オリジナルのはんこが手作りできる!
はんこと言えばお名前の印鑑を想像しやすいですが、ここでご紹介するのは可愛いメッセージはんこの作り方です。
例えば、お友達とのお手紙や、結婚式の招待状、メッセージカードなど使い道は意外と沢山あります。
書店で買うとなると、種類は沢山あれどお値段も様々です。
そして、何か違ったりと好みのはんこが有るとも限らないですよね。
なので、オリジナルのはんこを簡単な作り方でつくってしまいましょう。
小さいときに消しごむをカッターで削ってみたことがある人もいるのではないでしょうか。
簡単に作ることができる方法を記載していきますので、是非最後までご覧下さい。
はんこは消しゴムとゴム判で作れる
はんこをオリジナルで作るとなると、まず、消しごむを削っていた過去を思い出す人も少なくないのではないでしょうか?
気軽に作れるイメージの消しごむのはんこですが、他にもはんこの作り方は有ります。
それは、ゴム版での作り方です。
実はゴム版で作ったほうが消しごむで作るよりも簡単なのです。
では、早速ゴム版の魅力から説明していきましょう。
ゴム判を使ったはんこの魅力
ゴム版の素材は天然ゴムでできています。
そのため、消しごむよりも固くなっており、カッターやデザインナイフ等で切り込む際に加工しやすくなっています。
細かい、細い線が作りやすく、より想像のものに近づけて作ることができる事も、ゴム版でのはんこの作り方のメリットです。
それによって、図案の幅がうんと広がってきます。
また、ゴム版は劣化しにくいというメリットも持ち合わせています。
とは言え、長く使うためにはやはりお手入れは必須になってきます。
- 使った後はインクが付かなくなるまで他の用紙やティッシュに押し付ける
- マスキングテープ等でゴム版についてしまった紙の繊維等を取る
どちらも優しく行うことでより長持ちします。
強くゴシゴシしてしまったり、粘着力が強いもので扱ったら、ゴム版が欠けてしまうこともあるので注意しましょう。
ちなみにゴム版は、葉書サイズのものなら50円程からホームセンターなどで売られていますので安価に始められることも嬉しいメリットです。
初心者の方でも始めやすいですね。
ゴム判を使ったはんこの作り方
まず道具です。
こちらを使ってゴム版はんこを作っていきます。
- ゴム版
- カッター
- はさみ
- トレーシングペーパー
- えんぴつ
- マスキングテープ
これらを使った作り方はどういった流れになるのでしょうか。
作り方は大きくわけて五段階になります。
- トレーシングペーパーに図案を描く
- ゴム版に写す
- ゴム版を削っていく
- ゴム版から余分なところを剥がす
- スタンプに持つところをつける
大まかな作り方を見ると簡単そうですが、作り方の注意点などもあります。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①:トレーシングペーパーに図案を描く
トレーシングペーパーに図案をえんぴつで描いていきます。
トレーシングペーパーは透けているので、イラストや写真の上にトレーシングペーパーを置き、なぞってください。
なぞる時に押さえも何も無しだとトレーシングペーパーがずれてしまう可能性があります。
なので、なぞる時にはトレーシングペーパーをマスキングテープで張り付け、ずれないように工夫してください。
また、なぞる時に使う鉛筆も濃いものの方がトレーシングペーパーに写しやすいです。
図案をトレーシングペーパーに描いていく時には完成図とは鏡になってる状態で描くように注意してください。
ちなみに、トレーシングペーパーは100円ショップでも購入することが可能です。
②:ゴム版に写す
トレーシングペーパーに図案が描けたらゴム版に写していきます。
写す時にもトレーシングペーパーがゴム版からずれないようにマスキングテープで固定しましょう。
強めの力でトレーシングペーパーをゴム版に擦り付けていきます。
なるべく、上からの力を意識しながら擦り付けていくと、トレーシングペーパーが伸びずに綺麗に写ってくれます。
終わったらトレーシングペーパーを剥がしてください。綺麗に写っているのではないでしょうか。
③:ゴム版を削っていく
手作りのはんこの作り方のなかで最重要な削りかたについてです。
カッターを使用していきます。
削っていく際に、カッターをゴム版に対して直角に入れるのではなく、斜めに入れていってください。
そうすることで使用してる際にゴム版が欠けてしまうことが減ります。
そして削る時は少し深めに切り込みをいれてください。
そうすることで次の段階にいくことができます。
