ウールって自分で洗濯できる?
寒い季節には欠かせないウールの服は、自分で洗濯できます。
ただウール素材の服は、普通の服のようにただ洗濯すればよい、ということはありません。
ウールの中には自分で洗濯できるものもあればできないものもあるし、高い頻度で洗うことは推奨されていません。
そもそも自分で洗濯できるウールとはどんなウールなのか、また洗濯をする頻度はどの程度がおすすめなのかについて見ていきましょう。
「水洗い不可」でなければ洗える
ウールの中でも洗濯できるウールは限られていますが、洗濯表示に「水洗い不可」と表示されていなければ自分で洗濯できます。
ウールは少し繊細な素材です。
中には、水洗い不可で洗濯できない服もあるでしょう。
しかし水洗いOKのウールであり、正しい方法で洗濯するならば、ウールが縮んだり固くなったりはしません。
ウールを正しく洗濯するには少し知識が必要ですが、決して自分で洗えない素材ではないのです。
ワンシーズンに一度は洗うのがおすすめ
ウールは着るたびに洗濯すると痛んでしまいやすいですが、綺麗な状態で着るためにも ワンシーズンに最低でも一度は洗う ことをおすすめします。
ウールが縮んだり傷んだりしないよう洗濯するには、知識が必要で少し手間もかかります。
ウールの洗濯が大変ならばワンシーズンに最低でも一度の洗濯でよいのですが、できることならワンシーズンに3回から4回程度は洗うようにすると綺麗に着続けられるでしょう。
ウールを自分で洗濯するときのポイント5つ
ここからは、ウールを自分で洗濯するときの5つのポイントについて紹介します。
ウールは適当に洗ってしまうと、傷んだり縮んだりするリスクがあります。
着るたびに洗うなど、何度も洗うことでも生地を損ないます。
そこで、ウールを正しく洗濯するための知識についてまとめてみました。
ウール素材の服を傷めないためにも、ウールを洗濯する前に、まずはこちらの 5つのポイントをしっかり把握 して実践しましょう。
ウール洗濯のポイント1:洗濯表示をしっかり確認
ウールを洗濯する前に、まずは「洗濯表示」をしっかり確認することが必須です。
万が一にも、「水洗い不可」となっているウールを洗ってしまうと、取り返しがつかない失敗をしてしまうことがあります。
そして洗濯機洗いOKだったとしても、ウールならば手洗いが基本 です。
ウールは天然素材なので人口繊維よりも繊細で傷みやすく、時に縮んだり固くなったりすることがあるためです。
面倒でも、ウールは極力手洗いしましょう。
ウール洗濯のポイント2:洗剤は中性洗剤を用意
ウールを洗濯するときは洗剤選びも重要です。
ウールの洗濯用としては、「中性洗剤」の「おしゃれ着用」洗剤 を選びましょう。
ウールを洗濯するときに普通の合成洗剤を使ってしまうと、天然素材に対して刺激が強すぎます。
合成洗剤が、ウールに思わぬダメージを与えてしまうこともあるでしょう。
そのようなリスクを避けるためにも、ウールを洗濯するなら中性洗剤のおしゃれ着用洗剤を選べば間違いありません。
ウール洗濯のポイント3:洗濯機の場合は柔軟剤で縮み防止
ウールの洗濯で失敗しないためにも極力手洗いするのが理想的ですが、もしも洗濯機で洗うしかないという場合には、柔軟剤を使うことでウールの縮みを防止 しましょう。
柔軟剤には、ウールの天然素材をコーティングする効果があります。
柔軟剤を使うことにより手触りがふんわり柔らかく感じたり、繊維の傷みを防いでくれます。
ウールを洗濯機で洗うしかない場合は、せめて柔軟剤を使って縮みや傷みを予防しましょう。
ウール洗濯のポイント4:洗濯ネットはぴったりサイズを使う
ウールを洗濯するときは、ぴったりサイズの洗濯ネットを用意することで洗濯ネットの中でこすれたり、型崩れしたりするのを防ぎます。
洗濯ネットは大きくも小さくもない、ちょうどよいサイズが必要です。
ぴったりサイズの洗濯ネットを使えば、ネットの中で ウールが泳いで擦れてダメージを負う リスクが少なくなります。
ネットの大きさには要注意です。
