妊娠6ヶ月頃から胎動を感じる人が多い
赤ちゃんの胎動を初めて確認できる時期は妊婦さんによって様々ですが、およそ妊娠6ヶ月頃から胎動だとはっきり分かるようになってきます。
はじめは、お腹がごにょごにょしたり、下腹部がチクチクしたり感じる人もいますが、胎動だとはっきり分からない人が多いですよ。
妊娠初期は検診の度にドキドキしていた人も多いですが、初めて胎動を感じた日はとても嬉しくなりますし、赤ちゃんが頑張って生きている実感が湧きますね。
自分のお腹の中で生命が宿っているという実感も湧くので、母親になるという実感も出てくる頃ではないでしょうか。
胎動が激しくて痛いと感じることもある
妊娠中期頃の胎動は、ポコポコとお腹の中で何かが動いているような感覚です。
しかし、時間が経つにつれ、赤ちゃんも成長して来ると動きが活発に感じるようになります。
胎動の特徴は、ポンポンと軽く叩くような感覚や、ドンと思いっきり蹴られたような感覚など動きは様々で強弱があります。
あまりに胎動が激しいと痛いと感じることもありますよ。
元気なのは良いことなのですが、痛いほどの激しい胎動だと、膀胱が刺激されてトイレの回数が増えたり胃が圧迫される感覚が強く出ることもあります。
男の子の胎動の特徴3選
ここで、お腹の赤ちゃんが男の子である場合の胎動の特徴3パターンを見ていきましょう。
- ドンドン、ボコッと強く叩かれる感覚
- お腹が波打つように動く
- お腹に足型が浮き出てくる
男の子の胎動の特徴①:ドンドン、ボコッと強く叩かれる感覚
男の子の胎動の特徴で一番多いのがドンドンと強く叩いたり蹴ったりしているような激しい胎動です。
お腹の中で元気に動き回り、足も元気にバタバタとしている姿がエコーでも確認できる人もいるのではないでしょうか。
赤ちゃんが手足を伸ばしたりしている時に大きな胎動を感じることがありますが、妊娠後期になると聴覚が発達しているので、大きな音にビックリして激しい胎動になることがありますよ。
大きな音で激しい動きを感じると、体がビクッとしたのかと思うととても可愛く思えますね。
男の子の胎動の特徴②:お腹が波打つように動く
羊水が十分にあり、妊娠中期の頃は赤ちゃんがまだお腹の中で自由に動き回ることができます。
お腹の中をグルグルと回って遊んでいる赤ちゃんの動きが胎動として出てきますよ。
お腹の中で移動していると、お腹が波うっているかのような動きや、お腹が妙な形に変形することもありますよ。
妊娠7〜8ヶ月の時点で逆子であったとしても、まだ赤ちゃんはお腹の中で動き回るので心配しなくて良いと言われることがほとんどです。
男の子の胎動の特徴③:お腹に足型が浮き出てくる
お腹の赤ちゃんが手や足をグーっと伸ばしたり、足を思いっきり外に向かって蹴っていると、お腹に赤ちゃんの足型がくっきりと現れることがあります。
足型が出ていると、本当に赤ちゃんがいるんだと感動しますよね。
羊水の多さや皮下脂肪の多さで足型を見ることができない人もいますが、外に向かって強く足を蹴っている感覚は分かるでしょう。
早く外の広いところに行きたいのかな?と感じてしまいますね。
女の子の胎動の特徴3選
続いて、女の子の胎動はどのような特徴があるのか3つ見ていきましょう。
- ポンポンと軽く叩くような感覚
- もぞもぞと動いているような感覚
- 胎動を感じるのが遅いという人も
女の子の胎動の特徴①:ポンポンと軽く叩くような感覚
女の子の胎動の特徴でよく言われるのは、「優しく控えめ」であるということ。
その中のひとつで、ポンと軽く叩かれたような感覚が出ることが多いです。
男の子は激しい胎動であることが多いですが、女の子では優しく手や足でお腹を叩いているような感覚です。
中には女の子もドンドンと激しく動く子も多いですが、激しい胎動を感じても数回のみということもあるようです。
女の子の胎動の特徴②:もぞもぞと動いているような感覚
