アイロンを使った障子の張り替え方法とは
障子の張り替えって見た目は剥がして貼るだけの単純作業のように見えますよね。
実際は面倒くさいかったり綺麗に貼れなかったりするのでなかなか手を出せずにいる方多いのではないでしょうか?
実はアイロンを使って障子の張り替えが出来るんです。
アイロンって普段シャツやエプロンのシワ伸ばしにか使えないと思っていませんか?
そんなことありません!
上の動画のようにアイロンが障子の張り替えに活躍しちゃいます。
使用する際はやけどに充分に注意してくださいね。
これからアイロンを使って障子の張り替えをする方法をご紹介していきます。
障子の張り替えに使う材料
障子の張り替えって何を用意すればいいの?と思う方も多いのではないでしょうか。
以下に障子の張り替えに必要なものをご紹介します。
- 障子紙
- 障子のり
- 障子剥がし剤
- 障子用両面テープ
- 障子紙用カッター
- 障子紙用定規
- スポンジ
- はがし用へら
障子の張り替え作業
- 古い障子紙を剥がす
- 障子紙の位置を決める
- 接着剤をつける
- 障子紙を貼る
- 余分な障子紙をカット
- 乾かす
障子の張り替え作業①:古い障子紙を剥がす
最初は古い障子紙を剥がします。
古い障子を剥がさないと新しい障子の張り替えができないですよね。
まず、障子の桟に剥がし剤を塗ります。
剥がし剤が染みるようにゆっくり塗っていきます。
5分ほど放置したらコーナー部分を少し剥がして確認します。
簡単に剥がせるようになってきたらコーナーからめくるようにゆっくり剥がしていきます。
剥がし剤を使うと桟を傷めずに障子紙を剥がせますよ!
全体的に剥がしたら、スポンジで残った障子紙をぬぐいます。
障子紙が残っていると次に貼る際に接着不良の原因になってしまいます。
貼った後のたるみもここで上手に剥がせていないと起こるので気を付けましょう。
障子の張り替え作業②:障子紙の位置を決める
次は障子紙の位置を決めましょう。
障子を平らな場所に置きます。
障子を片側だけマスキングテープなどで仮止めをします。
障子紙の端のラインを合わせておいてください。
仮止めがしっかりできていないと貼っている途中で一部だけ偏ってしまったり、仕上がりが悪くなってしまいます。
障子紙は枠より10センチほど大きくカットするのがポイントです!
この時に巻きの跡が残っていると貼り付けが上手くできないので気をつけましょう。
巻き跡がとれない場合は、アイロンやドライヤーで障子紙を温めるとピンと張りがでます。
障子の張り替え作業③:接着剤をつける
【両面テープ】障子の張り替えで両面テープタイプを使う場合は、縦方向の全ての桟に専用の両面テープを貼ります。
この時に指でしっかり押さえながら貼ります。
縦の桟をすべて貼り終えたら、テープの裏面をはがします。
その次に横方向に専用の両面テープを貼ります。
桟からテープがはみ出ないように気を付けながら貼りましょう。
テープは縦横が必ず重なるように貼ってくださいね。
両目テープタイプなのでのりタイプのように手が汚れることはありませんよ!
【のり】障子の張り替えでのりタイプを使う場合は、のりを専用のトレイに出しておきます。
のりは桟からつけて最後に枠に塗りつけます。
桟にのりをつける際はハケで軽く叩くようにつけていきます。
枠全体にはのりはつけず、枠の内側にのりをつけます。
のりは多めにつけておくのがポイントです。
しかし、のりが多すぎてしまうとよれる原因になるのでつけすぎには注意してください。
のりタイプは塗り残しがないようにしてくださいね。
障子の張り替え作業④:障子紙を貼る
次は障子紙を貼っていきます。
ここでアイロンの登場です!
仮止めをしていた障子紙をゆっくり転がしながら貼っいきます。
たるみが出ないようにゆっくり転がしてピンとなるように気を付けて一段ずつ貼っていきます。
一段ずつ気を付けながら貼ってくださいね。
この時にアイロンは桟の上を熱します。
貼り終えたら中心から周囲に向かって全体を指でしっかり押さえましょう。
アイロンはコードレスタイプがおすすめです。
もちろんコード付きのアイロンでもできますよ!
