ファスナーなし座布団カバーの作り方と材料
座布団カバーの作り方には、どんなものがあるのでしょうか。
大別すると、ファスナーがあるかないかに分けられます。
座布団カバーは、作り方を見れば、裁縫初心者でもすぐに作ることが出来ます。
手縫いかミシンか、どちらで作っても構いませんが、ミシンがあれば30分程度で出来ちゃいます!
裁縫の練習がてら、幼稚園で使う座布団カバーの作り方を学んでみませんか。
手縫いでも1〜2時間あれば出来てしまう、簡単な座布団カバーの作り方を紹介します。
- ミシン
- 裁ちバサミ
- 糸切りばさみ
- チャコペン
- 定規
- まち針
- 目打ち
- アイロン
- 生地 40cm×80cm
- 座布団の中身
- マジックテープ 3cm×3箇所分
手縫いで座布団カバーを作るのもいいのですが、ミシンがあれば速く縫うことが出来ます。
ミシンと手縫いで作り方は同じでも、初心者の方でも1時間程で座布団カバーが出来上がるので、ミシンを使うのがおすすめです。
上記のような初心者向けのミシンもあるので、この機会に購入するのも良いでしょう。
糸や生地を切るとき、専用のはさみを使いましょう。
糸切りばさみと裁ちばさみです。
普段から文具としてよく使うはさみを使いたくなる気持ちは分かりますが、生地は切りにくいし、はさみの刃も切れ味が悪くなるので、何もいいことがありません。
面倒でも裁縫用のはさみを必ず用意してください。
この定規は、生地に印をつけるときに用いるものです。
手芸専用のため、布による摩擦に強い作りになっています。
7mm、12mの縫い代ラインも入っていて、縫い代を引くときにこの定規を使うととても便利です。
チャコペンも生地に印をつけるときに用いるものです。
今時のチャコペンは水性ペンで、時間が経つと線が消えるものが主流になっています。
書き間違えが多くて生地が汚くなることもないので、気にせずどんどん書き込めるところがこのチャコペンのいいところです。
1本以上持ってても損はしませんので、まとめ買いをしても良いでしょう。
まち針は布端の三つ折りした部分などの仮止めで使います。
三つ折りする際には、アイロンを当てて丁寧に三つ折りをすると仕上がりがきれいになります。
本数は少量で十分ですが、内容量が多いものも安く売られています。
マジックテープはファスナー代わりに使うものです。
下記で紹介する作り方では3セット分用意していますが、必要な分だけカットして使うと良いでしょう。
マジックテープは縫い付けるタイプのものを選んでください。
両面テープになっていて生地に貼るタイプもありますが、それだといつか剥がれてしまいます。
座布団カバーとなる生地と、中身の素材は好みのものを選んでください。
おすすめの生地・素材は後ほど紹介します。
座布団カバーに必要な道具・材料が揃ったら、以下の作り方を参考にファスナーなしの座布団カバーを作ってみましょう。
ファスナーなし座布団カバーの作り方手順①:生地を裁断する
生地の裏地に定規とチャコペンを使って直線を引きます。
長さは40cm×80cmになるように裁断し、縫い代が左右1cm、上下2cmにしてください。
次に、四隅を斜め内側に折り込んで、折ったところが二等辺三角形の形になるようにします。
長さは縦8cm×横4cmです。四隅を斜めにカットして角を取りましょう。
マジックテープも先に3cmにカットしておくと、後々の手間が省けます。
長さ3cmのマジックテープを3個用意しておいてください。
ファスナーなし座布団カバーの作り方手順②:まちを縫う
斜めにカットした部分と両脇の布端を、ミシンで裁ち目がかりで縫ってください。
生地を中表に半分に折って両脇を縫うのですが、斜めにカットしたところは開けておくので、上から8cmのところから縫い始めてください。
次に『マチ』を縫います。マチは本体と同じ4cmで縫って問題ありません。
ファスナーなし座布団カバーの作り方手順③:開きを始末する
手順②で両脇を縫った箇所です。
両脇の縫い代にアイロンを当てて縫い代を外側に倒し割ってください。
このとき開きはV字になるように折り、このV字部分を縫っていきます。
端から端まで縫わないように気をつけてください。
ファスナーなし座布団カバーの作り方手順④:口部分を縫ってマジックテープを付ける
座布団カバーの口部分を1cmの三つ折りにして、端を縫ってください。
2cm折ってさらに半分に折ると、きれいに出来ます。
切っておいたマジックテープを内側3カ所、反対面は外側3カ所に縫い付けます。
重ねられるように内側と外側につけてください。
作り方は以上です。
ファスナーなし座布団カバーの完成です!
