猫好き100人にアンケート!キャットフードは健康ケアで選ぶ人が多い
キャットフードは多くの商品が売られており、その特徴もさまざま。
何をポイントに選べばよいか迷ってしまいますよね。
そこでsumicaでは猫好き100人を対象にアンケートを実施!
猫好きの人は何をポイントにキャットフードを選んでいるのでしょうか?
最も回答が多かったのは「健康ケア」を重視するとの回答。
次に多かった回答は「安全性」で、合わせると約5割の人が健康や安全をポイントにキャットフードを選んでいるようです。
猫も大切な家族ですから、身体に直接影響する食べ物はこの2点を重視している人が多いのではないでしょうか?
キャットフードのタイプと特徴
キャットフードのタイプは大きく分けて3種類あります。
"カリカリ"の愛称で親しまれているドライタイプ、缶詰やパウチなどに入ったウェットタイプ、ドライとウェットの中間のセミウェットタイプです。
どのタイプがおすすめかは、猫の体質・体調・好みなどによっても変わってきますが、一般的な特徴は以下のような感じです。
では、各フードの定義と特徴を見ていきましょう。
ドライタイプキャットフード
ドライタイプのキャットフードは水分含有量が10%以下の乾燥タイプのキャットフードのことを言います。
一般的に「カリカリ」といわれるタイプです。
総合栄養食といわれる、栄養価が高い製品がほとんどで、安価なため一番おすすめです。
ドライタイプの特徴
ドライタイプのキャットフードの特徴は以下のとおりです。
- ドライタイプの多くが栄養バランスの優れた総合栄養食である。
- 水分含有量が10%以下なので賞味期限が長く、開封後も常温で一定期間保存できる。
- ウェットタイプに比べて手頃な価格
- 乾燥しているので歯に汚れが付きにくい。
ドライタイプのキャットフードは栄養バランスに優れ、価格が安価で日持ちがするため、飼い主さんにとってメリットが多いフードなのがおすすめポイントです。
ドライタイプとウエットタイプのキャットフードの価格を比較すると:
一日当たり(体重4㎏の成猫の場合)
ドライ 50円~100円
ウェットタイプ 120円~400円(1日2回の場合)
とドライタイプの方がお手頃であることがわかります。
ドライタイプのデメリットとしては、猫の食いつきがウェットタイプに比べて悪いことです。
また、水分含有量が少ないので、水分不足にならないよう留意する必要があります。
ここでドライタイプのキャットフードをあげている人のご意見を紹介します!
猫の好み・効果と予算のバランスが良いのでドライタイプをあげているとのコメントが多かったです。
ウェットタイプキャットフード
ウェットタイプのキャットフードは水分含有量が75%程度で缶詰やパウチ、アルミカップで売られているのキャットフードのことを言います。
ドライタイプに比べて本物の肉・魚の風味が残されていて、香り高く、柔らかくて食べやすいことから猫ちゃんが好むフードです。
ウェットタイプの特徴
ウェットタイプのタイプのキャットフードの特徴は以下のとおりです。
- 柔らかくて食べやすい。素材そのままの香りや味が残っているため、猫ちゃんがよく食べる。
- フレークタイプ、パテタイプ、スープ・シチュータイプ、などが猫ちゃんの好みによって選べるなど、嗜好性が高い。
- 水分含有量が多いため、水分補給ができる。
- 総合栄養食でない場合が多い。
- ドライタイプに比べて高価になる。
- 開封後は日持ちがしない。
ウェットタイプは大きく分けて、一般食・副食タイプと総合栄養食タイプに区別されます。
ウェットフードの多くは一般食・副食タイプで、栄養バランスよりも猫ちゃんの嗜好を優先させている製品が多く、おやつタイプとの区別が曖昧です。
総合栄養食タイプのものは栄養バランスはとれていますが、種類が限られ、高価であることが多いと言えます。
価格は1つ60円~200円以上するので、ドライタイプに比べてかなり割高になります。
猫ちゃんが好むのならば、値段は気にしないという飼い主さんならば、ウェットタイプがおすすめです。
ここでウェットタイプのキャットフードをあげている人のご意見を紹介します!
