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2019/06/26

石鹸の簡単な作り方徹底解説!重曹やグリセリンなどを使って作れる石鹸を紹介

石鹸は手作りできる日用品です。
作り方は、簡単な作り方から苛性ソーダを使った化学実験的な作り方など様々。

まずは簡単なグリセリンソープを使った作り方から初めてみましょう。
手作り石鹸の作り方や材料や素材など詳しくご紹介します。

Large paul gaudriault 549628 unsplash

みんなの手作り石鹸8選

ラッピングした手作り石鹸

手作り石鹸教室が日本全国津々浦々で開催されています。
つまり、手作り石鹸、人気があり興味がある人が増えている様子です。

実際どんなものを作ることができるのでしょう。
素敵な手作り石鹸の作り方のアイデアの数々を見ていきましょう。

手作り石鹸①: 無添加石鹸

手作り石鹸は無添加の素材を選ぶと、自分の好きな組み合わせの無添加石鹸を作ることができます。
石鹸の成分はほとんどがオイルなので、好みのオイルを選ぶと良いでしょう。

手作り石鹸②: 竹炭石鹸

竹炭入りの石鹸は深い黒を再現できます。
天然素材で黒を作ることができるわけです。手作り石鹸にはまって黒の色材をお求めなら、竹炭で黒が実現できます。

手作り石鹸③: 月桂樹オイルの石鹸

月桂樹の実から採れたオイルを使って石鹸を作ることができます。
基本はオリーブオイルで一部月桂樹オイルにして作ります。

色材を加えることなく、インスタ画像のような淡い緑色の石鹸を作ることができます。

手作り石鹸④: マーブル

混ぜるオイルによって色を変える作り方ができます。
色材を石鹸生地を作る時に混ぜると、はっきりとした色の石鹸を作ることもできます。

色を何種類か用意しておくと、簡単にマーブル模様を作ることができます。
手作り石鹸に慣れた所でマーブル石鹸にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

手作り石鹸⑤: 天然石のような石鹸

SNS映えも狙うことができるまるで天然石のような石鹸も手作りできます。
作り方は、白と白+色と色の最低3色の石鹸液を用意します。

底辺に白・白+色・色の順に重ねて、3段目が固まってしまう前に中間色の余りを入れてマーブルに混ぜます。
天然石のようにカットするのがポイントです。

手作り石鹸⑥: 重曹米ぬか石鹸

後ほどご紹介するコールドプロセス石鹸では劇薬の苛性ソーダを原料にしています。
この苛性ソーダを重曹で置き換えて作る米ぬか石鹸が、ナチュラル派で話題です。

有名な作り方の分量をご紹介します。

  • 重曹:20g
  • 水:400g
  • 米ぬか:200g

液がふくれあがるので1リットル以上入る鍋で作ると安心です。
鍋に入れた水が沸騰したら、重曹を少しずつ加えます。

重曹の泡が落ちついたら、米ぬかを少しずつ加えて10分ほど混ぜます。
型に入れて5日ほど乾燥させたら出来上がりです。

こちらの石鹸は泡立ちはあまりありません。

手作り石鹸⑦: 和菓子のような石鹸

イチゴ大福にしか見えない石鹸を作ることもできます。
作り方は、まず最初に赤色のイチゴを型に流して作ります。

イチゴ型の石鹸ができた後で、白い部分の石鹸を作ります。
白い部分の石鹸は丸の型に入れて、まだ温かいうちに真ん中に切り目を入れてイチゴをぎゅっとねじ込むイメージです。

