レザークラフトスマホケース自作に適した無料の型紙をご紹介
レザークラフトは作るものの大きさや飾りの有無で難易度が変わりますが、シンプルなデザインのものですとそこまで難しくありません。
スマホケースは比較的簡単なので、レザークラフトに興味がある人は作りやすいアイテムだと思います。
スマホケースを作るにあたって、まず必要なのは材料はもちろんですが、型紙です。
どの大きさやデザインでスマホケース作るかを決めなければいけません。
手帳型だけでなく、スライド式のスマホケースもあります。
それに合わせて型紙を作っていきましょう。
自作するのが不安な人は、ネットで無料でレザークラフトの型紙を配布してくれているサイトもあります。
まずスマホをはめるケースを買う
自分のスマホのサイズに合うケースを買います。
レザーの色あいに合わせてセレクトしてもＯＫですが、透明なプラスチックケースが100均で売ってますので、とくにこだわりがない方やコストを抑えたい方は100均がおすすめ。
図面を書いてみる
購入したケースに合わせて型紙を書いていきますが、ケースにスマホをはめてから採寸しましょう。
はめることにより、サイズが少し大きくなりますので、より正確なサイズで作ることができます。
スマホの大きさより5mm余白を作る
実際のスマホよりも少し大きめに作った方が、使用する時にスマホが傷つく心配がありませんし、見た目もいいです。
5ｍｍ程度あると問題ありませんが、こちらも作る方のお好みでＯＫ。
切り取った型紙で折りたたみ作る
スマホケースを手帳型で作る場合は、型紙を折りたたんだ時の様子で不具合がないか確かめましょう。
きちんと計測したつもりでも、実際カタチにしてみると長さが足りなかったということがあります。
問題なくスマホケースの形になるようでしたら、型紙はＯＫです。
レザークラフトで作るスマホケース初心者向けの作り方8選
それではレザークラフト初心者でも作れるスマホケースの作り方をご案内します。
- 型紙を作る
- レザーを用意する
- 型紙に合わせてレザーを切る
- レザーを整える
- レザーを接着する
- レザーを縫う
- 切断面を整える
- ケース接着
ハンドメイド 本革iphoneケース 作成動画
上の動画はスマホケースの型紙作成から仕上げまでの全ての流れが分かります。
どういった流れで出来上がるのか分かりやすいので、ぜひご覧ください。
作り方①型紙を作る
スマホケースの型紙はスマホの大きさに合わせて作りますが、きっちりサイズで作ってしまうと余裕がなくなりますので5mmほどの余白をとって作りましょう。
作り方②レザーを用意する
レザーは薄かったり柔らかすぎると扱いが難しくなるので、厚さは2mmほどがおすすめです。
ある程度硬さがあるのではじめは使いづらさを感じるかもしれませんが、使い続けていくとしっくりと手に馴染んできます。
レザーはホームセンターでも売っていますが、レザークラフトを取り扱っている手芸用品のお店で販売しています。
もちろんネットでレザーを買うことが出来ますが、実際目で見て触って確認することは出来ないのでもし心配な点がありましたら店舗に問い合わせてみるといいでしょう。
作り方③型紙に合わせてレザーを切る
型紙に合わせてレザーを切っていきますが、厚めの下敷きとカッターを用意しておきましょう。
定規を使ってレザーをカットしていく方がキレイに切れます。
力はあまり入れず、何度もカットした方が怪我防止になります。
また、切断面がキレイでなくても後でレザーの断面を整える作業がありますのでご安心を。
またレザークラフトのスマホケースで少し難しいのはカメラの穴開けではないでしょうか。
カッターで小さな穴を上手く開けるのはなかなか手こずるので、彫刻刀があれば彫刻刀で開けるのをおすすめします。
作り方④レザーを整える
レザーはもともと動物の皮ですので、それを使いやすく整えてあげる作業をします。