ウール洗濯のポイント5:洗濯前に色落ちのチェックを
ウールを洗濯する前に、軽く色落ちチェックをしておくことも必要です。
とくに 色の濃いウールの場合は色落ちする可能性が高い ので、必ず色落ちチェックをした方がよいでしょう。
簡単な色落ちチェックの方法を紹介します。
ウールの洗濯に使う中性洗剤を白い布(ハンカチなど)につけ、目立たない箇所をトントン叩いてみましょう。
洗剤をつけた部分に色がついてしまうようだと、洗濯で色落ちする可能性が高いと言えます。
ウールを手洗いする5つの手順
ウールは洗濯機よりも、手洗いするのが理想的な洗い方です。
そこで、ここからはウールを手洗いするときの手順について紹介しますので、見ていきましょう。
具体的な ウールの手洗い手順は5つ あります。
ウールをただ普通に手洗いすればよいのかというと、それだけでは不十分です。
ウールをしっかり正しく手洗いするためにも、紹介する手順を正しく把握しておきましょう。
ウールの手洗い手順1:シンクや洗面器・バケツにぬるま湯と洗剤を入れる
ウールを手洗いするために、ある程度の水量が貯められるシンクや洗面器・バケツなどを使い、30度~35度くらい のぬるま湯と洗剤を入れて用意しましょう。
お風呂の残り湯を洗濯に使う人の場合は、温度に注意が必要です。
一般的なお風呂の温度は38度から42度くらいですが、ウール素材には高温すぎて縮んでしまうリスクがあります。
かといって冷たい水で洗えば、汚れ落ちがよくありません。
ウールを洗う水の温度は重要です。
ウールの手洗い手順2:ウールの服を入れて押し洗いする
きちんとウールに合うぬるま湯に洗剤を溶かしたら、その中にウールの服を入れて押し洗いをします。
押し洗いをする理由は、ウールを擦って傷めるようなことをしないためです。
ウールを手洗いするのに、擦り洗いをしては意味がありません。
ウールを洗うときは、しっかりと 20回程度、汚れを押し出すように押し洗い をすることが重要なポイントです。
汚れがあっても、擦らないよう気をつけてください。
ウールの手洗い手順3:泡が出なくなるまですすぐ
ウールの押し洗いをした後は、シンクや洗面器・バケツにぬるま湯や水を入れ替えて、ウールから泡が出なくなるまですすぎをしてください。
すすぐときのポイントも、ウール素材を傷めないように 擦ったり揉まない ことです。
すすぎの目安は、5回程度です。
しかし泡が出ているうちはまだすすぎが足りませんので、回数はあくまでも目安として泡が出ないことをすすぎ終了の合図としましょう。
ウールの手洗い手順4:タオルで水分を吸収
ウールを手洗いした後で、水分を取り除くにはタオルを使い、水分をタオルに吸収させるようにしてある程度の水気を取ってください。
乾いたタオルを使って、水を含んだウールを 挟むように優しく押して脱水 しましょう。
他の洗濯物のようにギュッと絞ってしまっては、ウールを傷めてしまいます。
洗濯機の脱水もまた、脱水機の激しい回転でウールを縮ませることがあるため使わない方がよいでしょう。
ウールの手洗い手順5:平干しする
ウールを手洗いする手順、最後にしてもっとも大切な干し方は、平らな場所に平干しすることです。
平干し専用のネットを使ったり、平らな場所に置いて干す ようにしましょう。
他の洗濯物のように、ハンガーに干して乾かすという干し方はNGです。
ウールを洗った後に、縮むどころか伸びてしまったということはないでしょうか。
これはハンガー干しのように、ウールと水分の重さで伸びる干し方をした場合に起こりやすいトラブルです。
ウールを洗濯機で洗うには?
ウールは手洗いが理想ですが、洗濯機でも洗えない訳ではありません。
いくつかポイントを守れば、なるべく傷めずに洗えるでしょう。
洗濯機でウールを洗うときは必ず中性洗剤を使い、「ドライコース」や「手洗いコース」 という素材に優しいコースを選ぶこと、そして洗濯中の傷みを減らすために洗濯ネットを使うことです。
このとき使う洗濯ネットも、ウールの大きさにピッタリのものを選びましょう。
脱水する場合は短時間で!