簡単な作り方はグリセリンソープでできる作り方です。
粘土のように成型できるので、ツイート画像のような難しい成形の作り方におすすめです。

他には、ゼラチンを入れて柔らかい石鹸を作る作り方もあります。
白い大福部分をよりリアルにするならゼラチン入りも良いでしょう。

手作り石鹸⑧: ケーキのような石鹸

こちらは美味しいスイーツにしか見えない石鹸です。
作り方は、パーツを事前に用意しておく作り方です。

組み合わせる時は石鹸が温かい状態で接着しないといけないので、先に順番を考えて作る必要があります。
手作り石鹸上級者になったならチャレンジしたい作り方です。

手作り石鹸⑨: スイカ石鹸

こちらのスイカ石鹸も、作り方に工夫が必要ですね。
先に小さな黒い種部分を用意して、流し入れる分量を計画的にすすめたい石鹸です。

断面がきれいで夏らしい石鹸。
夏の手土産にも喜ばれるアイデアですね。

手作り石鹸⑩: 美味しそうでかわいい石鹸

こちらはお花のオブジェ風石鹸が上に乗ったかわいい石鹸です。
使うのがもったいないような仕上がりですね。

作り方は、100均などにあるシリコン型でパーツを先に用意する作り方があります。
お好みのオイルや精油の組み合わせに慣れてきたら、デザインにこだわったりかわいさにこだわった手作り石鹸の作り方にも挑戦したいですね。

<下に続く>

石鹸の種類3選

手作り石鹸 3種

無添加の固形石鹸から作る石鹸やコールドプロセス製法から作る石鹸の作り方について簡単にご紹介します。

  1. オリーブオイル使用の石鹸
  2. 無添加の固形石鹸を用いる石鹸
  3. 一から作るコールドプロセス石鹸

では、それぞれの石鹸の種類について見ていきましょう。

オリーブオイル使用の石鹸

オリーブオイル石鹸をカスティール石鹸(またはキャスティール石鹸)と呼ぶこともあります。
有名なオリーブオイル石鹸ならアレッポのオリーブオイル石鹸ですね。

作り方は、オリーブオイルを主原料にするだけです。
手作り石鹸の材料としてオリーブオイルは身近で代表的とも言えます。

ただ、100%オリーブオイルの石鹸は熟成に時間がかかる上に、泡立ちがイマイチということも。
アレッポのオリーブオイル石鹸が肌に合うという人なら、オリーブオイルを主原料にした作り方がおすすめです。