ウェットだけでなくドライフートと併用してあげているとのコメントが多かったです。
セミウェットタイプキャットフード
セミウェットタイプのキャットフードは水分含有量が25~35%程度のものを言います。
ドライとウェットの中間のようなフードで、保存期間も比較的長く、価格もそれほど高くないですが、ドライタイプやウエットタイプに比べて食事用としての流通量はさほど多くありません。
セミウェットタイプの特徴
セミウェットタイプのキャットフードの特徴は以下のとおりです。
- 香りが良く、柔らかい
- 水分補給ができる。
- 開封後は冷蔵庫で一定期間保存がきく。
- 防カビ剤や湿潤調整剤など添加物が多く含まれている。
柔らかい食感で香りも良いですが、猫ちゃんによってい好き嫌いの好みが分かれるフードです。
また、添加物が多く含まれているものも多く、セミウェットタイプのフードのみを与えるのはおすすめできません。
キャットフードの種類と特徴
総合栄養食のキャットフードは猫の年齢や生活環境によって様々な種類のフードがあります。
また、猫の健康状態によっては獣医師の指導の下、成分が調整された療養食というフードを与える場合もあります。
仔猫用キャットフード
子猫用のキャットフードは離乳期の生後4週~12週から生後12か月頃用のフードです。
離乳後すぐに与える柔らかいパテタイプの子猫用ウェットフードや、
生後3~4か月頃から与えるシチュータイプやフレークタイプの子猫用ウェットフードがあります。
また、ドライタイプの子猫用フードは粒が小さく、子猫でも食べやすい形状になっています。
仔猫用キャットフードの特徴
子猫用キャットフードの特徴は:
- 成長に必要なたんぱく質、カルシウム、リン・マグネシウムなどのミネラルが豊富でそれらの吸収を助けるビタミン類が含まれる。
- 効率よくエネルギーに変えられる脂質を多く含み、高カロリー。
- 消化吸収の効率が良い。
- ドライフードは小さい粒、ウェットフードは柔らかく食べやすい形状。
- 一般職・副食は少なく、総合栄養食が大半。
子猫は成長が著しいため、栄養価の特に高いフードを与える必要があります。
特に生後8か月位までは成猫用のフードではなく、子猫専用のフードを与えることをおすすめします。
成猫用キャットフード
成猫は1歳~6歳までの猫のことを言います。
猫は生後12か月頃で成長が止まり、大人の猫である成猫になります。
特に肥満と獣医師に言われていない限り、生後12か月の体重がその猫の適正体重と言われています。
成猫は成長が止まるため、キャットフードも子猫用よりもカロリーが抑えられますが、まだまだ活発な時期なので、脂質は抑えつつ、高たんぱくなフードです。
成猫用キャットフードの特徴
成猫用キャットフードの特徴は:
- 子猫用よりも脂質が控えめで、タンパク質やビタミン、ミネラル、炭水化物などがバランスよく含まれている。
- ドライフードは粒も大きく、硬さもあり、ウェットフードもフレークが大きく、食べ応えがあり、満足度が高い。
12か月を過ぎ、特に健康上問題ない猫ちゃんならシニア期に入る7歳まで成猫用のフードを与えることをおすすめします。
シニア用キャットフード
シニア猫は7歳以上の猫のことを言います。
シニア猫は運動量も落ち、筋力の低下によって基礎代謝量も落ちるためカロリーを抑える必要があります。
そのためシニア用のフードは成猫用のフードよりもカロリー控えめで、消化機能の低下をサポートし、粒もやや小粒になります。
シニア猫用のフードも7歳以上、10歳以上、15歳以上など、更に細かく適正年齢を区切ったフードもあります。
特に15歳を過ぎた高齢の猫ちゃんはアゴの力が衰えたり、運動能力が落ちたりすることが多いので、それに対応したシニア用フードを与えることをおすすめします。
シニア用キャットフードの特徴
成猫用キャットフードの特徴は:
- 成猫用のフードよりもカロリー控えめで低たんぱく。
- 高齢猫に不足しがちな栄養素が強化されている。
- 消化機能低下をサポートした成分。
- ミネラルバランスの調整によるpHコントロールで尿路の健康ケア
- DHAを配合した脳のケア
- 腎臓ケア
*低たんぱく、低カロリーは各フード共通の特徴ですが、その他の成分やケア機能についてはメーカーや年齢区分により異なります。
去勢・避妊をした猫用キャットフード
猫の去勢・避妊手術は6か月~1歳前後までに行います。
去勢や避妊手術をするとホルモンバラスが崩れ、運動量も減ることから、太りやすくなり、それまで与えていたフードのままだと肥満になることがあります。
去勢・避妊した猫用のフードは成長に必要な栄養素は確保しながらも、低カロリーに設計されているので、去勢・避妊手術後の体重ケアにおすすめのフードです。
去勢・避妊をした猫用キャットフードの特徴
去勢・避妊をした猫用キャットフードの特徴は:
- 成猫用に比べて低脂肪、低カロリー
- 成猫に必要なたんぱく質は適量確保されている。
- エネルギー量や栄養素の吸収のスピードが配慮されている
避妊・去勢手術をしたからといって必ずしもこのタイプのフードを与える必要はありません。
避妊手術をする時期もまだ子猫の成長著しい時期ですので、特に8か月未満で手術した場合は子猫用フードでも肥満になることはないでしょう。
1歳前後までは様子を見て、肥満ぎみだったり、体重増加が顕著の場合はこのタイプのフードに切り替えることをおすすめします。
肥満予防のキャットフード
肥満予防のキャットフードには大きく分けて2種類あり、
・室内飼いで運動不足のため太ってしまった猫のダイエット用のフード
・もともと太りやすい体質、運動嫌い、食欲旺盛な猫の体重管理用のフード
