類があります。
セリア「キッチンアルコール除菌スプレー」
セリアで販売されている「キッチンアルコール除菌スプレー」
拭き取り不要なタイプなので洗い終わって乾燥した後にまな板や包丁にスプレーすると効果的です。
キャンドゥ「アロマハンドジェル」
キャンドゥで販売されている「アロマハンドジェル」
ほんのりとアロマの良い香りがするジェルタイプのもの。
無水エタノールを希釈してオリジナルの芳香スプレーを自作してみようかなとお考えのかたは、どのような香りが適しているかの参考になるかもしれません。
おすすめの消毒液
消毒液といえばコレというほど有名な「キビキビ」
どこかで見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。
大容量&使いやすいノズル付きで便利です。
ダイソーでも同名の商品「キビキビ」が売られている可能性があります。
ですが、キビキビはダイソー商品ではなく、アマゾンリンク先の「日本アルコール産業」の製品です。
試験的にダイソーで導入されていただけで現在は販売していない可能性もあるので、現在も販売しているかは最寄りのダイソー各店舗で確認してみるとよいでしょう。
なお、ダイソーのキビキビはポンプ&ノズルのセットで200円で販売されているようです。
こちらも有名な消毒液「手ピカジェル」
ジェルタイプでスーッと手肌に浸透していきます。
かわいらしいアライグマの写真が特徴です。
小さなお子様も楽しく手指の消毒を覚えることができます。
一家にひとつ、無水エタノール
洗浄・掃除から除菌・消毒まで、さまざまな用途に使える便利な無水エタノール。
ダイソーなどの100均で買える手軽さも、その魅力のひとつです。
あなたや家族の暮らしをもっと便利に快適に、そして清潔に。
ぜひ、生活に取り入れてみてください。