新生児の手足バタバタは生後2~3週間から見られる
新生児は見ているだけで癒されますね。
新生児とは生まれてすぐから28日間のことを指します。
この新生児の時期、赤ちゃんは眠っている時間がほとんどです。
まだ目もぼんやりとしか見えていません。
新生児は生まれて2~3週間たつと、手足を動かす姿が見られます。
手と足をばたつかせる動きは、おむつを替えるのが大変なほど激しい子もいれば、控えめな子も。
赤ちゃんの個性なので、比べる必要はありません。
安心して見守ってください。
新生児が手足をバタバタさせる理由
手と足を動かす新生児の姿。
いつまでも見ていられるほど可愛らしいですね。
でも、新生児の手と足が動くのはなぜなのでしょうか?
- 原始反応でばたつかせている
- トレーニングのために動かしている
- ばたつかせて遊んでいる
- 手と足を動かして訴えたいことがある
手足をバタバタさせる理由①:原始反応でばたつかせている
人の赤ちゃんは生まれつき原始反射が備わっています。
原始反射とは外界で生きていくために必要な役割を果たすと考えられています。
例えば、授乳の時に口元に乳首を持っていくと吸う仕草をすることも原始反射です。
バタバタと手足を動かすのもこの原始反射がきっかけなのです。
この反射を繰り返すことで、体を動かす中枢神経が発達していきます。
健康な新生児は手足をばたつかせながらよく動くので、安心してくださいね。
手足をバタバタさせる理由②:トレーニングのために動かしている
首すわり、寝返りの時期にむけてバタバタ動いてトレーニングをしています。
もちろん、自分の意思で首すわりのためにトレーニングしよう!と動かしているわけではありません。
先ほどご紹介したように手や足をばたつかせているのは原始反応。
この手足のバタバタの運動によって筋肉が発達し、寝返りやハイハイなど、自由に身体を動かせるようにトレーニングしています。
手足をバタバタさせる理由③:ばたつかせて遊んでいる
機嫌よく手足をばたつかせているのは遊んでいるしるしです。
新生児は起き上がることや自由に動き回ることができません。
また、視力もぼんやりとしか見えていない状態。
機嫌がよければバタバタと動かして遊んでいます。
手足をバタバタさせていれば、新生児に声をかけてあげて、一緒に遊んであげてくださいね。
新生児の手足を握ってあげたりして遊ぶのも、コミュニケーションの一つとして取り入れられてはいかがでしょうか。
手足をバタバタさせる理由④:手と足を動かして訴えたいことがある
何かを訴えたくて、手足を動かしている場合もあります。
おむつが気持ち悪く思っていたり、暑かったり寒かったり。
また、お母さんの姿が見えず、寂しくなったり不安になったりして手足をばたつかせていることもあります。
新生児はまだしゃべることができません。
泣いたり、バタバタと動いて自分の思いを訴えます。
新生児が手足をバタバタさせて泣いたり寝ないときの対処法
手や足をバタバタせて、泣いたり寝ない場合もあります。
そのような場合はどうすればいいのでしょうか。
- 授乳する
- おむつを替えてみる
- おくるみにくるんであげる
- げっぷが出るよう促してあげる
- 着替えをさせる
対処法①:授乳する
新生児が手足をばたつかせたまま泣いている場合、おなかが空いているのかもしれません。
さっき授乳したっばかりでも、授乳してあげましょう。
授乳のリズムができている新生児でも、何かのタイミングでおなかがすく時もあります。
大人でも、さっき食事したけどなんだか足りないな?と思う時がありますね。
それと同じで新生児もミルクが飲み足りない場合もあります。
授乳して新生児が飲むようであれば、満足するまで授乳してあげましょう。
対処法②:おむつを替えてみる
おむつを替えてあげるのもひとつの対処法。
バタバタと動いておむつが気持ち悪いのを訴えているのかもしれません。
実際におむつが汚れていなくても、替えてあげると気分がすっきりして泣き止む場合もあります。
おむつが汚れて気持ち悪いだけでなく、おむつの位置が悪かったり、おむつが苦しかったりしてバタバタと手足を動かして泣いているのかもしれません。
対処法③:おくるみにくるんであげる
手足をばたつかせて泣いていたら、おくるみにくるんでだっこしてあげるのと落ち着く場合があります。
