移動ポケットは手作りするのがおすすめ
そもそも移動ポケットとは、洋服にポケットを追加して作ることで、ハンカチやティッシュなどを入れることができるものです。
今はお子さまの必需品アイテムとして、お店でも多く販売されていますね。
ただ移動ポケットと一口に言っても、タイプは様々です。
洋服につける方法一つとっても、洋服の裾に挟んで取り付けるクリップタイプのものや安全ピンでつけるものなど、洋服に合わせて選びたいですね。
またポケットに入れたいものによってサイズも変わりますし、ファスナーがいい、マグネットがいいなど、ポケットの留め口も色々なタイプがありますよね。
そんな色々な要望をかなえることができるのが、ハンドメイドする移動ポケットです。
移動ポケットは簡単に作ることができますので、初心者の方でも簡単に作れますよ。
もちろん、お子さまの大好きな布で作れば、愛用してくれること間違いなしですね!
移動ポケットの作り方【材料編】
では移動ポケットを作るための材料には、どんなものがあるのでしょうか。
ここでは、基本となる材料を紹介します。
- 布
- クリップ
- マジックテープ
- チロリアンテープや角カンetc
①:布
1つ目に必要なものは、布です。
これは移動ポケットを作りには、当然必要なものですね。
では、どんな布が適しているのでしょうか。
もちろん、どんな布でも作ることはできますし、お好きな柄の布で作ればいいとおもいます。
しかし移動ポケットを使う上では、一番は洗濯がしやすいこと、ではないでしょうか。
お子さまが使用するからには、汚れることは必須です。
そんな時に、洗濯機でガラガラと洗えるのがいいですよね。
そのため布は、綿で薄手のものがオススメですよ。
②:クリップ
2つ目に必要なものは、クリップです。
これも移動ポケットを作る上での必需品ですね。
クリップとは、プラスチック製の布で挟んで止めるタイプのものです。
これを使用している移動ポケットが、販売されている中でも一番多いですね。
このクリップは、お子さまでも簡単に扱うことができますし、かつ安全に取り付けることができます。
また布に穴をあけることなく、使用できるのも嬉しいですね。
なおクリップだけでなく、安全ピンで作る方法もあります。
ただ前述したとおり、安全にお子さまが使用することや布にダメージが残ることなどデメリットがあります。
ワンピースのようなクリップで止めることができない洋服の場合は、ポシェットタイプの活用をオススメしますよ。
③:マジックテープ
3つ目に移動ポケットの作り方に必要なものは、マジックテープです。
面テープ、ともいいますね。
これはポケットのふたを止めるために、付けておくと便利なものです。
もちろんなくても作ることは可能ですが、マジックテープで止めておくことでお子さまが遊んでいても中身を落とす心配が少なくなりますね。
一見、マジックテープを付けることは難しく感じるかもしれませんが、縫ってつけるだけです。
とっても簡単にできますので、初心者の方も安心してくださいね。
④:チロリアンテープや角カンetc
4つ目に必要なものは、チロリアンテープなど、あると便利な材料です。
これは無くても作ることは可能ですが、特に初心者の方はあると作る工程が減るので用意することをオススメしますよ。
チロリアンテープや角カンは、クリップをポケットにつけるのに使用します。
この副資材がない場合は、ポケットを作る布から細いテープを作ることで代用します。
細かいパーツになりますので、初めて作る方は布と一緒に、副資材も用意してみてくださいね。
大きめ大人用移動ポケットの作り方
移動ポケットは、お子さまだけが使うものと、と思っていませんか。
女性でもポケットが少ない洋服のときは、使うととても便利ですよ。
- 布を準備する
- ポケットを作る
- 本体を作る
- 仕上げる
①:布を準備する
まずは作るための材料を用意しましょう。
材料は以下の通りです。
- 生地(外面、内面) 各38cm×32cm
- 合皮テープ(10mm幅) 16cm
- Dカン(15mm) 2ケ
- 移動ポケットクリップ 1組
- ショルダーパーツ お好みで
まず、布を裁断していきます。
本体とポケット部分を裁断しますが、外面と内面を別々の布でも同じでもOKですよ。
②:ポケットを作る
まずはポケットを作りましょう。
