ジーンズは洗濯機で洗える
「ジーンズって洗うと色落ちするし、一本ずつ手洗いとか面倒…」という方も多いのではないでしょうか。
主婦の仕事は洗濯だけではありませんから、そんなに手間をかけていられないのが本音ですよね。
かと言って、毎回クリーニングになんて出せないし…
実はジーンズはご家庭の洗濯機で簡単に洗えるんです!
ずっと洗濯しないのは汗や汚れが染みついて、生地が傷んで破れやすくなってしまいます。
お気に入りのジーンズを守るためにも、適切な洗濯方法を知って清潔な状態を保ちましょう。
ジーンズを洗濯する時の洗濯機の設定
ご自宅の洗濯機で洗う時には、通常コースではなくドライコースを選びましょう。
ドライコースは洗う力や脱水の加減が弱めに調節されるので、生地の傷みや縮みを軽減してくれます。
ドライコースがない場合は、手洗いコースや、ソフトコースなどでもOKです。
洗濯機によって名称が違いますので、分からない場合は取扱説明書で確認してください。
ジーンズを洗濯する前のチェックポイント3選
ジーンズを洗濯する時には、いくつか確認しておくポイントがあります。
そのまま洗濯機に放り込む前に、3つのポイントをチェックしましょう。
- 洗濯表示をチェック
- ひどい汚れは部分洗い
- ジーンズを裏返す
ジーンズを洗濯する前のチェックポイント①:洗濯表示をチェック
まず最初に水洗いできるのか、洗濯表示を確認しましょう。
2年ほど前に洗濯表示が一新したので、まだ覚えていない方も多いのではないでしょうか。
桶に水を張ったようなマークがあれば自宅での洗濯が可能です。
桶に手が入っているマークは手洗い推奨。
桶の下の線が多いほどデリケートな素材ということなので、洗濯機の設定は弱めに設定します。
桶の中に書いてある数字は、水の上限温度です。
あまり温度が高いと色落ちの原因となりますので、水の温度は40℃以下にしましょう。
桶に×がついているマークは、自宅での洗濯は出来ません。
ジーンズを洗濯する前のチェックポイント②:ひどい汚れは部分洗い
油汚れや泥汚れなど、ひどい汚れはまず部分洗いをします。
中性洗剤をつけた布で優しく拭き取りましょう。
なかなか落ちない汚れは固形せっけんと歯ブラシを使って汚れをかき出すように落としてください。
汚れが落ちてないからといって、何度も洗濯機で洗うのはジーンズに負担がかかりますので止めておきましょう。
ジーンズを洗濯する前のチェックポイント③:ジーンズを裏返す
ジーンズを裏返してから洗濯機へ入れましょう。
裏返さずそのまま洗うと、生地同士がこすれて色落ちの原因となってしまいます。
洗濯前のひと手間で色落ちのスピードがかなり変わりますので、必ずチェックしましょうね。
ジーンズの色落ちさせない洗濯方法
洗濯機でも、色落ちしにくい洗濯方法があるんです。
早速手順を確認していきましょう。
- 裏返しにする
- 洗濯ネットを使う
- 中性洗剤やデニム専用洗剤を使う
- 短時間のコースで洗う
- 室内干しまたは陰干し
ジーンズの洗濯方法①:裏返しにする
先程も書いた通り、色落ちさせないためには必ずジーンズを裏返しましょう。
裏返してからの洗濯は、ジーンズ以外にも生地を傷ませたくないときに使えますよ。
ジーンズの洗濯方法②:洗濯ネットを使う
裏返したジーンズを3つ折りにして、洗濯ネットに入れます。
変なシワにならないように、三つ折りにしてネットに入れると型崩れをさらに防ぐことが出来ますよ。
ダメージデニムなどデリケートなジーンズは特にネットを使いましょう。
ダメージの部分が内側にくるようにして折りたたむとさらに良いですね。
ジーンズの洗濯方法③:中性洗剤やデニム専用洗剤を使う
色落ちさせないためには中性洗剤、またはデニム専用洗剤がおすすめです。
デニム専用洗剤は、少しお値段が高くなりますが、デニムの洗濯のために開発されているので安心して使えますよ。
中性洗剤はいわゆるオシャレ着洗剤のことです。
色やシルエットをキープしてくれるので、ジーンズを洗うのにぴったりですよ。
後からおすすめの洗剤もご紹介しますので、好みに合わせて選んでくださいね。
ジーンズの洗濯方法④:短時間のコースで洗う
生地への負担を少なくするために、ドライコースや手洗いコースを使ってなるべく短時間で洗います。
初めに洗濯槽に水と洗剤を入れて、洗剤が溶けきってからジーンズを入れましょう。
こうすることで部分的な色落ちを防ぐことが出来ます。
