プラバンを立体的に作るとよりリアルに!
プラバンというと、板状のプラバンに絵を描いたり、色を塗ったりしたものを熱して小さくする。
あとはアクセサリーやキーホルダーに加工する、というイメージが多いのでないでしょうか。
今や、プラバンを曲げ、他の素材と合わせることで、簡単に立体的なモチーフを作ることが流行しています。
また色を付ける方法も、ただペンで塗るだけではなく、パステルを使ってグラデーションを作るなどよりオシャレな小物に仕上げることができます。
昔は子供用キーホルダーのイメージが強かったかもしれませんが、今やオシャレなアクセサリーになるので、一見しただけではプラバンとはわからないほどです。
さらに立体的にすることでリアルに近くなり、1つのディスプレイとして作っても完成度が高くオススメです。
プラバンを立体に作れるデザインはどんなものがある?
では立体的に作るプラバンとは、どんなものが作れるのでしょうか?
基本的にはアイデア次第で、どんな物でも作ることが可能です!
立体的な桜を作って、イヤリングやピアスに加工する、桜も花部分だけでなく葉や枝まで作ってアクセサリーに仕上げる方法もあります。
また桜の花びらだけを作り、イヤリングやピアスに加工するデザインも素敵ですね。
また大きめのお花を作り、ゴムやピンと組み合わせて髪飾りにすることもできます。
大ぶりのアクセサリーでもプラバンの透け感を利用することで、見た目が重すぎることなく作ることができます。
アクセサリーだけでなく、立体的な動物やキャラクターを作ることで、棚などに飾るディスプレイを作ることもできますよ。
プラバンでいくつか作って、好きな世界観を作り上げるのも楽しいですね。
立体的に作るには型紙があるとスムーズ!
立体的に仕上げる場合、大切なことは、しっかりと型紙を作り上げることです。
プラバンは板状の物をカットし、熱を加えて小さくして仕上げていきます。
熱を加えると約4分の1の大きさに縮みますので、仕上がりのイメージを想像しながら作ることが重要です。
また立体的に作る場合は、縮むだけでなく更に曲げて加工をしていきます。
板状のものからそこまでの作業をイメージしていくので、最初の型紙が重要なことはわかるかと思います。
更に型紙があると便利な利点がもう1つあります。
お花をイメージした場合、花びらは複数枚ありますよね?
その枚数分を作るときは型紙を作り、複製していく方がより綺麗に仕上がります。
また加工していく段階で、「完成形が少し小さかったな」となる場合もあります。
型紙を作っておけば、最初の大きさがわかるので、もう1度再チャレンジもしやすいですね。
プラバンで金魚を立体的に作ってみよう!
プラバンを立体的に作る中でもSNSで話題になった、金魚の作り方を紹介します。
複数作って、飾っても可愛いですね。
- 材料を揃える
- プラバンを加工する
- プラバンを暖める
- プラバンを曲げる
- 成形する
金魚の作り方の手順①:材料を揃える
金魚を作る際に必要な材料を用意しましょう。
必要な物は以下の通りです。
- プラバン
- 色鉛筆
- アルミホイル
- 軍手
- ハサミ
- やすり
- エンボスヒーターまたはトースター
- レジンまたは接着剤
色鉛筆は、作りたい金魚の色を用意してくださいね。
金魚の作り方の手順②:プラバンを加工する
まずは色鉛筆で着色するので、プライタにヤスリを書けていきます。
なるべく使う部分にはムラ無く、やった方が綺麗に仕上がりますよ。
次に金魚の型紙を使って、プラバンに書き写します。
書く際は、後で立体に加工するため、金魚の背中合わせにした形で上下に書きます。
またそのほかのパーツも2つずつ、書いていきます。
書き終わったら、綺麗に色鉛筆で色を塗ってください。
模様など、仕上がりをイメージしながら塗ってくださいね。
またこの色を塗る作業が一番のポイントと言っても過言ではありません。
ヒレの模様だけでなく、うろこ部分まで描くことを忘れないようにしてくださいね。
ここは、ネットに上がっている金魚の画像などを参考に、丁寧に作業していくことをオススメします。
塗り終わったら、形に添って切り取ってくださいね。
金魚の作り方の手順③:プラバンを暖める
アルミホイルに切ったパーツを載せて、エンボスヒーターで暖めていきます。