障子の張り替え作業⑤:余分な障子紙をカット
障子紙を貼れたら余分な障子紙を障子紙専用の定規を使ってカットします。
余分な部分が残っていると見栄えが悪くなってしまいますよね。
障子紙の接着部分より外側に定規をあててカットします。
この時に全てカットしてしまうのではなく、接着部分を1センチほど残しておくのがおすすめです。
カッターでカットする際は刃先を15°〜20°くらいの角度にたおすとよく切れますよ!
障子の張り替え作業⑥:乾かす
のりタイプのものを使った場合は乾かす必要がありますね。
周囲についたのりを拭き取る必要があります。
固く絞った雑巾を使い綺麗にして日陰で半日ほど乾かしてください。
もし乾かした後にたるんでしまった場合は霧吹きを軽くかけてから乾かすとたるみが綺麗に戻ります。
たるんでしまった場合は試してみてくださいね。
障子の張り替えを業者に頼む時期はいつがおすすめ?
障子の張り替えの目安は、一般的に3年と言われています。
障子紙は湿気を吸い込みやすいため劣化し次第に日に焼けていきます。
障子の張り替えをどの時期が最適なのかわからない方が多いですよね。
どの業者さんも3〜6月と9月〜12月ぐらいに張り替えることを推薦しています。
それ以外の時期も張り替えは可能ですが、のりの乾きが早く障子紙のしわが多くなることがあるからです。
また、湿気が多い時期や乾燥の時期も同じです。
上記の時期を狙って業者さんに頼んでくださいね!
業者に頼んだ場合張り替えにかかる時間は?
障子の張り替えは1枚あたり2,500〜4,000円ほどが相場で時間は1枚1時間程です。
使用する障子紙の種類によって費用が変動するので気をつけてください。
4枚分張り替える場合は10,000〜16,000円ほどかかることになりますね。
業者さんに頼むと自分で張り替えるより費用はかかりますが、短時間で綺麗な仕上がりにしてもらえますよ。
またお子さんが小さいと邪魔をされたりでなかなか作業が進まない方多いのではないでしょうか?
子どもの相手をしながらの作業って大変ですよね。
費用に余裕がある方やお子さんが小さい方は業者さんに依頼するのがおすすめです。
おすすめの障子用のり
こちらはのりタイプのものです。
水で薄める必要がなくそのまま使えるのが特徴です。
量が多いので家全体の障子の張り替えの際にとても便利です!
こちらはハケが不要の障子のりです。
ハケを使うと下に垂れたりすることがありますよね。
枠に沿って簡単に塗ることが可能です。
後片付けが楽なのと手が汚れにくいのが特徴です。
これなら障子の張り替えが楽になりますね!
こちらは両面テープタイプのものです。
粘着力が強いのが特徴です。
標準障子紙なら約2枚張り替えれます。
テープタイプなので1人でも障子の張り替えができます。
ハサミやカッターが不要で指で切ることも可能です。
剥がす際はドライヤーを当てるとテープが剥がれますよ!
こちらは両面テープタイプのものです。
2巻入っているお徳用です。
建具サイズ215センチまで貼れる優れものです!
標準障子紙なら約4枚張り替えられます。
テープの幅が細いのではみ出る心配もありません。
障子紙の張り替えた後のお手入れ
障子の張り替え作業はコツを掴めば簡単です。
しかし、障子の張り替えにはやはり時間はかかってしまいます。
障子の張り替えるまでの期間を少しまで長くするために綺麗な状態を保つ必要がありますね。
週に1回はハンディワイパーなどでホコリを落としましょう。
隅のとりにくいホコリは綿棒を使用するのがおすすめです!
日頃のお手入れが障子の張り替え期間を長くしますよ。
せっかく障子を張り替えたのに子どもが穴をあけてしまったという場合がありますよね。
障子のキズ隠しシールがホームセンターや100円ショップなどで販売されています。
シールなので貼るだけで簡単に穴があいた箇所を修復できます。
簡単なのはもちろんですが、雪や桜や鳥、金魚など形がかわいいのも特徴です。
かわいい見た目からキズがなくてもあえて貼るという方も多いですよ!
シールタイプなら貼るのが大好きなお子さんにお手伝いをしてもらうこともできますね!