ただし一部のドラム式の洗濯機では、水を張った状態でスイッチを入れると最初に配水してしまう機種もありますので注意してください。
洗い回数やすすぎ回数を設定できる洗濯機なら、設定するとより手洗いに近い、優しい洗濯が出来ますよ。
洗剤も、すすぎ1回でOKのものを選んで使うと、より短時間で洗濯出来るので良いですね。
ジーンズの洗濯方法⑤:室内干しまたは陰干し
脱水が終わったらなるべく室内か陰干しで乾かしましょう。
ジーンズは分厚いので早く乾かすために日に当ててしまう方も多いですが、日焼けして生地が傷んでしまいます。
形を整えて、風通しを良くして干してください。
ボトム専用ハンガーなどを使うと風通しが良くなり、早く乾くのでおすすめですよ。
ジーンズを長持ちさせる洗濯方法
毎回は大変かもしれませんが、長持ちさせるなら手洗いがベストですよ。
手洗いの手順を確認していきましょう。
- 洗剤液を作る
- 10分つけ置きする
- 押し洗いをする
- 室内干しまたは陰干し
- 塩水で漬けおき洗濯
ジーンズの洗濯方法①:洗剤液を作る
まず大きめの桶などに水を張り、中性洗剤またはデニム専用洗剤を溶かしましょう。
大きい桶がない場合は、バスタブや洗面台に栓をして洗ってもOKです。
大体、水4Lに対して洗剤10mlが目安です。
使用する洗剤の表示を見て洗剤液を作ってください。
ダメージデニムなど、デリケートなものはもっと薄めても大丈夫ですよ。
またお湯の方が汚れは良く落ちますが、40℃以上の水温は色落ちする可能性があるので、必ず水で洗いましょう。
ジーンズの洗濯方法②:10分つけ置きする
先程作った洗剤液にジーンズを10分ほどつけ置きします。
こすらなくても、つけておくだけで汚れは十分に落ちますよ。
ジーンズの洗濯方法③:押し洗いをして水を変える
10分ほどつけ置きしたら、優しく押し洗いをします。
手洗いの場合はジーンズを裏返しにする必要ありません。
ただし、ゴシゴシこすると色落ちや生地が傷む原因になるので注意です。
水を2~3回変えて泡が出なくなったらOK。
洗濯機で約5分ほど脱水をして洗濯完了です。
脱水の時は、折りたたんで洗濯ネットに入れるのを忘れないようにしてください。
ジーンズの洗濯方法④:室内干しまたは陰干し
しっかり脱水したら、洗濯機の時同様、なるべく室内で乾かしましょう。
ボトムハンガーやピンチハンガーで、形を整えて干してください。
外で干す場合は裏返して、陰干しにすると良いですよ。
ジーンズの洗濯方法⑤:塩水で漬けおき洗濯
手洗いの他にも、塩水を使って洗濯する方法があるんです。
買ってきたジーンズを濃いめの塩水で一晩漬け置きします。
その後、裏返してドライコースで洗濯。
すると不思議と色落ちしにくくなるんです。
「嘘でしょ!?」と疑いたくなりますが、「色落ちしにくい!」という口コミ多数の方法なんですよ。
デニムだけでなく、赤や黒など濃い色の衣類に使える裏技です。
興味のある方はぜひお試しください。
ジーンズを洗濯する頻度
デニムは本来、作業着として好まれていた素材。
洗濯を繰り返すことに全く問題はありません。
毎日洗う必要もありませんが、頻度は特に決まっていないので汚れたら洗う感覚で大丈夫です。
3~4回履いたら洗う、1週間に1度洗う、という人が多いですよ。
なるべく色落ちさせたくない方も、わざと色落ちさせてデニムの味を出したい方も、洗濯次第で色をコントロールすることが出来ます。
ジーンズ洗濯時の注意点5選
クリーニングに出せたら良いのですが、毎回は出費がかさみますよね。
ご自宅でジーンズを洗濯する際の注意点を確認しましょう。
- ジーンズのみで洗うこと
- 汚れはなく匂いのみの場合
- ホワイトデニムには粉末洗剤
- 乾燥機はNG
- 干すときは裏返し&逆さまに
ジーンズ洗濯時の注意点①:ジーンズのみで洗うこと
デニムはどんなに気をつけて洗っても色落ちは避けられません。
他の洗濯物への色移りを避けるためにも、必ずデニム素材のみで洗って下さい。
特に白い洗濯物とは必ず分けて洗いましょう。
万が一、一緒に洗ってしまって写真のように染まってしまった場合は衣類用の漂白剤で落とせます。
表示をよく見て、漂白剤が使える素材か確認してから使って下さい。
ジーンズ洗濯時の注意点②:汚れはなく匂いのみの場合
特に汚れてないけど何となく匂いが気になることありますよね。
しかし頻回に洗濯すると色落ちなどが心配です。
匂いのみの場合はスチームアイロンが簡単でおすすめ。
