世間体の意味と読み方
まず、「世間体」の意味は、人の世間に対する体裁や見え方のことを表しています。
したがって、自分が世の中や周囲からどのように見られているのか、どういう印象を持たれているのか、という意味です。
また「世間体」の読み方は、「せけんてい」と読みます。
「体」を「てい」と読まずに「たい」と読んでしまいがちですが、この場合は「てい」と読みます。
「てい」という読み方をする場合は、「みせかけの様子」の意味が強く表れているのです。
どちからと言うと、世間から良く見られたい、悪く見られたくない、悪口を言われたくないという気持ちが、言葉の奥には隠されているといえるでしょう。
世間体を気にする人の特徴5選【仕事編】
仕事の「世間体」を気にする人の特徴を見ていきましょう。
- 一流企業かどうか
- 地位や役職
- 派遣やアルバイト
- 無職
- 水商売
- かっこいい仕事
世間体を気にする人の特徴①: 一流企業かどうか
まず、仕事の上で「世間体」を気にするのは、どこの企業に就職して仕事をしているかどうかでしょう。
その企業は一流企業は当たり前で、そうでなければ意味がない、と思っているでしょう。
一流企業と言えば、大きな会社が多いので、業務はそれだけ細分化されているため、世間一般的なイメージとはかけ離れている場合も多いです。
世間体を気にする人の特徴②:地位や役職
「世間体」というものを気にする人は、どこの会社にいても自分の地位や役職を大変気にします。
そういう人は、どこの学校、大学出身で、会社ではどの部署でこういう仕事に就いて、業績に貢献した、という感じで、ずっと周りからどう見られるか、という「世間体」ばかりを気にしているのです。
またどの役職まで出世して、退職してまで続きます。
家族それぞれの生き方の「世間体」も気にしていることが多く、出身校や就職先まで気にしています。
世間体を気にする人の特徴③:派遣やアルバイト
現代の世の中には、派遣やアルバイトで仕事をしている人も多くいます。
正社員ではないことは、「世間体」が悪いと感じる人もいます。
どんどん年齢を重ねていくほど、正社員ではないことは、仕事ができないのではないか、何か過去にあるのではないか、など詮索されることも多いでしょう。
特に、男性の場合は、社会的地位や勤め先、仕事内容で判断されることが往々にしてあります。
世間体を気にする人の特徴④:無職
中でも一番「世間体」が悪いのは無職であると言えるでしょう。
学校を卒業したら、進学や就職になります。
したがって、進学もしていない、就職もしていない、となると世間からは、だらしがない、職業に就ける実力がない、という感じで見られてしまいます。
無職の人は、マイナスイメージで見られることも多いのです。
世間体を気にする人の特徴⑤:水商売
昔から、通常の就職ができない人が水商売へいく、というイメージが強いため、水商売に対する「世間体」もあまり良くはありません。
水商売は、性別を売りにしている夜の仕事でもありますし、いかがわしいお仕事という偏見を持たれて「世間体」は良くない仕事です。
しかし、最近ではキャバ嬢やホスト、ホステスなどが注目され、テレビなどでも特集を組まれる職業として、昔ほど「世間体」もイメージが悪くなくなりつつあります。
世間体を気にする人の特徴⑥:かっこいい仕事
「世間体」を気にする人は、将来の自分の評価よりも、目先の評判を気にしており、流行りの仕事にも弱いです。
例えば、今ならユーチューバーや、IT業界、AI業界などが聞こえは良いですが、そういう会社や職業もピンからキリまであります。
したがって、流行っている仕事は、聞こえもよく「世間体」も良いかもしれないですが、実際にそういう仕事に就くと、後悔する場合もあるかもしれませんね。
世間体を気にする人の特徴5選【結婚編】
次に、結婚に関する「世間体」を気にする人の特徴を見ていきましょう。
- 相手の家柄
- 相手の社会的な立場
- 過去に離婚歴があるかないか
- 盛大な結婚式
- できちゃった婚
世間体を気にする人の特徴①:相手の家柄
現在では、昔のようにお互いの家同士で決めてしまう政略結婚などは少なくなりましたが、それでも子どもの結婚に口をはさむ親も少なくはないでしょう。