があります。
どちらのタイプも肥満気味だからといって、フードの量を減らしてしまうと、必要な栄養素を接種できなかったり、空腹感によるストレスで体調を崩してしまうこともあります。
肥満予防のキャットフードは必要な栄養素を確保しつつ、脂質やカロリーを抑えて無理なくダイエットや体重管理できるように設計されています。
肥満予防のキャットフードの特徴
肥満予防のキャットフードの特徴は:
- 成猫用フードと同じ量でも脂質・カロリーを抑えた設計
- 低炭水化物で代謝エネルギーをコントロール
- 豊富な食物繊維で満腹感を維持。
肥満予防用のフードの種類は様々です。
どのフードを与えてよいか分からない場合は獣医師に相談してから決めることをおすすめします。
毛玉ケア用キャットフード
猫ちゃんはグルーミングの際、毛を飲み込んでしまうので、嘔吐して毛を吐き出しますが、これ自体は自然な猫の習性なので問題はなく、通常のフードで問題ありません。
しかし、長毛猫やストレスで頻繁にグルーミングをする猫、キレイ好きな猫の場合、換毛期に毛をたくさん飲み込んでしまい、うまく毛玉を排出できず、毛球症にかかってしまうことがあります。
また、老齢猫も吐き戻す力が弱まり、胃腸の機能も落ちるため、毛球症を発症するケースがあります。
毛球症の症状は食欲不振、便秘、頻繁な吐き気などです。
腸閉塞を起こすと頻繁に吐き、下痢が始まります。
症状があった場合は早めに動物病院を受診して、毛玉ケア用フードに切り替えるか相談することをおすすめします。
毛玉ケア用キャットフードの特徴
毛玉ケア用キャットフードの特徴は:
- ビートパルプなど食物繊維が多く含まれている。
- 腸内細菌にアプローチして便の排出を助けるオリゴ糖やオーツ麦などが含まれる。
- 高たんぱく、低炭水化物設計。
毛玉吐きはお部屋が汚れるので飼い主さんは不快に感じるかもしれませんが、猫が毛玉を吐くのは自然な行為です。
通常のフードでも食物繊維を配合した毛玉ケアの機能があるフードもありますので、毛球症の症状が出ていないのならば、毛玉ケア用フードではなく、こういった通常のフードを与えることをおすすめします。
尿路結石予防のキャットフード
尿路結石予防のキャットフードは猫がかかりやすい病気の一つである尿石症を予防するフードです。
猫は水分をあまり取らないうえに、体質的に対外に排出する尿が少ない生き物のため、尿が濃くなり、尿路結石ができやすいのです。
一度、尿路結石になると再発する可能性が高いため、PH値をコントロールしたり、排尿を促す効果がある療養食や尿路結石予防のフードを獣医師からすすめられます。
尿路結石予防のキャットフードの特徴
尿路結石予防のキャットフードの特徴は:
- 健康的な尿量維持と弱酸性の尿となるように、ミネラルなどの栄養バランスが調整されている
- マグネシウム含有量が制限されている。
- 尿のpHを酸性にコントロールする設計。
- お水を飲むことを促す設計。
通常のフード、特にシニア猫用のフードは尿路結石予防も配慮された設計になっているものも多くあります。
特に獣医師の指示がある場合を除き、通常のフードで様子を見て、心配な場合は獣医師に相談の上、尿路結石予防のフードに切り替えることをおすすめします。
キャットフードの選び方
キャットフードを買いにペットショップに行くと、フードの多さ、種類に圧倒されてしまいますよね。
あまりに数が多いので、何を買えばよいか分からなくなってしまいます。
ここでは、様々な観点から猫ちゃんに最適なフードを選ぶ基準を見ていきましょう。
総合栄養食である
キャットフードには総合栄養食と一般食・副食タイプがあります。
ドライタイプのフードのほとんどは総合栄養食ですが、ウェットフードは一般食・副食タイプと総合栄養食の2タイプがあります。
総合栄養食は健康の維持と成長に必要な栄養素を摂取でき、ペットフード公正取引協議会の定める基準を満たしたフードのことを言います。
一般食・副食タイプのフードは猫ちゃんの好む ”味”を追求したフードで、嗜好性が高く、栄養価については考えられていません。
そのため、総合栄養食は主食、一般食はおかずという位置づけです。
大抵の場合、猫ちゃんの食いつきが良いのは一般食・副食タイプですが、こればかり与えてしまうと健康を害してしまいます。
フードを与える時は食事のメインとなる総合栄養食タイプのフードを主食として選ぶことをおすすめします。
一般食・副食タイプのフードはあくまで "おかず" と考え、総合栄養食のフードに混ぜたり、トッピングしたりして与えるのもおすすめです。
キャットフードのタイプ
キャットフードにはドライタイプ、ウェットタイプ、セミドライタイプがあります。
多くの猫ちゃんはドライよりもウェットタイプのフードを好みますが、
ウェットタイプばかり与えているとドライタイプを食べなくなってしまうことが考えられます。
病気のための療養食や年齢を考えたフードのほとんどがドライタイプでウェットタイプは種類が少なく、値段も高いものばかりです。
ドライタイプのフードは総合栄養食として猫ちゃんの健康を考えた様々な種類があり、価格も手ごろなので、とりあえず猫ちゃんの主食としてドライタイプを選ぶことをおすすめします。
セミドライタイプのフードは製品の維持のため、添加物が多く含まれています。
そのため、セミドライタイプのフードをメインにするのは避けることをおすすめします。
原材料
キャットフードの原材料は大きく4種類に分けられます。
- 肉類・魚類
- 穀物類
- 人工添加物
- 動物性油脂
肉類・魚類
猫は肉食動物のため、原材料の最初(フードに最も多く含まれている原材料)に肉類か魚類が表示されているフードがおすすめです。