スチームアイロンをかけるだけで、匂いが気にならなくなるんです。
居酒屋や焼き肉屋さんに履いていったジーンズも、この方法なら翌日も安心して履けますね。
ジーンズ洗濯時の注意点③:ホワイトデニムには粉末洗剤
デニムには中性洗剤!と書きましたが、白いホワイトデニムは例外です。
白い方が良いホワイトデニムは、今まで書いた洗濯方法と逆のことをしましょう。
白に汚れが付くととても目立ちます。
汚れをよく落とすお湯を使い、液体洗剤よりも洗浄力のある粉末洗剤を使いましょう。
洗浄力が高いので、気になる匂いもすっきりしますよ。
ジーンズ洗濯時の注意点④:乾燥機はNG
分厚いジーンズは乾きにくく、急いでいるときや天気の悪い日などは乾燥機にかけたくなってしまいますよね。
しかし乾燥機は基本的にはNGです。
ジーンズだけでなく、衣類全般に対してですが「着ているうちにだんだん縮んでいってる気がする…」と感じたことはありませんか?
洋服は乾かす段階が一番縮みやすいです。
乾燥機は熱風を当てて、短時間で急激に乾かしているので熱に弱い繊維は傷んで縮んでしまいます。
デニムの傷みや型崩れを避けたい方は、乾燥機は絶対使わないようにしましょう。
ジーンズ洗濯時の注意点⑤:干すときは裏返し&逆さまに
最初の方にも書きましたが、干すときは生地の日焼け防止のために、裏返しがベストです。
乾きにくいボタンやポケットの部分も、裏返して干せば乾きが早くなります。
なるべくシワを伸ばし、形を整えてから陰干ししましょう。
写真のようにひっくり返して干せば、型崩れしなくて良いですね。
ただし、ストレッチの効いたジーンズは伸びすぎることがあるので注意しましょう。
ジーンズを洗濯するメリット
清潔な状態で長持ちする
ジーンズ愛好家の人たちの中では、「ジーンズを洗うのは厳禁」という意見もあります。
しかしずっと洗わないのは染みついた汗や汚れが素材を傷めてしまい、生地が破れる原因になるんです。
たくさん汗をかく夏場は匂いも特に気になりますよね。
大事なジーンズを長く、清潔な状態で履くには洗濯する方が絶対に良いんです。
着古した雰囲気が出せる
「ジーンズは履けば履くほど味が出る」なんて言いますよね。
洗濯をすることによって、良い味が出ている、着古した感を早く出すことが出来ますよ。
既製品のジーンズでも、洗い方次第でオリジナルの個性が出てきます。
自分好みのジーンズになれば、さらに愛着が湧きますね。
ジーンズの洗濯におすすめの洗剤5選
お気に入りのジーンズを長持ちさせるために、洗剤にもこだわってみませんか?
デニム素材におすすめの洗濯洗剤を5つご紹介します。
- 花王 エマール
- LION アクロン
- THE LAUNDRESS DENIM WASH
- 桃太郎ジーンズ ジーンズ用洗剤
- Henkel Perwoll ブラック&ダーク
ジーンズの洗濯におすすめの洗剤①:花王 エマール
オシャレ着洗剤エマールです。
ご自宅にある方も多いのではないでしょうか。
ニットやブラウスなどに使うイメージの強いエマールですが、デニムにも使えるんです。
蛍光増白剤と漂白剤不使用。
色落ちや、繊維が縮むのを防いでくれる成分の入っており、安心して使えますよ。
ジーンズの洗濯におすすめの洗剤②:LION アクロン
エマール同様、ドラッグストアでも購入できるオシャレ着洗剤です。
蛍光増白剤不使用、柔軟剤なしでも柔らかく仕上がりますよ。
すすぎ1回でOKなので経済的ですし、すすぎによるダメージを軽減してくれます。
デニム素材だけでなく、オシャレ着全般に使用できるので1本あると便利ですね。
ジーンズの洗濯におすすめの洗剤③:THE LAUNDRESS DENIM WASH(ザランドレスデニムウォッシュ)
「家庭でドライクリーニングが出来るように」とこだわっているアメリカ、ニューヨークの洗剤専門ブランド。
色落ちを防止して、肌触りの良い状態を保ってくれます。
爽やかなシトラス系の香りで、この香りが好みで絶対この洗剤!と決めている人も。
ジーンズの洗濯におすすめの洗剤④:桃太郎ジーンズ ジーンズ用洗剤
蛍光増白剤、漂白剤、柔軟剤などの添加剤不使用。
ヤシの油と天然成分を配合したナチュラルなデニム用洗剤です。
弱アルカリ性ですが石鹸成分が多めに配合されています。
ジーンズ専門店の桃太郎ジーンズが発売している洗剤だけあって、洗いざらした自然な洗い上がりになりますよ。
無臭タイプの洗剤ですので、香りが強い洗剤に苦手意識のある方におすすめ!