アレッポの石鹸を買い求めるよりも、コスパが良いこともあるでしょう。

無添加の固形石鹸を用いる石鹸

無添加の固形石鹸や粉末石鹸が市販されています。
そちらを溶かして作る石鹸の作り方があります。

手作り石鹸材料として定番アイテムがグリセリンソープやMPソープです。
透明や乳白色のオーソドックスな石鹸素材が1kg入りなどで販売されていいます。

レンジで溶かしてできる手作り石鹸キットには、グリセリンソープのものも。
作り方も簡単で、作り方手順もあり、型付きのこともあります。

自宅で初めて作る時や子どもと簡単にチャレンジしたい時には、手作り石鹸キットなどで作る作り方がおすすめです。

一から作るコールドプロセス石鹸

石鹸の作り方は、油脂に強アルカリの薬剤を反応させて乾燥して作ります。
工場での作り方は、90度くらいの温度で反応させて作るのが主流となっています。

というのも、高温での作り方の方が工程が短くなるからです。
高温のデメリットは、成分が酸化してしまう可能性が高いこと。

酸化して成分がダメになってしまうことを避けるためまた安全のため、自宅で石鹸を手作りする作り方はコールドプレス製法が主流になっています。

コールドプレス製法では、50度程度の温度管理をします。
苛性ソーダを入れるとその科学反応の熱で温度が上がることがありますので、十分注意しましょう。

<下に続く>

固形石鹸で簡単な石鹸の作り方【材料・道具】

手作り石鹸 材料

グリセリンソープや固形石鹸などが主な素材の作り方で、必要な材料や道具をご紹介します。

  1. 無添加固形石鹸
  2. お湯
  3. ハーブティや抽出液
  4. 混ぜる素材
  5. 精油
  6. 耐熱性のジップロックなどポリ袋

全て必要という訳ではありませんが、あると便利だったり作る種類を増やせたりする材料も入っています。
では、それぞれの材料について詳しく見ていきましょう。

簡単石鹸の材料・道具①: 無添加固形石鹸

MPソープ・グリセリンソープなど、手作り用に販売されている無添加固形石鹸があります。
苛性ソーダを使わない作り方ができるのがメリットです。

簡単石鹸の材料・道具②: お湯

少しずつ加えて溶かしながら捏ねる作業にお湯を使います。
お湯の分量は、使うグリセリンソープなど石鹸の30%くらいが良いでしょう。

簡単石鹸の材料・道具③: ハーブティや抽出液

お湯の代わりにハーブティや抽出液を使う作り方もあります。
抽出液は販売されていることもあります。

自分でハーブティを作る時に精製水作るというレシピもあります。
分量はお湯と同じで、石鹸の30%くらいです。

簡単石鹸の材料・道具④: 混ぜる素材

石鹸のテクスチャー感を変える作り方として、お肌に良い成分を含む素材を混ぜ込むことができます。
入れなければならない素材ではなく、お好みで混ぜることができる素材です。

  • 粉末のハーブ
  • ドライハーブ
  • オイル
  • 蜂蜜

などを加える作り方があります。
それぞれ別の石鹸を作ることもできすし、何種類かをすこしずつ混ぜて作る作り方もあります。

分量は石鹸の10%ほどです。
何種類も混ぜる時は、全部合わせて石鹸の10%以内で作りましょう。

簡単石鹸の材料・道具⑤: 精油

エッセンシャルオイルとも言われる精油は、ハーブの芳香成分が凝縮された液体です。
数滴でも香りを楽しむことができますので、入れすぎにはご注意ください。

石鹸の1%以下で十分です。
石鹸素材を500g使うなら、混ぜ込む精油は5g以下です。

簡単石鹸の材料・道具⑥: 耐熱性のジップロックなどポリ袋

石鹸素材を入れて溶かすために使います。
溶けた後の成形を粘土のように手で作るなら、ポリ袋などを使って溶かす作り方が簡単です。

ボウルなどで混ぜる作り方もできますが、

  • 洗い物を少なくできる
  • 手が汚れにくい

というメリットから、耐熱性のポリ袋やジップロックで混ぜると便利です。

簡単石鹸の材料・道具⑦: 型

ポリ袋を使う作り方もありますが、お好きな型に流し込む作り方もあります。
型の良さは、誰が作っても同じ完成度が期待できるところです。

お子さんと一緒にグリセリンソープで石鹸作りをするなら、半分は粘土細工成形にして、半分は型に流すという作り方も。
お子さんの好きな型に流しても良いですね。

自宅にあるものを活用するなら、牛乳パックに流す作り方も。
使い終わった牛乳パックはゴミ箱に捨てることができるので、洗い物も減ってらくちんです。

<下に続く>

固形石鹸を使った簡単な石鹸の作り方

手作り石鹸 材料

蜂蜜やオイル、ポリ袋や牛乳パックは、すでにあるというご家庭も多いのではないでしょうか。
グリセリンソープなど石鹸素材を用意さえすれば、すぐ石鹸作りを始めることができそうです。

