電子レンジの汚れの正体
台所にコンロはなくても電子レンジはあるという単身の人もいるほど、電子レンジは生活になくてはならない必需品です。
食品を調理したりすることもできるレンジやレンジで調理できる器具などが豊富にあるので、電子レンジを毎日使っているという家庭の方が多いはずです。
毎日使っていると汚れてしまうのは当然なのですが、汚れのこびりつき加減が強力なことも。
その汚れの正体は、温められて蒸気となったものの中にかくれている目には見えないものたちなんです。
レンジの中でさまよった油・糖分といった調味料や食品から出たものが、汚れになります。
そんな汚れがレンジ内側面に何度も温められたり冷めたりする中でじっくりと定着してこびりついて、焦げ付いていくのです。
電子レンジの掃除を放置するとおこる影響
見た感じ「汚れてなさそう」と使った後でそのままにしていると、電子レンジの中の汚れが少しずつ積み重なっていることがあります。
何かしら残っている電子レンジをそのまま使っているとどんな影響があるのでしょう。
- こびりついた汚れが目に見えて不衛生な感じ
- 匂いもこびりついてしまうことがある
- 電子レンジの性能も悪化してしまう
では、電子レンジの汚れを放置するとどうなるか詳しく見ていきましょう。
①: こびりついた汚れが目に見えて不衛生な感じ
使い始めはマメに掃除していたのに、段々と忘れてしまったり手抜きしてしまったりすることもありますよね。
経年変化でだんだんと汚れも積み重なりこびりついてゆきます。
汚れているわけではなくこびりついているだけなのですが、見た目で不衛生な印象にもなります。
②: 匂いもこびりついてしまうことがある
見た目の汚れだけではなく、臭いもこびりついてしまうこともあります。
使おうと電子レンジを開くとムオッと臭いを感じることもあります。
臭いが残っているということは、臭いを発生させている何かが残っているということ。
蒸気として舞い上がった糖分・油・タンパクなどが結びついて付着している臭いなのかもしれません。
③: 電子レンジの性能も悪化してしまう
電子レンジはマイクロ波で物体の水分など振動させることで温めたり調理したりできる機械です。
マイクロ波が物だと検出したものに全て当たって振動させるので、不要なものも温められます。
つまり、掃除していないと汚れも一緒に温められるので電気代も余分にかかりますし、電子レンジの性能が落ちてしまうということになるのです。
電子レンジの掃除に役立つ100均アイテム
できれば安く簡単に電子レンジの掃除ができるアイテムがあれば便利ですよね。
100均にある電子レンジ掃除に役立つアイテムを4つご紹介します。
掃除に使える素材
重曹やクエン酸やセスキ炭酸ソーダなど掃除に使えると話題の便利な素材も100均で取り扱いがあります。
ホームセンターや専門店で買うと、こういった素材は数百グラム入りだったりキロ売りで、数種類買うと1,000円超えることも。
100均だとスプレー容器・スポンジ・マイクロファイバー手袋・ビニール手袋などと合わせて買っても1,000円以内でそろえることもできます。
油汚れクリーナー
毎日の掃除に便利な油汚れクリーナーも100均にあります。
30枚入りで、レンジフードやグリルにも使えることから、レンジの汚れ掃除でも効果が期待できそうです。
毎日クリーナーで拭くとしても、一か月100円の予算。
拭いて捨てるだけでお掃除できて便利ですし、きれいな時から使えばレンジの状態をほどほどにキープできそうです。
電子レンジ洗浄剤
色々と電子レンジの掃除方法を調べてアイテムを揃えてという手間を、この100均商品で解決できます。
数年単位の頑固な汚れを全て落とすことはできないとレビューがありますが、「綺麗になった」「いい香り」という良いレビューも多数あるので1度試してみる価値はありそうですね。
シリコンキッチンマット
こちらは掃除をした後で次のお掃除を楽にするアイデアです。
綺麗になった電子レンジにシリコンキッチンマットを敷いておくと、吹きこぼれたり飛び散ったりした汚れごとキッチンマットを洗うことができます。
ペラペラタイプと薄いまな板くらいの硬さがあるタイプなど100均ごとに性能が違うので、使いやすいお好みのものがあるかチェックしてみてくださいね。
レモンを使って電子レンジの掃除をする方法
レモンに含まれるリモネンには界面活性剤と香りの効果が期待されていて、レンジ掃除で活躍するアイテムでもあります。