ファスナー付き座布団カバーの作り方
ファスナーがあってもなくても、作り方自体に大きな違いはありません。
ファスナーを縫い付けるのが少し難しいかもしれませんが、初心者の方でも下記で紹介する作り方のとおりに進めれば、作ることが出来るでしょう。
それでは、ファスナーありの座布団カバーの作り方を紹介します。
- ミシン
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
- チャコペン
- 定規
- まち針
- アイロン
- 生地 51cm×99cm
- 座布団の中身
- ファスナー
必要な道具・材料は、ファスナーの有無以外、ファスナーなし座布団カバーの作り方で紹介したものとほぼ同じです。
ただし、ファスナー付き座布団カバーを幼稚園で使うことは、適しているとは言えません。
後述するファスナー付き座布団カバーの作り方では、家庭用サイズの45cm角で作ることを想定した作り方を紹介しています。
そのため、生地は51cm×99cmよりも大きいサイズで用意してください。
ほとんどのお店では10cm単位で販売されているので、60cm×100cmあれば問題ないでしょう。
なお、既にカットされている短い生地でも、少し余分に切ってあるので使えるものもあります。
ぴったりフィットの、見栄えのいい座布団カバーを作りたいときに使っても構いません。
それでは、作り方を紹介します。
ファスナー付き座布団カバー作り方手順①:生地を裁断する
ファスナー付き座布団カバーは幼稚園用としては適さないので、家庭用45cmクッションのサイズで説明します。
まず、定規とチャコペンを使って座布団カバーの生地を51cm×99cmの長さに印をつけて、切ります。
ファスナー付き座布団カバー作り方手順②:布端のほつれ止めをする
ファスナーを留めれば、洗濯しても布のほつれはほとんどありませんが、気になる場合はほつれ止めをしてください。
ロックミシンやジグザグミシンで縫うのが楽です。
手縫いの場合は、かがり縫いなどで縫うと良いです。
ファスナー付き座布団カバー作り方手順③:ファスナー付け部分をしつけ糸で縫う
ファスナーを縫い付けていきましょう。
まずは、付け部分をしつけ糸で縫い、縫い代をアイロンで割ってください。
次に、ファスナーの片側だけしつけ糸で縫って、ずれないようにして、もう片側を縫い付けてください。
手縫いの場合、ここはしっかりと返し縫いをしましょう。
ファスナーの開閉で周辺に負担がかかりやすいので、しっかりと縫っておかないと後で糸が切れる恐れがあります。
ファスナー付き座布団カバー作り方手順④:生地を表に返して、返し縫いをする
ファスナー部分の、先ほどしつけをかけなかった方にしつけをかけてから、生地を表に返します。
表に返したら、ファスナー止めから1cmほど離れた位置で、しっかりと返し縫いをしてください。
ファスナーの開閉が原因で、縫い目がほつれてこないようにするための作業です。
ファスナー付き座布団カバー作り方手順⑤:しつけ糸よりも1〜2mm内側を縫う
手順④でしつけた糸よりも、1〜2mm程内側を縫ってください。
これでファスナーを縫い付けることが出来ました。
最初にしつけ糸で縫った部分を解いてファスナーを開き、もう一度裏表ひっくり返します。
ファスナー付き座布団カバー作り方手順⑥:表に返してアイロンをかける
ファスナーの位置をどこにするか決めて、座布団カバーの形を整えます。
表から見て見栄えのいい位置を探しましょう。
座布団カバーの形になるように縫ったら、表に返してファスナーを閉じた状態でアイロンをかけます。
上手にシワを伸ばせたら、ファスナー付き座布団カバーの出来上がり!