ポケット用の布を表面同士を合せて、上部を縫い合わせます。
さらに布を開いて折返し、先ほど縫い合わせたところを再度ステッチします。
縫うのは1.5㎝程度の場所で縫ってくださいね。
次にポケットを本体に縫い付けます。
本体の表に、ポケットの布を表面が見えるように重ね、縫い合わせます。
ここで縫うのは、ポケットの仕切りになる部分ですよ。
端ではなく、ポケットの真ん中あたりを縫ってくださいね。
仕切りの幅は何を入れたいかによって変わりますので、お好きな位置を縫ってくださいね。
またポケットに仕切りが不要であれば、この工程は省略してくださいね。
③:本体を縫う
次に本体を縫っていきますよ。
まずポケットを貼っていない本体の布に、合皮のテープを縫い合わせます。
端から3㎝と2.5㎝のところ2ヵ所、縫います。
ここにクリップをつけるので、しっかり縫い付けてくださいね。
本体の布を表面同士合せて、端と底を縫います。
縫う時はポケットの布も一緒に縫ってくださいね。
底面は縫い目を開いて、マチを作って縫ってください。
同じように中の布も返し口を残して、縫っていきますよ。
表に返す前に、カーブの部分を何か所か切り込みを入れておきます。
表に返して返し口部分のみを縫うか、もう一度ぐるっと縫ってくださいね。
④:仕上げる
合皮テープにDカンを通して、本体の布と一緒に上部を縫い合わせます。
本体に中の布を入れて、再度上部分を縫い合わせます。
表に返して、クリップは合皮のヒモに取り付ければ完成です!
Dカン部分にはひもを取り付ければ、ショルダーとしても使えますよ。
スカートやズボンであればクリップで、ワンピースなどならショルダーでと2way仕様です。
2wayなら大人でも使いやすくなりますね。
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
フタ付き移動ポケットの作り方
移動ポケットは袋状のみでもいいですが、ふたがついていると中身が不要に落ちなくなりますね。
そんなふた付きの移動ポケットの作り方を紹介します。
- 準備をする
- 本体を縫う
- ポケットなどパーツを縫う
- 仕上げる
①:準備をする
まずは作るための材料を用意しましょう。
材料は以下の通りです。
- 本体 布 2枚
- タブ用の布
- 角カン
- クリップ
布は2種類でもいいですし、同じものでも大丈夫です。
ただし、布は薄手のものを用意してくださいね。
布はサイズに合わせてカットしておきましょう。
また布が薄地で強度に不安がある場合は、接着心を張り付けておいてくださいね。
②:本体を縫う
まずは布を折りたたみ、表面が見えるようにおきます。
折り方は型紙に記載されていますので、参考にしてくださいね。
折りたたんだら、アイロンをかけて折り目をしっかりつけてください。
次にタブ用の布を用意します。
両端から中心に向かって折り、端をミシンで縫います。
同じものを2本用意してくださいね。
角カンを通し、抜けないようにミシンで縫い合わせておきます。
仮止めになりますので、あまりしっかり縫わなくても大丈夫ですよ。
③:ポケットなどパーツを縫う
中に入る布のポケットになる部分に、ステッチを縫います。
もしレースをつけたり、チロリアンテープなどをつける場合は、ここに付けてくださいね。
次に、ポケットの下側にも上側と同じように縫います。
さらにポケットを作るため、折りたたみ端を縫ってくださいね。
ポケットのように縫う作業を外側の布も同じように縫ってください。
ポケットを作った本体の布を中表で合せて、片方の端を縫いあわせてください。
縫い代は1㎝程度で大丈夫ですよ。
縫った場所を開き、やや内側に向くようにアイロンをかけます。
底部分も開き、マチ部分がきれいに開くようにアイロンをかけておいてくださいね。
④:仕上げる
布を返し、布を表面で合せ、さらに端を折りたたみます。
折りたたんだところは開いてこないように、クリップか何かで止めておいてくださいね。
縫い目をアイロンで内側に倒して、折り目を付けておきます。
布の両端を1㎝程度、縫い合わせます
次に布を真ん中の返し口から両方の布を返します。
角部分もペンなど少しとがったものを使って、綺麗に引き出してくださいね。
マチもきれいに引き出し、アイロンで形を整えておきます。
最後に、布の端にタブを縫い合わせれば完成です!
