松茸のぬめりを出さない上手な保存方法
松茸の成分は約90%が水分で、表面には多少ぬめりのようなものがあります。
乾燥していなものが良いとされているのでドロドロに溶けているような状態でなければ大丈夫ということです。
むしろ鮮度が落ちると乾燥してカサカサになってきてしまいます。
実はぬめりがあるのは鮮度が良い証拠なんですね。
また、野菜と違ってきのこ類は菌糸でできているため洗うことで水気を吸ってしまい表面がぬめってきたりします。
鮮度が良いからこそ出るものや洗うことで出るものは特に問題ないので気にしなくて平気です。
けれどどちらにも当てはまらないのに場合には気になりますよね。
変なぬめりを出さない保存方法はとにかく水気を避けることです。
水気がある状態で置いておくと腐ってしまうので注意して下さいね。
もし松茸の表面がドロドロの状態で溶けていたら食べるのは諦めて下さい。
さすがに溶けていたら腐っている可能性が大きいです。
誤って食べてしまわないように匂いなどを嗅いで判断してみましょう。
松茸の鮮度を保ち保存する方法8選
鮮度を保ちながら上手に保存するためにはどうしたら良いのでしょうか。
以下のような松茸の鮮度を保ち保存する方法があります。
- ペーパータオルや新聞で包む
- 包んだものをポリ袋やタッパーに入れる
- なるべく冷蔵保存する
- 水気を避ける
- 直射日光を避ける
- 冷凍保存は生の状態で
- 冷凍保存は真空パックにする
- 常温保存は風通しの良いところに置く
松茸の鮮度保ち保存する方法①:ペーパータオルや新聞で包む
包む前にまずは汚れを拭いておきます。
天然のきのこなのでどうしても栽培したきのこよりも土などの汚れがついているためです。
汚れは拭けば平気なので安心して下さいね。
拭いた後は水分を吸収してくれるもので包みます。
ペーパータオルや新聞が便利で使いやすいですね。
水がついていないかの確認を忘れないようにしましょう。
松茸の鮮度保ち保存する方法②:包んだものをポリ袋やタッパーに入れる
包んだものは続けてポリ袋やタッパーに入れます。
包んだ上から容器等で覆うことで松茸の香りが弱くならないようにすることができるのです。
何と言っても最大の特徴である香りをなるべく残しておきたいですよね。
容器等で覆うことで霜がつかずに済みますし冷蔵庫の中の匂いが移るのも同時に防ぐことができますよ。
松茸の鮮度保ち保存する方法③:なるべく冷蔵保存する
保存に最適なのは冷蔵保存です。
外に出したままでいると冷蔵庫に入れておくよりも傷みやすくなってしまうし、冷凍すると多少は香りや食感が落ちてしまいます。
一番おいしい状態で食べられた方が良いですもんね。
冷蔵保存ならば一週間ほど持ちますよ。
保存する際の適温は0度前後とされています。
ちなみに冷蔵庫内の野菜室の温度は約6度です。
チルド室の温度は約0度です。
適温と比較してみるとチルド室の方が保存に向いていることがわかりますね。
保存する場合は野菜室ではなくチルド室に入れておきましょう。
松茸の鮮度保ち保存する方法④:水気を避ける
保存する時は水気を避けて下さい。
きのこ類は全体的に水気に弱いのです。
上手に保存しないと腐りやすくなってしまうので注意が必要です。
松茸の鮮度保ち保存する方法⑤:直射日光を避ける
どの食材にも共通して言えることですが直射日光は避けた方が良いですね。
あっという間に傷んでしまいます。
出しっぱなしにしないで下ごしらえをしたら冷蔵庫へ入れましょう。
松茸の鮮度保ち保存する方法⑥:冷凍保存は生の状態で
一番おいしく食べられるのはチルド室に入れておいた状態であることはご紹介しました。
けれどなるべく長く味わいたい場合は冷凍保存に挑戦するのもありですよ。
最近は家電製品の技術の発展により冷凍でもなるべく味を落とさないでいられるようになりました。
冷凍しておけば1か月ほどの期間は使うことができます。
期間が長いほど松茸独特の香りも楽しむことができるのでより料理にも力が入りますね。
かといってあまり長期間保存しておくとだんだんと香りが落ちてしまうのでおすすめできません。
冷凍するのなら生の状態のまま保存した方が良いです。
なぜかというと火を通してから冷凍すると解凍した時に食感が悪くなってしまうためです。
火を通してしまうより生の状態の方がきのこ本来のおいしさも残しておけますよ。
松茸の鮮度保ち保存する方法⑦:冷凍保存は真空パックにする
冷凍保存をする場合には真空パックが良いですね。
空気に触れない状態にした方が長持ちするためです。