エンボスヒーターとは、ドライヤーのような熱を発する機械のことです。
この機械が無ければトースターで様子を見ながら、暖めてくださいね。
熱することで縮みますが、必ず縮みきる前に熱するのを止めてください。
金魚の作り方の手順④:プラバンを曲げる
熱したパーツを、曲げてより立体感を出していきます。
これは熱いうちでないと、曲げることができません。
また縮みきってしまうと、やはり曲げることができないので注意してくださいね。
熱いうちに曲げていくので、必ず軍手をはめて行ってください。
この加工を各パーツ分、行います。
加工は、金魚の胴体部分だけでなく、ヒレやしっぽの部分をナミナミの形にすることでより本物に近づきますね。
金魚の作り方の手順⑤:成形する
全てのパーツが出来上がったら、レジンで金魚の形にしていきます。
この金魚に成形する作業の際も、ヒレの向きなどでより金魚に近くなります。
完成形をイメージしながら、レジンで固めていってくださいね。
またレジンを持っていない方は、接着剤等で固めてください。
接着剤を使う際は、必ず接着剤が乾いたら透明になるタイプを使ってくださいね。
せっかく綺麗に色を塗っても、接着剤が白く残ったりしては台無しになってしまいます。
レジンや接着剤で、全てのパーツを繋げたら完成です!
詳しい作り方はこちらの動画をご覧ください。
プラバンで花を立体的に作ってみよう!
可愛いお花のアクセサリーは、使い勝手もいいので色々なパターンで持っておきたいですよね?
プラバンで立体的なお花、作ってみませんか?
- 材料を揃える
- プラバンを加工する
- プラバンを暖める
- プラバンを曲げる
- 成形する
花の作り方の手順①:材料を揃える
ここでは、バラの作り方で説明していきます。
材料は、以下の通りです。
- プラバン
- 油性マジック
- アルミホイル
- 軍手
- ハサミ
- トースター
- 接着剤
マジックはバラの色になりますので、赤いバラが作りたい場合は赤、黄色なら黄色を用意してくださいね。
また加工をするため、可能な限り油性を用意することをオススメします。
花の作り方の手順②:プラバンを加工する
材料が準備できたらプラバンを加工していきましょう。
まずはプラバンに花びらを描いていきます。
絵に自信が無い方は、プラバンに直接ではなく紙に書いて型紙を作ってからプラバンに写してくださいね。
花びらは大きさが異なる物を全部で7枚作ります。
7枚で1つのバラになりますので、複数作りたい場合はその分枚数を増やしてくださいね。
また小さいバラを作りたい場合は、花びらの枚数を減らしても大丈夫ですよ。
描いた花びらは、油性マジックで色を付けてください。
色を塗る際は、少しムラを付けると、花びらの光彩にもなります。
丁寧に塗りつぶしてもいいですし、あえてムラを付けてもいいですね。
また余裕がある方は、花びらの中で色をグラデーションのようにしていくとより本物のバラに近くなりますね。
花の作り方の手順③:プラバンを暖める
プラバンの色が塗り終わったら、花びらのサイズに合わせてカットします。
カットし終わったら軍手をはめて、いよいよプラバンを暖めていきます。
このときに大きい花びらから、暖めていってくださいね。
この後に成形をしていきますが、大きい物から順番に行わないと、上手く花びら同士が噛み合わなくなります。
また大変熱くなるので、必ず軍手をはめて作業してくださいね。
花の作り方の手順④:プラバンを曲げる
花びらを暖めたら、プラバンを曲げていきます。
トースターで温めたプラバンが、縮みきる前に取り出します。
軍手の上で、花びらのように動きを出しながら、バラをイメージして曲げていきます。
花びらを手のひらの上に乗せて、少し握るようにしながら丸めていくと加工しやすくなりますよ。
この作業を花びらの枚数分、行います。
花びらを曲げる際は、2枚目以降は1枚目の花びらとうまく組み合わさるように曲げていってくださいね。
また長方形のものは、バラの花の中心部分になります。
端からくるくる、と丸めてください。
花の作り方の手順⑤:成形する
花びらが全て出来上がったら、後は接着剤で固定していきます。
1番下にくる大きい物から、順に重ねながら1枚ずつ固めていってください。
最後に、花びらの中心まで固定したら完成です!