男の子のようにお腹の中をグルグルと回っているような激しい胎動ではなく、その場でもぞもぞと体勢を変えているような胎動を感じる人が多いです。
もぞもぞが一度終われば、しばらく大人しいということも。
女の子は自分の姿勢を確保するのが上手なのではないかと感じますね。
動きも女の子の場合はゆっくりと大人しく動いているような胎動を感じる人が多いですよ。
女の子の胎動の特徴③:胎動を感じるのが遅いという人も
男の子の胎動は比較的早く胎動が感じるという人がいますが、女の子は胎動を感じるのが遅かったという声がよくあります。
ゆっくりで控えめな動きであることから、胎動だと気付くのが遅れるということもあるのではないでしょうか。
遅くとも妊娠7ヶ月頃までに胎動を確認できますよ。
しかし、胎動があってもゆっくりと動くことが多いということです。
妊娠数週別胎動の違い3選
ここからは、妊娠が進むにつれて変化する胎動の特徴を週数別に3パターン見ていきましょう。
- 妊娠16〜23週頃の特徴
- 妊娠24〜31週頃の特徴
- 妊娠32〜40週頃の特徴
妊娠数週別胎動の違い①:妊娠16〜23週頃の特徴
妊娠中期のはじめにあたる妊娠16週から23週頃は、お腹の中で動いている感覚が出て来る頃でしょう。
少しでも動いている感覚に気付くと、胎動ではないかと思い期待しますよね。
しかし、それが胎動なのか、大腸が活発に動いているのか違いがはっきり分からないということがあるでしょう。
妊娠20週頃には、ポコっとした少し大きな動きを感じられ胎動だとはっきり分かるようになり、徐々に大きな胎動になっていきます。
妊娠数週別胎動の違い②:妊娠24〜31週頃の特徴
妊娠24週から31週頃になると、初めに感じた小さな胎動から激しい動きになってきます。
この頃まではまだ羊水で自由に動き回れるので、自分のポジション探しや遊びで赤ちゃんが手足を使ったり体を動かしたりしています。
激しい胎動を感じるのがこの週数が一番多いのではないでしょうか。
赤ちゃんが動いたなと感じたら、お腹をさすってあげたり、ポンポンと軽く叩いてみたり、話しかけるなどコミュニケーションをとってあげてくださいね。
妊娠数週別胎動の違い③:妊娠32〜40週頃の特徴
妊娠32週を超えてくると、赤ちゃんがとても大きくなりお腹の中が窮屈になってくるので、徐々に胎動が少なく落ち着いていきます。
しかし、胎動が少ないながらも手や足を使ってお腹を叩いたり蹴ったり、もぞもぞとするような感覚は生まれる直前まであるという人も。
赤ちゃんが外に出る準備をしていると思って、優しく見守ってあげてくださいね。
臨月になっても胎動が激しいままのこともある
臨月頃になると、激しい胎動を感じた人も徐々に少なくなっていき、大人しくなる人が多いです。
しかし、臨月になっても胎動がまだ激しいままの赤ちゃんもいますよ。
臨月になっても胎動が激しいと、圧迫されている胃や腸にダイレクトに響くので、ウッと唸ってしまったり膀胱が刺激されてトイレが近くなるという人も。
出産直前まで胎動が激しくても、分娩などに問題が出ることは全くありません。
赤ちゃんがとても元気な証拠なので、安心して残りの妊娠生活を楽しみましょう。
胎動が激しい時の注意点3選
では、胎動が激しい時にどのような事に気をつける必要があるのでしょうか。
注意点を3つご紹介します。
- 尿もれに気をつけて
- 胃を蹴られて嘔吐することも
- 骨に当たる時は体勢を変えてみて
胎動が激しい時の注意点①:尿もれに気をつけて
激しい胎動で大変なことで一番多いのが「尿もれ」です。
上記でもご紹介しましたが、激しい胎動で膀胱が圧迫され、少しの量でも尿意が出てしまい、トイレの回数が多くなります。
特に、不意打ちで強く蹴られると突然のことで体が追いつかず尿もれしてしまうという人が多くいます。
