高温期16日目とは?
高温期16日目とは、一体どのような状態なのでしょうか。
高温期とは、女性が排卵した後に体温が高くなっている時期を差します。
人間には基礎体温というものがあり、これは人間が極めて安静な状態にある時に測った時の温度です。
起床時に、寝床から起き上がらず測った体温が基礎体温になります。
女性は排卵後、この基礎体温が高くなるのです。
何故高くなるのかというと、妊活中などを問わず女性の体内では赤ちゃんを迎え入れるための準備が始まります。
この時活躍するのが黄体ホルモンというホルモンです。
この黄体ホルモンが活発化すると、体内の温度を上げる作用があるので体内が熱くなります。
この期間は約14日間ほど続き、生理になると黄体ホルモンが役目を終えたと考えて働きが弱くなります。
すると体温ががくんと低下するのです。
これを低温期と言います。
通常14日間続く高温期が、16日目までに到達すると妊娠をしている可能性がわずかに存在します。
高温期は16日目まで続くなど前後することは珍しいことではありませんが、念のため病院で診断してもらいましょう。
高温期16日目の初期症状
高温期16日目に到達するとどのような症状が起こるのでしょうか。
もし妊娠していたとするならば胸の張りやだるさ、眠気などが起こる可能性があります。
胸の張りが起こる原因は黄体ホルモンが乳腺の働きを活発にして母乳を出やすくするためです。
黄体ホルモンが働くことで生まれてくる赤ちゃんに要領よく栄養を与えることができるのですね。
だるさや眠気などが起こるのも、黄体ホルモンの影響でホルモンバランスが崩れているからです。
ホルモンバランスが崩れると自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。
その自律神経の乱れを修復しようとしてホルモンが働き、その影響で眠気やだるさを引き起こしているのです。
この他にも様々な症状が見受けられますが、これらの症状は必ず妊娠した人に起こるとは限りません。上記の他に様々な症状が出たという人もいますし、逆に上記の症状は全く出なかったという人もいます。
さらに、妊娠をしていなくても高温期16日目に到達してこの症状が出たという人もいます。
症状が出ても妊娠しているとは限りませんし、逆に症状が出なくても妊娠していないとは限らないのです。
高温期16日目に多くある妊娠初期兆候
- 生理が遅れる
- おりものが増加する
- 胸が張って痛くなる
- おしっこの回数が増加する
- 便秘になってガスが出やすい
- 風邪のような症状が出る
特徴①:生理が遅れる
高温期16日目に表れる可能性がある妊娠超初期症状の1つ目は生理が遅れるというものです。
もちろん高温期16日目に到達したからといって妊娠確定ではありません。
ホルモンバランスの関係で生理が遅れていることはあります。
しかし、くれぐれも妊娠していない、妊娠していると自己判断するのはやめましょう。
普段から生理不順の人が、妊娠していても普段通りの生理不順だと考えて後日改めて病院で検査をしたら妊娠していたということがあります。
高温期16日目になって生理が遅れていたら、病院で診断してもらって正確な結果を聞きましょう。
特徴②:おりものが増加する
高温期16日目に表れる可能性がある妊娠超初期症状の2つ目はおりものが増えるというものです。
高温期16日目になって女性が妊娠をしていると、女性ホルモンが多量に分泌されます。
その結果子宮内の粘液が増えてそれがおりものとして体外に排出されるのです。
妊娠している期間で後期になればなるほど、さらさらとしたおりものが排出されるので感染症や匂いを防ぐためにも清潔に保っておきましょう。
赤ちゃんが生まれてくるために必要な体の変化ですので、大変かもしれませんが優しく洗って感染症のもととなるものを残さないようにしてくださいね。
特徴③:胸が張って痛くなる
高温期16日目に表れる可能性がある妊娠超初期症状の3つ目は胸が張って痛いというものです。
これは黄体ホルモンが赤ちゃんに要領よく栄養を与えられるようにと乳腺を発達させている証拠なのです。
乳首が敏感になって、下着に擦れたりすると痛いと感じることもあります。
そういう時は機能性があるスポーツブラジャーを着けて摩擦するのを防いだり、温熱シート、または冷却シートを患部に貼って様子を見ましょう。
温熱シート、冷却シートどちらかが痛みが引くかは人それぞれ異なるのでどちらも試してみてくださいね。
冷却シートの場合長時間患部に当てるのはやめましょう。
特徴④:おしっこの回数が増加する
高温期16日目に表れる可能性がある妊娠超初期症状の4つ目は排尿の回数の増加です。
ホルモンバランスの影響で、高温期16日目の女性の体内には水が溜まります。
それが排尿の回数やむくみに影響することがあります。
水分を体内に循環させて、常に水分を体に蓄えておくのはいいことですがむくむのは非常に困りますよね。
そういう時は太ももをマッサージして血流を良くしましょう。
そうすることで足ばかりに水分が溜まるのを防ぎ、太もものむくみも多少改善されます。
大変だという人は家族に話してマッサージをしてもらうのもいいですね。
特徴⑤:便秘になってガスが出やすい
高温期16日目に表れる可能性がある妊娠超初期症状の5つ目はガスが出やすく、便秘になりやすいというものです。
高温期16日目になると、女性の体内ではホルモンバランスが乱れて腸内活動が活発ではなくなります。
その結果排便の回数が減り、ガスが排出されるということになります。
