液晶ビの寿命は約7~10年
まず液晶テレビの寿命ですが、平均で7年から10年と言われています。
この数字の根拠となっているのが、液晶ディスプレイに使われているLEDバックライトの寿命です。
液晶ディスプレイは色を作るところと明るさを調節するところが別々になっていて、LEDバックライトは明るさを調整する部分です。
スマホで例えると、設定で画面を明るくしたり暗くしたり出来るのは、このLEDバックライトが多く光っているか少なく光っているかということなのです。
液晶テレビもスマホと同じで、設定の中には映画やゲーム、鮮やかなど明るさの違うモードがあり、このLEDバックライトの寿命が、約3~6万時間と言われています。
仮に、1日5時間の使用でLEDバックライトが最長の6万時間もったとすると、理論上ではテレビの寿命は約32年。
1日12時間の使用なら、約13年と言う計算になります。
しかし、テレビの寿命に関わるのはLEDバックライトだけではありません。
他の部品の故障や寿命もありますし、使用環境によっても壊れるまでの年数は大きく変わります。
そうして出された平均的な寿命が、上に書いた7年から10年というわけです。
プラズマテレビの寿命は約10年
プラズマテレビというと、以前は液晶テレビよりも画質が綺麗で、スポーツなど動きの早い番組に強いイメージがありました。
そんなプラズマテレビの寿命は約10年と言われています。
しかし最近は液晶テレビの技術の進歩や有機ELテレビの登場により、多くのメーカーがプラズマテレビを作らなくなり、新品ではほとんど売られていないのが現状です。
テレビの寿命の症状5選
液晶やプラズマテレビには寿命が来た、あるいはそろそろ寿命が近いことを教えてくれるサインがあります。
それをいくつかご紹介しましょう。
- 画面が波打ったり、縦や横の線が出る
- 電源を入れてから画面が表示されるまでの時間が長くなる
- 音は出るけど、画面が表示されない
- 音が割れたり、ノイズが混じる
- 焦げた臭いがする
テレビの寿命の症状①:画面が波打ったり、縦や横の線が出る
テレビを見ていたら急に画面が乱れたり、白や黒と言った単色の線が画面に表示された場合は、液晶パネルが壊れかけている可能性があります。
電源を入れなおしたら消えていることもありますが、症状が頻繁に出るようであれば、そろそろ買い換えかなと思って良いでしょう。
テレビの寿命の症状②:電源を入れてから画面が表示されるまでの時間が長くなる
通常、リモコンの電源ボタンを押してから画面が表示されるまでは2~3秒ぐらいだと思います。
しかしこれが、5秒以上かかるようになったり、付いたり消えたりを繰り返しながら画面が表示されるような時は、テレビの中に入っているコンピューターの部分に問題があるかも知れません。
画面が表示されるのであれば故障ではありませんが、買い換えの時期が近いかも、と言うサインにはなります。
テレビの寿命の症状③:音は出るけど、画面が表示されない
上に書いた②の症状が酷くなると、ある日突然ラジオのように音だけ聞こえて映像が表示されなくなります。
一度電源を落とし、コンセントも抜いて10分ほど待ってから入れなおすと治ることもありますが、遅かれ早かれ同じ症状は現れます。
こうなると修理か買い換えとなりますので、保証期間内であればサポートセンターに電話、保証外であれば家電量販店に買いに行きましょう。
テレビの寿命の症状④:音が割れたり、ノイズが混じる
先程の症状とは逆で、テレビのスピーカーが故障するケースもあります。
この場合も画面の時同様、修理か買い換えとなりますが、もし置き場所があるのならば、ホームシアタースピーカーと呼ばれる外付けのスピーカーを付けることで改善される可能性があります。
ホームシアタースピーカーは2万円前後のものが多いですが、安いものだと1万円以下のものもあります。
テレビを新調した後も使えますし、テレビのスピーカーよりも格段に音が良くなりますので、スピーカーが壊れていない場合でも、映画やライブをよく見る人におすすめです。
テレビの寿命の症状⑤:焦げた臭いがする
テレビに限らず、家電商品を使っていて焦げた臭いがしてきたら、すぐにスイッチを切りコンセントを抜きましょう。
そのまま使い続けると最悪、発火する場合もありますので、変な臭いがしてきたらすぐに修理か買い換えをおすすめします。
テレビの寿命を延ばす方法5選
昔に比べると、テレビの価格も随分安くなってきましたが、決して安い買い物ではありません。
そこで、テレビの寿命を延ばすテクニックをいくつかご紹介したいと思います。
- こまめに掃除
- 見ない時は消す
- 直射日光にあてない
- 結露の貯まる窓の近くに置かない
- 結束バンドなどで転倒を防ぐ
テレビの寿命を延ばす方法①:こまめに掃除
テレビの掃除というと、埃を取るハンディモップでテレビラックの周りや画面だけを綺麗にする人が多いかと思います。
