マジックテープの仕組み
マジックテープの復活方法を解説していく前に、仕組みの部分を見ていきましょう。
2つの異なる材質の面をぴたりと合わせることで、ものすごい吸着力を生み出すマジックテープ。
販売されたのは1960年あたりで、正式名所は『面ファスナー』という名前との事です。
一度ひっつかせると中々剥がれないものの、一定方向に力を入れれば簡単に引っ剥がす事も可能という不思議なアイテム。
そのマジックテープの仕組みですが、緻密な鉤爪のような物がびっしり並んでいる『フック面』
触感がふわふわしている『ループ面』
この2つに分かれていますね。
この双方の面をぴたりと合わさるように押当てる事で、ふわふわなループ面に鉤爪上のフック面が引っかかる訳です。
1つだけでなく、無数に並んでいるので引っかかる部分が多ければ多いほど強力にひっつくと。
このような構造になっている訳ですね。
マジックテープをふわふわに復活させる方法3選
では、マジックテープをふわふわに復活させる方法とはどういった物なのでしょうか。
復活させる方策は主に以下の3つになります。
- カーペットクリーナーを活用して復活させる
- ガムテープ等を駆使して復活させる
- 歯ブラシを擦りつけてふわふわに復活
方法①:カーペットクリーナーを活用して復活させる
ふわふわに復活させる方策1つ目は、カーペットクリーナーを活用する事。
カーペットクリーナーとは、布団やカーペットなどに落ちているごみ等を簡単に取れる『コロコロ』の事ですね。
コロコロと転がすだけでループ面がふわふわに復活するので、遣り口としてはとても手軽です。
方法②:ガムテープ等を駆使して復活させる
ふわふわに復活させる方策の2つ目は、ガムテープ等を利用する遣り口。
家宅にカーペットクリーナーがない方でも、ガムテープなら高確率でどこかに置いてあるのではないでしょうか。
ガムテープでループ面を複数回ペッタンペッタン貼ったり剥がしたりを繰り返す。
これだけで、ループ面のふわふわさが戻って復活してくれますよ。
方法③:歯ブラシを擦りつけてふわふわに復活
3つ目の復活の方策は、なんと歯ブラシを擦り付けるといった遣り方。
これはなるべく、使い終わった捨てる予定の歯ブラシを利用するのが良いですね。
新しい歯ブラシで復活させるのは、若干もったいないとも言えるので。
毛の固さは普通から柔らかめな製品がおすすめ。
ふわふわのループ面に歯ブラシをフィットさせ、ふわふわに立ち上がっていくイメージでブラッシングしていきましょう。
そうすることで、ふわふわ感が大分復活してくれますよ。
マジックテープのゴミを取る方法7選
ふわふわ面の復活方法を見ていったところで、ゴミを取る方法も見ていきましょう。
主な遣り口としては、以下の7点となります。
- 粘着テープ系を駆使して取る方法
- つまようじを利用して取る方法
- 毛玉取り器を活用して取る方法
- ペット用ブラシを利用して取る方法
- エチケットブラシを活用して取る方法
- ピンセットを駆使して取る方法
- 掃除機を駆使して取る方法
方法①:粘着テープ系を駆使して取る方法
先ずは無難に、粘着テープなどを駆使してごみや埃を除いていきましょう。
ループ面にしても、フック面にしても。
ごみ等で目詰まりを起こしていたら粘着テープを駆使するのがおすすめです。
ガムテープ系でも布テープはひっつく力が強めなので、かなり汚れを落として復活させてくれますよ。
方法②:つまようじを利用して取る方法
つまようじは主に、フック面が詰まっている時に利用するのがお勧めですね。
ちょっとずつでも、掻き出すようにして取っていけば着実に取り払っていけますから。
コツコツした地道な作業が好きな方は、この方策は向いていますよ。
方法③:毛玉取り器を活用して取る方法
3つ目の遣り方は、毛玉取り器を活用する方法。
マジックテープ内に毛玉が入り込んでいる場合、こびりつくように引っ付いておりテープ等だと取りづらい・・
こういったケースも起きるといいます。