特に肉類はチキン、ビーフ、ターキー、魚類はサーモン、マグロ、白身魚など上質なキャットフードは具体的に肉や魚の種類が明記されています。
肉類・魚類の原材料表示で注意したいのは、肉副産物、ミートミール、フィッシュミールという表示です。
肉副産物は人間用の食肉加工の際に出る、人間が食べることのできない肉や内臓のことをいいます。
ミートミール、フィッシュミールは同じように人間が食べない肉や内臓を粉末状に加工したものです。
肉副産物やミートミールには、4Dミートと呼ばれる死亡した動物や病気の動物の肉で人間が食べることができない最低品質の肉が含まれている可能性もあります。
肉副産物やミートミール、フィッシュミールが必ずしも猫ちゃんの健康を害とはいえませんが、愛猫ちゃんの健康を第一に考えるのならこういった材料が原材料に多く含まれるものは避けることをおすすめします。
穀物類
元来肉食動物である猫は穀物類は食べません。
そのため、猫は穀物類の消化を苦手としており、消化に時間がかかります。
穀物類を多く取ると、消化不良を起こし、下痢、嘔吐、アレルギー症状がでる場合もあります。
しかしキャットフードには、つなぎや栄養価という観点から穀物類が含まれているものがほとんどです。
トウモロコシ・小麦・大豆が良く使われていますが、穀物の中でも比較的猫が消化吸収しやすいのは米や玄米です。
穀物不使用の「グレインフリー」のフードが一番おすすめですが、価格が高かったり、味が良くないのか食いつきが悪いものもあります。
穀物が含まれているフードでも、原材料表示のより後ろの方に表示されているものを選ぶことをおすすめします。
人工添加物
人工添加物には、酸化防止剤、着色料、香料が含まれます。
着色料、香料は見た目と香りをよくするもので、特に見た目を気にしない猫ちゃんの食いつきには関係ないので添加されていないフードが多いですが、酸化防止剤は保存料としてほとんどのフードに添加されています。
その中でも天然成分の保存料である、ミックストコフェロール(ビタミンE)、ビタミンC、ローズマリー抽出物、クエン酸は人間の食品にも良く含まれているので、心配ありません。
注意が必要なのは、エトキシン、BHA、BHT、没食子酸プロピルです。
これらは人間の食品に適さない添加物で、食品の添加物としての使用が禁止されているものです。
しかしキャットフードいよってはこれらの保存料が含まれてい物もあります。
少量でしたら食べても問題ありませんが、長期的に摂取することはおすすめできませんので、特に食事のメインとなる総合栄養食に含まれていないか、確認することをおすすめします。
動物性油脂
動物性油脂はドライタイプのフードを固めるのに必要な材料です。
上質なキャットフードの場合、動物性油脂とは表示されておらず、牛脂、サーモンオイル、鶏油脂など具体的に表示されています。
単に「動物性油脂」と表記されている場合、肉副産物から出た油ということも考えられます。
動物性油脂と表示されているからといって必ずしも悪い油とは限りませんが、できれば具体的に油脂の種類が表示されているフードがおすすめです。
生産国
キャットフードの原産国は:
アジア(日本・中国)、北米(アメリカ、カナダ)、ヨーロッパ(フランス、ドイツ、イギリス、イタリア)、オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)
に分けられます。
その中でも成分規制の厳しさから、ヨーロッパ、オセアニア、カナダ産のフードは特に信頼を得たキャットフードメーカーが多いのでおすすめです。
アメリカ、中国、日本産のフードの人気がないのにな理由があります。
アメリカ産のフードは国内成分規制が厳しいため、人気がありましたが、2007年のアメリカ大手のペットフード会社の中国産原料使用によるペットの大量死亡事件から信頼を失ってしまいました。
原因は原材料に含まれた汚染された小麦グルテンで、中国業者が意図的に混入させた有害物質メラミンにより犬猫3500匹以上が腎臓障害を起こして死亡したのです。
アメリカではこの事件以降、規制をさらに強化したため、今では安全性が高いフードが多く、人気を回復しつつあります。
欧米産のペットフードが人気なのは、欧米ではペットは家族同然という意識が昔から根付いていて、ペットを大切に思う気持ちが強く、フードの原材料に気を遣う飼い主が多いため、成分規制が厳しためです。
中国や日本などアジア産のフードが信頼を得られていない理由は、ペットに対する意識の低さにあります。
中国では前述の事件のように、そもそも食べ物に対する安全意識が低くく、ペットに対する意識も低いことから、キャットフードの安全性は低いため、おすすめできません。
日本では食べ物に対する安全意識は非常に高いものの、ペットに対する意識がまだまだ低く、国内の成分規制は欧米に比べて厳しくないため、添加物や穀物が多く使われているフードが出回っているのが現状です。
しかし、最近の猫ブームもあってこだわりを持って良質のフードを作るメーカーもあるので、上手に選んであげると良いですね。
メーカー
日本で販売されているキャットフードの2大メーカーはロイヤルカナンとヒルズです。
どちらも獣医師の推奨するキャットフードメーカーとして信頼を得ており、ペットショップで購入できる一般用のフードと動物病院専用のフード(主に療養食)を取り揃えています。
高価格帯のプレミアムフードにはロイヤルカナン、ヒルズの他にニュートロ、ブルーバッファローも人気です。
プレミアムフードは良質な生肉や魚が使われており、その多くは穀物不使用、人口添加物不使用で使われている食材は全て自社工場で加工されているという点で安心できますが、値段も高価になります。