「なめす」と呼ばれるもので、このなめし作業をすることにより素材としての柔らかさや強度が生まれます。
レザーの裏側のざらついた面に「なめし剤」を塗り、全体を塗ったら終了です。
あとは乾かすだけですが、プラスチックのスマホケースを貼りつける時は塗らない方が上手く貼れますので、貼る部分には塗らない方がいいでしょう。
作り方⑤レザーを接着する
つぎはスマホケースを少しずつ成形していきます。
切りぬいたレザーを接着剤で形作っていくのですが、ポケットやベルト部分といった小物も貼っていくので、気をつけて作業しましょう。
接着剤は木工用ボンドがありますが、レザー用の接着剤の方がレザーへのつき具合は強力です。
またレザー用接着剤は使う場所によって違う接着剤があります。
レザークラフトは接着剤を必ず使うので、適切なものを使うようにしましょう。
作り方⑥レザーを縫う
まず縫い穴をつけるために菱目打ちという作業を行います。
菱目打ちはフォークのような道具で開けるのですが、こちらの道具もホームセンターや手芸用品の革コーナーで取り扱っています。
レザークラフトでは縫い目の穴を開けるため、菱目打ちの道具は必ず必要になります。
コンパスなどで開ける方もいますが、出来れば専門の用具を持っていた方がいいでしょう。
ネットでも売っています。
縫い方は菱目打ちで開けた穴に縫い針を通すのですが、ロウソクのロウが塗ってあるロウ引き糸を使うと耐久性が上がります。
糸の長さは途中で足りなくならないよう4倍ほどの長さを用意しましょう。
最初に穴を開けておくので縫物が苦手な人も難なく縫えると思いますが、スマホケースの耐久性を上げるために二重に縫う必要があります。
二重縫いをした後はかた結びをして接着剤をつけると終了です。
作り方⑦切断面を整える
スマホケースがだいたい出来上がってくると、次は切断面を整える作業に入ります。
ガタついた切断面をヤスリにかけてキレイにします。
この作業をコバ磨きといい、コバ磨きをして滑らかな断面へ変化させましょう。
ただ、ワイルドなテイストのスマホケースだと断面があまりキレイじゃない方が味わいもあるため、その場合は作業を省いてもOK。
ヤスリは粗いものから少しずつ細かいヤスリに変えて整え、最後になめし作業の際に使った仕上げ剤を塗るとキレイな出来栄えになります。
作り方⑧ケース接着
最後にケースをレザーに貼りつけます。
カメラ穴に合うように接着しましょう。
ケースを貼る時、レザー用の接着剤を使うのがおすすめですが、一度貼ると手直しが難しいので気をつけて貼ってください。
レザークラフトで作るスライド式スマホケースの作り方解説
スライド式スマホケースは、スマホをはめる部分にプラスチックケースではなくスライドパーツを取り付けることにより、機種関係なく使うことが出来るようになります。
スマホケースのカメラ穴を開けなくて済むのが楽なので、デザインに凝りたい方やよりシンプルなスマホケースを作りたい方にはおすすめです。
スライドパーツを直接皮に貼ると周りが浮いてしまうので、スライドパーツを使う時はパーツを皮で埋め込むように型紙を作った方が、きれいな仕上がりになるでしょう。
以下の動画はスライドパーツをつけた時の動作です。
動画の後半部分ですが、指でシュッと上に動かすとスマホの上部が出てくるのが分かりますね。
THE・MEXICOレザークラフト スマホケースＫＩＴリリース
レザークラフトで作る手帳型自作スマホケースの作り方5選
それでは手帳型のスマホケースの作り方をご紹介します。
- 型紙を作り、レザーを手に入れる
- 裁断とポケット部分を貼る
- 縫製しベルトをつける
- カメラの穴を開けてケースを接着剤で貼る
- 仕上げをしてスマホケース完成
作り方①型紙を作り、レザーを手に入れる
本体やポケット、ベルト部分の型紙を作ります。
普通の紙で作ってもいいですが、方眼紙があればサイズが分かりやすいのでクラフトにオススメです。