激しい胎動が続いたり、トイレの回数が多い場合は尿もれ用パッドなどを使用して不意打ちの尿もれを防止しましょう。
胎動が激しい時の注意点②:胃を蹴られて嘔吐することも
お腹の赤ちゃんが大きくなると、様々な臓器が圧迫されます。
特に胃が圧迫された時は、食欲が減ったり、吐き気を起こしたり、酷い場合は嘔吐をしてしまうことも。
赤ちゃんの頭が下に向いていると、足が胃に近づいているので、激しい胎動が来ると胃をダイレクトに刺激されていまいます。
激しい胎動で気持ち悪い時は無理をせずに横になったり、クッションにもたれかかって安静にしておいてくださいね。
胎動が激しい時の注意点③:骨に当たる時は体勢を変えてみて
妊娠後期になると、赤ちゃんの頭が徐々に下がっていき、骨盤をグリグリと押しやられるようになります。
よって骨盤付近に痛みを感じたり、骨盤周辺の関節が緩む関係で恥骨あたりも痛くなります。
胎動が激しいと、時には立っていられない程の激痛が来るという人もいますよ。
痛みがある場合は骨盤ベルトで調整してみたり、体勢を変えて痛くならない姿勢にしてみてくださいね。
受診する目安4選
では、胎動について病院で受診する目安を4つご紹介しますね。
- 胎動が少なくなった
- 胎動がなくなった
- お腹の張り
- お腹が痛む
受診する目安①:胎動が少なくなった
激しい元気な胎動が突然大人しくなったり、胎動が少なくなったりすると赤ちゃんが無事か不安になりますよね。
臨月に向かうにつれて胎動が少なくなることが多いですが、突然少なくなったり、気になることがあれば病院に行きましょう。
胎動が少なくなったと感じたら、胎動を感じてから10回胎動を感じるまでの時間を計測してみてください。
1時間以上経過していたり、1時間全く胎動を感じない場合はすぐに病院に連絡しましょう。
受診する目安②:胎動がなくなった
ある日突然胎動がなくなって、1時間以上胎動がないと感じたらすぐに病院へ行き受診しましょう。
赤ちゃんがへその緒に巻きついてしまい苦しくなったり、異常な状態になっている可能性があります。
胎動がないと思っても次回の検診がすぐだから待つことはしないようにしてください。
少しの変化でもおかしいと感じたら遠慮せず病院に連絡するようにしてくださいね。
受診する目安③:お腹の張り
胎動が激しい時でも、お腹の張りは要注意です。
お腹の張りがある場合は出来る限り安静にし、落ち着いたら様子をみてもいいでしょう。
お腹の張りが長く続いたり、頻繁にお腹の張りが確認できる時は病院に行くことをオススメします。
お腹の張りの感じ方は様々で、バスケットボールのような硬さになったり、お腹の皮膚が引っ張られるような感覚になります。
受診する目安④:お腹が痛む
お腹の張りと同様に要注意なのが、お腹の痛みです。
少しのお腹の痛みであれば横になったり安静にし、痛みがおさまらないようなら受診してみましょう。
お腹の痛みが陣痛の場合は、そのまま入院しすぐ分娩ということになることも。
まだ臨月ではないから陣痛ではないと自己判断すると危険なので、いつもと違う痛みや痛みが続く場合は気をつけておきましょう。
おすすめのマタニティ本
赤ちゃんの様子が日単位で分かる本になっています。
毎日の様子を自身でメモできるので、妊娠記録としても活用できますよ。
妊娠中に体重が増えて心配という人も多いでしょう。
この本は、安産になるための食事メニューが掲載されています。
低カロリーメニューや、妊娠中に摂るべき栄養を簡単に摂れる簡単レシピが満載です。
激しい胎動は元気の証!
胎動の感じ方は赤ちゃんの性質などで様々です。
激しい胎動は時には体の不調や痛みが出ることがありますが、赤ちゃんが元気に動いている証です。
胎動を感じることにより家族が増える喜びは増していきます。
出産まで、お腹の中にいる少しの間しか感じることができない胎動をじっくり感じておいておきたいですね。