そういう時に出番なのが毛玉取り器。
内部に備わっているカッターによって、細かい目に入り込んでいる毛玉もしっかりキャッチ。
吸着力も復活しますよ。
方法④:ペット用ブラシを利用して取る方法
これは家宅でペットを飼っている方におすすめな方策ですね。
おそらく犬や猫を飼っている方なら、ペット用ブラシの1つ位は備えているはず。
このペット用ブラシのちょっと先端が曲がっているような構造が、マジックテープのゴミ取りに丁度フィットするんですね。
シャッシャッと、ペットをブラッシングするのと同じ要領で行っていけば簡単にゴミが取れていきますよ。
方法⑤:エチケットブラシを活用して取る方法
衣服についた糸くずや埃などを、一気に吸い付けて取っていくエチケットブラシ。
ナイロン製のブラシ部分が、マジックテープにひっついたゴミや埃を強力に取り去ってくれます。
こちらも復活方法としておすすめですね。
方法⑥:ピンセットを駆使して取る方法
粘着テープ系だとなかなか取れない・・
そういった時はピンセット系で、直にごみなどを摘んで除いていくのもありですね。
指先に結構力を入れる必要があるので、つまむ箇所が広くなっているモデルのピンセットを駆使すると指が疲れずおすすめです。
コツコツした作業が好きな方は向いているかと。
方法⑦:掃除機を駆使して取る方法
ラストに紹介する復活法は、ちょっと力業になりますが掃除機で吸い取ってしまう遣り口です。
吸引力がバツグンな掃除機なら、大きいほこりなどのゴミもどんどん吸っていってくれます。
ただマジックテープ自体が小ぶりだと掃除機内に吸い込んでしまうので、この方法は使えません。
掃除機でも吸えない靴やお財布などが向いているでしょう。
マジックテープにアイロンを使ってはいけない
次にマジックテープを復活させる手法の中には、アイテムを駆使するといった方策を目にする事もあります。
とはいえ、マジックテープを復活させるのにアイロンを利用するのはあまりおすすめしません。
その理由は単純に、マジックテープの材質が熱に強くないからです。
基本プラスチックやナイロンといった材質から形成されているマジックテープ。
ドライヤーの熱風でさえ当て続ければ、その箇所は余裕で100度から110度くらいになります。
アイロンも低音でさえ約120度はいくので、その熱さで当て続ければマジックテープ自体が溶けてしまうわけです。
ほんのちょっとのつもりでも、軽く触れただけで溶けてしまった。
こういったトラブルが多いです。
ですから、マジックテープを復活させるのにアイロンを駆使するのはあまりおすすめしません。
どうしても使いたい方は当て布をしつつ、温度も低音状態で様子を見つつ行う。
このやり方で一度復活するかどうか試行してみましょう。
マジックテープがくっつかなくなる原因2選
次にマジックテープがくっつかなくなる原因を見ていきます。
その主な素因ですが、次の2点になりますね。
- 糸くずや髪などのゴミが詰まっている
- 繊維面が伸び切っているか、なくなってきている
原因①:糸くずや髪などのゴミが詰まっている
仕組みの項目でも書いたように、マジックテープはループ面のフワフワ部分にフック面の鉤爪が引っ掛かる。
そのおかげで強力な吸着力を生じさせています。
さりとて、その内部に糸くずや髪といったゴミがびっしり詰まっていたら・・
引っ掛かる面積が少なくなってしまいますよね。
そうなると結果として、くっつかなくなってしまうという訳です。
原因②:繊維面が伸び切っているか、なくなってきている
マジックテープは所詮消耗品です。
何度もくっつけたり、開いたりを繰り返していくとループ面の繊維がちょっとずつですが伸びていく。
もしくは切れるかなくなっていきます。
ループ面が伸び切ってしまったり、なくなっていけば引っ掛かる箇所も減少するというもの。
そうなれば、くっつかなくなっていくのは当然な訳ですね。
マジックテープを長持ちさせる使い方4選
ではそんなマジックテープを長持ちさせる使い方は、どんな方策があるでしょうか?
