タンブラー乾燥とは
タンブラー乾燥とは、洗濯物を乾かす時、回転と熱風で、自然乾燥より素早く乾かす方法のことです。
生地が傷む場合があるので、デリケートな洋服には使えませんが、タオルや小物類(乾きにくい綿の靴下とかパンツとか)を乾かすのに向いています。
縦型の洗濯機にも、この機能がついているものもありますが、普通はタンブラー乾燥機といえば、ドラム式洗濯機か、ドラム式の乾燥機のことです。
時短になるので良いのですが、縮む危険を忘れずに、洗濯表示をよく見て使いましょう。
「タンブル乾燥禁止」という表示があったら、やめておいた方が無難ですよ。
タンブラー乾燥の特徴5選
タンブラー乾燥の特徴は5つあります。
ご紹介致します。
- 乾燥時間が短い
- 熱風を加える
- 回転させる
- 素材によって設定温度を変えた方が良い
- 適量を入れて乾かす
タンブラー乾燥の特徴①:乾燥時間が短い
自然乾燥に比べると、短い時間で乾きます。
冬や、梅雨の時期などには便利ですね。
ゆっくり乾くと、臭くなるので、乾燥時間が短いのはいいですね。
タンブラー乾燥の特徴②:熱風を加える
電気式もガス式もありますが、熱風で、乾かします。
その分、縮み安い洋服には使えないので、洗濯表示を見ることが必要です。
タンブラー乾燥の特徴➂:回転させる
一定の方向ではなく、逆回転もして、洗濯物をほぐしながら、まんべんなく熱風にあてて乾かす方法です。
洋服についている飾りがとれたり、破損する可能性があるので、デリケートな服には向いていません。
上の、インスタグラムのクリーニング屋さんも、裏返して乾燥させるなど、工夫をされているようです。
タンブラー乾燥の特徴④:素材によって設定温度を変えた方が良い
綿のもの、化繊のもの、分厚いもの、薄いものによって、設定(乾かす温度や時間)を変える必要があります。
洗濯表示の、高温や低温の表示を見ることが大切です。
タンブラー乾燥の特徴⑤:適量を入れて乾かす
欲張って、洗濯物の量を入れすぎてしまうと、生乾きになってしまいます。
コインランドリーには、適量ライン表示の線がある機械があり、分かりやすいですね。
上のインスタグラムの画像には、適量ラインがあります。
ちなみに、テニスボールが服に入っていたままだったのか、ボールが回転し、ぶつかっている音がしている映像をあげています。
そのボールも大丈夫なのか、服の仕上がり的にはどうなのか、気になりました。
テニスボールならまだしも、オムツを洗濯した悲劇はヒドイものがありますのでご注意下さい(歩けるくらいの子どもが、大人のまねをして、かごにオムツまで放り込むと、起こります)。
洗濯は、油断できない家事。
地味ですけど、一つ一つ確かめてから、が大切ですね。
タンブラー乾燥する時はネットから出す
洗う時、タンブラー乾燥をする時は、洗濯ネットに入れた状態の方が、服に優しいから良さそうな気がします。
しかし、折りたたんだまま、ネットに入れて乾燥すると、外側は乾いたとして、内側や折り目が湿ったままです。
洗濯ネットから出した方が、ちゃんと乾きます。
乾きにくい綿の長袖など、ネットから出してみましょう。
タンブラー乾燥のメリット3選
タンブラー乾燥のメリットは、ほぼ3つです。
当たり前のことなのですが、ご紹介致します。
- 雑菌をやっつけられる
- 乾きたては、気持ちいい
- 虫がつかない
タンブラー乾燥のメリット①:雑菌をやっつけられる
熱風で短時間で乾かすので、雑菌を死滅させることができます。
肌荒れしている時、タオルに残っている雑菌が原因の場合があるのですが、タンブラー乾燥で、その心配をしないで済みます。
インスタの男性は、アトピーなどで肌荒れしやすい人は、顔用と体用のタオルを分けてみようと提案されていて、その発想が目からウロコでした。
タンブラー乾燥で、雑菌を死滅させた上で、タオルを分けて使ったら更に良いかもしれませんね。
タンブラー乾燥のメリット②:乾きたては、気持ちいい
乾きたてが、ほかほか、ふわふわで気持ちが良いのは、人も動物も同じようです。