「世間体」を気にしている人は、相手の家柄がどうかによって、自分の家柄に傷がつかないかどうかを気にしているのです。
特に一流企業の上層部の方や、医者、弁護士、などハイスペックな職に就いている場合は、お互いの家柄や職業であまり差が出るような結婚には前向きではない傾向があります。
世間体を気にする人の特徴②:相手の社会的な立場
結婚相手になる人、そのものではなくて、そのお相手のご家族、親族が大学はどこを卒業して、どういう企業に勤めているのか、どういう職業に就いているのか、という社会的な地位や立場を重んじる場合もあるでしょう。
そのような場合も「世間体」を気にした結婚と言えるでしょう。
世間体を気にする人の特徴③:過去に離婚歴があるかないか
「世間体」を気にする1つに、相手に離婚歴があるのかないのかも重要になります。
どうしても、離婚歴があると、「世間体」が悪いと思われがちです。
どういう理由であれ、結婚生活をうまく続けることができなかったという風に世間から見られる場合も。
お子さんが居たらなおさらで、子どもいるに大人の都合でと思われても仕方がありません。
世間体を気にする人の特徴④:盛大な結婚式
「世間体」を気にする人は、往々にして見栄っ張りなので、盛大な結婚式をされることも多いでしょう。
これはどちらかと言うと、本人たちというよりも、親の方が見栄っ張りで、周囲に羨ましがられるような盛大で派手な結婚式を挙げたがります。
もし本人たちが「地味婚」を希望したとしても、「世間体」を理由に反対されるでしょう。
そういう人生におけるセレモニーは、盛大にお祝いすることにこだわりがあるのでしょう。
世間体を気にする人の特徴⑤:できちゃった婚
また「世間体」を気にする人は、できちゃった婚になることを嫌います。
特に、本人同士はそこまで気にしないでいたとしても、両親が順番が違うと「世間体」を気にする傾向があります。
最近では、「マタニティ婚」「子連れ婚」も普通になってきましたので、昔ほど「世間体」を気にすることも少なくなってきている傾向にあるでしょう。
世間体を気にする人の特徴5選【離婚編】
次に、離婚の「世間体」を気にする人の特徴を見ていきましょう。
- 周囲に知れ渡ってしまう
- 不倫が原因のため
- お祝儀泥棒と批判される
- 親が反対をしている
- 会社の出世にひびく
世間体を気にする人の特徴①:周囲に知れ渡ってしまう
離婚は昔ほどではないものの、やはり「世間体」が悪く思われる事項の1つと言えるでしょう。
特に、地方に実家がある場合は、近所付き合いも都会と比較しても密接にあるため、他人が家庭の事情に干渉してくる場合もあります。
勤務先や結婚や離婚状況、子どもの有無、進学状況など個人情報が筒抜け状態にある場合も。
特に実家がそういう地方にある場合は、周囲に離婚が知れ渡るため、「世間体」を気にするご両親から離婚を阻止される場合もあるでしょう。
世間体を気にする人の特徴②: 不倫が原因のため
最近では、芸能界でも「不倫」が大きく取り立たされる風潮が見られますが、かなり世間のイメージとしては、悪く思われます。
しかも、不倫が原因で離婚が成立した場合は、さらに、慰謝料を請求される可能性も高くなり、その後の人生において金銭面でも辛い状況に。
そういう意味でも不倫が原因で離婚の場合は「世間体」は最悪なイメージになることは免れません。
世間体を気にする人の特徴③:お祝儀泥棒と批判される
例えば、結婚式を盛大にし、大勢の来客を招いて、仕事の上司にスピーチを依頼していた場合、当然、大勢の方からご祝儀を頂いていることになります。
このような場合は、世間から「ご祝儀泥棒」と批判されることもあるでしょう。
結婚式に招かれ、出席した側からすると、金欠なのに無理してご祝儀を出しています。
女性は衣装代やヘアセット代など、意外と結婚式に出席することは費用がかかるのが現状です。
直接ご本人たちには言わなくても、心の中では「あの時無理して出席するんじゃなかった」と思われることもあるでしょう。
世間体を気にする人の特徴④: 親が反対をしている
本人たちが離婚するには、本人たちだけではなく、そのご両親や親戚にも影響が及ぶ場合もあります。