手洗いにも洗濯機にも使えます。
ジーンズの洗濯におすすめの洗剤⑤:Henkel Perwoll(ヘンケルパーウル) ブラック&ダーク
ファッションにこだわる人が多いヨーロッパで人気No.1のブランド。
パーウルのダークカラー用洗剤です。
弱アルカリ性の合成洗剤で、ジーンズだけでなく黒やダークカラーの衣類全般に使用できますよ。
色褪せの原因である毛羽立ちを抑えながら洗ってくれます。
染料が入っていないので他のお洗濯と一緒に洗っても大丈夫。
普段から黒い服が多い方は、普段のお洗濯用にしても良いですね。
ジーンズ用洗濯ハンガー5選
ジーンズは洗うと重いし、普通のハンガーだと乾きにくいですし少し干しにくいですよね。
ジーンズを干すときにおすすめのハンガーを5つご紹介します。
- ボトム用ハンガー
- ジーンズ干しハンガー
- 十字型ハンガー
- 針金ハンガー
- ピンチハンガー
ジーンズ用洗濯ハンガー①:ボトム用ハンガー
クリップが2つ付いた、ボトム用ハンガーです。
腰の部分のみをクリップで挟み、腰回りを開くように干すと良いですよ。
このハンガーなら、乾いたらそのままクローゼットへかけておけますね。
ジーンズ用洗濯ハンガー②:ジーンズ干しハンガー
腰回りを開いたまま筒状に干せるボトム用ハンガー。
乾きにくいトレーナーなどにも使えるので便利ですね。
先程、干し方で書いた通り逆さまにして干すのもOKです。
ジーンズ用洗濯ハンガー③:十字型ハンガー
十字型にピンチの付いたハンガーです。
大きく広げて干せるので、風通しが良くあっという間に乾きますよ。
ピンチが動かせるので、どんなサイズにも対応してくれます。
100円均一でも買えるので気軽に試せますね。
ジーンズ用洗濯ハンガー④:針金ハンガー
専用のハンガーがなくても、自由自在に形を変えられる針金ハンガーならボトムも干せちゃいます。
2本の針金ハンガーを下向きに曲げ、ベルト通しに通せばOK。
腰回りが開いているので乾きやすいですよ。
針金ハンガーは他にもシューズハンガーにもなるので、とても便利です。
ジーンズ用洗濯ハンガー⑤:ピンチハンガー
どこのご家庭にもあるピンチハンガー。
ジーンズ以外の洗濯物も一度にたくさん干すことが出来ます。
こちらも逆さまにして干しましょう。
または腰回りを囲むように挟み、風通しを良くして干します。
デニムは洗うと重くなるので、挟む力が強いピンチを選ぶと良いですね。
ジーンズ専用洗剤
ドイツ製のジーンズ専用洗剤。
ジーンズ愛用者なら何とか避けたいのが色落ちですよね。
ブルーの色落ち防止剤(染色剤)が入っており、洗うたび染めるように色落ちを防いでくれます。
絶対にデニムの色をキープしたい方におすすめですよ。
汗をたくさんかく夏でもジャブジャブ洗えるので助かりますね。
染色剤が入っているので、必ずデニム素材のみで洗うようにしましょう。
色は絶対キープしたい!という方はぜひ使ってみて下さい。
デニム専用洗剤は一見お値段が高いと感じますが、使用頻度が少なめなのでかなり長持ちしますよ。
洗濯した清潔なジーンズでオシャレを楽しもう!
今回ご紹介した洗濯方法は、もちろんジーンズだけでなくデニム素材の衣類に共通して使えますよ。
こだわるなら手洗いでの洗濯がおすすめですが、洗濯機での洗濯も、正しい洗濯方法通りにすれば全く怖くありません。
一見キレイに見えても、見えない汚れや汗、臭いが残って雑菌が繁殖しやすいジーンズ。
大切なジーンズですからキレイに、清潔に長く履きたいですよね。
色落ちしていく過程も楽しめる衣類はジーンズだけではないでしょうか。
好みの色になるように、時間をかけてジーンズを育てるつもりで楽しんでくださいね。