手帳型の場合は少し大きめにしても問題なく出来上がりますので、お好みの大きさで型紙を作りましょう。
レザーは2mmほどの厚さのものを使用し、大きさはスマホケースでしたら15cm×30cmなら問題なく作れると思いますが、クラフトの時は型紙の大きさを確認してみてください。
作り方②裁断とポケット部分を貼る
手帳型スマホケースの場合はポケットを取り付ける場合が多いですが、ポケットは後で修正できるように大きめにカットしましょう。
レザーをカットした後は端から3mm部分に菱目打ちをして、縫い穴を開けていきます。
ポケットを貼る時は接着部分をヤスリなどで粗めにしておくと貼りやすくなるのでやってみましょう。
大きめにカットしたポケットは貼った後に余分なところをカットすると、さらに見栄えが良くなります。
作り方③縫製しベルトをつける
縫製はレザーに菱目打ちをしてあるので、とくに問題はないと思います。
丁寧に仕上げてください。
ベルトをつけるのはレザーにケースをつける前にした方がいいです。
ケースを合わせてみて、調整しながら接着と縫製をしましょう。
手帳型スマホケースはカードを入れる場合が多いので、ベルトは少し余裕をもった方がいいです。
作り方④カメラの穴を開けてケースを接着剤で貼る
カメラ穴を開ける前に、まずケースの位置を決めてください。
カッターを使って開けるのは少し難しいので、彫刻刀があれば彫刻刀で。
カメラ穴が開いたらヤスリで切り口を整えてキレイにします。
ここまで出来てから、ケースをレザーに貼りつけましょう。
作り方⑤仕上げをしてスマホケース完成
仕上げにスマホケースの切断面をコパ磨きして完成です。
実際にスマホを入れて、問題なく機能するか確認してみましょう。
下の動画はレザークラフト初心者の動画主さんが、試行錯誤しながらスマホケースを作っています。
道具の説明や刻印の様子だけでなく、失敗した箇所や原因まで丁寧に説明してくれていますので、勉強になります。
【DIY】レザークラフトスマホケース!!
おすすめのレザークラフト本
レザークラフトの本はたくさん出ていますが、どれを買えば分かりやすいのでしょうか。
初心者向けの入門書や、中級者や上級者も唸らせる作品が載ってる本など、レザークラフトをはじめたばかりの人もそうでない方も楽しめる本をご紹介します。
はじめてのレザークラフト
今まで一度もレザークラフトをしたことがないけど、やってみたい。
そんな方にはオススメのレザークラフト入門本です。
シンプルで作りやすいものが多いのですが、基本の用語などがしっかり書かれており原寸大の型紙が入っているのもありがたい。
必要な道具についても教えてくれるので、初心者にはぴったりの本です。
レザークラフト型紙集２４ ―アレンジもできる―
どちらかというと中級者向けの本です。
アレンジや応用を覚えたい方や、実用的な作品を作りたい方向け。
型紙の種類が多く作品の作り方が書かれているので、初心者から一歩踏み出したくなって方にはちょうどいいです。
大人のレザークラフト [一流プロがこっそり教える]
さらにレザークラフトを極めたい方にオススメの1冊。
技術の難易度は高いのですが、プロ作品の技術を知りたい方やレザークラフトの技術をステップアップしたい方向けです。
他のレザークラフト本には載っていない技もこちらには掲載されているので、他のレザークラフト本で目新しいものを感じなくなった場合はぜひ読んでみてください。
スマホケース作りはレザークラフト初心者にピッタリ！
レザークラフトは革の扱いなどで敷居が高く感じられる方が多いですが、手順通りに作っていけば初心者でも簡単に出来上がります。
レザーは最初は硬いですが、使い続けていけば手に馴染んでレザー特有の風合いが出るのが魅力。
材料費もコストを抑えれば1000円程度でできますし、縫製の時間がスムーズにいけば時間も数時間でできます。
想像以上に気軽に出来るので、レザークラフトに興味がある方はぜひ作ってみてください。