  1. ポリ袋に石鹸素材とお湯を入れる
  2. ハーブや精油など混ぜ込む
  3. 成形する
  4. 乾燥させる

簡単石鹸の作り方①: ポリ袋に石鹸素材とお湯を入れる

素材として使う石鹸が固形の場合は、先に削って細かくします。
ピーラー・目の粗いおろし金・包丁で削ると良いでしょう。

溶けやすい状態になった石鹸素材をポリ袋に入れます。
その中に少しずつお湯を加えてゆきましょう。

お湯を加えながらポリ袋ごと揉んだり捏ねたりします。
パン生地や耳たぶほどに柔らかくなって、石鹸のつぶが残っていなければ良いでしょう。

ハーブティや抽出液を使うなら、温めたものを用意してお湯の代わりに加えます。

簡単石鹸の作り方②: ハーブや精油など混ぜ込む

ある程度混ざったところで、粉末ハーブやオイルなどを加えて混ぜます。
1種類加えるごとに、ある程度混ざるまで揉んだり捏ねたりしましょう。

精油は数滴程度しか使いませんので、全体に行き渡るように十分練り込んでください。

簡単石鹸の作り方③: 成形する

精油など十分に混ざり石鹸粒もなくなれば、こね上げ完了です。
ポリ袋から取り出して好きな形に成形しましょう。

型に流す場合は、②の後で袋ごと湯煎します。
液体状になったら、ラップを敷いた型に流します。

袋の底の角を1カ所カットして、絞り出すようにすると良いですよ。

簡単石鹸の作り方④: 乾燥させる

粘土細工のように手で成形した時は、仕上がった状態で乾燥させます。
型の場合は、ある程度冷えて固まってきたら型から取りだしラップをはがして乾燥させます。

自然乾燥で2~5日ほど乾かします。
場所は、涼しくて風通しの良い場所がベスト。

グリセリンソープなど固形石鹸を使って作る石鹸は、乾燥後すぐ使うことができる石鹸です。
何週間も乾燥させていると精油の香りが抜けてしまうことがあります。

長く放置しておくと水滴がつくことも。
出来上がった石鹸は、ラップで1つずつ包んで冷暗所で保管しましょう。

<下に続く>

石鹸作りに必要な材料【コールドプロセス製法】

手作り石鹸

グリセリンソープなど固形石鹸からできる手作り石鹸は、気軽に始められる初心者向き石鹸でした。
こちらからは、コールドプレス製法の手作り石鹸をご紹介します。

  1. オイル
  2. 苛性ソーダ
  3. 精製水
  4. 混ぜる素材

まるで科学実験のようなコールドプレス製法の石鹸作りには、化学薬品も含まれますね。
詳しくそれぞれの素材を見ていきましょう。

コールドプロセス製法に必要な材料①:オイル

コールドプレス製法に必須なのがオイルです。
強アルカリと油脂を化学反応させて作る石鹸なので、油脂=オイルが必要です。

オリーブオイルなど身近なオイルからの作り方があります。
椿油やココナッツオイル、アーモンドオイルなど、お好みのオイルを混ぜる作り方もあります。

コールドプロセス製法に必要な材料②: 苛性ソーダ

コールドプレス製法に必須の強アルカリ製剤が苛性ソーダです。
苛性ソーダは水酸化ナトリウムとも呼ばれます。

水和熱が大きく取り扱いを間違えると危険な劇物でもあります。
用法と用量を守って、手袋など装着して作ると良いでしょう。

購入は薬局などでできますが、条件があります。
成人で身分証明書を提示できて、用途を明記し捺印が必要です。

コールドプロセス製法に必要な材料③: 精製水

不純物濃度が水道水などと異なる比較的純粋な水を精製水と言います。
販売されている精製水は、水道水や飲料水より雑菌や不純物の含有が少ない状態です。

石鹸作りで大敵なのがミネラルなので、精製水を使う作り方が推奨されています。
ミネラルたっぷりのおいしい水とか○○川の天然水などは使わない方が良いでしょう。

コールドプロセス製法に必要な材料④: 混ぜる素材

絶対に必要という訳ではないですが、石鹸作りに慣れてきたらバリエーションを増やしたい物です。
バリエーションを増やす簡単な作り方が、精油やハーブなど混ぜる素材を変える作り方です。