しかし、テレビの寿命の伸ばすのであれば、そこ以外にもテレビの裏側や側面のケーブル類が付いている部分の掃除も必要です。
特に、テレビ内の熱を逃がす通気口周りに埃が溜まっていると、故障の原因となる可能性がありますので、こまめにハンディモップなどで埃を取るようにしましょう。
テレビの寿命を延ばす方法②:見ない時は消す
先程、液晶テレビの寿命はLEDバックライトの寿命に影響するとご説明しました。
つまり、見ていないのにBGM代わりにテレビをつけていると、それだけテレビの寿命は短くなっていくのです。
とは言え、部屋に何かしらの音が欲しい人もいるでしょう。
そのような時は、LEDバックライトが一番暗くなる設定にしておくのがおすすめです。
テレビの寿命を延ばす方法③:直射日光にあてない
テレビを見ている時や切った直後に裏側を触れてみると、結構な熱をもっているのが分かると思います。
勿論、テレビにも熱を逃がすためのファンや通気口が用意されていますが、直射日光の当たる場所に置くと、余計に熱がこもって故障の原因にもなります。
特にテレビ本体は熱を吸収しやすい黒を使っているものが多いので、テレビは直射日光に当たらないように設置しましょう。
テレビの寿命を延ばす方法④:結露の貯まる窓の近くに置かない
もう1つ、気をつけて頂きたいのが冬場の結露です。
結露の貯まる窓の近くにテレビを置くと、内部のコンピューター部分にも結露ができ、故障に繋がることもあります。
また、結露以外にも窓を開けっぱなしにして雨が吹き込んだりする恐れもあります。
上に書いた直射日光とも合わせて、テレビの寿命を延ばす意味でも、設置場所は少しでも窓から離れたところに置くのをおすすめします。
テレビの寿命を延ばす方法⑤:結束バンドなどで転倒を防ぐ
地震によるものもありますが、猫を飼っている人や赤ちゃんがいる人はテレビの転倒に対する対策も必要だと思います。
特に赤ちゃんはテレビが好きで凄く近くで見ますし、画面をバシバシと叩く子もいますしね。
最近のテレビには付属品で転倒防止のベルトが付いているものもありますし、100均に行けば耐震用のジェルマットもあります。
4kや有機ELと言った値段の高いテレビを購入した際は、一緒に転倒防止対策をおこなうと良いでしょう。
液晶テレビが故障しやすいメーカー
まず先に結論から言いますと、液晶テレビが故障しやすいメーカーはありません。
テレビは大量生産されるものですから、一定の割合でどうしても故障しやすいものが出てしまいます。
これはテレビに限らず、家電全般で言えることです。
そして、そう言ったハズレを引いた一部の人がSNSなどで報告すると、あたかもそこのメーカーが壊れやすいと思ってしまいます。
しかし実際は、問題なく使えている人の方が圧倒的に多いのです。
普通に使えている人が「問題なく使えています」なんて報告はしませんからね。
ですのでテレビを選ぶ時のポイントは、まず実際に自分の目で見て、一番綺麗だと思ったものを選ぶ。
次に、ハードディスク録画に対応しているかどうか、YouTubeやAmazonプライムビデオと言ったネット配信動画をテレビで見たい人は、その辺の対応状況で選ぶと良いと思います。
そして、もしハズレを引いてしまっても大丈夫なように、長期保証に入っておくのもおすすめします。
おすすめの浴室テレビ
最近は自分の部屋に40インチ以上のテレビを置く人が増えてきていますが、一方で密かに注目されているのが、防水でお風呂でも見ることの出来る小型のテレビです。
中でもおすすめなのが、パナソニックから出ている10インチの防水テレビです。
1回の充電で約3時間見ることが出来ます。
また、家にWi-Fi(無線LAN)環境が整っていて、同じパナソニックのブルーレイレコーダーを持っていれば、録画した番組をこの防水テレビで見ることも可能です。
濡れても大丈夫という意味では、お風呂に限らずキッチンに置いても良いですね。
同じような商品はシャープからも出ています。
シャープのブルーレイレコーダーを使っている人にはこちらがおすすめですね。
今回は2万円から25,000円のモデルを紹介しましたが、パナソニック、シャープともこれ以外にもインチの大きいモデルや電波を飛ばすチューナー部分にブルーレイ、DVDプレーヤーが付いているモデルがあります。
自分に出来ることから始めてテレビの寿命を伸ばしましょう!
今回はテレビの寿命や寿命を延ばす方法についてご紹介しました。
テレビの部品が何のきっかけでいつ壊れるかは分かりませんが、テレビを見る私たちが壊れないように心がけながら使うことは出来るはずです。
今はネット配信などが充実し、テレビを見ないという人もいますが、やはりテレビが無いのはどこか寂しいものです。
次のお休み、もし時間があればテレビ周りの掃除をしてみては如何でしょうか。