ポンチ素材とは
ポンチ素材といわれても、どんな素材かすぐにはわからないという人も多いと思います。
ポンチ素材は『ポンチローマ』というのが正しい名称で、2層構造になったジャージ素材と考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
使われている糸は同じでも、編み方や構造が違うだけで印象の違う生地になるんですよ。
この2つの生地は同じように見えて、用途も着用感も全く異なります。
ジャージ素材は、
- 平編みになっている
- 生地は薄手
- 伸縮性がある
- カジュアルな印象
- 通気性がいい
- 肌あたりがいい
というのが特徴です。
運動着やルームウェアなどにカジュアルアイテムに使われていることが多い印象ですね。
一方ポンチ素材は、
- ジャージ素材をリブ編みにしたもの
- 生地は厚手
- 生地の目が詰まっている印象
- 伸縮性は横伸びのみ
- フォーマルにも使われる
- きちんと感がある
というのが特徴です。
女性のフォーマルウェアなどにも使われることが多いんですよ。
ぱっと見ではジャージとポンチの違いは分かりにくいですが、実際に生地を触ってみるとすぐにわかります。
薄手で柔らかいのがジャージ素材、厚手でハリがあるのがポンチ素材と覚えておくといいかもしれません。
ポンチ素材はカジュアル感もきちんと感も両方併せ持った魅力的な生地として、様々なアイテムに取り入れられています。
ポンチ素材はこんなアイテムに使われている!
前の項目でも触れましたが、今ポンチ素材が注目されていて、様々なアイテムに取り入れられています。
特に人気なのは次の5つのアイテムです。
- Tシャツ
- ワンピース
- スカート
- ワイドパンツ
- アウター
それぞれどんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
ポンチ素材のアイテム①:Tシャツ
メンズもレディースもどちらにもみられるのがポンチのTシャツ。
Tシャツはカジュアルな着こなしをするのが一般的ですが、ポンチ素材を取り入れることでぐっと大人っぽく、落ち着いた印象の着こなしをすることができます。
女性がメンズサイズのTシャツを取り入れるときは、ポンチ素材を選んでみてはどうでしょうか!
ビッグシルエットでも上品に見えますよ。
ポンチ素材のアイテム②:ワンピース
最近増えているのがワンピースです。
ワンピースは1枚でさらりと着こなすことができるので、女性にとってはうれしいアイテムですよね。
カジュアルな印象になりがちなTシャツタイプのワンピースも、ポンチ素材になるだけできちんと感のある着こなしにすることができますね。
シンプルなシルエットでも、ポンチ素材だと大人っぽくスタイリッシュに見えます。
ポンチ素材のアイテム③:スカート
スカートもポンチ素材のものが続々登場しています。
ポンチ素材の生地ハリ感が特徴で、その特徴を活かしたシルエットのものが多く、大人っぽい着こなしをしたいという人におすすめ。
フレアスカートやタイトスカートなど、シルエットのバリエーションも豊富なので、イメージやスタイルに合ったシルエットのスカートを選ぶこともできますよ。
ポンチ素材のアイテム④:ワイドパンツ
今トレンドのワイドパンツにもポンチ素材のものが増えています。
特に秋冬になるとポンチ素材のワイドパンツが多くショップに並びます。
ポンチ素材のワイドパンツはきちんと感のあるジャケットとの相性も良く、大人カジュアルスタイルにぴったり!
ワイドパンツを取り入れるとカジュアルすぎる印象になるのが苦手だ、という人でも上品に着こなせます。
ポンチ素材のアイテム⑤:アウター
アウターにもポンチ素材が取り入れられています。
程よいハリ感と上品なつや感が、どんなシルエットのアウターにもマッチします。
もともとフォーマル服にも使われる素材ですから、ポンチ素材のアウターはどんなシーンにもマッチするのが魅力です。
ノーカラーのロングコートは、本当に上品な印象に!