洗濯機で洗う場合は、脱水するときに 洗濯ネットに入れることと20秒から30秒程度の短時間で脱水する ことを心がけましょう。
型崩れを防ぐためにも、デリケートなウールを守るためにも必要なことです。
もし短時間の脱水では水分が取り切れなかった場合は、追加で脱水をかけずに乾いたタオルやバスタオルを使い、優しく挟むようにして水気を取っていきましょう。
絞ったり長時間脱水したりすることは、NGです。
ウールの洗濯で気になる3つの疑問
ウールの洗濯で気になっていることはないでしょうか。
ここでは、ウールを洗濯するときによくある疑問 について3つほど紹介します。
もしもウールの洗濯で失敗してシワがついたり縮んでしまったりした場合には、どうすればよいのでしょうか。
洗濯前に一部だけ汚れていることに気づいた場合にどうすればよいのか、またもしも水洗いできないウールだったらどう洗濯すればよいのか、などの疑問です。
ウール洗濯の気になる疑問1:シワや縮んでしまったら?
ウールを洗濯したときにシワができたり縮んでしまったりした場合は、スチームアイロンのスチームを当てる ことで改善できます。
スチームアイロンを使うことで、ウールのふわふわを取り戻し伸ばせます。
ただし、ウールをはじめとした天然素材は高熱には弱いため、直接アイロンをかけてはいけません。
当て布をあてて生地を守ったり、スチームアイロンのスチーム部分だけをあてるようにしたりして、ウールを守ります。
ウール洗濯の気になる疑問2:一部だけ汚れてる場合は?
ウールの一部分だけ汚れがひどいということがあります。
とくに、袖の部分や首周りの部分が汚れやすいので、洗濯前に見てみるとよいでしょう。
一部だけ汚れている場合は、その部分に 中性洗剤を直接つけてから、部分的に押し出し洗い をします。
このとき、中性洗剤をつけて揉み洗いをしてはいけません。
ウールを傷める原因となってしまいます。
汚れている部分であっても、押し出し洗いを心掛けてください。
ウール洗濯の気になる疑問3:水洗い不可のものは?
ウールの中でもとくにデリケートで洗濯表示が「水洗い不可」となっている場合は、自宅で洗濯はせずに クリーニングに出す ことをおすすめします。
水洗い不可のウールを洗濯してしまうと、縮んだりシワになったりするリスクが高くなります。
ウールのセーターのクリーニング代はお店によっても差がありますが、1着で500円から1,000円程度です。
とくに大切にしている衣服の場合は、クリーニングに出すようにしましょう。
洗濯しないときのウールの2つのケア
ウール素材の服は、頻繁に洗濯するものではないとお伝えしてきました。
ワンシーズンに2回から3回前後、最低でも1回くらいしか洗濯をしません。
では、洗濯せずにウールを綺麗に 着まわしするにはどうしたらよいのでしょうか。
ここから紹介するのは、洗濯をしなくてもウールを綺麗に着こなすための2つの方法です。
洗濯しなくてもある程度綺麗にする方法や、洗濯回数を減らすための工夫がありますのでぜひご覧ください。
洗濯しないときのケア1:スチームアイロンでにおいや型崩れもスッキリ
ウールが型崩れしてしまったりシワができてしまったり、においが気になるときはスチームアイロンでスッキリさせましょう。
スチームの蒸気をウールに当てる ことで縮んだウールを伸ばしたり、ふわふわに戻せる他、熱い蒸気が当たることで嫌なにおいも飛ばせます。
また、高温に弱い菌にもスチームアイロンは有効です。
洗濯しないときのケア2:着用後はすぐ仕舞わない
ウール素材の服をたて続けに着たり、着用した後ですぐに仕舞ったりせず、きちんとケアをしてから仕舞うようにしましょう。
着用した後は湿気をとるために短時間ハンガーにかけたり、椅子などにかけておきます。
洋服ブラシを使って、その日のうちにブラッシングもかけておきましょう。
そうして2、3日程度休ませてからまた着用するようにしましょう。
ウール以外の「毛」も同じ洗濯方法でOK
ウール以外にもカシミアヤギの「カシミア」やアンゴラウサギの「アンゴラ」といった天然素材がありますが、洗濯方法はウールと同じで構いません。
ウールやカシミア、アンゴラなどは全て天然繊維と呼ばれる素材です。
天然繊維であるため、基本的にどの毛も 高熱や摩擦に弱い という特徴を持っています。
ウールと同じ洗濯方法であれば、とくに問題はないでしょう。
ウールを自分で洗濯してみよう
今回はウールの洗濯方法について紹介してきました。
ウールは高熱に弱く、摩擦にも弱いとてもデリケートな素材です。
そのため、洗濯方法を誤ると一度の洗濯で伸びたり縮んだり、傷んでしまったりと思わぬ失敗をする可能性があるのです。
ウールを洗濯する際には、洗濯表示をよく見て、できれば ワンシーズンに1回 は自分で洗濯してみましょう。