ガスを我慢すると腹痛の原因になりますのでなるべく我慢しないようにしましょう。
便が硬くて出ないという時は柔らかくするために水分をたくさん摂ってください。
冷たい飲み物をたくさん摂るのは体を冷やす原因となりますので、温かい飲み物、常温の飲み物をたくさん飲みましょう。
それでも改善しないという場合は病院に行って対処法を聞いたり、飲んでも大丈夫な便秘改善薬をもらいましょう。
特徴⑥:風邪のような症状が出る
高温期16日目に表れる可能性がある妊娠超初期症状の6つ目は風邪のような症状です。
高温期16日目まで到達すると、風邪だろうかと勘違いするような症状が表れることがあります。
しかしそれは風邪ではなく妊娠超初期症状の可能性があります。
この症状は15週目辺りを迎えると軽くなることがありますが、それまでは火照りが続くので熱さまシートなどを貼ってしのぎましょう。
下半身は冷やさないようにしてください。
下半身を冷やしてしまうと、赤ちゃんを守ろうと頑張っている黄体ホルモンの働きが鈍くなってしまう可能性がありますので、下半身は温かくしておきましょう。
高温期16日目での陽性反応なら妊娠確定という訳でもない
高温期は通常14日目まで続き、15日目、16日目と立て続けに高温期が続くと妊娠をしている可能性があると言われています。
しかしこの時期は妊娠をしているかどうかが非常に判断しづらい時期で、結果が二転三転することがあります。
高温期16日目に到達したとしても妊娠確定ではないのですね。
何故妊娠しているのかどうか判断しづらいというのかというと、妊娠検査薬は胎盤で作られたhCGというホルモンに反応して妊娠かどうかが分かるsと言われています。
このホルモンは受精卵が子宮に着床したら作られるのですか、ホルモンに妊娠検査薬が反応しても正確に妊娠しているのかの判断がつきづらいのです。
何よりこのホルモンが出ていると陽性反応が出たとしても、後日再検査すると陰性だったということがあります。
このように高温期16日目は、通常続く高温期より2日間余分に長いだけなので妊娠かどうかを確定するには難しい時期なのですね。
高温期16日目になったら、基礎体温記録表などを持参して病院で診断をしてもらいましょう。そして焦らないことが大切ですよ。
高温期16日目陽性反応でも妊娠していないケース
- 妊娠検査薬で陽性と出たのに陰性だったケース
- 病院で改めて検査をしたら陰性だったケース
妊娠していないケース①:妊娠検査薬で陽性と出たのに陰性だったケース
高温期16日目で陽性反応が出ても妊娠していないケースの1つ目は、妊娠検査薬で高温期16日目に検査をして、陽性反応が出たというものです。
高温期16日目に到達したから妊娠検査薬を使ったという妊活中の女性、妊娠検査薬では陽性と出ましたが後日病院で再検査を行うと陽性ではなく陰性と判断されました。
このようなことが起こるのは珍しくありません。
何故なら高温期16日目は検査結果が変わることがあるからです。
妊娠検査薬で高温期16日目に検査したら陽性で、それから日を置いて検査したら陰性になっていたということはよくあります。
ですから高温期16日目で妊娠したか否かを判断するのは非常に難しいのです。
妊活中という人は結果に一喜一憂してしまうかもしれませんが、焦らずに妊活を続けていくことが大事になってきます。
焦ってしまうとストレスになり、ホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまうことがあります。
あくまで高温期16日目の検査結果は目安の1つとして考えましょう。
そうすることで多少心労が減り、体調も多少安定させることができます。
高温期16日目までの記録をしっかり取っておきましょう。
妊娠していないケース②:病院で改めて検査をしたら陰性だったケース
高温期16日目で陽性反応が出ても妊娠していないケースの2つ目は、病院で高温期16日目に検査をして陽性反応が出たのに後日改めて検査をしたら陰性が出たということが出たというケースです。
この高温期16日目という時期は病院でもこの時点で正確な診断を下すのが難しい時期です。
高温期16日目で陰性、陽性という結果が出ても後日改めて検査することで初めて正確な結果が出ますので、高温期16日目の検査結果が全てではないということを覚えておきましょう。
プレママ関連本
高温期16日目を迎えたプレママに読んでほしいプレママ関連本は「はじめてママ&パパの育児―0~3才赤ちゃんとの暮らし 気がかりがスッキリ! (実用No.1シリーズ)」です。
国立研究開発法人国立成育医療研究センターの理事長を務めていて、小児外科専門医の五十嵐隆さんが監修している本です。
初めての妊娠や出産でどうしていいか分からないという人はぜひ参考にしてみてください。
本は8章構成でとても読みやすいです。
先輩のお母さんたちの初めての育児で不安に思った部分なども記載されていますので、共感できる部分がたくさんありますよ。
初めての妊活、または妊娠で不安なことがたくさんあるという人はこの本を読んで少しでも精神的負担を減らしましょう。
高温期16日目になったら正確な情報を得るために病院に行こう
高温期16日目に表れる症状は人それぞれ様々で、色々な症状があるということが分かりました。
上記以外の症状が出たという人は、あまり不安にならないようにしましょう。
女性の体はとてもデリケートで、生理時に表れる症状も人それぞれ違うように、高温期16日目に表れる症状も妊娠初期に表れる症状もそれぞれ違うのです。
専門医の指示をしっかり聞いて、周囲の人に助けてもらうことが第一です。