  • 蜂蜜
  • ワインやお酒
  • 竹炭
  • ココナッツミルク
  • ハーブ粉末

こちら以外にも様々な素材を混ぜ込む作り方ができます。
ただ、混ぜる素材によって注意することがあります。

アルコールは飛ばしてから使う、粉末は少量混ぜ込んだ後で全体に混ぜる、乳製品を使う時は精油も併用した方がベターなどそれぞれの素材ごとに異なります。

最初はオイルのみの石鹸作りからはじめましょう。
慣れたところで、しっかり下調べをした後に混ぜ込む素材を選ぶと安心です。

<下に続く>

石鹸作りに必要なオイル8選

手作り石鹸

コールドプレス石鹸に必須のオイルですが、様々なオイルがあります。
基本のオイルや話題のオイルなど8つご紹介します。

石鹸を作りに使うオイル①: オリーブオイル

コールドプレス製法の石鹸を作るならオリーブオイルは必須です。
価格と入手が簡単という点で基本のオイルとしておすすめです。

100%オリーブオイル石鹸は、泡立ちがゆるやかで風呂場で溶けることも。
オイリー肌の人に合わないこともあるので、他のオイルと混ぜると良いでしょう。

定番オイルの組み合わせは、オリーブオイル:5・パームオイル3・ココナツオイル:2程度の割合です。

石鹸を作りに使うオイル②: パームオイル

アブラヤシの実から採取できる定番オイルの1つがパームオイルです。
ヤシの実洗剤とうたっているものは、パームオイルからできています。

スナック菓子やカップラーメンなどを作る時にも欠かせないオイル。
トランス脂肪酸による健康問題や環境問題などからパームオイル反対派も存在します。

手作り石鹸用に精製されたパームオイルがあり、比較的入手しやすいオイルの1つです。

石鹸を作りに使うオイル③: ココナッツオイル

こちらも手作り石鹸用に精製されたオイルの販売があります。
食べる方のココナッツオイルはアンチエイジングやダイエットに良いと話題ですね。

ココナッツオイルに多く含まれるラウリン酸とミリスチン酸が、洗浄力や泡だちを良くしてくれます。

石鹸を作りに使うオイル④: アボガドオイル

アレルギー源が少ないと言われるオイルがアボガドオイルです。
オレイン酸・ビタミン・レシチンなど栄養価の高いオイルとしても人気です。

低刺激やベビー用や敏感肌用などと記されている手作り石鹸によく使われています。

石鹸を作りに使うオイル⑤: スイートアーモンドオイル

香りが少なく他のオイルとブレンドして使いやすいオイルです。
美白効果や皮膚の炎症を抑える効果が期待されていて、直接顔や体につけて使う人もいるオイルです。

スイートアーモンドオイル100%で石鹸を作ると柔らかくなりすぎることが。
他のオイルとブレンドして使う作り方をおすすめします。

石鹸を作りに使うオイル⑥: レッドパームオイル

レッドパームオイルは、自然なオレンジ色の石鹸を作る時にもおすすめのオイルです。
分子蒸留法で精製されたオイルなら、成分のほとんどがオイルに残っています。

天然成分にこだわりたい人は分子蒸留法精製オイルをお試しください。

石鹸を作りに使うオイル⑦: マルセイユ石鹸オイルミックス

どのオイルを組み合わせて良いか分からない人向けにおすすめのオイルミックスがあります。
手作り石鹸用のミックスです。

手作り石鹸のレシピ付きの製品もあります。
初めての石鹸作りには、手作り石鹸用のオイルミックスもおすすめです。

石鹸を作りに使うオイル⑧: 様々なオイルで作ることができる

石鹸用のオイルは精製されています。
不純物が少ないので、科学的に反応させて作るコールドプレス製法には精製オイルが最適。

ですが、全てのオイルが石鹸用に精製されているわけではありません。
初めは石鹸用オイルを使いましょう。

慣れてきたら、使用感や泡立ちなどからオイルを選ぶという作り方もあります。
手作り石鹸派の人々の口コミや意見など参考に、自分レシピを考えてみる楽しさもありますね。

<下に続く>

石鹸作りに必要な道具【コールドプロセス製法】

手作り石鹸

コールドプレス製法には必須のオイル選びは済みましたでしょうか。
次は、素材以外の道具を準備します。

  1. スプーン
  2. 測り
  3. ボウル
  4. 泡立て器
  5. 温度計
  6. ゴムべら
  7. 耐熱の計量カップ
  8. かき混ぜ用の棒
  9. カットする道具
  10. その他

