基礎体温は身体のリズムを知る手がかり
基礎体温とは、人が生活する時に最小限のエネルギーしか使っていない状態の体温のことです。
皆さんは自分の基礎体温を把握していますか?
体温なんて風邪の時ぐらいしか測らないという方も多いのではないでしょうか。
たしかに、男の人は基礎体温が大きく変化しません。
しかし、女性には自分の基礎体温を知る事で得るメリットは大きいのです。
基礎体温を把握する事で、生理時の不調や妊娠しやすい時期などを予測しやすくなります。
さらに、妊娠したかどうかも簡単にですが予測することが出来るんです。
低温期と高温期について解説
さて、この基礎体温を毎日測って表を作っていくと一定のリズムがあることが分かります。
体温がもともと低い方や、体温変化が小さい方などは当てはまらない事もありますが、基本的に台形のような形になります。
体温が低い時期を低温期、体温が高い時期を高温期と言い、それぞれ約2週間あります。
低温期
詳しく述べますと、低温期は、月経が始まってから排卵が起こるまでの期間のことです。
月経が終わった後は調子が良い、所謂キラキラ期が訪れるのもこの時期です。
高温期
高温期は、排卵後黄体ホルモンの分泌が盛んな期間です。
後半になるにつれ、精神的にも肉体的にも不調な状態が続きます。
標準ですとこの体温パターンが続いていきますが、乱れたりする場合もあります。
そういった場合は、女性ホルモンが正しく分泌されていない可能性があると考えて下さい。
妊娠していることも考えられます。
なにはともあれ、少しでも不安な事を感じたら産婦人科で相談してみるのがいいでしょう。
妊娠したかも?高温期9日目の症状と特徴
前述したように、高温期、低温期のリズムが乱れる症状がでた場合は、妊娠している事が考えられます。
妊娠した場合、黄体ホルモンが増加し、高温期が続きます。
高温期が3週間以上続いていると、十分妊娠している可能性があると言えますが、もう少し早めに判断したいと思う方もいるでしょう。
受精から着床まではおよそ1週間と言われていて、大体高温期9日目ぐらいならば着床に入っていると言えます。
なので、着床しているならば早ければこの時期に着床症状や妊娠初期症状が出る場合があります。
ここででる症状というのは、例えば下腹部の痛みや体温の上昇、早ければつわりの様な症状がでます。
また、この様な症状はいずれにしても弱いので、それだけで直ぐに判断しないほうがいいでしょう。
体質の差などもありますので、こういった症状を感じる人もいれば全く感じないという人もいます。
高温期9日目の段階では、はっきりとした判断は難しいです。
あくまで、9日目時点で出来るのは推測だというのを頭に入れておいてください。
高温期9日目でのフライング検査はできるか
早めに妊娠しているか知りたい方は、高温期9日目の段階で、妊娠検査薬を使うという方法もあります。
前述した通り、高温期9日目なら着床している可能性があるので、この時点で陽性反応がでてもおかしくないでしょう。
ただ、かなり早い段階の検査だという事は頭に入れておいたほうがいいです。
人によっては、着床が遅れたりして高温期9日目の検査では陰性反応がでる場合も少なくありません。
9日目での検査なので、この時点で結果が陰性でも、何日か後に検査したら陽性反応だったというのはよくあります。
検査結果を見て気落ちしてしまうと感じた人はやらない方が賢明かもしれません。
また、結果が陽性反応であっても後に陰性に変わる化学流産のパターンもあります。
高温期9日目で検査するということは、本来知ることのない化学流産を知ってしまうという事です。
ショックをうけてしまう可能性があることも覚悟しておいてください。
どんな結果であれ参考程度に留めておきましょう。
できるだけ早く妊娠検査をするためのポイント
では、フライング検査(高温期8、9日目での早い検査)をするにあたって検査結果をより正確にするためにはどうすればいいのでしょうか。
ポイントを4つほど紹介したいと思います。
- 着床症状の2日後に行う
- 朝一番の尿で検査
- 検査する2時間前は水分を控える
- 検査薬に尿をかけすぎない
着床症状の2日後に行う
着床症状が出ていた場合は、大体2日後に検査を行なってください。
着床症状がでて直ぐに検査をしても、陽性反応がでるぐらいの妊娠ホルモンが分泌されるまでスパンがあります。
妊娠しているなら、妊娠早期検査薬を使って2〜3日で陽性反応が出るはずです。
高温期低いなー…
— えりんこ@ひとりめ妊活中 (@si7ClTpOd2lIZMn) April 21, 2019
ここからぐーんと上がってくれ〜
着床症状はちょっと出てるぞ!
