敷布団にカビがはえる3つの原因
敷布団にカビが生える原因には何があるのでしょうか。
こちらでは、3つの原因を紹介していきます。
- 布団を置いている場所
- 眠っている間の汗
- 窓の水滴
敷布団にカビがはえる原因①:布団を置いている場所
敷布団にカビがはえる原因の1つ目は、布団を置いている場所です。布団を置く床が板張りになっていると、湿気が逃げにくい状況になってしまうことがあります。
そのため、床に直接布団を配置してしまうと床と接触している面に湿気がこもってしまい、菌が生まれやすい状態になりやすいでしょう。
特に、一度布団を置いたまま動かさない期間が長ければ長いほど、カビが広範囲に広がりやすくなってしまいます。
昨今の建物は内部の空気が外に出ていくのを防ぐ構造になっているので、余計に物品が水分を含みやすい環境に近づいているでしょう。
敷布団にカビがはえる原因②:眠っている間の汗
敷布団にカビがはえる原因の2つ目は、眠っている間の汗です。
人は、眠っている間200mlもの量発汗すると言われています。
毎晩布団に一定の水が染み込んでいっていると考えると、何もしていないと雑菌が生えてしまう状況であることを把握しやすくなるでしょう。
さらに、人によっては寝汗の量がより多めなこともあり、体質も敷布団にカビが生まれやすくなる条件の1つとなっています。
特に育ち盛りの子供はよく発汗する傾向があり、特に布団の環境に注意が必要になってきます。
敷布団にカビが生える原因③:窓の水滴
敷布団にカビが生える原因の3つ目は、窓の水滴です。
部屋の内部の気温が暖かく、外気が冷えていると、窓には水滴が発生しやすくなります。
冬の寒い時期に生まれやすい環境ですが、布団を敷いている部屋はより人の体温で暖かくなりやすいという性質があります。
夏には湿気を含んだ空気が多くなり、秋も雨が多いことがあるため、どんな季節でも基本的に窓の水滴には警戒しておく姿勢が必要でしょう。
敷布団に生えるカビの種類
敷布団に生えるカビの種類には、ススカビや黒カビ、コウジカビや青カビがあります。
ベッドに見られない茶色い斑点やオレンジの斑点が合ったら、何かをこぼした記憶が無い限り、カビを疑ったほうが良いでしょう。
ススカビは黒い色味をしていて湿った空気で育ちやすいカビで、壁や床からも検出されやすいです。
また黒カビも黒く、家の内部であればさまざまな場所でポツポツと点状になって発見されることが多い性質を持っています。
コウジカビは黒以外に茶色や黄色、白などさまざまな色を持っていて、動物の革を使った製品にもよく見られる菌です。
この3種類はベッド付近以外にも羊毛、綿など材質にかかわらず布製品であれば見られやすいので、活動範囲が広がってしまわないように対策が必要でしょう。
青カビはベッドというよりも食品に発生しやすいですが、布団を保管する畳の環境や押入れの状況を好むため、その影響でベッドにも発生してしまうことがあります。
敷布団にカビがあると発生する悪影響
敷布団にカビがあると発生する悪影響としては、肺の炎症、アレルギーなどが挙げられます。
現在アレルギーは特に持っていない、という方であっても、そのままにしていてカビの生えた布団で寝る行動を繰り返していると次第にカビを吸う量も増えていき、アレルギーや肺の炎症が起こりやすくなるというリスクがあるでしょう。
またカビを放置していると、最初は簡単な処置で済んだ所が本格的な洗浄をしないと解決が難しくなり、より菌を除去しにくい状態になってしまいます。
敷布団のカビ取りには重曹とエタノールがおすすめ
敷布団のカビ取りには重曹とエタノールがおすすめです。
重曹は石鹸などと同じようにアルカリ性に近い特性があります。
そのため、発生してしまったカビを取り、表面から菌の胞子が放出されてしまうのを防ぐために有効な手立てとなるでしょう。
また、エタノールはアルコール除菌シートのように殺菌に役立つアイテムです。
菌の汚れを綺麗にすることはできませんが、菌がこれ以上発生しないように雑菌を構成している物質を砕き、活動を止める働きをしてくれます。
どちらか一方だけではなく、両方を賢く使うことで、カビができてしまった布団の見た目も、体調面への悪影響も、どちらも解決させやすくすることができるでしょう。
敷布団のカビ取りに使える重曹・エタノールスプレーの作り方
敷布団のカビ取りに使える重曹・エタノールスプレーの作り方は、重曹と水やエタノールを混ぜることです。
霧吹きとして使えるケースを用意したら、30度ほどに温めた水を180cc入れましょう。
そこに、小さじ1の重曹を加えてかき混ぜます。
エタノールは20cc計って加え、ここでも軽く混ぜておきましょう。