グリセリンソープなど固形石鹸で作る道具よりも多いですね。
では、詳しくそれぞれの道具を見ていきましょう。

コールドプロセス製法に必要な道具①: スプーン

材料を混ぜたり、色材をすくい入れたり、少し素材を足したりといった作業にスプーンは最適です。
台所にある道具ですから、余分に用意しておくと安心です。

熱い溶液をあつかうこともあるので、1つは耐熱性のものを用意しておきましょう。
作り方によっては色材を混ぜるだけなど、使い捨てのスプーンでできる作業もあります。

コールドプロセス製法に必要な道具②: 測り

石鹸の作り方で特に取り扱いに注意したいのが、苛性ソーダです。
オイルの分量に対して定められた分量があるので、きちんと計りましょう。

コールドプロセス製法に必要な道具③: ボウル

オイルを混ぜ合わせたり、オイルと苛性ソーダ水を混ぜる時に必要です。
コールドプロセスでの作り方でも、グリセリンソープでの作り方でも、使う道具の1つ

オイル用、湯煎用、苛性ソーダを冷ます用と最大3つ必要なことがあります。
ボウルのサイズは、湯煎用はオイル用より大きいものが良いでしょう。

コールドプロセス製法に必要な道具④: 泡立て器

石鹸の作り方の中で、苛性ソーダとオイルを混ぜる行程で使います。
きれいに全体が混ざることができれば良いです。

ですから、泡立ちが良い泡立て器を用意する必要はありません。

コールドプロセス製法に必要な道具⑤: 温度計

苛性ソーダとオイルを混ぜる際の温度を合わせるために使います。
また、湯煎の温度が高すぎてもダメなので、お湯の温度を測れると便利です。

コールドプロセス製法に必要な道具⑥: ゴムべら

石鹸生地をきれいに型に流し込むために使います。
ゴムべらでボウルの中の石鹸生地が全てきれいに取り除くことができます。

コールドプロセス製法に必要な道具⑦: 耐熱の計量カップ

苛性ソーダ水を作る時に、耐熱用の容器が便利です。
苛性ソーダは水と反応すると熱を発生させます。

90度ほどに上がることもあります。
作業効率など考えると、取っ手付きの耐熱計量カップがあればベストです。

コールドプロセス製法に必要な道具⑧: かき混ぜ用の棒

かき混ぜ用の耐熱棒は、苛性ソーダと水を混ぜる時に使います。
強アルカリの苛性ソーダは、ステンレスを腐食させることがあります。

ただし、耐薬品性とか手作り石鹸用のステンレス棒なら使っても大丈夫です。

コールドプロセス製法に必要な道具⑨: 型

苛性ソーダを使う作り方の石鹸は、石鹸生地を型に流します。
苛性ソーダが劇薬なので、混ぜてすぐの石鹸は素手で触る作り方は避けた方が良いためです。

初めてなら、牛乳パックを型にして作る作り方が簡単でおすすめです。
使い終われば捨てることができるので後の処理も簡単です。

コールドプロセス製法に必要な道具⑩: カットする道具

コールドプロセス製法では、型のまま24時間~数日乾燥させた後、カットして1か月熟成させます。
石鹸をカットする際に、お手持ちの包丁やナイフで切ることもできます。

まだ柔らかさが残るようなら、たこ糸でもカットできます。
食べ物と石鹸用のナイフを別に用意するなら、糸のこぎりのような物でもOKです。

コールドプロセス製法に必要な道具⑪: その他

コールドプロセス製法では、作り方に苛性ソーダを使う工程があるので十分注意を払ってください。
飛び散ると、家具を傷つけたり、ケガをすることもあります。

ですから、コールドプロセス製法で作る時は保護する目的で下の用意もしましょう。

  • エプロン
  • ゴム手袋
  • 保護メガネまたはメガネ
  • マスク
  • 新聞など敷物(テーブルや床に敷き詰める)