冷え性の方は、タンブラー乾燥から出したての靴下を履くと、足の冷えがしばらく忘れられますよ(気持ちよさの持続時間は5分ほどです)。
タンブラー乾燥のメリット➂:虫がつかない
外に干してカメムシがつくくらいなら、ということで、乾燥機を導入されたようです。
他にも、コガネムシやハチの、ぶーんという音におびえながら洗濯物を干さなくても良いし、取り込むときに、蚊が入ってくるのも防げるので、虫だらけのシーズンはいいですね。
とくに蚊は、家に入ってしまったらしいと思うだけで、あちこち痒くなってきます。
ちょっと郊外(田舎寄り)にお住まいの方は、虫だらけだから、乾燥機を使おうかな、という気持ちがよく分かるのではないでしょうか。
あとは、外の虫ではなく、もともと自宅の寝具などに居るダニも、洗って乾燥して減らせたら、いいですね。
タンブラー乾燥のデメリット3選
お気に入りの服を、どうしてタンブラー乾燥に入れたのだろう、と後悔するのは嫌ですよね。
あらかじめ、タンブラー乾燥のデメリットを見ておきましょう。
- 服が縮む
- 服が傷む
- 電気代がかかる
タンブラー乾燥のデメリット①:服が縮む
乾燥する時、熱を加えるため、熱に弱い服は縮んでしまうことがあります。
洗濯表示をよく見てから、乾燥するかどうかを決めましょう。
タンブラー乾燥のデメリット②:服が傷む
こちらのTwitterの方は、洗濯表示にタンブル乾燥禁止とあったのを見ていなかったため、ネットに入れて洗い、乾燥させたところ、キュロットがバラバラになってしまったそうです。
傷むを通り越していますね。
一方で、バスタオル2枚とキュロットを一緒に入れて、無事乾いた人も見かけました。
タンブラー乾燥のデメリット➂:電気代がかかる
乾燥機などの家電でも、浴室乾燥機、暖房でも、熱を発するものを使うと、電気代が増えます。
乾かない時期、厳寒の時期は、小さい子どもやお年寄りがいるお宅などは、電気代がかかっても、削れないですよね。
少しでも電気代を安くするには、タンブラー乾燥の後は、毎回フィルターのほこりを取り除きましょう。
タンブラー乾燥禁止衣類の見分け方5選
日本で売っている衣類は、ほとんどが、タンブラー乾燥禁止になっているので、タンブラー乾燥をできる服を探す方が大変かもしれません。
普段着るTシャツなどは、Mサイズの方なら、LLをあらかじめ買っておいて、タンブル乾燥を使い、縮むたびに、ジャストサイズに近づけてしまう、という方法もあります。
ただ、進化している衣類もあり、男性用のスーツで、コナカの「URTRA WASH SUIT」は、ドラム式なら乾燥機もOKです。
他は、タンブラー乾燥禁止のものだらけなのですが、例として、注意をした方がよいものをあげてみました。
- スパンコールが付いている
- 型崩れしやすいパーカー類
- デニムのように縮む素材
- 女性の下着類
- ポリエステルのように溶ける素材
タンブラー乾燥禁止衣類の見分け方①:スパンコールが付いている
ビーズ、スパンコールなどが付いた衣類は、回転で取れてしまいます。
他の衣類を傷めることにもなるので、やめておきましょう。
装飾品が付いているものは、デリケートなので、自然乾燥が一番です。
タンブラー乾燥禁止衣類の見分け方②:型崩れしやすいパーカー類
こちらの方は、一番気に入っていたパーカーが一着、ダメになってしまったようです。
ニットが型崩れしやすい、縮みやすい服だということは、一般的なのですが、スウェットやパーカーのような、「ザ・普段着」でも、縮みや型崩れはあります。
悪気なく大切なものをダメにしてしまったら、恨まれそうでコワイですよね。
油断せず、タグに気を付けましょう。
タンブラー乾燥禁止衣類の見分け方➂:デニムのように縮む素材
デニムも乾燥機に入れると、縮むようです。
それでも乾燥機を使いたい方は、縮みを計算に入れて、大きめサイズを買いましょう。
デニムは、色落ちを促進したい方はガンガン洗ったりしますし、おしゃれにこだわり出したら、深い世界のようです。