④:ゴム版から余分なところを剥がす
削れたら最初はカッターで余白を捲りあげていきます。
少しずつ持ち上げられたら指で捲ることもできます。
この余分なところを綺麗に剥がすコツは先程の作り方③で深めにカッターを入れたことです。
ゴム版は層でできているので、深めにいれることで容易に剥がすことができるようになります。
ゴム版の図案をカッターで削ることができたら、その図案に合わせた大きさにはさみで切ってください。
これで9割完成です。
順⑤: スタンプに持つところをつける
残り1割の作り方です。
持ち手をつけていきます。
先程の適当な大きさに切ったゴム版に合う、持ち手になる木の台を用意してください。
何のはんこか解るように、木の台にもはんこを押印します。
乾いたらゴム印の裏面にボンドを塗り、木の台に張り付けます。
乾いたら試しに紙に押印してみて、ゴム版が外れたり、印字がちゃんとできていればこれでゴム版はんこの作り方は終わりです。
消しゴムを使ったはんこの魅力
消しごむでのはんこの作り方は、学生の時に一度やったことがある方は少なくないと思います。
今回は、より綺麗に作れる方法を見ていきましょう。
消しゴムはんこはゴム版よりも手軽に始められます。
ゴム版がたまたま家にあることは少ないですが、消しゴムなら家にありますよね。
そういった点では思い立った時に作れるので始めやすいと言えます。
また、消しごむはんこ用の消しごむも販売されています。
こちらは半分ずつ色が違うゴムになっており、実際に削った時にどのくらいまで削り進めていいのか解りやすいようになっています。
それと、消しごむの固さにも、違いがあります。
硬いものもあれば、柔らかいものもあるのですが、初心者の方は柔らかい消しゴムから始めるのがおすすめです。
消しゴムを使ったはんこの作り方
それでは、消しごむはんこでの作り方を見ていきましょう。
作り方の流れはゴム版の時とほとんど同じです。
消しごむはんこを作るときの材料がこちらです。
- 消しごむ
- 鉛筆
- カッターやデザインナイフ
- スタンプのインク
- トレーシングペーパー
主にこういった道具で作っていきます。
そして大まかな作り方は5パターンです。
- トレーシングペーパーに図案を描く
- 消しゴムに図案を写す
- 消しゴムを削っていく
- 余分なところを剥がす
- 微調整する
大まかな作り方だけ見ると簡単に作ることが出来そうです。
では、もう少し詳しく作り方を見ていきましょう。
①:トレーシングペーパーに図案を描く
まず、図案を考えていきます。
図案に関しては、自分で描くのが苦手な人等は、パソコンやスマホで調べて見ながら描いたり、そのまま上からなぞってみたりすることもひとつの手段としてあります。
す。
そして、はんこですので、図案をトレーシングペーパーに描いていく際には完成図とは鏡になってる状態で描くように注意してください。
トレーシングペーパーには濃いめの鉛筆で書いてください。
そうすることで、消しごむにトレースした際にはっきり写ってくれるので、削る時に見やすくなります。
②:消しごむに図案を写す
消しごむに図案を写す前に、消しごむに付いている粉を、水をつけたティッシュやウェットティッシュ等で拭き取り、拭けたら水気をとってください。
表面が綺麗になりましたら、作り方①で作りました図案を写していきます。
写す時の図案が途中でずれてしまわぬよう、トレーシングペーパーにマスキングテープでとめてください。
そしてトレーシングペーパーを爪や、ペンの裏が硬いものでごしごしと強く擦って消しごむに写します。
強くこすることで濃く、はっきりと消しごむに写ります。
③:消しゴムを削っていく
消しごむに写した図案の外側からカッターで削っていきます。
この際、カッターが滑ってしまっては危険ですので、カッターを動かす方向に手や指を置かないようにしましょう。
余りにも細かい、カッターでは難しいような場所には爪楊枝を使用してみたりして進めてください。
④:余分なところを剥がす
図案の周りにあまりに余白が多いようでしたらカットして適当な大きさにしてください。
そして、良い大きさになりましたら練り消しやテープなので作ったはんこの断面の上をぺたぺたし、細かなゴミを取っていきます。
テープですとゴミしかとれませんが、練り消しですと消しごむに描いた図案の鉛筆の線も消えてくれるので完成したあとがきれいに見えます。
ですので、練り消しでの手入れをオススメ致します。
⑤:微調整をする
削れたら実際にはんこを押してみましょう。
想像と違った所があったら、その都度その場所を削って修正していってください。
自分の想像していたものに近づいたら完成です!