タブを縫うときは、何度か縫ってしっかり縫い付けてくださいね。
この作り方はふたがついているだけのレシピになります。
もしきちんとふたを止めたい場合は、マグネットやマジックテープなどをつけてくださいね。
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
ポケットティッシュケース付き移動ポケットの作り方
移動ポケットに、ポケットティッシュを専用で入れられたら便利ですよね。
もちろんハンカチも一緒に入れられますよ!
- 準備をする
- 本体を縫う
- ポケットなどパーツを縫う
- 仕上げる
①:準備をする
材料は以下の通りです。
- 本体 布 2枚
- クリップ
まずは布を裁断します。
表地と裏地の2枚を、サイズに合わせてカットしてくださいね。
同じくクリップを取り付けるひもをカットします。
この布は裏地に使うのと同じ布で作ると、一体感が出ますよ。
ひもを中央に向かって両端から折りこみ、再度半分に折りたたみます。
一度アイロンをかけて、折り目を付けたら端を縫います。
このひもを作る作業は、チロリアンテープやバイアステープなど違うものでも代用可能です。
お好きな方を選択してくださいね。
②:本体を縫う
本体の表地にひもを付けます。
ふたを折って、一番上にくる部分にのせます。
一番端をまず縫い合わせ、さらに真ん中あたりに4㎝程度開けて、2本ステッチをします。
ここはクリップをつける部分となりテンションがかかりますので、しっかり縫い付けてくださいね。
次に本体の布の端を三つ折りにし、端を縫い合わせます。
これでほつれなくなりますよ。
③:ポケットなどパーツを縫う
ポケットになる布の端を、三つ折りにして縫います。
裏地になる布に、ポケットの布を中表になるように合わせます。
縫った場所は開いて、しっかりアイロンをかけて開いておきます。
次に表地の端を三つ折りにした方を4.5㎝幅で折りたたんでください。
一度折りたたんだ布を開き、ティッシュの出口になる部分を合せて、アイロンがけした部分で再度布を折りたたんでください。
重ねた部分を下にして、輪の部分以外をぐるっと1周縫います。
縫うときはポケットやひも部分も一緒に縫い合わせますのでズレないように、注意しながら作業してくださいね。
縫ったら4隅を斜めにカットしてくださいね。
カットすることで、表に返したときに4隅のもたつきが少なくなりますよ。
カットするときは、縫った部分を切らないように注意してくださいね。
④:仕上げる
縫い合わせてない部分から、布を表に返しひっくり返していきます。
角の部分は手だけだと、返しにくいので尖っているものを使って返してくださいね。
あとは形を整えて、アイロンをかければ完成です!