タンブラー乾燥禁止衣類の見分け方④:女性の下着類
乾燥させると固くなる素材でできていたり、フックが付いていたりするので、ストッキングやブラジャーは入れない方がよいです。
ストッキングなどは、乾燥しなくても、すぐ乾きますから、洗濯後に忘れず取り出すことだけ、覚えておきましょう。
別の話なのですが、洗濯できるタグ表示の素材で、なんとなく仕上がりが固いと感じる場合は、「柔軟シート」をドラムに入れてから乾燥させ、柔らかく仕上げる方法もあるので、気になる人は検索してみて下さいね。
外国の柔軟剤の香りが嫌でなければ、おすすめです。
タンブラー乾燥禁止衣類の見分け方⑤:ポリエステルのように溶ける素材
ポリエステルも裏地に使ってるので、タンブラー乾燥禁止のようです。
ポリエステルを使っている部分は、熱で溶けることもあります。
外国のタグは、ジョークを書いても良いようです。
たまには親に電話をするようになんて、日本のタグには、見かけませんね。
タンブラー乾燥禁止衣類の乾燥方法3選
タンブラー乾燥禁止衣類は、どうやって乾かせば、早く乾くのでしょうか。
3つご紹介致します。
- 除湿器
- 浴室乾燥機
- 扇風機
タンブラー乾燥禁止衣類の乾燥方法①:除湿器
湿気があるとなかなか乾かないので、除湿機で、空気中の水分を吸い取りましょう!
水がたくさん溜まるので、時々チェックして下さいね。
エアコンの除湿機能を使っても良いですね。
新聞紙をくしゃくしゃにして、洗濯物を干しているところの下に、ぽんぽん置いておくと、気持ち早く乾きます。
新聞紙が湿気を吸っているのが、分かりますよ。
タンブラー乾燥禁止衣類の乾燥方法②:浴室乾燥機
クリーニング屋さんには、タンブラー乾燥禁止の衣類を乾かす、静止乾燥機を使うところもありますが、浴室乾燥機とほぼ一緒です。
タオルケットなどの場所をとるものや、厚手の洗濯物も気持ちよく乾くので、重宝しますね。
浴室乾燥機を使う時は、シャンプー、コンディショナー、液体のせっけん、メイク落としなどを洗面器にまとめて、浴室の外に避難させてあげましょう。
避難させるを忘れると、中身がTwitterの例のように出てしまい、もったいないです。
ちなみに、浴室乾燥機のフィルターから、黒カビが乾いたものがススのように落ちてきたり、カビの臭いがしたりする時があります。
カビとりの煙で、浴室まるごと燻したり、乾燥機のパネルを外してお掃除したりと、多少、お手入れの時間が必要です。
タンブラー乾燥禁止衣類の乾燥方法➂:扇風機
浴室乾燥機は熱を発生させる系統なので、電気代がかかります。
扇風機は、空気を回しているだけなので、それに比べると、節約できる方法です。
生乾きの臭いが起きないよう、厚手のものを中心に風を当てて乾かしましょう。
おすすめのタオル
湿度が高い時期、何枚あってもいいのがタオルです。
スポーツをする人にあげても、自分が使ってもいいタオルを、ご紹介致します。
グッドタオルが出している、16色の今治タオルの中の、ロイヤルブルーです。
16色あるので、部活で見つけやすいように等、人とかぶらない色を探している方は、他の色も見てみて下さいね。
ホットピンクやターコイズもありましたよ。
筋トレをされている方にプレゼントしたら、喜ばれそうです。
タンブラー乾燥可能な服が、増えますように
お洗濯は、様々な臭い物質との闘いです。
汗臭や生乾き臭など、迷惑かけてないかな、と気になりますよね。
汗臭は、タンブラー乾燥をしても戻ってくることがあり、そもそも、どの洗剤にしようか、というところから悩みますが、タンブラー乾燥をすれば、少なくとも生乾き臭は防げるのです。
タオルなどは、ガンガン乾かしてしまいましょう。
本当に、どんな服にも使えたら便利なのですが、大抵の服は、洗濯表示がタンブル乾燥禁止になっています。
洗濯表示を見なかったことにして、思い切って乾燥する方も、少なくないようです。
安心してタンブル乾燥をしてよい服が、増えたらいいですね。