以上がファスナー付き座布団カバーの作り方になります。
ファスナー付き座布団カバーの作り方の注意点
順調に縫い進められたし、完成まであと一歩!
と思ったのに、ちょっとした失敗でも見つけたらガッカリしてしまいますよね。
事前にミスを回避するためにファスナー付き座布団カバーを作る際の注意点を紹介します。
- ファスナー付けの際、余計な部分まで縫わないようにする
- 布端の処理にも気を遣う
ポイント①:ファスナー付けの際、余計な部分まで縫わないようにする
十分気をつけないと、ファスナーを付けるときに余計な生地まで巻き込んで縫ってしまうことがあります。
そうなったら、解いて縫い直すしかありません。
手間がかかって面倒なので、少しずつ確認しながら縫うようにしましょう。
ポイント②:布端の処理にも気を遣う
わざわざ布端の処理をしなくても、見た目は特に変わりません。
ただ、幼稚園でお子さんが使うことを考えると、多少なりとも汚れてしまうことでしょう。
洗濯のしやすさを考えて布端の処理をあらかじめ施しておくと、後々のお手入れが楽になります。
布端はしっかり三つ折りにして縫っておくのがおすすめです。
座布団の中身にぴったりの素材2選
座布団カバーを作り方どおりに作ったとしても、座布団カバーだけがあっても意味がありません。
座布団の本体と言える中身を用意しましょう。
お子さんのお尻を保護する目的で座布団を用意するのですから、座布団の中身もいい素材のものを選びたいですよね。
今回の作り方では、座布団本体は綿を詰めるなどの作業はせず、ヌードクッションを使います。
次は座布団の中身におすすめの素材をご紹介致します。
座布団の中身におすすめの素材①:ウレタン
クッション性に優れているので、お子さんのお尻もしっかり保護してくれます。
へたりが少なく長持ちするのも、特徴の1つ。
ヌードクッションなら安価でお求めやすく、軽くて持ち運びが楽なところも嬉しいポイントです。
座布団の中身におすすめの素材②:パンヤ
こちらもウレタンと同じくクッション性に優れていて、長く使ってもへたりにくい素材です。
繊維が直線的なので、たくさん詰め込まなくともボリュームが出やすく、ふかふかした感触を作りやすいです。
ただし、繊維が細いので生地の隙間からほこりが出やすいというマイナス面もあります。
アレルギー体質の方にはあまりおすすめできません。
座布団カバーにおすすめ布地
手芸に慣れていない初心者さんにおすすめの生地は、ブロードという綿素材の生地です。
長い毛足もなく、さらっとした生地です。
アマゾンなどのネットショッピングでも購入できます。
ですが、手芸用品点で色・手触りなどを直接確認してから購入する方が失敗が少なさそうです。
子どものお尻を保護するという観点で考えると、クッション性のあるキルティング生地が良いでしょう。
以下で紹介している生地はほんの一例です。
お子さんの意見を取り入れながら、座布団カバーを作ってあげてください。
座布団カバーは簡単に作れる!
座布団カバーの作り方、意外に簡単だなと思いませんでしたか?
ここで紹介した以外にも、色々な作り方があります。
ここで紹介した作り方を覚えたら、違う作り方を調べて作ってみるのも楽しそうです。
裁縫初心者でも難しくないので、お子さんが幼稚園で使う座布団のカバーは、ぜひ手作りに挑戦してみてください。