ひもの部分にはクリップをつけてくださいね。
もしお子さん用にレースやワッペンをつけたいときは、飾りつけをしてくださいね。
アイロンでつけるタイプの場合は最後でも大丈夫ですが、テープがないようなレースの場合は、本体を縫う時に一緒に縫ってくださいね。
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
移動ポケットの作り方のポイント
移動ポケットは基本的に縫うだけですが、作るにあたってのポイントがあります。
ここでは移動ポケットを作るにあたって、共通するポイントを紹介します。
- アイロンを使う
- 既製品も上手に使う
- 大人用も活用して
- ハンドメイドの良さを活かして
①:アイロンを使う
移動ポケットの作り方のポイントの1つ目は、アイロンを使うことです。
作り方を紹介している中でも、度々、アイロンをかけてくださいね、と出てきていたかと思います。
なぜこのアイロンが大事かというと、移動ポケットは単純な作りではありますが、折り目をつけながら作業をしていきます。
仮止めをすることも一つの方法ですが、作品が小さいため、仮止めまでは必要ないと言えます。
しかし、ミシンで縫っている最中にずれてしまっては、なかなか作品作りが進みません。
アイロンで都度、折り目をしっかりつけて作業しやすい環境を整えてくださいね。
②:既製品も上手に使う
移動ポケットの作り方のポイントの2つ目は、既製品を使いながら作品作りをすることです。
これは特に初心者の方にオススメしたいポイントですね。
クリップは基本的に、作ることは不可能なので購入することになります。
しかし、他の部品も代用することができますよ。
ポケットを作る布で作ることもできますが、パーツが細かいため初心者の方は少し作業が難しい可能性があります。
クリップをつけるひもはリボンやテープなどで、代用することが可能です。
代用したことで、そのひもがポイントにもなってより可愛くなることもありますよ。
③:大人用も活用して
移動ポケットの作り方のポイントの3つ目は、大人用の移動ポケットを活用することです。
これは大きくなったお子さん用に作る場合に、活用したいポイントです。
移動ポケットは幼稚園や保育園に準備するときに、作ることが多いかと思います。
そのためサイズは小さめになります。
小さいうちはハンカチや入れたいものも小さく済みますので、小さい移動ポケットでも大丈夫です。
しかしお子さんが大きくなった場合は、当然のことながらハンカチも大きくなります。
そんな時は、大人用サイズで作ってお子さんに使ってもらいましょう。
大人用サイズで作るときは、布も大人っぽくしたらより使ってもらいやすくなりますね。
④:ハンドメイドの良さを活かして
移動ポケットの作り方のポイントの4つ目は、ハンドメイドの良さを活かすことです。
小さいお子さんはお気に入りのものであれば、より喜んで使ってくれます。
お子さんの好きな柄の布で、作ってあげることができるのもハンドメイドの良さですよね。
またレースやリボン、スパンコールをつけてあげることもハンドメイドだからこそできます。
さらにサイズ感もハンドメイドなら、好きに変えることができます。
お子さんが小さいうちは、大きいものを渡しても使いにくいだけですよね。
販売しているものは画一的なサイズのため、自分のお子さんに合うようなサイズではないことも多いです。
そんな時こそ、ハンドメイドしてお子さんが使いやすい移動ポケットを作ってあげましょう。
マチ付きの移動ポケットにするには?
移動ポケットは小さいですが、まち付きであればとても使い勝手が良くなりますよね。
特に移動ポケットはハンカチやティッシュを入れますが、これらは厚みがあります。
ハンカチもタオル地の物であれば、より厚みがあります。
余裕をもってタオル地ハンカチも入れられるように、まち付きの移動ポケットの作り方を紹介します。
基本的な作り方は、他のタイプのものと同じです。
マチを作るには、本体の端を縫い合わせる前に作ります。
本体の布にポケットやひもを取り付けてから、端を1㎝程度ジャバラに折ります。
これを両端行いジャバラ部分を重ねて、布を中表に重ねます。
あとは両端をまっすぐ縫えば、マチの完成です。
マチ部分は特にもたつきやすいため、裏返すときはとがったものを使ってきちんと返してくださいね。
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
おすすめの移動ポケット
忘れがちなハンカチやティッシュを、一つのポケットに入れてお子さんに確実に持たせたいですよね。
そんな時は、大振りリボンの可愛い移動ポケットがぴったりです。
ハンドメイドもいいですが、複雑なデザインのものは初心者の方には難しいですよね。
そんな時は購入することも必要ですね。
シンプルデザインなので、どんなお洋服でも合せることができます。
またシンプルなレッスンバッグなどに、アクセントとして付けても可愛いですね。
移動ポケットでお子さんが喜ぶハンドメイドを
幼稚園や保育園の入園のときには、いろいろと用意する物が多いですよね。
購入するのも一つですが、せっかくならハンドメイドしてお子さんが喜ぶものを渡したいですよね。
移動ポケットは、少し工程が多いですが縫うのは直線のみで初心者の方でも簡単に作ることができます。
ぜひお子さんと一緒に布を選んで、楽しんで作ってくださいね。