主な遣り口は以下の4点になります。
- 洗浄の際はテープを付けたままにしておく
- 出来る限り頻繁にメンテンスを行う
- 勢いよくバリッと外さない様にする事
- 汚れた手や油脂まみれの状態で触れない事
使い方①:洗浄の際はテープを付けたままにしておく事
洗浄する際は外して洗った方がきれいに洗えるのでは?
そう考える方も多いのではないでしょうか。
さりとて、洗濯中の洗濯機内部は結構汚かったりします。
洗浄中に出てくる余計なゴミがひっついていくので、逆に汚くなっていた・・
こういう事も起こり得るんですね。
その為、テープは付けたままにしておいた方が、復活法をいちいち試行しなくていいのでオススメですよ。
使い方②:出来る限り頻繁にメンテンスを行う
だいたいゴミ取り等は、吸着力が弱くなってから行う方が多いのではないでしょうか。
しかし気づいた時には目詰まりがひどくなってて、繊維も切れてもうどうしようもない状態だったという事も。
なし得る限り長期間駆使していきたいなら、頻繁にメンテンスは行うようにしましょう。
ちょくちょくガムテープやつまようじなどで取り払って復活させる。
これだけでもかなり違ってきますよ。
使い方③:勢いよくバリッと外さない様にする事
マジックテープはあの外す時の「バリッ」とした感覚が好きという方も多いですよね。
だから、つい勢いよく外しがち。
さりとて勢いよく外してしまうと、ループ面の繊維やフック面の鉤爪が伸び切る素因になったりします。
長く扱っていきたいなら、ベリベリッとちょっとずつ剥がすようにするのが秘訣ですね。
使い方④:汚れた手や油脂まみれの状態で触れない事
そしてここは重要ですが、汚れた手や油脂まみれの状態でテープ面に触れないようにしましょう。
ゴミや埃などと異なり油系の汚れなので、取り払うのが困難になります。
特に、ハンドクリームを付けてから時間が経過していない状態で触るのは厳禁ですね。
フックとループ面に油脂が付着すると、噛み合わせが上手くいかなくなりますので。
十分注意するよう心がけましょう。
マジックテープの寿命の見分け方3選
次にマジックテープの寿命の見分け方も見ていきましょう。
主な見分け方は以下の3点になります。
- 駆使しすぎて形が変わってしまっている
- お手入れしても吸着力が復活しない
- マジックテープの毛そのものが擦り切れてしまっている
見分け方①:駆使しすぎて形が変わってしまっている
マジックテープは扱いが雑だったり熱を加わえたりなど。
素因は様々ですが、形状が変化することがままあります。
形が変わってしまう程に使い込んだという事は、それなりの年数が経過しているはず。
粘着パワーがどうしても復活しないといった場合は、もはや寿命だと考え新しいものに取り替える事を考えましょう。
見分け方②:お手入れしても吸着力が復活しない
マジックテープがくっつかなくなる誘因は、だいたいがゴミによって目詰まりを起こしているから。
その為、大概はゴミを除いていけば復活してくれます。
さりとてお手入れしてもなかなか吸着力が戻らない。
その場合は、そろそろマジックテープの寿命がきたと考えた方が良いですね。
見分け方③:マジックテープの毛そのものが擦り切れてしまっている
マジックテープの表層を見て、なんだかループ面が少なくなっている?