安全性が高く、比較的手ごろな値段で選ぶならピュリナワン、シーバ、カルカンがおすすめです。
価格
1㎏あたり3000円代以上のフードはプレミアムキャットフードの部類に入り、原材料や自社工場生産など安心でき、おすすめのフードです。
1kgあたり2000円代のフードは安全性は担保しつつ、価格を抑えたフードです。
穀物不使用のフードもありますが、多くのフードは穀物が使用されています。
しかし、その穀物を含め肉、魚は安全性が高く人工添加物不使用のものが多いので、日本では人気のある価格帯のフードです。
ただし、動物性油脂、ミートミール、肉類など表示があいまいな原材料が混ぜられているフードもあります。
1kgあたり1000円以下のフードは主原料に、肉副産物、ミートミール、フィッシュミールなどの原材料が使われ、とうもろこしや小麦などの穀物が使われています。
コスパを重視するならおすすめの価格帯のフードです。
猫の年齢
キャットフードは子猫用(生後12か月まで)、成猫用(1歳から6歳)、シニア猫用(7歳以上)、全年齢用に区分されています。
全年齢用は全ての年齢の猫用に作られていますが、8か月以下の子猫の場合、成長著しい時期であることから、成長期に適した子猫用を与えることをおすすめします。
んのんびより
また、15歳以上のシニア猫の場合も全年齢用では脂質やカロリーが高すぎることがあるので、年齢にあったフードを与えることをおすすめします。
飼い猫の場合、20歳以上生きる猫もめずらしくなく、シニア猫は7歳から20歳以上と幅があります。
そのため、メーカーによっては、7歳以上用、11歳以上用、15歳以上用、などシニア猫向けフードでも細かく年齢を分けたフードを提供しています。
猫の体重
キャットフードのパッケージには猫ちゃんの体重別に一日あたりの給与量が表示されています(仔猫用は月齢別に表示)。
基本的にその給与量を目安に猫ちゃんに与えるフードの量を調整しますが、去勢・避妊後、食欲旺盛な猫、太りやすい体質の猫などは肥満予防など体重ケアに重点を置いたフードを選ぶことをおすすめします。
効果
キャットフードに表示されている効果には様々なものがあります:
・健康的な皮膚と被毛の維持
・健康的な便になるように配慮
・排泄物の臭いと量の軽減
・ヘアボール(毛玉)の形成を抑制
・体重コントロール
・Phコントロールによる尿路ケア
・DHA配合による脳の健康ケア
・免疫力の維持
など。
猫ちゃんの健康状態や生活状況、年齢に応じてこれらの効果を考慮して最適なフードを選ぶことをおすすめします。
おすすめのキャットフード【ドライタイプ】
総合栄養食大半のドライフードは猫ちゃんの食事の主食となるので、飼い主さんがこだわりたいフードですが、種類も多いのでどれを選んで良いか常に悩んでいる飼い主さんも多いようです。
様々なニーズからおすすめのドライフードをご紹介します。
【体重管理をするならこれ】ピュリナ ワン キャットフード 避妊・去勢した猫の体重ケア 子ねこから全ての年齢に ターキー 2.2kg
避妊・去勢後の体重変化が気になる飼い主さんにおすすめです。
メーカー | ピュリナ |
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生産国 | アメリカ |
対象年齢 | 全年齢 |
価格 | 1,880円 |
タイプ | 総合栄養食 |
【コスパがいい】キャラット キャットフード ミックス かつお仕立ての味わいブレンド 国産 3kg
多くの猫ちゃんが好きなカツオ味のフードです。猫ちゃんの食いつきも良く、とにかくコスパ重視の飼い主さんにおすすめです。
メーカー | 日清ペットフード |
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生産国 | 日本 |
対象年齢 | 全年齢 |
価格 | 1,350円 |
タイプ | 総合栄養食 |
【小分けで使いやすい】懐石 キャットフード 2dish <海のおいしさ> 瀬戸内の小魚ペア 国産 全年齢対応 800g
カリカリに小魚とカニカマか鰹節がミックスされており、カリカリの食いつきが悪い猫ちゃんも、これなら食べてくれると評判です。
小分けタイプなので酸化が心配な飼い主さんにおすすめです。
メーカー | 日清ペットフード |
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生産国 | 日本 |
対象年齢 | 全年齢 |
価格 | 875円 |
タイプ | 総合栄養食 |
【1箱で4つの味】シーバ (Sheba) キャットフード デュオ 香りのまぐろ味セレクション 成猫用
外はカリカリ、食べると中からクリームが出てきます。グルメな猫ちゃんに。
また、健康的なおやつとしてもおすすめです。
メーカー | シーバ |
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生産国 | カナダ |
対象年齢 | 全年齢 |
価格 | オープン価格(実売:320円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【毛玉ケアできる】モンプチ バッグ 毛玉ケア 5種のブレンド キャットフード かつお・まぐろ・鯛・海藻・大麦味 成猫用 600g
海藻類と大麦が配合され、自然と毛玉ケアができるフードです。
普段毛玉をよく吐く猫ちゃんにおすすめ。
人気のオーストラリア産
メーカー | モンプチ |