特に「世間体」を気にするご両親に場合は、子どもの離婚は恥ずかしくて人様に顔向けできないと思う場合もあるでしょう。
また地方の場合は、ご近所付き合いが密接なため、すぐに噂になることも。
離婚を反対する親と、本人たちの間で関係が悪化する場合もあります。
親が反対する理由はやはり「世間体」になります。
世間体を気にする人の特徴⑤:会社の出世にひびく
現代社会において、離婚は珍しいことでもなくなり、そういう家庭状況が仕事に悪影響を及ぼすことも無くなりました。
しかし離婚するには、さまざまなトラブルがつきものですので、随分心身ともに疲れ切ってしまうこともあるでしょう。
そういう場合、仕事中に疲れが出たりして、業務に支障があった際は、将来の昇進にも悪影響を及ぼします。
家庭内で問題がある人は、人間的にも問題があるのでは?という偏見もない訳ではありません。
会社という場所には、出世に関してのライバルが大勢いますので、そういう噂を流されてしまう格好のネタにもなり得るのです。
世間体を気にする人の特徴5選【家族編】
次に、家族の「世間体」を気にする人の特徴を見ていきましょう。
- 子どもを名門校へ入学させる
- 一流の就職先に就かせる
- 衣食住にお金をかける
- 不登校はさせない
- 習い事をさせる
世間体を気にする人の特徴①:子どもを名門校へ入学させる
「世間体」を気にする人は、子どもを幼稚園から受験をさせて名門校に入れる傾向があります。
そして、子ども本人の意志など関係なく、小学校、中学校、高校、大学と進学校へ進学させていくでしょう。
子どもの意志や希望は全く無視をして、自分の思い描いている理想像に子どもをあてはまます。
その理由は、周囲の人や、親戚などにいい顔がしたいからです。
世間体を気にする人の特徴②:一流の就職先に就かせる
「世間体」を気にする人は、自分の家族には一流と言われるような仕事に就いて欲しいと強く思っています。
当然、自身が開業医の場合は、後を継いでもらわないという気持ちしかありません。
自営業でも同じで、せっかくここまで築き上げてきたものを引き継いでいって欲しいと思っています。
また、他の仕事でも周囲や親戚などに羨ましがられるような仕事に就いて欲しいと願っているのです。
世間体を気にする人の特徴③:衣食住にお金をかける
「世間体」を気にする人は、見た目のこだわりにも意志が強く表れます。
まず、住む場所ですが、一等地に住んでいる、広さがすごい、タワーマンションに住んでいるなど、皆が羨ましがるような家に住んでいます。
また、所有している車は高級車ばかりで、バッグやアクセサリーなども全て高級ブランドもので揃えており、そういう見栄を張り、周囲から注目を集めることで快感なのでしょう。
世間体を気にする人の特徴④:不登校はさせない
例えば、親の望んでいた名門校に入学しても、中には子どもがその校風に馴染めなかったりして、不登校になるケースも。
ただ、「世間体」を気にする親からすると、不登校などもっての外です。
もし、そのような事態に陥った場合は、子どもに言い聞かせて、無理にでも学校に行かせようとします。
また、自身の子どもが悪いわけではなく、その原因を学校側にすりかえ、モンスターペアレント化する場合も。
世間体を気にする人の特徴⑤:習い事をさせる
将来、一流の名門校に入学させたいということで、幼少期からたくさんの習い事をさせているような親は「世間体」を気にしていると言えるでしょう。
子どもがしたいという習い事ではなく、親が習わせたいと思う習い事をすき間なく詰め込まれているイメージです。
当然、「世間体」を気にしている結果なので、周囲からは、そんなに習い事をさせるだけの経済力を羨ましがられるでしょう。
世間体を気にする人の特徴5選【服装編】
次に、服装の「世間体」を気にする人の特徴を見ていきましょう。
- タトゥーは絶対になし
- 奇抜な服装はなし
- 流行遅れのものは着ない
- 無難な服装を好む
- 自分の好みかどうかは関係ない
世間体を気にする人の特徴①:タトゥーは絶対になし
最近では、日本人の間でもおしゃれでタトゥーを入れる人も多くなってきました。
ただ、タトゥーを入れている人は公共の場所の温泉やプールなどの入場が制限されています。
タトゥーが悪いという訳ではないですが、「世間体」を気にしている人は、言語道断。
