壁にカビができる原因とは?
壁にカビができる原因にはどんなものがあるでしょうか。
詳しくみていきましょう。
- 部屋の湿気
- 食べ物のカス
- 雨漏り
- 壁の塗料
壁にカビができる原因①:部屋の湿気
壁にカビが出来る原因のほとんどがこの部屋の湿気によるものです。
カビは、あたたかくて湿度が高い場所を好み、良い環境にいると爆発的に繁殖します。
特に部屋の隅のほうは湿気が溜まりやすく、冬は結露によって窓まわりにもカビが発生することが多々あります。
溜まった湿気がどこにもいかずに停滞し続けるとさらにカビが増え、壁にどんどん広がっていってしまいます。
壁にカビができる原因②:食べ物のカス
ダイニングのまわりやソファの脇など、局所的にカビが生えている場合には、食べ物のカスが付着している可能性があります。
カビは人間の食べるものも大好きです。
特に油やたんぱく質を好みますので、料理の食べこぼしやお菓子・ジュースがはねたりした場所は好んでカビが繁殖します。
気付いたらすぐに拭き取るようにしましょう。
壁にカビができる原因③:雨漏り
雨漏りは素人ではなかなか気づきにくいですが、天井や壁にカビが生えてきてから天井裏を見てみたらカビだけでなく木材が腐っていた、という事態になりかねません。
カビは湿度を好みますので、湿度が溜まりにくい天井付近に率先してカビが生えることは考えにくく、他の原因を探る必要があります。
天井付近にカビが出来ている場合には、雨漏りを疑ったほうが良いかもしれません。
その場合はすぐにプロに見てもらうようにしましょう。
壁にカビができる原因④:壁の塗料
壁がビニールクロスではなく塗装仕上げになっている場合、壁の塗料がカビの原因になっていることがあります。
通常は防カビ成分の入った塗料を使用しますが、製品によってはその割合が不十分だったり、まれに防カビ剤の入っていない塗料が使われている場合があります。
DIYで壁の塗装を行う場合は、防カビ剤が配合されてある商品であることを必ず確認しましょう。
重曹を使用して壁のカビを除去しよう
重曹は別名炭酸水素ナトリウムといって、化学物質を使わないお掃除方法としてよく用いられている素材です。
お掃除のほかにもバブルバスの入浴剤に入っていたり、洗濯洗剤として利用されることもあります。
また、重曹は昔から山菜のあく抜きや漬物などに利用されていて、食べても全く問題の無い食品でもあります。
ベーキングパウダーと同じようにお菓子のふくらし粉として入れるのは定番ですが、他にもオムレツに少量入れればふわふわのレストランで食べるようなふっくらした仕上がりになるなど、重曹は日常の様々なところで活躍しています。
この万能な性能を持つ重曹を使って壁のカビを予防するには、重曹を水で溶いた重曹水を作る必要があります。
水と重曹を100:1の割合で混ぜ合わせて、スプレーボトルに入れるだけ。
分量は細かく計る必要はありませんが、濃すぎると重曹が溶け切らず壁に吹きかけた時に残ってしまう可能性がありますので、重曹の入れすぎに注意しましょう。
重曹水が出来たら、ほかには除去したカビを拭き取れる布巾などを準備します。
重曹水を、壁に出来たカビに吹きかけます。
カビが根を張っていそうなところは、使い古しの歯ブラシなどで軽くこすります。
汚れが壁から離れたところで、布巾で拭き取ります。
なるべく広い範囲をこのようにして拭き掃除しましょう。
ポイントは、見えるカビの部分だけでなくその周りも広範囲にわたって重曹水を吹きかけることです。
カビの胞子はごくごく小さく見えないもので、目に見えるカビはかなりの数が集まってコロニーを形成している状態です。
目に見えない部分でもカビが発生して繁殖を始めている可能性がありますので、そのカビまできれいに取り去るには、きれいに見える部分までなるべく広範囲を掃除するのがおすすめです。
特に腰から下の位置は湿気がたまりやすくカビが好む環境が整っていますので、全体的に重曹水でお掃除しましょう。
壁のカビの予防対策
壁のカビは、発生してから取り除くことも必要ですが、何より発生させない環境にしておくことが最も大切です。
壁のカビの予防対策を詳しくご紹介します。
- 重曹水を吹きかける
- アルコールを吹きかける
- 机やタンスを壁から少し離す
- まめに換気をする
壁のカビの予防対策①:重曹水を吹きかける
重曹はカビの除去とともに、予防にも効果があります。
重曹水と、なるべく未使用のきれいな布巾か雑巾を用意しましょう。
重曹水をかべに吹きかけて、布巾できっちりと拭き取ります。
これを壁全体に繰り返します。
家具の裏など届きにくい所も、移動するなどして全ての場所を行うのがおすすめです。
床や、できれば天井もやっておくとさらに安心です。
作業が終わったら、換気するなどしてよく乾燥させます。