化学実験のような石鹸作りは楽しい部分もあります。
劇物を扱っていることを念頭に、落ちついて手順を守って楽しみましょう。

<下に続く>

コールドプロセス製法での石鹸の作り方手順

手作り石けんたくさん

オイルや道具を選んだら、次はいよいよ実作業のスタートです。
まるで化学実験のような石鹸作り、十分注意をはらって進めましょう。

  1. オイルを湯煎
  2. 苛性ソーダ水を作る
  3. オイルと苛性ソーダ水を混ぜる
  4. 苛性ソーダ水を冷やす
  5. 型に入れる
  6. 乾燥

では、コールドプレス製法の作り方を詳しく見ていきましょう。

コールドプロセス製法での石鹸の作り方①: オイルを湯煎

オイルを湯煎します。
ミックスオイルを全て使う時は容器ごと湯煎しても良いです。

オイルをミックスして使う時は、計量したオイルをボウルに入れて湯煎します。
70度以下で湯煎しましょう。

コールドプロセス製法での石鹸の作り方②: 苛性ソーダ水を作る

耐熱容器や耐熱計量カップに分量の苛性ソーダを入れます。
苛性ソーダが分量通り入っていることを確認して、分量の精製水を注ぎます。

耐熱性のかきまぜ棒でしっかりと混ぜましょう。
耐熱容器は熱くなっているので直接触らないようにしてください。

かき混ぜるとガスが発生します。
しっかりと換気をして、直接吸い込まないように注意してください。

オイルミックス500gに対して、苛性ソーダは66g・精製水は175gです。
レシピ通りの分量を守って苛性ソーダと精製水を混ぜてください。

コールドプロセス製法での石鹸の作り方③: 苛性ソーダ水を冷やす

苛性ソーダと精製水がよく混ざったら、40度前後に冷まします。
氷の入ったボウルに苛性ソーダ水の入った耐熱容器をいれましょう。

温度計を苛性ソーダ水の中に入れて40度前後になるのを待ちます。

コールドプロセス製法での石鹸の作り方④: オイルと苛性ソーダ水を混ぜる

容器ごとオイルを湯煎した場合は、オイルをボウルに移します。
オイルの入ったボウルに苛性ソーダ水を少しずつ入れて、泡だて器で混ぜます。

20分間ほどかき混ぜ続けます。
混ぜる時のオイルと苛性ソーダ水それぞれの温度は40度前後で合わせましょう。

コールドプロセス製法での石鹸の作り方⑤: 型に入れる

透明な液がどろりとした不透明な状態になったら型に流し入れます。
型に落ちないようなら、少し湯煎して温度を40度前後まで上げてください。

精油や香油を入れるなら、型に入れる前に混ぜ込みます。
ゴムべらを使って、石鹸生地を全て型に流し入れましょう。

スチロールボックスや段ボール箱など温度の安定した場所に型のまま入れます。
24時間保温して固めましょう。

コールドプロセス製法での石鹸の作り方⑥: 乾燥

24時間経ったら型から取り出します。
苛性ソーダの成分がまだ残っているのでゴム手袋をして作業してください。

牛乳パックや缶など大きな型で作った時は、カットします。
カゴや箱などに入れて1ヶ月、乾燥・熟成させます。

風通しが良く直射日光が当たらない涼しい場所がベストです。
型から外す際に柔らかすぎる時は、もう数日、型のまま乾燥させてください。

<下に続く>

オリジナル石鹸作りのポイント3選

手作り石鹸のポイント

基本的なコールドプロセス製法の石鹸の作り方が分かりました。
オイルの種類を変えると、色や泡立ちや使用感を変えることができますが、他にもバリエーションを持たせる作り方があります。

こちらでは3つの作り方をご紹介します。

エッセンシャルオイルの種類を変える

精油=エッセンシャルオイルの種類を変えると、石鹸の香りを変える作り方ができます。
お気に入りの香りや、旅先で出会った精油など、素材を変える楽しみがあります。

ハーブティを作って入れる

飲用のハーブティを使つ作り方があります。
濃いめに入れたハーブティを使います。

グリセリンソープを使った作り方は、お湯をハーブティに代えます。
コールドプロセス製法の作り方では、苛性ソーダと混ぜる精製水をハーブティに代えます。

カモミールやラベンダー、ローズヒップやローズマリーなど、香りの良いものを選ぶと良いでしょう。
香りが物足りない時は、精油や香油も合わせて使うと良いでしょう。

色をつけておしゃれに

カラフルな石鹸の作り方は、色材を利用します。
自然素材にこだわりたい人は、オイルそのものの色や竹炭やハーブティの色を組み合わせる作り方を試してみましょう。

入手と使い方ともに簡単な素材は食紅です。
石鹸用の色材もありますので、ご自分の作り方に合った色付け方法を選んで、手作り石鹸をお楽しみください。

<下に続く>

手作り石鹸の魅力

手作り石鹸の魅力

簡単な作り方もありますし、凝ればアーティスティックなものも作れそうな手作り石鹸。
話題の手作り石鹸の良さって実際にどんなものがあるのでしょう。

手作り石鹸なら原材料が分かるので安心

自分で作るので、どんな材料を混ぜたか分かります。
自分で選ぶオイルや石鹸素材は目に見えることが安心。

界面活性剤も入っていません。
子どもと一緒に作れば、長期お休みの自由研究にも環境の勉強にもイベントにもなりますよ。

自分に合う石けんを作ることができる

オイルや精油など成分の微調節が自分でできます。
泡立ちを求めるならこのオイル、しっとりしたからこっちのオイル、と用途や好みの石鹸の作り方を選んで作ることができます。