カジュアルコーデにも合わせやすいですよ。
ポンチ素材の洗濯方法
フォーマル服にも使われていると聞くと、「お洗濯しにくいのでは?」と思われがちです。
しかしもともとはジャージ素材。
Tシャツやワンピースなど普段使いするアイテムは、普通のTシャツなどと同じように自宅で洗濯することが可能です。
ただしいくつかの注意点があるので見ていきましょう。
- 必ず洗濯表示を確認する
- ネットに入れてから洗濯機へ入れる
- 色柄物はほかのものと分けて洗濯する
- ドライコースで洗濯する
- かたちを整えてから干す
上記の注意点はどれも基本的なことですが、注意点を意識することで洋服を洗濯によって傷ませる心配はありません。
一番注意してもらいたいのは、洗濯表示をしっかり確認するということ。
同じポンチ素材でもアイテムが変わるだけで洗濯の方法が変わることもあります。
特に初めて洗濯をするときは必ずチェックしてくださいね。
また、ポンチ素材はしわになりにくいという特徴もあります。
塗れているときにきちんとかたちを整えて干せば、基本乾いた後のアイロンがけは不要。
どうしてもアイロンをかけないといけないほどしわになってしまった場合は、洗濯表示を確認して適した温度でアイロンをかけます。
当て布をしてからアイロンを当てると安心ですよ。
ポンチ素材のメリット
じわじわと人気を上昇させているポンチアイテムですが、これだけ人気があるのにはやっぱり理由があるんです。
ポンチ素材にはうれしいメリットがたくさんあり、それが人気の理由となっています。
ここでは、注目のポンチ素材のメリットについて詳しく紹介していきますね。
- とにかく軽い
- しわになりにくい
- カジュアルにもフォーマルにも使える
- ストレッチ性があり着心地が良い
- 保温性に優れている
メリット①:とにかく軽い
ポンチ素材の最大のメリットともいえるのが、生地の軽さ。
とにかく軽く、ジャケットなど重くなりがちなアイテムでもサッと羽織ることができます。
ワンピースなど生地をたっぷり使うアイテムでも、重さを感じずに着こなすことができますよ。
メリット②:しわになりにくい
洗濯の項目でも紹介しましたが、ポンチ素材はしなやかでしわになりにくい生地で、これも大きなメリットです。
しわになりやすい生地だと、スカートやパンツなど座っている間にしわしわになってしまうこともありますよね。
ポンチ素材なら長時間座っていなければいけないときでも、ほとんどしわにならずに1日を過ごすことができます。
型崩れもしにくいので、バッグの中などに入れておいても安心です。
メリット③:カジュアルにもフォーマルにも使える
ポンチ素材はTシャツなどカジュアルアイテムにも、スーツなどのフォーマルにも使われている生地です。
そのため、カジュアルアイテムとして売られているものでも、合わせるアイテムを変えればフォーマルシーンやオフィススタイルにも使うことができます。
フォーマル服だと洗濯しにくいということが気がかりですが、ポンチ素材のアイテムを使えば洗濯もしやすいのがうれしいポイント。
メリット④:ストレッチ性があり着心地が良い
ポンチ素材はストレッチ性があり、着心地がいいということもメリットです。
ジャケットは伸縮性のあるものは少ないですが、ポンチ素材のものならたくさん動いても動きが制限されにくいですよ。
小さいお子さんがいるママには、伸縮性のあるポンチ素材のパンツがおすすめ。
立ったり座ったりがとても楽で、子育てのサポートをしてくれるはずですよ。
メリット⑤:保温性に優れている
冒頭でジャージ素材よりも厚みがあり、しっかりしているのがポンチ素材と紹介しました。
この厚みが保温性を高めてくれるのです。
ポンチ素材は生地に厚みがあるため春夏アイテムよりも、秋冬アイテムに使われていることが多いのも納得ですね。
春夏ものにポンチ素材が使われているものもありますが、これは薄手のものが取り入れられているので、暑すぎるということはないのでご安心を。
