陣痛の兆候や前兆はある人とない人がいる
初めての出産には、嬉しさと喜びはもちろんですが、不安や戸惑いも同時に感じるものです。
出産という初めての体験を前に怖さを感じても間違いではありませんよ。
陣痛の兆候や前兆や陣痛の痛みが「自分に分かるのか」「耐えられるのか」という不安はつきもの。
陣痛は赤ちゃんがママのお腹から外へと出る準備ができたという合図。
ですが、赤ちゃんやママに個性があるように個人差があって当然です。
突然陣痛が始まってあっと言う間に本陣痛にという人もいれば、陣痛が何時間も続くのに子宮口が開く様子がないという人もいれば、破水の後の陣痛の痛みがあまりなくて談笑していたら子宮口が開いていたという人もいます。
陣痛の兆候の具体的な症状は腰痛・吐き気・下痢
陣痛には前駆陣痛と本陣痛という種類があります。
前駆陣痛と本陣痛が数時間で繋がって出産というケースもあれば、前駆陣痛数日で本陣痛がなかなか始まらないというケースも。
お腹が張ったり弛緩したりということを繰り返すこともあるようです。
- 腰痛
- 吐き気
- 下痢
普段のちょっとした体調不良にも似た陣痛の兆候について詳しく見てみましょう。
症状①: 腰痛
妊婦さんに腰痛はつきもの。
ですが、陣痛の兆候として、腰痛が重くなる人もいます。
「歩きすぎたせい?」「臨月で腰に負担が増えたから?」というイメージの腰痛です。
こちらも、本当にそういったケースもあれば、陣痛の兆候というケースも。
出産に向けて体の中が変化していることが原因です。
赤ちゃんが通りやすいように、筋肉や関節が少しゆるむようなイメージ。
いつもとは違う腰痛を感じたら、陣痛の兆候の可能性もあります。
症状②: 吐き気
陣痛の兆候や陣痛中に吐き気を感じる人は多いでしょう。
妊娠初期のつわりでの吐き気はホルモンの影響などが原因ですが、陣痛の兆候としての吐き気は胃への圧迫感や緊張感なども影響しています。
赤ちゃんが大きくなって、胃が直接圧迫されているところに陣痛という痛みが繰り返されるためストレスで吐き気を感じることも。
出産への準備として筋肉などが弛緩するため、胃の内容物が押されて吐き気に繋がるということも。
陣痛の兆候の吐き気は、病気ではありません。
体が出産へ向けて準備をしている状態というイメージです。
出産には体力が必要。
陣痛の兆候を感じたら、消化に良いものやこれまで我慢していた甘い物など食べられるものを食べて、出産への体力をつけましょう。
食事制限のある妊婦さんは、食べても良い物をドクターに相談してくださいね。
症状③:下痢
何か食べたもののせいでお腹を壊してしまったと感じる兆候もあります。
下痢の後に痛みが続いてトイレに何度もかけこんでいると陣痛だったというケースもあるのです。
下痢に似た痛みだけを感じるケースも。
お腹の調子が悪く感じてトイレに行った間隔が、後で考えると15分間隔だったというようなイメージです。
下痢の痛みと陣痛の兆候の痛みが似ているということです。
臨月の深夜や早朝に下痢の痛みが等間隔であるならば、陣痛の兆候かもしれません。
陣痛は出産の兆候
陣痛は赤ちゃんが生まれる準備のシグナルです。
もうすぐ生まれる赤ちゃんが通りやすいように体が少しゆるんで感じるのが陣痛という等間隔でやってくる痛み。
陣痛の痛みは個々で違います。
痛くて痛くてたまらなかったという人も第二子・第三子では痛みがあまりないというケースもありますし、痛いだろうと身構えていたら痛くなかったというケースもあります。
どんな痛みか分からない不安や痛みに対する不安はありますよね。
ですが、陣痛は出産の一部です。
出産に陣痛の兆候である腰痛やお腹の張り、陣痛の痛みなどは不可欠なもの。
一生続く痛みではありません。
赤ちゃんをお腹の中から外へ生み出す出産、気持ち良く送り出すイメージも大切です。
陣痛以外の出産の兆候3選
陣痛以外にも兆候として感じることや体験することがあります。
こちらも、全て体験したという人もいますし、分からなかったという人もいます。
- 胎動がない
- 破水
- おしるし
では、それぞれの陣痛以外の出産の兆候について詳しく見ていきましょう。
兆候①: 胎動がない
それまで活発に動いていた赤ちゃん。
その動きがあまり感じられなくなるということもあります。
赤ちゃんが育ったためお腹が狭くなって動きにくいというわけではありません。
赤ちゃんもママのお腹の中で、外へ出る準備をしています。
赤ちゃんが骨盤の方へ頭をセットするイメージ。
赤ちゃんも産道へ出るために静かにお腹の中で待っているんですね。
ただし、活発な赤ちゃんの胎動も陣痛の兆候もない場合は、病院へ相談してみてください。
兆候②: 破水
破水のタイミングは様々です。
- 陣痛のピークで破水
- 破水の後に陣痛が始まる
少量の破水でも赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて出ているので、入浴は避けて、陣痛が来ない場合でも念のため病院に連絡してみましょう。
