頭でっかちの意味とは?
「頭でっかち」を辞書で引いてみると、体につりあわず頭が大きいこと。
上部分が不釣り合いに大きいこと。
転じて、知識や理屈ばかりで、行動が伴わない人とあります。
人の容姿に対して表現する言葉でしたが、派生した意味合いの「知識や理屈が多い人」がよく使われます。
そもそも人の容姿に対して何かを言うというのは、タブーですよね。
「あの人は、あたまでっかちね」という言葉には、相手に対してよく思っていないという心情がはいっていますが、その反面どこかに、知識の豊富さにジェラシーのようなものも少しばかり含んでいるように思います。
頭でっかちという言葉は、悪い意味でよく使われます。
自分が言うことはあっても、言われたくはないですよね。
頭でっかちな人の特徴
- 屁理屈ばかり言う
- 口ばかりで実行が伴わない
- 言い訳ばかりする
- 分析好き
- 臆病である
- 知ったふりをする 7.プライドが高い
- 行動が伴わない
頭でっかちな人の特徴①:屁理屈ばかり言う
頭でっかちな人は、その名のとおり、知識が豊富な人です。
ただし、その知識はその人自身の経験によるものより、はるかに本を読んだり、インターネットで得た情報によるものが多い人ですね。
よく言えば、勉強家とも言えるでしょう。
コツコツと新聞を読んだり調べ物をすることは大変よいことです。
ここまでで終われば人は「良くできた人」とか「頭がいいのに、そのそぶりを見せないいい人」というのですが、頭でっかちな人は、それでは満足しません。
相手に自分の豊富な知識を認めさせることで、優越感を得るからです。
頭でっかちな人の特徴②:口ばかりで実行が伴わない
もう一つの大きな特徴の一つが、実行が伴わないことです。
頭でっかちな人は、たくさんの知識がありますから、結論を導くのはそう難しいことではありません。
結論を言いながらも、行動に移すのに人より極端に時間がかかったり、行動にうつさない、つまり実行しないのが特徴です。
たくさんの意見や起こりうるリスクは次から次への述べるのですが、リーダーになるのは好みません。
何か行動を起こして、その結果責任を負わされるのは、まっぴらごめんだからです。
口ばかりというのは、こういう場面でよく感じますね。
頭でっかちな人の特徴③:言い訳ばかりする
「いや、でも」から始めるのが頭でっかちな人の特徴ですね。
そのあとに、自信の論理を繰り広げます。
また、その理論も難しい言葉をならべ、聞いている人が理解しやすいかなどは、まったく考えません。
理論を言っている自分に、酔っているようにさえ思います。
こうなると、聞いている人はうんざりなのですが、空気読めないのも頭でっかちな人にありがちですね。
人がどう思っているかという思考はありません。
頭でっかちな人の特徴④:分析好き
頭でっかちな人は、基本お勉強ができるタイプの人が多いので、分析好きです。
なぜ、このような分析になったかという根拠も話します。
しかし、その根拠も自分の体験によるものは少なく、本やネット情報が多いのです。
そして、人を責めるような言い方をするのも頭でっかちな人の特徴の一つです。
例えば、「なんでできないの?」とか「それで満足なの?」というふうに、自分の尺度でしか物を見ません。
言われた人からすると、いい気分がするわけありません。
普通の人なら「どうすればできるかな?」とか「勇気を出して、やってみて」などど言うでしょう
頭でっかちな人の特徴⑤:臆病である
理論をいうわりには、何かアクションを起こすのは不得意です。
頭でっかちな人はよく言えば慎重派、悪く言えば臆病者です。
何か新しい経験をすることに、躊躇する傾向があります。
自分自身で臆病であることもわかっていますので、物事に対してためらうことに理屈を並び立て、正当化しようとします。
聞いている人にとっては、理論ではなく屁理屈です。
この感覚の相違が、いつまでたっても平行線で交わらない要因なのでしょう。
臆病であると他人から思われたくないので、時には威圧的に「そう思うだろ」というように、相手に確認を取るようなこともいいます。
頭でっかちな人の特徴⑥:知ったふりをする
頭でっかちな人は知識があるので、少ししか知らないことでも、言葉を並べて知ったふりをする傾向があります。
