玄関のたたきとは
玄関のたたきとは何のことかご存知ですか?
玄関のたたきというのは、玄関の靴を脱ぐ場所のことを指します。
漢字で書くと三和土となります。
どういう意味かというと、3つの素材を混ぜて作らているということです。
3つの素材とは、土、石灰、にがりのことですが、現代ではコンクリート、タイルといった素材が使われることがほとんどです。
また、たたいて固めて作るので、たたきと呼ばれるようになりました。
もともと、たたき(三和土)は素材のことですが、あまり使われなくなった今でも、玄関の靴を脱ぐ場所のことをたたきと呼びます。
マンションなどでは玄関が狭いことも多く、時代の変化とともにたたきのスタイルも変化してきました。
玄関のたたきの役割3選
玄関のたたきは、使用する素材や形が時代とともに変化してきましたが、その役割はどんなものがあるのでしょう。
玄関のたたきの役割を3つ紹介します。
- 湿度のコントロール
- 気温上昇を抑える
- 来客時の対応
玄関のたたきの役割①湿度のコントロール
三和土の特徴として、保湿性が高いということがあります。
たたきには玄関の湿度を調整する役割があるのです。
梅雨の時期など湿度が高いときは湿気を吸収し、湿度が下がり空気の乾燥する冬の時期には、湿気を出して適度な湿度を保ってくれます。
玄関のたたきの役割②気温上昇を抑える
昔ながらのたたき玄関がある家に行ったことがある人は、その涼しさを実感したことがあるかもしれません。
たたきには気温の上昇を抑える役割もあります。
外が暑い時期でもたたきのある空間はひんやりと快適な温度が保たれています。
なので、高温多湿を避けて保存したい食材を置いておくこともできます。
玄関のたたきの役割③来客時の対応
現在では住宅様式の変化にともなって、玄関のたたきの広さもそれほど大きくないことが多いです。
一方、昔の玄関のたたきは今よりも広いものが多くありました。
そんな玄関のたたきには来客時の対応という役割もあります。
たたきに座って少しおしゃべりをしたり、家に上がるほどの用でもないときはたたきがあると役に立ちます。
玄関のたたきと土間の違い
たたきも土間も玄関の靴を脱ぐ場所ですが、その意味などには少し違いがあります。
たたきは本来、素材を意味する言葉なのですが、土間とは家の中で地面と同じ高さで土の床の部分のことを言います。
昔は玄関に広めの地面が露出している部分があって、玄関としてだけでなく、いろいろなことに使われていました。
台所として使ったり、雨天時の作業場や物置としても使われていました。
そして土間部分の仕上げとしてたたき(三和土)という建材が多く使われていたのです。
土間のことをたたきとも呼ぶのはそのためです。
現在では、土ではなく、コンクリートやタイル、石などの素材が使われるようになりました。
昔のように広い土間はほとんどなくなりましたが、靴を脱ぐ場所のことを、玄関のたたきや玄関の土間と呼んでいます。
玄関のたたきは風水でも重要な場所
玄関が風水的にとても重要な場所だということをご存知ですか?
家の入り口である玄関は、「気」の入り口でもあるのです。
そんな良い気を取り込むためには、風水的にいくつかのポイントがあります。
例えば、風水において鏡は重要なアイテムです。
鏡は良い気を増幅させるとされています。
玄関の正面に置くと、鏡に反射して出て行ってしまうので、玄関の左右どちらかに鏡を置くといいでしょう。
また、玄関を明るくすることも大切です。
自然の光が入り込むような窓が玄関にあると、良い気がどんどん入ってきます。
窓がないときも照明などで明るい空間になるようにしましょう。
玄関マットも重要なアイテムで、外から入ってくる悪い気を食い止めてくれる効果があります。
反対に、風水的に良くなく玄関に置かないほうがいいものもあります。
湿気を多く含むものは、悪い気も一緒にため込んでしまうので、段ボールや古新聞などを置くのはやめましょう。
また、玄関に使っていない傘や壊れた傘を置きっぱなしにするのもあまりよくありません。
雨は天からの悪い気を含んでいると言われているからです。
他にも、色や方角も風水では大切な意味を持ちます。
家の玄関の状態を確認してみましょう。
玄関のたたきの掃除方法
玄関のたたきは家の顔であるだけでなく、風水的にも重要な場所。
常にきれいにしていい運気を取り入れたいですよね。
玄関のたたきの掃除方法を紹介します。
たたきの素材によって掃除方法も異なるので、まずはたたきの素材を確認しましょう。
- ほうき・掃除機
- メラミンスポンジ
- デッキブラシ
- ウタマロクリーナーを使う
- 歯ブラシを使う
玄関のたたきの掃除方法①ほうき・掃除機
玄関のたたきは外から靴のまま入るスペースなので、土やホコリがたまりやすい場所です。
ですが、外から持ち込む汚れは、放置しなければ、そんなに落としにくいものではありません。
なので、ほうきや掃除機を使ってこまめに掃除をするだけで、簡単にきれいになります。
大切なのは継続的に掃除をして、汚れをため込まないことです。
玄関のたたきの掃除方法②メラミンスポンジ