真空パックにする前に松茸の石づきをカットしてからスライスしておくと料理で使う時に便利ですよ。
真空パックが無理な場合はラップで包みましょう。
ラップで包む前にはちょっとした下ごしらえをします。
まずは石づきをカットします。
次に汚れを拭きとり、スライスしておきます。
その後はラップで包みます。
空気が入ると傷みが早くなってしまうので注意して下さいね。
最後にジップロックに入れて冷凍庫へ。
できれば瞬間冷凍が望ましいですができなくても問題はありませんよ。
これで1か月ほど松茸を楽しむことができます。
けれど冷凍保存したものを一度解凍するとどうしても水っぽくなります。
水っぽいと食感が悪くなってしまいますよね。
なので使う際は凍ったまま使うのがおすすめです。
スライスしてあるのでそのままお吸い物や土瓶蒸しに使うことができますよ。
松茸の鮮度保ち保存する方法⑧:常温保存は風通しの良いところに置く
常温保存はあまり日持ちしません。
持って2日ほどでしょう。
傷みも進むのでなるべく早めに食べた方が良いですね。
傷んだ松茸を食べて下痢や嘔吐など食あたりの症状が出てしまう場合もあります。
傷むことで本来はおいしさを感じる成分であるアミノ酸が有毒物質に変わってしまうためです。
松茸が出始める9月頃はまだまだ気温が高いです。
そのような環境だと余計に日持ちしないのでダメになる前に食べてしまった方が良いです。
涼しくなってきたら常温でもすぐにダメになることはないですがそれでも早めに食べてしまいましょう。
どうしても常温で置いておく場合は風通しの良い冷暗所がおすすめです。
冷蔵しておく場合と同じようにペーパータオルや新聞で包んで保存して下さいね。
松茸ご飯やホイル焼きの保存期間を解説
松茸は色んな料理に使えますが定番と言えば松茸ご飯とホイル焼きですよね。
保存期間はどれくらいなのでしょうか。
せっかく作ったのだからできれば保存期間の長い方が良いですよね。
松茸ご飯の保存方法は冷凍がおすすめです。
まずは炊き立てのご飯を一食分ずつラップで包みます。
なるべく空気を抜いて包むのがコツです。
ラップで包んだら粗熱をとりましょう。
粗熱がとれたらジップロックに入れて冷凍庫へ入れます。
後は食べたい時に電子レンジで解凍すれば美味しく食べられますよ。
冷凍した場合は1か月ほど保存可能です。
ちなみに冷蔵の場合は2~3日ほど保存できます。
凍らせているとは言っても食べる前に傷んでいないかはしっかりと確認して下さいね。
糸を引いていたりおかしな匂いがしたらアウトです。
そうした場合は食べるのをやめておきましょう。
一方ホイル焼きの場合です。
ホイル焼きの場合は一度火を通しているので保存はおすすめできません。
ラップをして冷蔵庫に入れても次の日食べるのが限界でしょう。
香りも落ちてしまうのでなるべく作ったその日に食べた方が松茸の香りや味を楽しめますよ。
小さい松茸に適した保存方法
松茸は個体によって小さかったり大きかったり大きさが違いますよね。
大きさによって保存方法は異なるのでしょうか。
結論から言えば大きさの違いによって保存方法が大きく異なることはありません。
小さい場合でも普通サイズのものと同じように扱って問題ないです。
普通サイズと同じように冷蔵保存しておくのが一番良いでしょう。
ちなみに小さくても大きくても味も変わらないので好きなサイズのものを選んで下さいね。
おすすめの保存グッズ
松茸の量が多くてどうしても食べきれない時に便利な冷凍保存。
冷凍保存をする際には真空パックがおすすめだというご紹介はしましたよね。
空気に触れないようにすることで長期間保存できるためです。
真空パック機は意外と安いんです。
まだ持っていないという方でも手に入れやすいお値段ですよね。
1台あれば他の食品にも使えるので便利です。
この機会に手に入れてみてはいかがですか。
松茸を食べるのは早めが正解
保存期間は常温で2日ほど、冷蔵では一週間ほど持ちます。
冷凍は長期間保存可能なので1か月ほど松茸を楽しむことができます。
保存できるとは言っても一番おいしいのは松茸を手に入れたその日です。
なるべく早めに食べてしまった方が良いですね。
たくさん手に入れて食べきれない場合は是非ご紹介した保存方法を試してみて下さいね。
どうしても食べきれなさそうなら配るのも一つの手です。
きっと喜んでくれますよ。
松茸は高級で貴重なものです。
せっかくですから十分な下ごしらえとそれぞれの用途に合わせた保存方法でおいしくいただきましょう。