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生産国 | オーストラリア |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:395円) |
タイプ | 総合栄養食 |
おすすめのキャットフード【ウェットタイプ】
ウェットタイプのキャットフードの多くは一般食・副食タイプですが、猫ちゃんの健康を考えて総合栄養食タイプのフードを中心におすすめのウェットフードをご紹介します。
【ゼリー仕立てで食べやすい】フィリックス やわらかグリル ゼリー仕立て キャットフード ビーフ 成猫用
ビーフに猫ちゃんの食いつきが良いゼリーが混ぜられています。
ウェットフードながらコスパも良くおすすめです。
メーカー | ピュリナ |
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生産国 | オーストラリア |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:56円~65円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【仔猫用が食べやすい】カルカン キャットフード パウチ 12ヵ月までの子ねこ用 お魚ミックス まぐろ・かつお・白身魚入り
仔猫用に粒が小さく、柔らかく加工されています。
価格が高い子猫用のウェットフードの中で、比較的低価格なのでコスパ重視の飼い主さんにおすすめです。
メーカー | カルカン |
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生産国 | タイ |
対象年齢 | 離乳~生後12か月 |
価格 | オープン価格(実売:62円~80円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【体重管理にぴったり】ヒルズのサイエンス・ダイエット キャットフード アダルト 1歳以上 成猫用 シーフード
獣医師推奨のヒルズのウェットフードです。
満足できない場合は100%返金保証がついているので、味にうるさいグルメな猫ちゃんでも安心して購入でき、おすすめです。
メーカー | ヒルズ |
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生産国 | アメリカ |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:88円~145円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【とろ~りペースト】健康缶 シニア猫用 健康缶パウチ エイジングケア
11歳以上のシニア猫ちゃんにおすすめのウェットフードです。
人気のおやつ、ちゅーるのような触感で噛む力が衰えた猫ちゃんにおすすめです。
メーカー | アイシア |
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生産国 | タイ |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:87円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【うまみが強い】ねこ元気 パウチ 成猫用1歳から まぐろ入りかつお
多くの猫ちゃんが大好きなカツオとマグロがベースの総合栄養食です。
うまみ成分が猫ちゃんの食欲をそそります。
グルメな猫ちゃんにおすすめです。
メーカー | ユニ・チャームペット |
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生産国 | タイ |
対象年齢 | 1歳以上 |
価格 | オープン価格(実売:62円~125円) |
タイプ | 総合栄養食 |
肥満が気になる猫におすすめのキャットフード
体重管理用のキャットフードといっても猫ちゃんの肥満の原因により様々なフードがあります。
その中でもおすすめの肥満猫用フードをご紹介します。
【毛玉ケアもできる】
カルカン ドライ 成猫用 肥満が気になる猫用 毛玉ケア まぐろと野菜味 1.6kg [キャットフード]
毛玉ケアと体重管理の両方の機能を兼ね備えたフードです。
硬めのフードは食べ応えがあり、食欲旺盛な猫ちゃんも規定量で満足してくれるのでおすすめです。
メーカー | カルカン |
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生産国 | タイ |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:620円~125円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【いろいろな味】コンボ コンボ キャット 肥満が気になる猫用アソート 600g
カリカリに鰹節と鮭、小魚、マグロ節の3種類の様々な味が楽しめるフードです。
120gの小分けタイプなので、フードの酸化が心配な飼い主さんにもおすすめです。
メーカー | コンボ |
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生産国 | 日本 |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:499円~754円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【去勢・避妊後にも】コンボ コンボ キャット 肥満が気になる猫用 まぐろ味・かつお節・小魚添え 700g