最初慣れないうちは難しいとおもいますが、何度か練習していく内に上達してクオリティもあがっていくので挫けずに何度も挑戦してみましょう。
小学生でも作りやすいおすすめのはんこの図案10選!
小学生でも作りやすい、初心者向けの作り方ができる図案を10点紹介していきたいと思います。
まず、初心者の方には押したときに白い部分、つまり、ゴムを削る部分が少ないもののほうが作りやすいです。
また、少しずつ削る部分を増やしつつ、直線が多い物から作っていくとスムーズに作ることができます。
それを踏まえた上で、こちらを紹介します。
- マスキングテープ風
- フレーム
- 名前
- 罫線
- お星さま
- ハート
- カメラ
- 葉っぱ
- 車
- ラベル用
難易度はバラバラですが、基本的にはこの10点ならば初心者の方や、小学生が作りやすいデザインです。
しかし、可愛くて実用的なものたちをご紹介しますので、是非挑戦してみてください。
①:マスキングテープ風
こちらは横長の消しゴムはんこを作ります。
横長のものに、端を細か目にギザギザにきりおとしてください。
それだけでテープらしさは出てきます。
ですが更に可愛さを追求するなら、テープの中の部分に水玉や斜め線をいれるだけで一気に華やかになります。
そしてマスキングテープ風のはんこは、封筒やフォトブックに押してアクセントにすると可愛いのでおすすめです。
②:フレーム
こちらも工夫次第で様々な形が作れます。
スタンダードに、直線で四角形をつくっても可愛いですし、二重線の四角にするだけでも可愛いです。
あとは、四角形に動物の顔をひょっこり出させてみたり、削ることに少し慣れてきた人ならリングノート風や、切手のようなフレームを作ってみると自分らしさがぐっと出てきます。
フレームのはんこを作ると、そのフレームの中に別のスタンプを押してみたり、メモを書いたりできるので、何かと便利なものです。
少しだけ付け足してオリジナルのフレームを作ってみてはいかがでしょうか。
③:名前
自分の名前のスタンプがあったら楽なのに、と学生の時に思ったことがある人は少なくないのではないでしょうか?