ポンチ素材のデメリット
前の項目ではポンチ素材のメリットについて紹介してきましたが、メリットがあればデメリットもあるのです。
メリットの多いポンチ素材ですがどんなデメリットがあるのか、こちらも気になるところですよね。
ポンチ素材は、もともとデメリットは少ないです。
挙げるとすれば次の5つ。
デメリットもしっかり把握して、ファッションアイテムを取り入れるときの基準にするのもいいかもしれませんね。
- 生地に厚みがある
- ストレッチが弱い
- 通気性が悪い
- 場所によっては毛玉ができやすい
- 真夏には向かない
デメリット①:生地に厚みがある
もともとデメリットが少ないポンチ素材ですが、デメリットとなるのはやはり生地の厚みです。
生地が厚いことはメリットでもあるのですが、合わせるアイテムや季節によってはデメリットになることも。
厚みがあるとレイヤードはしにくくなりますし、着太りするのが気になるということもあるかもしれません。
デメリット②:ストレッチが弱い
ジャージ素材に比べると伸縮性が少なく、大きな動きをするときにはあまり向きません。
とはいえ伸縮性が全くない生地に比べれば、しっかり伸びて動きにフィットしてくれます。
運動着の代わりにおしゃれなポンチ素材のアイテムを取り入れようと思っている人には、あまりおすすめすることはできません。
デメリット③:通気性が悪い
メリットの項目では、生地に厚みがありそれが保温性を高めてくれると紹介しましたが、裏を返せば目が詰まって厚みのある生地は通気性が優れているとはいえません。
秋冬にはそれが保温性を高めるために有効に働きますが、ちょっと汗をかいたり温かい室内で着用していると、蒸れてしまうことも。
特に厚手のポンチ素材は、通気性には優れておらず秋から冬にかけてと季節を選びます。
デメリット④:場所によっては毛玉ができやすい
ポンチ素材はしわになりにくく毛玉もできにくい、まさに洋服にするのに適した生地です。
ですが、やはり摩擦によって毛玉ができてしまうことはゼロではありません。
特にできやすいのは脇の下や袖口など、生地同士がこすれやすい部分には小さな毛玉ができることがあります。
洋服ブラシなどでケアすることで簡単に防げますよ。
デメリット⑤:真夏には向かない
ポンチ素材は薄手から厚手まで、いろいろな厚みの生地があるのも特徴のひとつ。
薄手のポンチ素材は春夏のアイテムにも使われていることは多いです。
しかし季節感を意識した着こなしをするなら、ポンチ素材は真夏の暑い時期にはあまりおすすめしません。
秋から春にかけて取り入れるとおしゃれですよ。
ポンチ素材を使ったおすすめコーデ10選!
いろいろなアイテムに使われているポンチ素材。
新しい素材を普段の着こなしに取り入れるのって、ちょっとドキドキしますよね。
ポンチ素材はカジュアルにもきれいめにも使える万能アイテム!
どんな着こなしをすればいいのか迷っている人に向けて、おすすめの着こなしを紹介します。
手持ちのアイテムとも合わせやすいコーデを紹介しますので、参考にしてくださいね。
- ポンチ素材のフーディーでカジュアルに
- コクーン袖のポンチワンピに重ね着
- ボーダー×ポンチ素材パンツでマリンコーデ
- ポンチ素材のキャミワンピでラクチンコーデ
- ポンチ素材のロングコートでマニッシュに
- タイトスカートでエレガントに
- ポンチプルオーバー×タイトパンツで大人カジュアル
- ポンチオールインワン×ボタニカルTで大人っぽく
- ポンチ素材のセットアップ
- ポンチパンツをワンピースに重ねる
おすすめポンチコーデ①:ポンチ素材のフーディーでカジュアルに
裏毛のスウェット素材のものでできているフーディーが多いですが、ポンチ素材を選べばよりスタイリッシュな印象に仕上がります。
ボトムに定番デニムを合わせても、スタイリッシュなカジュアルスタイルにすることができますね。
パンプスを合わせて女性らしさをプラスするのがカギ!