無水タイプのエタノールを使って加えるようにすることで、よりしっかりと除菌されやすいスプレーを作ることができます。
使う前に作っておくことで、水が冷めて重曹やエタノールが混ざりにくくなってしまうのを防ぐことができます。
計量カップや小さじがあれば簡単に作ることができるので、カビを撃退したい場合はぜひ作ってみましょう。
重曹を使った敷布団のカビ取り法
重曹を使ったカビ取りの方法とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
こちらでは3つの工程に分けて雑菌除去の方法を説明していきます。
- 重曹と水を使って作ったものを霧吹きに入れる
- 霧吹きで掃除したい場所に液体を含ませる
- 布で擦り液体を拭き取る
重曹と水を使って作ったものを霧吹きに入れる
重曹を使った敷布団のカビ取りの手順の1つ目は、重曹と水を使って作ったものを霧吹きに入れることです。
重曹は大さじ1使い、温めておいた500ccの水に入れてよくかき混ぜます。
大きめの霧吹きを用意しておくか、適切なサイズの霧吹きがない場合は一旦作った液体はバケツなどに開けておき、小さな霧吹きに何回か付け足して使うようにすると良いでしょう。
霧吹きで掃除したい場所に液体を含ませる
重曹を使った敷布団のカビ取りの手順の2つ目は、霧吹きで掃除したい場所に液体を含ませることです。
霧吹きで2回から3回液体を掃除したい場所に吹きかけ、しっかりと含ませます。
水分をあまり含ませたくない場合には、乾いた布に含ませてから、掃除したい場所の汚れを液体で濡れた布で拭くようにすると良いでしょう。
また目に入らないように、自分より高い場所を掃除する時は目を閉じるかゴーグルなどを付けて対策するやり方をするのがおすすめです。
また、手の荒れが気になる方は、ゴムやビニール製の使い捨てできる手袋を身に着けて掃除すると良いでしょう。
布で擦り液体を拭き取る
重曹を使った敷布団のカビ取りの手順の3つ目では、布で擦り液体を拭き取る作業をします。
特に濡れていない布を用意して、液体を拭き取り、表面に見えているカビの部分を擦って取り除きましょう。
強い汚れがあるようには見えない箇所であっても同じように液体を付着させてから吹き取るようにすると、菌が発生しにくい状況を作りやすくなるため、余力があれば周りの壁や床も同じ作業をしておくと良いでしょう。
エタノールを使った敷布団のカビ取り法
エタノールを使ったカビ取りの方法は、どんなものなのでしょうか。
こちらではエタノールを使ったカビ除去の方法について、説明していきます。
- 消毒に使えるエタノールを霧吹きに入れる
- カビが生えた部分を掃除する
- 最後にもう一度エタノールを軽くかける
消毒に使えるエタノールを霧吹きに入れる
エタノールを使った敷布団のカビ取りの手順の1つ目は、消毒に使えるエタノールを霧吹きに入れることです。
こちらでは、無水エタノールではなく、殺菌用に調整されたエタノールを使います。
除菌用に使えるエタノールは、店舗の掃除コーナーなどで見つけて購入することができるでしょう。
自分が使いたい量だけ消毒できるエタノールを霧吹きに加えましょう。
またエタノールは直接触りすぎると肌荒れしやすくなるきっかけにもなりかねないため、敏感肌のタイプの方や乾燥を避けたい方は手袋を装備して作業を行うと良いでしょう。
カビが生えた部分を掃除する
エタノールを使った敷布団のカビ取りの手順の2つ目は、カビが生えた部分を掃除することです。
掃除したい部分にエタノールをかけることで、菌がこれ以上活動できないようにすることができます。
エタノールは目に入るとしみて痛いこともあるため、上に向けてエタノールをかける時は顔は下げて行うか、脚立などに上って自分よりも掃除したい場所が下の位置にくるように工夫してみましょう。
最後にもう一度エタノールを軽くかける
エタノールを使った敷布団のカビ取りの手順の3つ目は、最後にもう一度エタノールを軽くかけることです。
カビは、汚れが見えている表面だけでなく壁やベッドなどの奥まで広がっていることが多いため、表面だけ拭いても全体を掃除できないことがあります。
エタノールをかけた後は布などで拭かないようにすることで、しっかりと浸透させ表面より奥にできてしまっているカビを殺菌させることができるでしょう。
よりしっかりと掃除したい方は、ぜひもう一度エタノールをかける手間を惜しまずに実践してみましょう。
敷布団にカビを生えさせないための予防策
敷布団にカビが生えないように予防するには、どうしたら良いのでしょうか。
こちらでは5つの具体的なやり方をご紹介します。
- 定期的に洗う