猫ちゃんが大好きなマグロ味のカリカリに、かつお節と小魚が混ざっていて、食欲をそそります。
140gの小分けタイプなので、フードの酸化が気になる飼い主さんにもおすすめです。
メーカー | コンボ |
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生産国 | 日本 |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:499円~844円) |
タイプ | 総合栄養食 |
【太りやすい猫に】ロイヤルカナン FCN ライトウェイトケア 肥満傾向の成猫用 3.5kg
ダイエットフードながら味もよく、グルメな猫ちゃんも喜んで食べてくれます。
多くの獣医師が推奨するロイヤルカナンのフードですので、猫ちゃんの体重のみならず健康にも気を遣う飼い主さんにおすすめのフードです。
メーカー | ロイヤルカナン |
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生産国 | フランス |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | 6,037円 |
タイプ | 総合栄養食 |
【美味しさアップ】アイムス (IAMS) キャットフード 成猫用 体重管理用 まぐろ味 1.5kg
毛玉ケア、下部尿路の健康、免疫力の維持機能を備えた体重管理用フードとしておすすめです。
成分審査に厳しいオーストラリア産です。
メーカー | アイムス |
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生産国 | オーストラリア |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:1010円~1580円) |
タイプ | 総合栄養食 |
おすすめのおやつ用キャットフード
猫用おやつは猫が大好きな匂いと味でできています。
猫にとっておやつはエンターテイメントの一つで、1日のうち楽しみにしている時間です。
ただし、栄養価は期待できないので与えすぎには注意しましょう。
【いろいろな味を楽しめる】いなば キャットフード 金のだし カップ かつおバラエティパック
多くの猫ちゃんが大好きなカツオをベースに3種類の味が楽しめるバラエティパックです。
お出汁が効いていて、人間が食べたいと思うほど良い香りがします。
ドライフードのトッピングとしてもおすすめです。
メーカー | いなば |
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生産国 | タイ |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | 1,755円 |
タイプ | 副食 |
【無添加】はごろも キャットフード (国産) 無一物パウチ バラエティパック まぐろ・かつお・鶏むね肉
シーチキンで有名なはごろもフーズが品質にこだわったフードです。
おやつも無添加にこだわりたい飼い主さんにおすすめです。
メーカー | はごろも |
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生産国 | 日本 |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | 2,700円 |
タイプ | 副食 |
【ご褒美におすすめ】モンプチ プチリュクス パウチ 成猫用 まぐろのささみ添え
モンプチの中でも厳選された素材にこだわったプレミアムなおやつです。
カツオ出汁が更に食欲をそそります。
35gの小分けタイプでおやつにピッタリです。
普段の食事を少し贅沢にしたい時のトッピングにもおすすめです。
メーカー | ピュリナ |
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生産国 | タイ |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | 91円 |
タイプ | 一般食 |
【猫が飛びつく】チャオ (CIAO) 猫用おやつ ちゅ~る まぐろ・かつおバラエティ
CMでもおなじみ。
本当にどんな猫ちゃんでも大好きで、夢中で舐めます。
量も少な目なので、おやつにぴったり。
お薬を混ぜて与えたい時にもおすすめです。
メーカー | チャオ |
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生産国 | 日本 |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | 2,862円 |
タイプ | 副食 |
【小袋少量で与えやすい】モンプチ クリスピーキッス ターキー&チキンセレクト
ウェットタイプよりもドライタイプのフードが好きな猫ちゃんにおすすめのドライタイプのおやつです。
35gの小分けタイプ。
メーカー | ピュリナ |
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生産国 | アメリカ |
対象年齢 | 成猫 |
価格 | オープン価格(実売:640円~950円 |
タイプ | 副食 |
編集部おすすめのキャットフード
ここからは編集部が注目するおすすめのキャットフードを紹介します!