オイルのブレンド比率を変えることもできますね。
実際に出来上がってからしか分からないのが難点ではありますが、作ることが楽しいと感じるならば、手作り石鹸はおすすめです。

<下に続く>

手作り石鹸の注意4選

手作り石けん ポイント
何が入っているかが分かって、子どもと手作りを楽しむことができる手作り石鹸。
メリットもたくさんありますが、注意した方が良いポイントがいくつかあります。

  1. 精油の取り扱いに注意
  2. 苛性ソーダは劇薬
  3. 換気をしよう
  4. 保存方法

では、4つのポイントを詳しく見ていきましょう。

手作り石鹸の注意点①: 精油の取り扱いに注意

精油=エッセンシャルオイルは、それぞれのハーブの成分が濃縮されています。
直接肌に触れるのは危険です。

光毒性のある精油が肌に着いたまま日光に当たると、シミなどのトラブルになることも。
開封した精油は、しっかりと蓋をして冷暗所で保管しましょう。

開封後の使用期限は各ハーブによって異なります。
製品の注意書きに従って安全に保管しましょう。

手作り石鹸の注意点②: 苛性ソーダは劇薬

水と反応すると熱を発する苛性ソーダは、取り扱いによってはとても危険な薬品です。
目に飛び散ると失明の危険があることを覚えておきましょう。

子どもはゴーグルなどを着けておくと安心です。
ゴム手袋やエプロンなどでカバーできる所はカバーしておきましょう。

手作り石鹸の注意点③: 換気をしよう

苛性ソーダ水を作る時にガスが発生します。
直接吸い込むと危ないので、少し手を伸ばすようにして混ぜましょう。

苛性ソーダを扱う時は、窓を開けたり換気扇を回したりしておくと安心です。

手作り石鹸の注意点④: 保存方法

石鹸の成分であるグリセリンは、空気中の水分を引き寄せる性質があります。
作ってすぐ水滴がつくことも。

すぐ使わない時は、ラップなどで密閉しましょう。
涼しく直射日光の当たらない場所で保管してください。

お風呂場では、温度が上がると溶けやすいことがあります。
ですから、底面から水切りできるソープディッシュがベストです。

出来上がった石鹸は早めに使いきりましょう。

<下に続く>

手作り石鹸にはソープディッシュ

SO-Q STYLE 日本製 角型ソープディッシュ
540円

穴付きで受けもありのソープディッシュです。
値段の安さとプラスティック製の使いやすさならこちらもおすすめ。

手作り石鹸は温度で溶けやすいときもあります。
受け皿があると溶けた石鹸が流れてこびりつかないというメリットがあります。

ウィッシュボーン ソープディッシュ
518円

形のかわいさからご紹介するウィッシュボーン ソープディッシュです。
黒・白・水色があります。

受け皿はありませんが、バスタイムを目で楽しむならこんなソープディッシュも良いですね。

山崎実業(Yamazaki) マグネット石鹸置き
1944円

マグネット付きの2段ソープディッシュという便利アイテムならこちらはいかがでしょう。
石鹸だけじゃなく、シャンプーなど小物も収納可能です。

<下に続く>

手作り石鹸で楽しんでみよう

手作り 石けん まとめ

グリセリンソープで簡単な作り方もあり、オイルから選んでコールドプロセス製法で凝って作る作り方もできる手作り石鹸。

自由研究にもなりますし、次の長期お休みのイベントにもおすすめです。
成分や科学の勉強にもなりますし、実験の楽しさも体験できる手作り石鹸。

精油やハーブなど混ぜる素材にこだわると、色んな種類も手作りできそうです。
まずは簡単なものから初めて、何度目かにはマーブルや色の組み合わせも楽しんでみたいですね。

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