兆候③: おしるし
おしるしとは、血が少し出ることです。
子宮口が開くときに出るのですが、子宮口が開いても陣痛が無い人もいます。
陣痛が始まった後におしるしが出ることもありますので、順番などに正解・不正解はありません。
ただ、出血量が多くだらだらと出たり胎動が弱まるようなことがあれば、陣痛とは違う常位胎盤早期剥離ということも。
「陣痛が始まってから連絡を」という病院もありますが、出血量に不安がある場合は病院へ問い合わせてくださいね。
陣痛の兆候から出産までの流れ
陣痛の兆候は人によって様々ですが、陣痛が定期的にやってきたら出産へのカウントダウンは始まっています。
これからどんなことが起きるかイメージしておきましょう。
等間隔の陣痛が短くなっていきます。
陣痛の間隔が長い間にやっておきたいことは、まずは病院への連絡です。
- 陣痛の間隔
- おしるしや破水の有無
- 病院へ行く手段や時間
など、事前に指示されていた内容を連絡・報告して、今後の指示をあおぎましょう。
シャワーを浴びたり体力を温存するために何か食べたり飲んだりしておくことも大切です。
陣痛の間隔が短くなるスピードが速い人は、自分の姉妹や母親も陣痛の兆候から出産までの時間が短いことがあります。
出産までの時間が短いことが予想されるならば、即病院へ向かいましょう。
病院へ着いた後は、看護師さんや助産師さんやドクターの指示に従います。
- 着替え
- 各種検査
- 分娩監視システムを取り付け
- 子宮口が開ききるのを待つ
- 分娩室で出産
大まかには、こういった流れで出産となります。
陣痛間隔が短くなると、ずっと痛みが続く感覚があるので、食べたり飲んだりするのが難しいことも。
陣痛の間隔が長い間に、食べられる人は食べて体力をつけましょう。
陣痛がなかなか始まらない時の対応方法4選
臨月になり出産予定日が近くなると、いつ始まるのかと陣痛の兆候が無いかどうかと小さな変化が気になることもあります。
自分でできる陣痛を促す方法として口コミや昔から言われていることなど少しご紹介します。
- 散歩
- スクワット
- 温める
- ジンクスに頼る
ママの体調や赤ちゃんの様子からドクターが陣痛促進剤を使って進める出産もありますので、焦らずできるペースでやってみましょう。
対応方法①: 散歩
臨月までは安静を言い渡されていた妊婦さんが急に「歩いてください」と言われることもあります。
出産には体力も必要ですから、陣痛を促すことと体力作りの両方の目的でお散歩はおすすめです。
無理のないできる範囲でやってきましょう。
対応方法②: スクワット
骨盤を開いたり出産時の体力作りなどに効果があると言われるスクワットを臨月スクワットと言います。
一般的なスクワットでも良いという説も。
お腹がせり出している臨月妊婦さんがスクワットをするときは、バランスの悪さから転んだりしないよう注意しましょう。
破水するほど激しいスクワットは厳禁です。
安全を確保してできる範囲で行いましょう。
対応方法③: 温める
冷え性だと陣痛が進みにくいと言われています。
下半身浴で腰や体を温めて、冷えの改善に繋がると言われる根菜などを食べるようにしましょう。
前駆陣痛から本陣痛へ移りにくいときは、カイロで腰を温めると良い場合も。
寒い季節の出産は特に冷えの対策を取りましょう。
対応方法④: ジンクスに頼る
陣痛が来たというジンクスに頼るという方法もあります。
体質でダメとストップされている妊婦さんは、内容によってはドクターに相談する必要も。
- オロナミンCを飲む
- カレーを食べる
- 焼肉を食べる
- トイレ掃除
- ぞうきんがけ
食べるものは、ドクターストップが無ければ実施してみても。
トイレ掃除やぞうきんがけは、散歩やスクワットなどと同様に体を動かすことで出産する体作りにつながることもあるでしょう。
できるところでやってみても良いのがジンクスというイメージではないでしょうか。
おすすめの妊娠出産関連本
たくさんの妊娠・出産本を読んできたからこそ笑えるマンガ読本です。
真面目な話もあり、勉強になる部分も。
後は産むだけとリラックスして陣痛・出産に挑みたいときにいかがでしょう。
初めての出産はママだけではありません。
パパも一緒に初めてを乗り切って欲しい人におすすめの1冊です。
これを読んだからと、素敵なパパが1日で出来上がるわけではありません。
心構えなどをほんのりと感じてもらえたら良いなというときにおすすめです。
陣痛の兆候は個人で順番もさまざま
陣痛は痛いもの。
痛みを想像しすぎて怖い気持ちがつのってしまうと、出産も怖くなってしまいます。
陣痛は赤ちゃんが生まれる合図ですから、痛みに付き合って乗り切るイメージ。
痛みも個人差がありますし、おしるしや破水などの順番も個人で違います。
臨月には散歩や散歩や掃除で出産を乗り切る体力をつけつつ、陣痛の兆候・痛みを乗り切っていきましょう。