重曹の効果は永久ではないので、カビが発生しやすい場所だけでも定期的に拭き掃除するのが良いでしょう。
壁のカビの予防対策②:アルコールを吹きかける
壁のカビは雑菌のかたまりですので、これを殺菌して発生させないようにするアイテムが最も効果的です。
手軽に手に入るものとしては、消毒用エタノールがあります。
ドラッグストアで手に入れることができます。
消毒用エタノール以外にも、カビ対策として家の中に使える専用の商品も販売されていますので、「エタノール」「アルコール」の表記のあるものを選びましょう。
スプレーに入れた消毒用エタノールを壁に吹き付けて、こちらも綺麗な布巾でしっかりと拭き取ります。
スプレーボトルが無い場合には、直接布巾に染み込ませて拭き取っても良いでしょう。
壁のカビの予防対策③:机やタンスを壁から少し離す
カビが発生するのは湿気が溜まりやすい場所ですので、カビの好む場所をなくすために、壁と家具との距離をとって風通しを良くすることが効果的です。
壁から離すといっても2~3cmでかまいません。
空気が通り抜ける場所があればカビは住みにくくなりますので、ぜひ実践してみましょう。
壁のカビの予防対策④:まめに換気をする
湿気が溜まりやすい環境はカビが発生しやすいので、部屋干しはカビにとって絶好の繁殖条件となってしまいます。
なるべくなら部屋干しはしないほうが良いですが、天気の悪い日などはそうもいきませんよね。
そんなときは、できるだけ部屋の換気を行って風通しを良くしましょう。
ただし、梅雨の時期は外も湿度が高く換気を行っても効果が無い場合がありますので、エアコンや除湿器を上手に利用することも大切です。
壁のカビに効果的なアイテムをご紹介!
これまでご紹介したように、壁のカビのほとんどは湿気が溜まることによって発生します。
カビは暖かくて湿度が高く、薄暗くて空気が停滞している場所を好みますので、こういった環境への対策も考えておく必要があります。
カビを発生しにくくするには、部屋の空気を動かすことが効果的です。
換気が最も有効ですが、部屋の四隅までまんべんなく空気を動かすことは難しいので、空気の動きにくい場所はサーキュレーターを使用しましょう。
サーキュレーターは前方に向かって集中的に風を送り空気を動かすことができます。
湿気が停滞しやすい、家具が置いてある場所などをめがけて設置しておくと効果的です。
サーキュレーターはコンパクトなものなら2,000円程度で購入できます。
扇風機を持っている方は、扇風機で代用してもかまいません。
ここで注意しなければならないポイントは、壁のカビの除去と予防をしっかり行ってからサーキュレーターを使うようにするということです。
カビが発生した状態で空気を動かすと、カビやホコリまで部屋の中を循環するようになってしまいます。
せっかく健康的な環境を作ろうとしているのにこれではかえって逆効果になりかねません。
カビをきれいに取り去って、カビが生えにくい環境を整えてから行うようにしましょう。
また、カビは雑菌のかたまりですので、出来てしまったカビには殺菌できるものを使うのが最も効果的です。
上でご紹介したアルコールも殺菌効果がありますが、他にも手近な材料として塩素があります。
キッチン漂白剤やお風呂のカビとりスプレーに含まれている成分が塩素です。
漂白剤と名前が付いている通り、色柄ものは色落ちしてしまう可能性がありますので使える場所は限られますが、ビニールクロスの壁や樹脂製の窓のまわりには効果的な素材です。
窓のまわりも結露などによってカビが発生しやすいので、塩素を利用してカビ対策しておくのがおすすめです。
カビに効果的なぶん、成分の強い素材ですので、使ったら長時間放置せず、きれいに拭き取りましょう。
おすすめのカビ対策本
TVの情報番組などでも活躍する作者が開設するお掃除術の解説本です。
いつも自分がやっている掃除方法が、実はカビやダニを発生させやすくしている原因だった?と目からうろこの知識が沢山掲載されています。
写真やイラスト付きなので、具体的に何がだめなのか、どうしたら家を綺麗に清潔に掃除できるのかがわかりやすくなっています。
毎日の負担にならない簡単なお掃除方法のアイディアが満載ですので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
壁のカビ取りは重曹でOK!壁カビの原因や除去方法と対策を徹底解説!のまとめ
いつの間にか壁に発生しているカビの原因や、どうしたら予防できるのかについて解説しました。
カビは食品や人間の皮脂が大好きなので、私たちが生活している場所で完全にカビを予防することは難しいですが、発生しにくく対策をしておくことはできます。
日頃から上手にカビ予防して、健康的な住宅環境を整えましょう。