完成したバラは、お好きなアクセサリーなどに加工してくださいね。
小さく2つ作って、イヤリングやピアスに加工しても素敵ですね。
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
プラバンを立体的に作るコツ
プラバンを立体的に作ると可愛い物が出来上がりますが、難しそうだなと思う方も多いはず。
立体的に作るためのコツをご紹介します。
- 軍手は使いやすい物を
- 加工する順番に気をつけて
- 色を塗る画材
- 穴は先に開ける
- 曲げる作業はゆっくり
プラバンを立体的に作るコツ①:軍手は使いやすい物を
まずは道具を用意するときのコツです。
どの道具でも自分が一番使いやすい物を使うこと、これが鉄則です。
しかし全ての道具を、こだわりを持って選ぶことはなかなか難しいです。
プロ並みの腕並みの方やハンドメイド作家として、活動をしていこうという方ならいざ知らず、趣味の範囲で行う方は限度がありますよね。
初心者で挑戦してみようかな、という方には、なお道具は安価なもので揃えたいはずです。
ただそんな道具の中でもこだわって欲しいものがあります。
それが、軍手です。
立体的に作る課程で、軍手をはめてプラバンを曲げていきます。
自分の手のサイズに合わない軍手は、細部まで上手く力が伝わらず、思い通りに曲げられなくなります。
また軍手の厚みが厚すぎない物の方が、望ましいです。
アクセサリーなどパーツが小さい物の場合、軍手の厚みがあるとうまく加工できない場合があります。
可能なら、軍手を用意する際は、自分に合った物を選んでくださいね。
プラバンを立体的に作るコツ②:加工する順番に気をつけて
立体的に加工するときは、プラバンを重ね合わせることが多いです。
花を例にした場合、何枚かの花びらを組み合わせますよね?
組み合わせるにあたって、バラバラの順番で曲げていくと、上手く重ならなくなる場合があります。
重ならない場合、一部傾いていたり、浮いていたりと綺麗に仕上がらなくなりますので注意してくださいね。
作る順番としては、組み合わせるパーツで一番外側に来る物から曲げていく方が綺麗に仕上がります。
2個目以降を曲げる際は、上手く重なるように気をつけながら曲げてくださいね。
プラバンを立体的に作るコツ③:色を塗る画材
3つ目は、色を塗る画材になります。
プラバンを透明なまま使うことはほとんど無く、色を塗ってから熱していきます。
その色を塗る画材に注意が必要です。
基本的にはどのような画材で塗っても、プラバンに色が付けばOKです。
しかし立体的に作る場合、熱した状態で曲げていくために軍手で触ります。
この曲げているときに画材によっては、溶けてしまったり、剥がれてしまったりします。
そのため、初めて使う画材の場合は、すぐに作りたいものに取りかかるのではなく、適当なものを試すことをオススメします。
プラバンを立体的に作るコツ④:穴は先に開ける
プラバンを立体的に作って、何に加工していきますか?
イヤリングやピアス、ヘアゴム、指輪などアクセサリーを作りたいという方も多いですよね。
またプラバンだけではなく、パールやビーズなど異素材と組み合わせて使いたいという場合もあります。
そんなときに必要になるのは、丸カンや針金、テグスなどが通る穴ですよね。
この穴は、必ず熱して縮める前に作ってください。
熱して縮めるということは、プラバンの厚みが増し、強度が上がります。
縮めた後では、穴を開けることは穴開けパンチやキリなどでも困難です。
必ず縮める前に穴を開けてから、熱してくださいね。
プラバンを立体的に作るコツ⑤:曲げる作業はゆっくり
5つ目のコツは、立体的に加工する際のコツです。
立体的に作るには、完全に縮みきってから、または縮みきる前に軍手で曲げていきます。
どうしても熱い状態での作業になりますので、気が急き、慌てて曲げてしまいがちです。
しかしあまり急に曲げてしまうと、プラバンにヒビが入ることや、欠けてしまう可能性があります。
ゆっくりですが、ゆっくりすぎると冷めてしまい曲げることができなくなるのでので、少し急いで作業してくださいね。
立体的なプラバンアクセサリーの作品例
立体的にプラバンを作るデザインにはどんなものがあるのでしょうか?
