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2019/04/08

過炭酸ナトリウムと重曹は混ぜるのは危険!?正しい使い方を解説

過炭酸ナトリウムナトリウムも重曹も掃除のときに良く落ちる洗剤として人気があります。
過炭酸ナトリウムと重曹はそれぞれどんな特徴があって、どんな違いがあるのでしょう。

また、過炭酸ナトリウムと重曹を混ぜるとどうなるのでしょう。
どういう使い方が正しいのか、効果的な掃除方法をご紹介します。

Large eliska motisova 1180683 unsplash

過炭酸ナトリウムと重曹を混ぜるとどうなるの?

黒板と電球

過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素を混合させたものです。
漂白剤、除菌剤、消臭剤として用いられるものです。

酸素系漂白剤で塩素系漂白剤に比べて臭いがなく、環境への影響も少ないといわれています。
過炭酸ナトリウムは、色柄ものの漂白や洗濯槽クリーナー、シミやカビなどに効果的と言われる洗剤です。

一方、重曹は炭酸水素ナトリウムと言われるもので、掃除に使われる他、食品添加物として調理に使われたり、アク抜きや下ごしらえに使われるなど食べられるものです。
油のこびりついたフライパンやガスレンジの五徳、電子レンジなどの掃除に効果を発揮します。

湯飲みの茶渋や銀食器のくもり、焦げ落としにも効果があります。
それぞれに適した掃除方法がある過炭酸ナトリウムと重曹を混ぜたらどうなるのでしょう?

よく聞く混ぜるな危険!とはどういうものに対してなのでしょう。
汚れを落とすとき、汚れのタイプに酸性・アルカリ性のものがあってそれを中和し分解することによって汚れが落ちるというのがきれいになる仕組みです。

酸性の汚れにはアルカリ性を中和させて分解して汚れを落とすのです。
洗剤類は違う成分を混ぜると危険です。

アルカリ性の洗剤に酸性の洗剤を混ぜると科学反応が起こり危険な場合があるのです。
重曹は弱アルカリ性、過炭酸ナトリウムはアルカリ性です。

混ぜても危険はありません。
ただ上手く使わないと効果的に使用できず混ぜる意味もなくなってしまいます。

過炭酸ナトリウムと重曹は混ぜても危険はありませんが、効果の上がる場所で上手に使いましょう。

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過炭酸ナトリウムと重曹の違い

瓶からこぼれた粉

過炭酸ナトリウムと重曹はどちらも白い粉で見た目には同じように見えます。
また過炭酸ナトリウムは強いアルカリ性で重曹は弱いアルカリ性とどちらもアルカリ性です。

その2つにはどのような違いがあるのでしょう。

  1. 食べられるかどうか
  2. 水に溶けやすいかどうか
  3. 殺菌力の有無
  4. 肌への刺激の有無

過炭酸ナトリウムと重曹の違い①:食べられるかどうか

過炭酸ナトリウムは食べられません。
強いアルカリ性で漂白剤として使われるものなので食べてはいけません。

重曹は食べられます。
おいしい食べ物ではなく食品添加物として使われています。

山菜のアク抜きに使われたり、野菜を洗ったりするなど食品に使えて、ベーキングパウダーなどに含まれているのです。

過炭酸ナトリウムと重曹の違い②:水に溶けやすいかどうか

過炭酸ナトリウムは水に溶けやすいです。
サッと水に溶けるので洗剤として使いやすく、浸しておいたりつけ置きするのにも向いています。

重曹は水に溶けにくいです。
なので溶かして洗剤として使うというよりは、粉として食器などに振ってこするというような研磨剤としての使い方が向いています。

過炭酸ナトリウムと重曹の違い③:殺菌力の有無

過炭酸ナトリウムは殺菌力が強いです。
漂白剤としても使われ、殺菌力・洗浄力が高いです。

重曹は殺菌力は弱いです。
弱アルカリ性で水にもとけにくいので、そのものだけを使って汚れを落とすということになると過炭酸ナトリウムの方が殺菌力・洗浄力が高いです。

過炭酸ナトリウムと重曹の違い④:肌への刺激の有無

過炭酸ナトリウムは肌への刺激が強めなので、肌の弱い方は手袋を履くなどして使用した方が良いでしょう。
また適度に換気をしながら使用することも必要です。

重曹は肌への刺激が弱いので、長時間使い続けないのであれば手袋を使う必要はありません。
口に入れても害のないものなので、肌への刺激は弱く安心安全です。

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過炭酸ナトリウムと重曹の正しい使い方とは?

渦を巻く液体

過炭酸ナトリウムは殺菌力が強く漂白効果も高いのでこびりついた汚れを落とすのに向いています。
また発泡性が強く水に溶けやすいので、隙間などの汚れを落とすのにも向いています。

洗濯槽や排水溝などの洗浄、水回りのカビ取り、食器類や布製品の漂白などに効果を発揮します。
ぬるめのお湯に溶かして使うと漂白・殺菌効果が上がります。

肌への刺激が強めなので手袋を使った方が良いでしょう。
換気にも気を付けて使用しましょう。

重曹は食品添加物として使われるものなので口に入れても害がなく、食器や食べ物に使用しても安心安全です。
湯飲み茶碗などについた茶渋は重曹を振りかけてスポンジなどでこするときれいに落ちます。

漂白剤でも落ちますが口にするものなので重曹なら安全でしょう。
また、フライパンや鍋の焦げ付きを取るのにも向いています。

フライパンや鍋に重曹を振りかけ、お湯か水を入れて10分ほど沸かしてからスポンジなどでこするとこびりついた焦げなども落とすことができます。
過炭酸ナトリウムと重曹を混ぜるとカビ取り剤として効果を発揮します。

ぬるめのお湯0.5に対して過炭酸ナトリウム1と重曹1の割合で混ぜ合わせてペースト状にします。
お風呂のタイルの目地やゴムパッキンなどに塗って数時間おいて洗い流すときれいになります。

ラップで覆うと乾きにくくなり効果も高まります。
それぞれの洗浄力に合った使い方でお部屋中をきれいにしましょう。

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おすすめの過炭酸ナトリウム本

本当はおもしろい化学反応 漂白剤の白さや混ぜると危険な理由など身近な化学反応の秘密がわかる! (サイエンス・アイ新書)

洗剤類で混ぜては危険と表記されているものがあります。
それはどういうものを混ぜたら危険なのか、それらの洗剤を混ぜたらどう危険なのかについて解説している本です。

混ぜたら危険というのは化学反応が起こるということです。
化学反応で起こる不思議な現象の事例や理由についてわかりやすく解説している本です。

目にやさしい大活字 SUPERサイエンス 身近に潜む危ない化学反応(エクセレントブックス版)
4126円

混ぜるな危険!と書かれていてもそれほど深刻に考えてないという方も多いのではないでしょうか。
私たちの身近にある掃除用洗剤、医薬品、脱臭剤、防虫剤、除草剤などで起こるかもしれない危険な事故を防ぐための知識をわかりやすく丁寧に解説している本です。

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過炭酸ナトリウムと重曹は混ぜても大丈夫

ピースサイン

過炭酸ナトリウムと重曹はどちらもアルカリ性ですので、混ぜても大丈夫です。
ただそれぞれの特性に合った掃除法がありますので効果的に使うと良いでしょう。

過炭酸ナトリウムは水に溶けやすく発泡性も高いのでつけ置きや浸した掃除に向いています。
重曹はこびりついた汚れをこすったり研磨剤としての効果が高いです。

また食べられるので食器類などの使用に向いています。

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