こちらでは、レモンの成分を利用した電子レンジ掃除の手順をご紹介します。
- レモン・水・耐熱ボウルを用意
- ボウルにレモンと水を入れてレンチン
- 放置した後レンジ内を拭く
- 水拭き
では、詳しくレモンを使って電子レンジの掃除をする方法を見ていきましょう。
①: レモン・水・耐熱ボウルを用意
レモン1個と耐熱ボウルを用意します。
使い終わったレモンの場合は、水無しでレンチンして使うこともできます。
②: ボウルにレモンと水を入れてレンチン
レモン1個を半分にカットしてボウルに少ししぼります。
ボウルにレモンが8割くらいかくれるほどの水を入れます。
ボウルが大きい時は100ml~200mlの水を入れましょう。
レンチン時間は600Wで4分ほど、500Wで5分ほどです。
蒸気が上がる程度に温められていれば大丈夫です。
絞った後のレモンを使う場合は、そのままレンジの中にインして1分ほど温めます。
③: 放置した後レンジ内を拭く
蒸気をレンジ内に充満させるためにしばらく放置します。
汚れに蒸気が浸透するとふやけて拭き取りやすくなります。
5分~15分で様子を見ましょう。
次に、ボウルにあるレモン汁を少し雑巾につけます。
レモン汁がしみたり、まだ温度が高い時は少し待った後で、レンジ内を拭き取ります。
熱めで拭き取りたい時は、ゴム手袋をつけると少し高めの温度でも大丈夫なこともありますよ。
絞った後のレモンを使う時は、汚れの多い場所にはレモンをスポンジのようにゴシゴシと直接使って、その後で雑巾で拭きます。
④: 水拭き
レモンの糖分などが汚れになってしまうこともありますので、最後に水拭きをしておくと安心です。
さわやかなレモンの香りが少し残る程度でしっかり拭き取りましょう。
レモンは使った後でも掃除に使うことができるので、捨てる前にやってみてはいかがでしょう。
レモンをしっかり使い切ることができてレンジも綺麗にできますよ。
重曹を使って電子レンジの掃除をする方法
重曹を100均で見つけたならば、ぜひやってみていただきたいのが重曹を使った電子レンジの掃除です。
重曹はベーキングソーダのことですから、お菓子に使って残ったベーキングソーダがありましたら、少し試してみても良いですね。
- 重曹・水・耐熱ボウルを用意
- ボウルに重曹と水を入れてレンチン
- 放置した後レンジ内を拭く
- 頑固な汚れには直接重曹を
- 水拭き
では、重曹を使って電子レンジの掃除をする方法を詳しく見て行きましょう。
①: 重曹・水・耐熱ボウルを用意
重曹を大さじ1杯ほどと水200mlが入る耐熱ボウルを用意します。
重曹は水に溶けると弱アルカリ性になります。
アルカリ性には、水垢・水道水のカルシウムなどの汚れ落としに効果が期待される性質があります。
つまり、重曹やクエン酸などで掃除をする方法は、汚れを科学的に中和させて落とすという方法でもあります。
少し刺激があるので手荒れの心配も。
重曹などを使って掃除する時は、ゴム手袋などつけて掃除することをおすすめします。
②: ボウルに重曹と水を入れてレンチン
ボウルに水200mlと重曹大さじ1を入れて混ぜたものを、5分ほどレンチンします。
こちらもレモンと同様に、レンジで温められた蒸気で汚れを蒸して浮かせるためです。
レンジによって時間の調節が必要なこともありますが、レンジ全体に蒸気が行き渡るほど重曹水が温められていれば大丈夫です。
③: 放置した後レンジ内を拭く
蒸気が満ちたレンジをそのまま15分ほど放置します。
1時間ほど置いて掃除するという人もいるので、汚れががんこな時は蒸して放置することを何度か繰り返すと効果が上がることもあります。
放置した後に、温めた重曹水にひたして硬くしぼった雑巾で拭きます。
使い終わった雑巾を捨てたい人は丈夫なキッチンペーパーや捨てる前のタオルを小さく切って使っても良いですね。
④: 頑固な汚れには直接重曹を
蒸して拭いても効果が少ない汚れには、重曹をそのまま雑巾に着けて拭きます。
重曹を研磨剤として使うお掃除方法です。
重曹をそのまま研磨剤として使う時は、手が荒れますので必ずゴム手袋などをつけましょう。
⑤: 水拭き
汚れを落としてきれいになったら、水拭きをします。
直接重曹で汚れをこすり落とした時も、重曹水で拭いただけの時も、最後は水拭きで拭き上げましょう。
重曹についてはこちらの記事で詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください!