新商品や話題の商品をピックアップしているのでぜひ参考にしてみてください!
メディファス<スープパウチ>
国内ペットフードメーカー、ぺットライン株式会社が2019年9月1日からリニューアルするこの商品。猫の尿に関する問題が起きやすい膀胱から尿道までの「下部尿路」という部位を中心として、猫の健康維持を目的とした、機能性キャットフード。
リニューアルポイントとしては、体力がなくなってきたシニア猫でもなめて食べられるペースト状の「腎臓の健康維持」が新しく追加。また、「ストレートカット」を採用した開けやすいパウチ袋となっています。
ミルキース クランキービッツ
ジャーマンペット株式会社がドイツ最大のペットフードメーカー「アニモンダ」から発売している猫用おやつです。
外はカリカリとしており、クリームが入った中はしっとりとした二層の食感が楽しめ、栄養生理学に基づきドイツの獣医師が設計した独自の配合の下、製作されているので、安心して与えて健康をサポートすることができます。
キャットフードの与え方
成猫の場合、朝晩の1日2回に分けて与えるのが基本になります。
ドライフードの多くは総合栄養食なので、ドライのみを与える場合はパッケージの1日の給与量の1/2量を朝晩与えます。
ドライとウェットを併用する場合、ドライとウェットを半量づつ与える場合と、朝はウェット、夜はドライと分ける方法があります。
この場合もドライフードのパッケージにドライとウエット併用の場合の与え方が記載されていますので、給与量の目安にします。
ウェットフードは総合栄養食でない場合も多く、パッケージに総合栄養食と記載していない場合は一般食・副食になります。
総合栄養食でない場合は必ずドライフードと併用して与えることをおすすめします。
猫ちゃんの多くはウェットフードを好み、中にはドライフードを食べない猫ちゃんもいます。
その場合は、スープタイプのウェットフードをドライの上にかけてあげるなど工夫をしてあげると食べるようになるのでおすすめです。
おやつの与え方
おやつは必ずしも与える必要はなく、むしろ与えすぎには注意が必要です。
多くても1日1回を目安に与えることをおすすめします。
おやつは猫にとってエンターテイメントの1つとして考えます。
特に室内飼いの猫の場合は刺激が少ない毎日を送っていますので、おやつも楽しみの1つになります。
おすすめはご褒美としておやつを与える方法です。
爪切りをした時や動物病院から帰ってきた後、1日家を空けてしまって寂しい思いをさせてしまった日などにたっぷりの愛情と共におやつを与えると猫ちゃんはとても喜ぶのでおすすめです。
愛猫ちゃんに合ったおすすめキャットフードをみつけてあげよう
お店に行くと選びきれない位のキャットフードがあるのと同じで、猫ちゃんによっても好みや体に合ったフードは様々です。
評判の良いフードでも下痢をしてしまったり、病気になってしまったり、また、猫ちゃんが全く食べてくれなかったり。
また、飽きっぽい猫ちゃんだと今まで好んで食べていたフードを急に食べなくなってしまったりします。
沢山のおすすめフードの中から、愛猫ちゃんにピッタリなフードを選んであげてくださいね。
フードはドライタイプをあげています。
購入理由は主に去勢後の尿路疾患へのケアが可能なもの、尚且つ月々の予算範囲内で賄えるもの、猫達が食べやすいものを選んでいます。