「ああ、それねぇ~」と話しに割り込んでくるのはよくある光景です。
特に、得意な分野の話になると、話し始めると止まりません。
次から次への専門用語が口から飛び出し、すらすら言える自分に満足します。
頭でっかちな人の特徴⑦:プライドが高い
少数派しか知らないことを知っているのは、頭でっかちな人にとってはとても気持ちがいいものです。
逆に、多数の人が知っていることを知らないことは、頭でっかちな人にとっては、気になります。
つまり、総じてプライドが高い人が多いですね。
プライドが高いことを、悪いことと思わず、むしろ良いことのように思う傾向があります。
頭でっかちな人の特徴⑧:行動が伴わない
理論や屁理屈を言う割に、自分からアクションを起こしたがりません。
つまり、行動が伴わない人が多いですね。
しかし、自分ではアクションを起こさないことに対しても、自分なりの理論がありますので、臆病だとは認めたがりません。
行動を起こした後のことを考えると、失敗したらどうしようと意外と小さなことを気に掛けます。
他人にそうしたことを察しられることを好まないので、平気な態度を装いますが、実は心の中で結構な葛藤をしています。
意外に気の小さい人がこのタイプです。
頭でっかちな人への上手な対処法
- 否定しない
- 体験談を聞く
- 情報集めをお願いする
- ジョークを交える
頭でっかちな人への対処法①: 否定しない
時間が許すのであれば、聞いてあげます。
ボランティアのつもりで、聞き続ける。
頭でっかちな人にとっては、なによりもうれしいことなのです。
自分の知識を人に教えられるということは、頭でっかちな人にとっては、気持ちいいこと間違いなしです。
聞く方にしては、体力も忍耐もいりますね。
ここで一つだけ注意しなければなりません。
決して否定しないということです。
否定すると、なぜ否定するのかその根拠を述べよのような、話し方をしてきます。
それを述べると、自信の知識で相手をねじ伏せるまで、話し続けます。
相手を否定することは、逆効果になるので注意しましょう。
頭でっかちな人への対処法②:体験談を聞く
頭でっかちな人から情報を滝のように押し付けられると、聞いている方はうんざりします。
そんな時は、「それで、あなたはどんな行動をしたのですか」など体験談を聞いてみましょう。
ただの寄せ集めの知識なら、頭でっかちな人は言葉に詰まるでしょうし、なにか行動を起こしたのなら話はつづきますが、知識だけよりは体験談のほうがその人を分析できて、次に活かせます。
聞いている間は、うんざりしていても、適当な感覚で相槌をうちましょう。
右から左に話が流れて行っても、話している人にとっては、相槌を打ってくれるということは聞いているように思うからです。
頭でっかちな人への対処法③:情報集めをお願いする
頭でっかちな人は、基本コミュニケーションが得意ではありませんのが、自分の得意なこととなると、案外気安く請け負ってくれます。
そこで、いっそのこと、面倒な情報集めをお願いしてみましょう。
すごい、レポートが出てくるかもしれません。
情報を集めたもらったら、ちょっと大げさに「わぁ、すごい。助かるわぁ」とか言ってみてください。
きっと、満足げな表情を見せると思いますよ。
頭でっかちな人への対処法④:ジョークを交える
頭でっかちな人は、真面目が特徴ですので、自分からジョークを交えて場を和ますことは得意ではありません。
こちらから、話の途中でジョークを言ってみましょう。
それも笑顔を添えてです。
頭でっかちな人にそのジョークがわかってもらえなくても、こちらの笑顔を悪くは思いません。
笑顔を嫌がる人はいません。
きっと、次話してくるときは、今より壁がなくなって本音トークをしてくるかもです。
頭でっかちな自分を改善する方法
- まず、やってみよう
- 考えすぎないこと
- 自分に厳しくなりすぎない
- 失敗しても糧と考える
頭でっかちを改善する方法①:まず、やってみよう
頭でっかちな人は、何事にも慎重で、失敗した場合の対処を考えてしまいます。
よく言えば「石橋を叩いて渡る」ということです。
しかし、周りから見れば「あの人、自分ではなにもできない人なのね」と思われています。
自分自身に、とりあえずやってみてから考えようと背中を押してください。