重曹の効果的な使い方まとめ!掃除・消臭・健康に役立つ重曹水とは?そもそも重曹とは? 掃除に使えて安心安全、と言われている「重曹」
よく耳にしますが、何なのか...
クエン酸を使って電子レンジの掃除をする方法
クエン酸は油汚れ・湯垢・腐敗臭などに効果がある酸性です。
つまり、レンジに付着しているものを取り除く効果が期待できるアイテムの1つです。
- クエン酸・水・耐熱ボウルを用意
- ボウルにクエン酸と水を入れてレンチン
- 放置した後レンジ内を拭く
- 水拭き
では、クエン酸を使ったレンジ掃除方法を詳しく見ていきましょう。
①: クエン酸・水・耐熱ボウルを用意
クエン酸大さじ1と水200mlと耐熱ボウルを用意します。
クエン酸の代わりに酢を使う方法もあり、酢を使う時は酢1:水4くらいの割合で使いましょう。
酢もクエン酸もアルカリ性ですから、掃除の時に長く手に触れていると荒れることがあります。
手荒れを防ぐためにも、ゴム手袋などをして掃除して、終わった後はハンドクリームなどでケアましょう。
②: ボウルに重曹と水を入れてレンチン
ボウルに重曹大さじ1と水200mlを入れて、5分ほどレンチンします。
こちらの場合も、温めた蒸気で汚れを蒸して浮かせる掃除方法なので、レンジの中に蒸気が上がっていれば大丈夫です。
③: 放置した後レンジ内を拭く
レンチンした後の蒸気が隅々まで行き渡るように、15分ほど放置します。
レンジを開けて、クエン酸液に雑巾をひたして硬くしぼり、レンジ内を拭き取ります。
30分~60分ほど放置しても大丈夫です。
汚れがひどい時は少し長く放置すると取り除きやすかったり、拭く時の水温が低めの方が良い時などは長く放置すると庫内の温度がほどほどで掃除しやすかったりします。
④: 水拭き
最後にしっかり水拭きしましょう。
酢と比べると臭いが少ないのがクエン酸なので、臭いが気になる人はクエン酸が良いでしょう。
レンジ内の油汚れを中和する性質があるのもクエン酸なので、レンジの頑固な汚れにはクエン酸がおすすめです。
おすすめの掃除本
こちらでもご紹介している重曹やクエン酸などナチュラル素材で掃除をするアイデア本です。
スマホで検索したらいつでもどこでも調べることはできますが、お気に入りの掃除アイデアが詰まった本が1冊あると、掃除をしようと思い立った時に取り出せて便利。
Kindle版は現在0円なので、Kindle Unlimitedに入会している人はチェックしてみてください。
お掃除マンガで掃除への気分を上げていくという方法もあります。
風水の考え方で掃除や片付けをして金運や美容運などをアップするというアイデアも掲載されていて、小学生くらいの子どもから読むこともできる内容です。
電子レンジの掃除まとめ
電子レンジの掃除、やらなきゃいけないのは分かっていても、まだ調理の途中だしとか拭こうとしたら子どもに呼ばれて忘れてたとか、継続してコツコツ続けるのが難しいこともあります。
貯まってしまった汚れは、クエン酸や酢を使ってまず掃除してみると良さそうですね。
レモン・重曹・クエン酸いずれを使った掃除も、ボウルと水と雑巾があればできますし、レンチンして放置して汚れを拭くという作業手順は同じでした。
1度やってしまえば簡単で、順番に試しているとそれぞれに効果がある性質の汚れを落としていってくれる期待感もあります。
レンジを掃除したらできればキープしたいですよね。
そんな時は、100均のシリコンキッチンマットやクリーナーなどを利用して、綺麗なレンジのまま使い続けてみてください。