当然、社会的にも悪影響があるといういう理由で入場を制限されています。
若気の至りとしてタトゥーを入れた人も、就職や結婚、子育てに不利になったり偏見の目で見られてしまう可能性もあるので、除去している人も多いようです。
世間体を気にする人の特徴②:奇抜な服装はなし
「世間体」を気にしている人は、奇抜な服装や派手な服装は好みません。
目立つことを嫌がります。
したがって無難な服装を好む傾向にあります。
世間体を気にする人の特徴③:流行遅れのものは着ない
さらに、流行遅れの服装をすることはしません。
なぜなら、「世間体」を気にしているので、そういう時代遅れの服装をしていることで、バカにされることを避けたいからです。
世間体を気にする人の特徴④: 無難な服装を好む
流行に敏感でもなく、派手だったり奇抜だったりする服装ではない、ごく一般的な服装を好んで着る傾向にあります。
逆に言えば、全く個性が表現されていないごく一般的なファッションしかしないということになるでしょう。
世間体を気にする人の特徴⑤:自分の好みかどうかは関係ない
「世間体」を気にしている人は、ファッションを選ぶさいに、他人からどう思われるかを考えてしまうので、自分が着たいファッションなのかどうかはあまり関係ありません。
無難なファッションをしている時は一番安心するのでしょう。
世間体が気になる心理5選
それでは、「世間体」が気になる人の心理はどのように働いているのか見ていきましょう。
- 負けたくない
- 目立ちたくない
- 学歴や地位、肩書に重きを置く
- 他人の顔色をうかがう
- 自分に自信がない
世間体が気になる心理①:負けたくない
「世間体」を気にする人は、幼少時からの家庭環境が大いに影響していると考えられます。
ご両親が「世間体」を気にしている場合は、かなりの確率で子どもも同じように「世間体」を気にしています。
こういう家庭環境に育ってきた場合、教育熱心なご両親の元で「いい点を取る」「トップクラスに入る」「有名校へ入学する」など求められてきたはずです。
従って、周囲より勝っている状況が大事であると考え、とかく人と比較して、勝っているのかどうかを気にするような習慣がついてしまいます。
自分が人より勝っていることで安心感を得ているのでしょう。
世間体が気になる心理②:目立ちたくない
「世間体」を気にするという根底には、目立ちたくないという気持ちがあります。
「普通は」「一般的には」という言葉を良く口にしており、「周囲と同じでいたい」という心理が働いています。
世間体が気になる心理③:学歴や地位、肩書に重きを置く
「世間体」を気にする人の特徴に、学歴や肩書を重視すると言えるでしょう。
有名進学校出身だとか、一流企業に勤めているとか、周囲の人からは一目置かれる存在です。
万人に認められるような学歴と社会における地位や立場を手に入れれば、安心すると感じているのでしょう。
人から見て、分かりやすいく、尊敬されやすい何かを手に入れることで、周囲からは立派だとか、羨望の眼差しで見てくれます。
また、それは自分だけではなく家族やパートナーにまで求めてしまいます。
世間体が気になる心理④:他人の顔色をうかがう
「世間体」を気にする人は、いつも人の顔色を窺っています。
人が自分をどう評価しているのか、どう感じているのかが気になるのです。
したがって、意識してつい他人の顔ばかりついつい見てしまうのです。
人の気持ちや感情に、敏感に反応してしまうのでしょう。
周りの人の表情を見逃さないように、ちょっと緊張気味に周囲を敏感に感じ取っています。
世間体が気になる心理⑤:自分に自信がない
「世間体」を気にする人の特徴は、自分に自信がないが故に、「世間体」を気にしていると言えるでしょう。
しかし、中には学歴や地位も手に入れている人でも、自分に自信がなく「世間体」を気にしている人もいます。
世間体を気にしない方法5選
では、「世間体」を気にしないようにする方法をご紹介していきます。
- 見栄を張るのをやめる
- 他人を認める
- 自分磨きをする
- 必要最低限以外の人間関係を絶つ
- 自分の素直な気持ちに耳を傾ける
世間体を気にしない方法①:見栄を張るのをやめる