このまま着床してくれよ〜
胸もなんだかんだずっと張ってるぽいし
あー。でも仲良し4日もしてないとかpic.twitter.com/BMIEmPmP4s
朝一番の尿で検査
結果をより正確にするには、水分量が少ない濃い尿で検査する必要があります。
なので、検査するなら朝一番の尿を使うのが確実でしょう。
こうする事で、少ない妊娠ホルモン量でも陽性反応が出やすくなります。
検査する2時間前は水分を控える
勿論、前述した通り一番濃い尿が必要なので水分は少なくとも2時間は取っていない方が望ましいです。
朝起きたら、水を飲まず直ぐに検査しましょう。
検査薬に尿をかけすぎない
検査の結果は尿を多くかけたからといって陽性になるわけではありません。
検査薬の説明書に従って、尿をかけましょう。
あまりかけすぎると、検査薬の薬剤が溶け出してしまうので注意が必要です。
以上の4つが妊娠検査薬を使う際のポイントです。
フライング検査は、正確性にかけるため少しでもポイントを守って検査してみてください。
高温期9日目で体温が下がっても妊娠していないとは限らない
高温期8日目まで順調に体温が高いままの人でも、9日目で急に体温が下がってしまう場合があります。
妊娠していない場合だと、そのまま低温期に入ってしまう可能性も考えられますが、高温期9日目の体温低下はインプラーションディップかもしれません。
インプラーションディップとは、着床時期に起こる体温低下のことです。
高温期7〜10日にかけて起こります。
体温が低下する期間は1〜2日ほどで、それ以上続く場合は早い低温期がきたということでしょう。
高温期9日目で体温が急に下がり、その後元に戻ったならば、インプラーションディップという事です。
いずれにせよ、高温期9日目の時点での急な体温低下を見て直ぐに妊娠しなかったと判断しなくてもいいと思います。
高温期9日目はかなりデリケートな時期なので、着床状態が維持できる環境を整えることが何より大切です。
体温の低下等をあまり気にしたりせずストレスない生活を送りましょう。
こういった症状がある事も知っておいてください。
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妊娠・出産に関してのことは、人に相談しにくいことも沢山あると思います。
今は、妊活について多くの本があるのでそういったものを参考にするのもいいかもしれません。
おすすめの本をここで1冊紹介しておきます。
可愛らしい絵柄と分かりやすい文章でまとめてあるので、本を読むのが苦手な人でも入りやすいです。
自分が気に入った一冊を家においておくのもいいのではないでしょうか。
高温期9日目ならまずはリラックスすること!
妊娠をしたい人にとって高温期9日目というのはドキドキの期間だと思います。
落ち着くためにフライング検査をしてみるというのも一つの手です。
しかし、何度も言ったようにあくまで9日目という早い段階の検査なので参考程度にとどめておき、心に余裕を持っておくといいでしょう。
検査結果で期待してしまったり、落ち込んでしまう気持ちも分かりますが冷静に受け止める事が大事です。
妊娠において一番重要なのは、ストレスを溜めずリラックスすることです。
高温期9日目時点の早い検査が自分に向いていないと思った方は妊娠が確実に判断出来る時期に検査しましょう。
また、9日目での結果を見ても自己判断せず、確実に調べたい場合は、病院の先生に一度相談することです。
無理のない範囲で挑戦してみてください。