そう感じたら、そろそろ寿命のサインかもしれません。
マジックテープの毛そのものが擦り切れてなくなってしまえば、ひっつく面も減っていきます。
そうなれば吸着力が無くなっていくのも当然というもの。
歴然として毛の面が短くなっていると感じたら、交換する事をオススメしたいですね。
マジックテープを弱める方法
次に買い入れしたばかりのマジックテープは、吸着力が強力すぎて外れにくい・・
こういう事が頻繁に起こるため、せっかくの便利アイテムの与し易さがダウンしてしまいます。
その為、マジックテープを弱める遣り口はないものかと試行錯誤される方も多い様子。
最もマジックテープを弱める方策として有用なのは、互いの触れ合う面積を少なくするという遣り口。
ただマジックテープの威力を弱めるだけなら、フワフワな部分の毛をカットしていけばいいです。
さりとて、この方策だとカットしすぎてしまって吸着力がすっかりなくなってしまった!
こんな失敗を引き起こしやすいので、間に紙テープなどを挟み込んで接触部分を減らすという訳ですね。
この遣り方のメリットは自分で修整がやりやすいという所。
接触面を意図的に減らすので、いざ吸着力が弱まってきたら紙テープ部分を剥がせばOK
復活方法を試さずとも、強い状態でひっついてくれるのでおすすめですよ。
マジックテープの交換方法
マジックテープの劣化具合が激しくなって、復活方法を試行してもいよいよ引っ付かなくなってきた。
こういう状況に陥ってしまったら、マジックテープの交換をおすすめしたいところ。
取り替えの遣り口ですが、そこまでいう程煩わしくはありません。
まず、100均などでも置いているマジックテープを買い入れしてきます。
そしてマジックテープが縫われていた場合は、その糸をはさみなどでカットしていきましょう。
もしくはカッターの先端などで糸の部分を引っ掛けていくと、少し切りやすくなります。
吸着力がなくなった面の取り外しが完了したら、買上げしてきたマジックテープを縫い合わせていきましょう。
元々マジックテープが縫い合わせてあった品物に、穴があいているはずです。
その部位に針を通していけば割と簡便に繕っていけます。
あとはチクチク時間をかけて針と糸で縫っていけばOK。
そんなに裁縫レベルが高くなくても、結構簡単に取り替え出来ちゃいます。
復活方法をやってみても駄目だった・・
そんな時は、こちらの交換方法を是非試してみてくださいね。
おすすめのマジックテープ
最後におすすめのマジックテープを紹介しておきましょう。
EOTWメーカーの、防水モデルの面ファスナーになります。
裏面には超強力な粘着ノリが塗布されており、木の壁やガラス面。
金属からプラスチックにタイルなど、どの面にも貼り付けることが出来ておすすめ。
壁にマジックテープを張付けてエアコンのリモコンの設置スペースにしたり。
もしくは、簡易的な収納棚を置くスペースを作成したりなど、アイディア次第で色んな活用法があります。
とにかく裏面の粘着ノリの威力が強力で、マジックテープ自体の吸着力バツグン。
12枚あって980円と、コスパ面でもかなり長じていておすすめです。
吸着力が落ちてきたら今回紹介した復活方法を試行すれば、長く活用する事ができますね。
超強力なマジックテープをお求めの方はこちら、買い入れしてみてはいかがでしょうか。
マジックテープの復活方法を知って、長持ちさせて活用していきましょう
今回はマジックテープの復活方法について、ふわふわなループ面を復活させる方法。
長持ちさせる扱い方や、威力を弱める方策などを解説していきました。
マジックテープはベリベリッと剥がしたり付けたりを簡便に出来るので、お子さんが怪我するリスクがほぼない点も嬉しい所ですよね。
取替の際もそんなに難しい処置はありませんし、100均でも買い入れ可能ですからいつでも交換は可能です。
さりとて結局のところ使い捨てアイテムである事に変わりはないので、どこかで取り替える必要性が出てきます。
そんな時今回解説していたマジックテープ復活法を頭の中に入れておけば、お手軽に延命させる事が出来ますよ。
是非今回のマジックテープの復活方法を駆使して、長持ちさせて扱っていってくださいね。