おすすめポンチコーデ②:コクーン袖のポンチワンピに重ね着
カジュアルな印象になりやすいポンチ素材のアイテムですが、コクーン袖で変形デザインのワンピースを選べば、それだけでとってもおしゃれな雰囲気の着こなしができます。
インナーにハイネックのカットソーを合わせてレイヤードスタイルにすれば、ワンランク上の着こなしに。
靴下×パンプスで抜け感をプラスしましょう。
おすすめポンチコーデ③:ボーダー×ポンチ素材パンツでマリンコーデ
リラックス感たっぷりのポンチ素材のワイドパンツに、カジュアルの王道・ボーダーTシャツを合わせれば、おしゃれなマリンスタイルコーデに仕上がります。
ポンチ素材のボトムは重い印象になりがちなので、ボトムの色を明るめにしたりトップスに軽い素材のものを合わせたりすると、上品にまとまりますよ。
おすすめポンチコーデ④:ポンチ素材のキャミワンピでラクチンコーデ
カジュアルな印象の強いポンチ素材のキャミソールワンピースも、きちんと感が出るから不思議です。
ロングタイプのワンピースでも、裾にスリットが入ったデザインのワンピースを選べば、軽い印象に仕上がります。
キャミソールワンピースは、重ね着の幅が広がるのも魅力ですね。
おすすめポンチコーデ⑤:ポンチ素材のロングコートでマニッシュに
秋冬コーデにぜひ取り入れてもらいたいのが、ポンチ素材のアウター。
ロングコートでもポンチ素材なら軽い着心地で、上品な印象の着こなしをすることができますよ。
上品な印象があるので、デニムパンツやシャツ、おじ靴などを合わせてマニッシュな雰囲気に仕上げるのもおすすめです。
おすすめポンチコーデ⑥:タイトスカートでエレガントに
ポンチ素材のタイトスカートも増えています。
タイトスカートはストレッチ性のない生地だと動きが制限されてしまい、着用するタイミングを選んでしまいますよね。
ポンチ素材ならタイトシルエットでもストレッチ性があり、動きやすいのが特徴です。
オフィススタイルにも使うことができますよ。
おすすめポンチコーデ⑦:ポンチプルオーバー×タイトパンツで大人カジュアル
プルオーバーを選べば、より上品で大人っぽい着こなしをすることができます。
シンプルなデザインのものよりも、ちょっと凝ったデザインのプルオーバーを選んで、ボトムはシンプルなタイトパンツなどを合わせるのがおすすめ。
ポンチ素材のプルオーバーなら大人カジュアルスタイルが簡単に完成します。
おすすめポンチコーデ⑧:ポンチオールインワン×ボタニカルTで大人っぽく
夏の暑い時期にポンチ素材のアイテムを取り入れるなら、ボトムに取り入れるのがおすすめ。
ポンチのオールインワンなら涼しげな印象になりますよ。
さらにトップスに夏らしいボタニカル柄のアイテムを選んで、季節感をしっかり取り入れるのがポイントです。
カラーのチョイスも大きなポイントになりますよ。
おすすめポンチコーデ⑨:ポンチ素材のセットアップ
ポンチ素材のセットアップも、今注目されているアイテムのひとつ。
こちらはノースリーブのトップスとやや短めのタイトスカートのセットアップですが、プルオーバーにワイドパンツといったセットアップもありますよ。
カジュアルにもフォーマルにも使えるセットアップは、ひとつは持っておくと重宝します。
おすすめポンチコーデ⑩:ポンチパンツをワンピースに重ねる
ポンチ素材のパンツはどうしてもカジュアルすぎる印象になってしまう、という人は、レイヤードスタイルに取り入れるのがおすすめ。
ミモレ丈のスカートやゆったりシルエットのワンピースのインナーとして、ポンチ素材のパンツを合わせましょう。
裾からちらりとのぞくパンツが、コーデをきゅっとまとめてくれてスタイリッシュに仕上がります。
おすすめのポンチ素材アイテム
ポンチ素材はシンプルなアイテムが多い印象ですが、もっとおしゃれなデザインのアイテムが欲しい!という人も多いと思います。
そんな人におすすめなのがこちら。
ポンチ素材のワンピースで、サイドがシフォンのプリーツになったデザイン性の高いアイテムです。
レイヤードしたようなスタイルになるので、これひとつで着こなしが完成します。
ポンチ素材ですがフレンチスリーブで軽やかな印象なので、初夏までは着ることができますよ。
注目のポンチ素材を着こなそう!
Tシャツやワンピース、パンツなど様々なアイテムに取り入れられてるポンチ素材。
軽く柔らかい素材で、着心地がいいなどメリットの多い生地です。
ちょっと変わった素材のアイテムを取り入れるだけで、ぐっとおしゃれな着こなしをすることもできますよ。
おすすめコーデを参考に、ポンチ素材のアイテムを取り入れてみませんか?