適当な大きさの消しゴムやゴム版に自分の名前を削るだけで立派に名前スタンプの完成です。
名前はひらがなでも良いですし、ローマ字でもオリジナリティが出てきます。
名前が白く、周りに色がつくものであれば名前を掘るだけなので簡単ですが、逆に名前に色をつけ周りを白くするのであれば、名前のラインを細くしたり太くしたりで印象は凄く変わってきます。
自分らしいデザインを考えてみてはいかがでしょうか。
④:罫線
罫線は先程の図案②で記載したフレームの作り方に、少し手を加えます。
四角や切手などのモチーフのフレームに、中に横線を数本入れてください。
それだけで立派な罫線となり、ノートのメモ欄にしたりすることができます。
また、こちらもToDoにアレンジしたり、郵便マークを入れて便箋風にしたりすることも出来るのでおすすめです。
⑤:○△□
丸、三角形、四角形に削るだけで完成です。
こちらは、三角形と四角形を組み合わせて木のモチーフにしたり、三角形を横に押していってガーランドにしたり、と一緒に押す組み合わせで遊ぶことができます。
その幅は広いのではないでしょうか。
また、丸や三角形、四角形の中にストライプ柄を入れたり、水玉模様を入れるとレパートリーも増えてぐっと可愛くなります。
⑥:ハート
消しゴムやゴム版を直線で削ることに慣れてきたら、曲線の練習を兼ねてハートを削ってみることをオススメします。
真ん中の鋭角な入りも練習にちょうど良いです。
矢で撃ち抜かれたハートや、ハートの中に文字を掘ってみたりお顔をつけてあげると愛着もわきますね。
サイズをふたつみっつ作って手紙に押しても可愛いです。
⑦:カメラ
一眼カメラの図案も基本直線で出来ていますので作りやすいと言えます。
フォトブックの挿し絵としても利用できます。
また、カメラの上部を色を変えてみたり、色を変えてみるだけで印象は全然違うものになります。
真ん中のレンズのところを大きめに削ると可愛い印象になるのでおすすめです。
⑧:葉っぱ
葉っぱ柄は中の葉脈部分を削るだけで簡単に作ることができ、可愛くなります。
そして、様々なカラーで紙の周りを押していきくとフレームのようになり、ボタニカルの雰囲気です。
余力があれば他にお花のモチーフ等を作って合わせて押してみたり、木の枝を描いてその上に押してみたり。
様々にアレンジが可能になります。
⑨:車
男の子にお勧めなのが車です。
今までの図案での作り方よりは難易度が上がってきますが、男の子らしい図案なので沢山押して遊ぶのにも使えます。
車の曲線やタイヤ部分が難しいかもしれませんが、細かい作業が好きなひとには楽しい作業です。
⑩:ラベル用
ラベル用のはんこは様々な用途に使えます。
タグに押してメモを書いたり、持ち物に押してその上に名前を記入するだけで他のひととはひと味違う記名になります。
また、ラベル図案も水玉だったり、ストライプを入れてみるのもひとつですし、枠線を二重にしてみたり、ラベルの中に何かモチーフを入れてみるのもおすすめです。
ちょっとしたメッセージカードにもこういったはんこが押されていたら
おすすめのはんこの作り方を紹介している本
こちらの本は、消しゴムはんこを作る初心者の方から上級者の方までが参考にできる作り方の本です。
削り方や作り方が丁寧な説明と、解りやすい写真での解説があるのが初心者から上級者の方までお勧めする理由です。
また、この作者の作るはんこの雰囲気がわくわくするような可愛い雰囲気のものが多く、その判子たちをどう使ったら良いかなども書かれており、はんこの作り方の教科書とも言えます。
これから作ってみたい方、なんとなく上手く作ることができない方など、是非ご覧下さい。
はんこの作り方のまとめ
はんこの作り方にはピンからキリまでありました。
初心者の方が作れるような直線が多い図案の作り方や、上級者の方が作るようなはんこの作り方まで様々アレンジができ、個性も出せるはんこ作りは楽しみ方自由自在です。
消しごむはんこ用の消しごむ板は販売店や、物によって固さや厚みが変わってきます。
固ければ削るのに力が必要であったり、薄ければ持ち手を作る必要が出てきたり、とそれぞれに合った作り方があります。
なので自分に合った消しごむはんこ用の消しごむを探してみてください。
ゴム版は消しごむよりも薄いため手作りするには力加減が最初は難しいかもしれません。
どの作り方にせよ、自分に合っている道具で、自分に合っているやり方で少しずつ慣れていきましょう。
興味が湧いた方は是非挑戦してみてください!