- すのこを利用して敷布団を時々動かす
- 7日に1回ほど干す
- ディフューザーなどは遠ざける
- 空気をよく入れ替える
予防策①:定期的に洗う
予防策の1つ目は、定期的に洗うことです。
敷布団のタイプによっては、そのまま洗うことができるものもあります。
汚れが目立ってくる前に、早めに洗うことでカビを殺菌することができるでしょう。
また、快適に過ごしやすいベッドにしたい場合などは洗いやすい材質のアイテムを選んだり買い換えるようにするのもおすすめです。
布団を選択するためのネットなど、専用のアイテムが必要なこともありますが、ダニなどの対策にもなるため本格的に綺麗な環境を保ちたい場合は実践すると良い予防法です。
予防策②:すのこを利用して敷布団を時々動かす
予防策の2つ目は、すのこを利用して敷布団を時々動かすことです。
すのこを使って床などに直接置くのをやめるのも効果的な予防策ですが、そのままではすのことベッドの間に雑菌が生まれてしまうことがあります。
そのため、布団はなるべく使っていない時に動かし、たたんだり逆V字の形にしておくとよりしっかりと対策できます。
たたむ形も、いつも同じ形にするのではなく日によってたたむ箇所を変えたりすると良いでしょう。
予防策③:7日に1回ほど干す
予防策の3つ目は、7日に1回ほど干すことです。
布団自体をそのまま洗えなくても、7日に1回は休日などに機会を作って日中に干しておくと、予防策になります。
特に風がよく通る、湿気がこもりにくい場所に天日干しすることで程よく布団を乾燥させることができるでしょう。
日頃しっかりと対策は行えなくても、時間がある時に実践できる対策をしてみたい方におすすめな予防策です。
また、干すことは難しいけれど似た機能があるアイテムがほしい方には、布団乾燥機を使うという手もあります。
予防策④:ディフューザーなどは遠ざける
予防策の4つ目は、ディフューザーなどは遠ざけるようにすることです。
ディフューザーのような、水滴を霧状にして部屋に降らせるアイテムは、湿った空気づくりに貢献してしまいます。
そのため、ディフューザーや美顔器などを使う場所はベッド周りからなるべく遠ざけて、普段風が良く通る場所にするように心がけましょう。
アロマを楽しみたい場合は、ディフューザーではなくキャンドルを使うようにするのも手です。
予防策⑤:空気をよく入れ替える
予防策の5つ目は、空気をよく入れ替えることです。
敷布団自体の湿り気は対策できても、空気に水分が含まれているとどうしてもカビができやすくなりがちです。
部屋を使っていない時は窓を開けて空気の入れ替えを積極的に行うようにしましょう。
ベッドの部屋だけでなくほかの部屋の窓も開けると、より効率よく空気を入れ替えることができます。
新鮮な空気を取り入れれば、気分も晴れやかになっていくでしょう。
敷布団のカビがはえたらクリーニングに出すのもおすすめ
敷布団のカビがはえたらクリーニングに出すのもおすすめです。
クリーニングのお店によっては、布団を洗浄してくれるサービスを行っていることもあります。
特に、何の種類の汚れかわからないものがあったり、大幅に汚してしまった時、またただ汚れを取るだけではなく布団の寝心地を良くしたい場合に利用すると良いでしょう。
ただ洗剤を扱うだけでなく、高熱で殺菌したりなどのクリーニングならではの処理を行ってくれるため、より安心して掃除を任せることができます。
羊毛などの洗い方が難しい布団であっても、適した溶剤を使ってくれるため品質を妨げずに綺麗な状態に仕上げてくれるでしょう。
自分で掃除することが難しい材質のものこそ、クリーニングを利用してしっかりと汚れを除去してもらうことが大切です。
おすすめのカビ取りグッズ
おすすめのカビ取りグッズは、「カビホワイトカビソフト除去スプレー」です。
こちらは布団以外にも木材や畳、インテリアにも使えるアイテムとなっているため、家中の色々なカビに対応できる掃除用具がほしい方におすすめでしょう。
塩素が使われているため、使用時はマスクや手袋、ゴーグルなどで顔を保護し、掃除を行った後はしっかりと空気を入れ替えるように心がけると安全です。
また、乾くまではやや時間がかかるため、掃除したいアイテムを使わない時間帯に掃除するよう意識すると賢く使いこなすことができるでしょう。
カビのない敷布団で快適に眠ろう
カビのない敷布団で快適に眠りましょう。
ベッドが汚れていると、しっかりと安心して眠ることができなかったり、人によってはかゆみを感じたり、鼻の炎症を感じることもあります。
適切な処置を行ってベッドを清潔な環境にしていき、また雑菌が発生しないように対策を怠らずに、しっかりと休める場所にしていきましょう。