玄関のたたきがタイルの場合は、メラミンスポンジを使って掃除するのが効果的です。
まずはほうきなどで大きなホコリなどを取り除きましょう。
そのあと、激落ちくんなどのメラミンスポンジを水で濡らして、タイルをこすれば、ほうきや掃除機では取り切れなかった汚れも落としてくれます。
最後に雑巾などで水拭きしましょう。
玄関のたたきの掃除方法③デッキブラシ
たたきの素材がザラザラしていたりして、雑巾やメラミンスポンジでは引っかかってうまく掃除できないときは、デッキブラシがおすすめです。
バケツに水を用意し、玄関のたたきの表面を少し濡らしながら、デッキブラシでゴシゴシ洗いましょう。
最後はきれいな水で洗い流して、自然乾燥させるといいですよ。
ただし天然石のたたきの場合は、傷がつくのでデッキブラシはNGです。
玄関のたたきの掃除方法④ウタマロクリーナーを使う
玄関のたたきの掃除で多くの人が使っていたのが、ウタマロクリーナーです。
ウタマロクリーナーは、キッチンやお風呂など家じゅういろいろな掃除に使うことのできる住宅用洗剤です。
手袋なしで使えてキツイ臭いもなく、環境にも優しいので、使っている人も多いかもしれません。
頑固な玄関のたたきの汚れには、ウタマロクリーナーをスプレーしてから、ブラシでこするときれいになりますよ。
玄関のたたきの掃除方法⑤歯ブラシを使う
汚れがたまっていて、もっと徹底的にきれいにしたいときは、使い古しの歯ブラシを使いましょう。
掃き掃除や水で流したあとに、玄関の角にたまったホコリや、たたきのタイルの目地についた汚れを、歯ブラシを使ってかき出しましょう。
隅々までピカピカになりますよ。
玄関のたたきのDIYアイデア5選
玄関のたたきはDIYすることもできます。
掃除がしやすいようにしたり、家のインテリアに合わせたり、自分の好みにDIYしてみませんか?
玄関のたたきのDIYアイデアを5つ紹介します。
- クッションフロア
- フロアタイル
- Pタイル
- モザイクタイル
- 板材
玄関のたたきのDIYアイデア①クッションフロア
クッションフロアとは、クッション性に優れていて、水にも強い、シート状の床材です。
玄関のたたきのDIYに使う時は、土足用のクッションフロアを選びましょう。
木目調やタイル柄などデザインもたくさんあるので、ご自宅の玄関に合うものを選べます。
継ぎ目が少なく簡単にDIYでき、表面も平らなものが多いので、たたきの掃除も楽になります。
玄関のたたきのDIYアイデア②フロアタイル
フロアタイルとは、タイル状の床材で、カッターでも簡単にカットできます。
やわらかく施工しやすいのに、土足にも対応し傷にも強いんです。
シート状のものより1枚1枚が小さくて軽いので、玄関が狭い家でもDIYしやすい素材です。
こちらも質感や柄のバリエーションが豊富なので、玄関の雰囲気に合わせて選びましょう。
玄関のたたきのDIYアイデア③Pタイル
Pタイルは、摩耗に強く、耐水性、耐久性にも優れた床材です。
他の床材とは違い単層構造なので、深い傷がついてしまっても、表面の色が変わらないという特徴があります。
玄関のたたきの部分に自転車などを置いている人など、傷のつきにくいものがいい人におすすめです。
Pタイルも木目や石目などいろいろな柄がありますよ。
玄関のたたきのDIYアイデア④モザイクタイル
カラフルなモザイクタイルを使えば、地味な玄関のたたきが明るくおしゃれに変身します。
モザイクタイルは小さなタイルをたくさん並べて作られています。
バラでも購入することができますが、面積の大きな玄関のたたきには、シート状になったモザイクタイルを使うと簡単です。
タイルの裏にネットが張られてシート状になったものが、作業しやすいです。
タイル用の接着剤、目地材、ヘラなどを使ってDIYします。
玄関のたたきのDIYアイデア⑤板材
玄関のたたきを暖かい印象にしたいなら、木材を使ってDIYするのもいいですね。
ホームセンターなどで手に入る、1×4(ワンバイフォー)材という木材がおすすめです。
玄関の大きさに合わせて木材をぴったりにカットし、オイルステインを塗って、よく乾かしてからたたきの上に並べれば完成です。
釘なども使わないでDIYできます。
たまに木材を外して下を掃除するといいでしょう。
おすすめの玄関マット
見た目は北欧風でおしゃれなデザインですが、しっかり泥を落としてくれる凸凹付きで、実用性も高い玄関マットです。
汚れたら水洗いもできるので、掃除も簡単ですね。
リーズナブルな価格ですが、踏んでもへたりにくく砂なども落としやすい玄関マット。
水で丸洗いも可能で、干すときに便利なフック用の穴があいているのがポイントです。
玄関のたたきをきれいにして良い運気を取り込もう
玄関のたたきの素材や形は時代とともに変化してきました。
現在では、靴を脱ぐ場所のことを玄関のたたきと呼んでいます。
玄関は風水的にも重要な場所。
お客さんが来たときも最初に目に入る場所なので、こまめに掃除してきれいにしておきましょう。
家のインテリアや好みに合わせてDIYするのもいいですね。
きれいな玄関のたたきで良い運気を取り込みましょう。