SNS等で話題のデザインを紹介しますね。
- 紫陽花
- ピザ
- くらげ
- 飛行機
- ミニチュア多肉鍋
作品例①:紫陽花のブローチ
1つ目に紹介するのは、立体プラバンの中でも定番のお花になります。
ただ立体的になるだけで、クオリティーが高く見えるのでオススメですよ。
ここでご紹介するのは紫陽花のブローチです。
紫陽花のグラデーションや葉っぱの葉脈まで、色鉛筆で丁寧に描かれています。
この丁寧な作業がより、素敵な作品になっていますね。
作品例②:ピザ
2つ目に紹介するのは、ピザになります。
食べ物のピザをプラバンで作るとは、すごいですよね。
ピザは6ピースできちんと、丸い形になるように作られています。
しかも耳のもっちり感や、ピザを切った際に上に乗っている具材が切れている部分まで、再現されているのですごいですよね。
指との対比でわかるとおり、とても小さく作られています。
これはイヤリングやピアスに加工されているそうです。
ピザのイヤリングなんて、とってもオシャレ!
ピザは色々な種類があるので、工夫次第でいろいろなパターンが作れそうですね。
作品例③:くらげ
3つ目に紹介するのはクラゲのストラップです。
もともとプラバンが透明なのを生かしつつ、作り上げた作品ですね。
クラゲの細かい模様や足の部分まで作り上げているため、本物により近くなっています。
また普通のお花やリボンなどと違い、誰かとデザインが被ることがないのも嬉しいですね。
海での色合いが綺麗で、ふわふわと泳いでいる姿から、クラゲが好きという方も多いですよね?
クラゲが好きな方は、好きなクラゲの種類を作ってみてはいかがでしょうか?
作品例④:飛行機
4つ目に紹介するのは、プラバンで作る飛行機です。
プラバンで作れる物は、お花やリボンなど、女の子向けの物ばかりではありません。
男の子に人気になりそうな、小さな飛行機のストラップだって作ることができます!
プロペラやタイヤまで作り上げて、組み合わせればカッコイイ飛行機の出来上がりです。
小さなパーツが多くなるため、少し難易度が高いかもしれませんが、色々と練習しながら挑戦してみたい物の1つになりそうです。
また工作感覚で、お子さんに羽の部分の模様を描いて貰うなど、共同作業で作り上げても楽しいですね。
作品例⑤:ミニチュア多肉鍋
こちらはアクセサリーだけではなく、マグネットやディスプレイとしても飾れる多肉植物になります。
オシャレな観葉植物の1つとして、多肉植物は人気ですよね。
その多肉植物をプラバンで立体的に作り上げ、スキレットにディスプレイしている作品になります。
しかもフェイクグリーンなどを組み合わせて、本物そっくりです!
これなら好きなお花や多肉植物を寄せ植えすることができるので、部屋にグリーンが欲しいな、という方にもオススメのアイデアです。
おすすめのプラバンアクセサリー本
こちらの本では立体プラバンのアクセサリーが、38種類作ることができます。
しかも実物大の型紙付きなので、初心者の方でも安心ですね。
また基本的なプラバンの作り方が、行程ごとに写真で掲載されています。
アクセサリーへの加工方法まで載っているので、アクセサリーを作ったことがない方でも大丈夫です。
作るものもデザインがオシャレで、子供っぽいということはありません。
花だけでなく野菜や果物まで作り方が掲載されているので、全て作ってみたくなりますね。
立体プラバンのアイデアは無限
立体的に作り上げるプラバンは、作り方次第でさまざまな物を作ることができます。
もちろん、立体にせず板のままでも素敵なデザインはたくさんあります。
しかし立体的に仕上げることで、作れるものはアイデア次第で無限。
加工もアクセサリーだけでなく、マグネットや部屋のディスプレイなど使い道もたくさんあります。
簡単に作れる物も多くありますし、材料も手軽に揃えることができますよ。
ぜひオシャレな立体プラバンを作ってみてくださいね。