案外、やってみたらなんとかなるものです。
自分の思い通り事が進まなくても、そんなと時もある、次につながればいいんだと自分自身を励ましてあげてください。
頭でっかちを改善する方法②:考えすぎないこと
頭でっかちな人は、基本的に頭がいい人が多いです。
つまり、分析力があり、次どころか次の次のように、先を考えてしまいがちです。
はた目からすれば、何考えているんだろうとみられがちです。
ようは、考えすぎないことです。
「なるようになるさ」、「後から考えよう」と思えるようになったら、改善している証拠です。
起きてのいないことを、予想して対応策を考えるなんて、無駄な労力です。
物事のほとんどが、予定通りいきません。
目の前に起きた事柄に対して、柔軟に対応できる心を育てること重要なのです。
頭でっかちを改善する方法③:自分に厳しくなりすぎない
頭でっかちな人は、完璧をもとめます。
何事も予定どおり事が進まないと、イライラする傾向があります。
しかし、知識を元にたてた理論通りに行くことの方が実際には少ないのです。
そして、自分自身にも完璧を求めがちです。
物事のの許容範囲を広げる努力をしましょう。
まずは、自分自身に対しても、そんなもんでもいいんじゃないと問いかけてください。
まあ、そんなもんと思えるようになったら、あなたは頭でっかちな人ではないということです。
頭でっかちを改善する方法④:失敗しても糧と考える
完璧を求めるということは、失敗を認めたがらないとも言えます。
なんだかんだと、他人のせいや、タイミングのせいにして、自分自身を正当化します。
頭でっかちな人は、プライドが高い傾向にあるので、失敗を認めたくないのです。
そんな時は、失敗の原因が何であるかの本質を得て、「次に、同じ失敗を繰り返さなければいいんだぁ」程度に考えましょう。
頭でっかちになる前に気をつけること
頭でっかちにはなりたくないものです。
では、どういったことに気を付ければよいのでしょうか。
- しゃべりすぎていないか
- アクションを起こしたか
頭でっかちにならないための注意点①:しゃべりすぎていないか
自分の考えや尺度を知らず知らずのうちに、相手に押し付けていませんか。
頭でっかちな人の傾向として、自分の考えをわかってもらうために一方的に話します。
数人が集まる場所、たとえば会議や雑談の中で、一方的に話していないか自身でチェックしましょう。
逆に言えば、相手の話を最後まで遮らずに聞いているか、自信でチェックしましょう。
頭でっかちにならないための注意点②:アクションを起こしたか
口だけにならないように、まずはやってみる精神を持ちましょう。
大きなことでなくて、小さなことから始めて、「あ、できている」と思ったら、頭でっかちになっていないということです。
少しばかりのボランティア精神があれば、頭でっかちな人と、他人からは思われないでしょう。
物事に柔軟に対応できるようになるおすすめ本
ママ向けの本のご紹介です。
心の育て方が書いてあります。
親も子も「まっ、いいか」とになれれば、相手に対しても自分に対しても、許容範囲がひろくなるというお話です。そのように思えれば、協調性があり、コミュニケーション能力のある子だけでなく、親にもなれます。
子育ては、自分育てでもあります。
我が子にどうしても完璧を望んでしまうママには最適です。
子供は個です。
母親のものではありません。
分かってはいても、ついつい、高い望みをかけてしまいがちです。
まずは、親であるママが「まっ、いいか」と思えるようにしましょう。
この本を読んで、読者が子供時代どのように育てられたかも振り返ってみましょう。
きっと、自分の親に感謝できるはずです。
頭でっかちな人にはならないために
頭でっかちな人の特徴を知れば、その対処方法がわかります。
そして、自分が頭でっかちな人にならないようにと、対策も立てられます。
周りに頭でっかちな人がいる人、上司に頭でっかちな人がいる人、ここに書いた対処方法を実践してみてください。
少しばかり、楽になると思います。
世の中には、どうしても好きになれない人がいるのが当たり前です。
この記事を読んで、好きになれなくても、波風立たないような付き合いができたら幸いです。