おくるみにくるんであげると、お母さんのおなかの中にいた頃の格好になります。
新生児は安心して落ち着きますよ。
眠くて泣いていた新生児なら、そのまま眠ってしまう場合も。
寂しくて泣いていた新生児も、おくるみとお母さんの温かさで安心します。
やさしく声をかけてあげてくださいね。
対処法④:げっぷが出るよう促してあげる
お腹に空気がたまって苦しかったり気持ち悪くて、手足をばたつかせているのかもしれません。
授乳の後、げっぷが出なくて眠れないと新生児は手足をばたつかせて訴えます。
新生児をたて抱きにしてあげ、優しく背中をトントンたたいてあげてください。
げっぷが出ないからといって、激しくたたいたりせずゆっくり時間をかけてげっぷが出るように促すのがポイント。
もし、げっぷが出ずにそのまま眠ってしまったら寝かせてあげてください。
対処法⑤:着替えをさせる
意外に見逃してしまうのですが、肌着や布団などが合わずに手足をばたつかせて訴えている場合があります。
新生児は自分で着替えをすることができませんね。
今着ている服が暑い、寒いと言ってバタバタと手足を動かしているのかもしれません。
また、肌着の縫い目が当たって痛い、肌着が汗などで濡れている時もバタバタさせている理由の一つです。
布団の中が暑く、汗をかいているのかもしれませんし、逆に寒くていやだな、と思っているのかもしれません。
一度着替えをさせて様子をみるのもいいですよ。
着替えをすることですっきりし、気持ちが落ち着く新生児も多いものです。
新生児手足バタバタでこんな様子が見られたら要注意!
新生児が機嫌よく手足をばたつかせている姿はかわいいものです。
でも、少し様子が変な場合は注意が必要です。
- ふだんと違う泣き方をしながらバタバタ動かしている
- 手足をバタバタ動かして泣きながらひきつけをおこす
- 手足をバタバタ動かしていたのに体を折り曲げるようなしぐさをする
- 手足をバタバタ動かしていたのに急につっぱる
チェックポイント①:ふだんと違う泣き方をしながらバタバタ動かしている
いつもと違った泣き方をしてバタバタ動いていたら注意が必要です。
泣き声が弱々しい場合や、異常に大きい泣き声の場合、体調が悪いのかもしれません。
また、苦しそうな泣き声だったり、だっこしても泣き止まない場合も注意です。
明らかにいつもと様子が違うのなら、赤ちゃんの体調不良を疑いましょう。
病院を早めに受診するのをおすすめします。
チェックポイント②:手足をバタバタ動かしながら泣きながらひきつけをおこす
泣きすぎてひきつけを起こす場合もあります。
新生児がひきつけを起こしていても慌てる必要はありません。
バタバタと動かしながら泣くのには理由があります。
だっこしてほしい、何かをしてほしいと訴えているのに聞いてもらえないと泣きっぱなしになってしまいますね。
新生児は泣きすぎてうまく息ができなくなって、ひきつけを起こしてしまいます。
ひきつけを起こしていたら、優しくだっこしてなだめてあげてくださいね。
チェックポイント③:手足をバタバタ動かしていたのに体を折り曲げる
バタバタと動かしていたのに、体を折り曲げる動きをしたら要注意です。
特に眠たい時や、寝起きの場面でお辞儀をするように体を折り曲げるしぐさは点頭てんかんの疑いがあります。
一日に何回もこのような症状がある場合は早めに病院へ受診してみましょう。
チェックポイント④:手足をバタバタ動かしていたのに急につっぱる
バタバタと動かしていたのに、急に手足をつっぱねるしぐさ。
こちらも点頭てんかんの疑いのあるしぐさになります。
このしぐさも、眠たい時や寝起きに起こる症状。
頭部をガクンとうなずくようにするしぐさもも点頭てんかんの疑いがあります。
いずれも病院へ早めに受診しましょう。
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新生児の手足バタバタは何かを訴えている
幸せいっぱいの新生児との生活。
はじめての子育ては、何もかもがはじめてで不安もたくさん。
自分では何もできない新生児は、手足をバタバタさせてたり、泣いたりして自分の思いを訴えています。
はじめは何に対して訴えているのかわからないことも多いでしょう。
でも毎日わが子と接しているうちに、だんだんとわかってくるものです。
今しか味わえない新生児との生活を、楽しんで過ごしてくださいね。