「世間体」を気にしないようにする方法の1つは、見栄を張ることを止めることでしょう。
あなたが、何かに特別秀でていても、それはたまたまという場合もありますし、あなたの知らない場所であなたを支えている人がいるから、結果が出ているだけなのかもしれません。
また、元々あなたに何かの才能があったとしても、それが開花するのは個人差があります。
ただ、それだけのことなのです。
「世間体」を気にしている労力があるのなら、自分自身を見つめることに時間を割く方が、何か大切なことを気づかせてくれるかもしれないですね。
背伸びをするよりも、等身大の自分でいることに務めましょう。
世間体を気にしない方法②:他人を認める
「世間体」ばかり気にしていると、ついつい他人と比較して優越感に浸り、他人を批判していることもあるかもしれませんね。
ただ、それは何も意味をなさないことなのです。
世の中には、何かに秀でている人はたくさんいて、あたながたまたま周囲より秀でていただけで、視野を広く持てば、他にもたくさん存在するということです。
それよりも、他人の良い部分を認めて尊重することの方が重要でしょう。
あなたが他人を認めて、素直な気持ちで敬意を払えるようになれば、あなたの人としての価値は以前よりも高くなっているはずです。
人と比較して、その差を見て満足するよりも、その差を差として素直に受け入れることをまず始めるべきです。
世間体を気にしない方法③:自分磨きをする
人と比較することは止めて、自分自身の内側に目を向けるようにしましょう。
昨日の自分と今日の自分を比較してどうなのか、ということで、日夜自分を磨くことに精を出しましょう。
そして、そのゴールは自身が満足できるレベルに達したかどうかであり、決して世間の評価は関係ないことを理解すべきです。
人の目や評価は気にしないことです。
「世間体」など気にしない状態でも、勝手に世間は認めてしまうのです。
世間に囚われないようにしましょう。
世間体を気にしない方法④:必要最低限以外の人間関係を絶つ
自分にとって一番大事であり信頼できる人はどういう人なのか今一度考えてみましょう。
仕事上どうしてもお付き合いしなければいけない場合を除いて、自分にとってマイナスなことは多い関係の人は、すっぱりと関係を絶ってもいいかと思います。
本当の理解者は、あなたを独自の視点で見てくれますし、応援してくれるでしょう。
自分にとって必要な人、そうでない人を精査していきましょう。
世間体を気にしない方法⑤:自分の素直な気持ちに耳を傾ける
「世間体」を気にする人は自分の本当に気持ちを隠して、「世間体」を守ろうとするようですが、それは意味がありません。
取り繕った自分を評価されて、誰しも幸せなのかは疑問です。
一度きりの人生、取り繕ったままで満足でしょうか。
それよりも、自分に素直になりありのままの自分で生きた方が、幸せなのではないかと思います。
周囲の目を気にしているほど、周囲はあなた自身を見ているわけではありません。
それが現実なのです。
自由に生きるための本
本書のタイトルにもなっている「Less is more」は、ドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエの言葉。
彼は近代建築の三大巨匠のひとりです。
表題の「Less is more」は建築について語られた言葉です。
「より少ないことは、より豊かなことだ」という言葉は、車や家をはじめモノや場所など、さまざまな制約に縛られて生きることから解放され、自由に生きることに繋がっていきます。
幸福度ランキングの高い、デンマーク、スウェーデン、フィンランドといった北欧の国々を作者が訪れ、幸せについて語り合いを踏まえ、幸せに生きていくための思考法や行動法をまとめた本です。
「世間体」よりも自分自身を観察してより幸福になろう!
「世間体」を気にする人の特徴をさまざまなシチュエーションごとにみてきました。
「世間体」に捕らわれると、自分自身が見えづらくなり、何が大切なのか見失いがちになります。
自分にとって何が重要なのか、他人の目や評価なのか、一度しかない人生を自分がある程度満足できるようにどう生きていけばいいのか、考えてみるきっかけになればと思います。