揚げ足取りの意味
そもそも「揚げ足取り」とはどんな意味があるのでしょうか。
一般的には、人の言い間違いや失敗に対して、それを取り立てて批判したり、皮肉ったりする行動を指します。
そもそもの意味であるこの「揚げ足取り」というのは、相撲や柔道というスポーツに由来があると言われています。
相撲や柔道などでは、相手が技をかけようと足をあげた時に、相手の足を取って倒すということが元々の意味です。
相手の隙をみて、それを狙って攻撃をするという行動を指しています。
揚げ足を取る人は、ちょっとした人のミスをつつくように、細かく指摘したり、文句を言ったりする人と言えるでしょう。
揚げ足取りな人の特徴6選
それでは揚げ足取りな人の特徴を見ていきましょう。
- プライドが高い
- 他人の成功はおもしろくない
- 周囲より劣っているという気持ちがある
- 頑固である
- しつこい
- コミュニケーションが苦手
揚げ足取りな人の特徴①:プライドが高い
プライドが高い人が多いと言われています。
プライドが高いということは、見栄っ張りということで、自分が他の人より優位に立っていたいタイプ。
そういうタイプにとって、他人がミスしたり知らないことがあった場合、チャンスと思いここぞとばかりに揚げ足を取り、また攻撃的になりがちです。
揚げ足取りな人の特徴②:他人の成功はおもしろくない
他人の成功はおもしろくないと思うのも特徴の1つです。
他人の成功は認めたくないのです。
例えば、職場の同僚や上司などが仕事で手柄を挙げたとしても、それを一緒に喜んであげることなんてもっての外。
褒める気持ちなんて全くなく、そういう喜ばしい状況でも重箱の隅をつつくような行動をしてきます。
一方で、自分が成功した場合は、ここぞとばかりに自慢をしてきます。
プライドが高いだけではなくて嫉妬深さも持ち合わせているのです。
揚げ足取りな人の特徴③:周囲より劣っているという気持ちがある
周囲と比較して劣っているという劣等感を強く抱いているのも特徴であり、また多くのコンプレックスを抱えています。
そのコンプレックスを他人に刺激されないように、また、劣等感を感じてしまうことがないように、自らが他人の揚げ足を取ることで、攻撃をしていると思われます。
したがって、攻撃的な態度や言葉を発することが多いでしょう。
揚げ足取りな人の特徴④:頑固である
なかなか頑固で融通が効かないのも特徴の1つです。
確かに、正論を言っていることもありますが、言い方が攻撃的だったり、追いつめるような言い方をしてしまいがちです。
また、頑固という性格も相まって、言い出したら引くに引けないもの。
自分が正しいと思っているのでさらに厄介ですね。
揚げ足取りな人の特徴⑤:しつこい
性格的にかなりしつこいのが特徴です。
話をしている人が、少し間違った程度であれは、周囲は受け流すのが普通ですが、確実にしつこく指摘をしてきます。
したがって、人の話の内容を聞いているのではなく、なにか間違ったことを言っていないかどうか粗探しをしながら聞いているようなもの。
しかも、しつこく指摘を繰り返してくるので要注意。
相手がうんざりしていても、全く関係ありません。
自分が正しいと思っているので、相手が非を認めるまでしつこく言い続けるでしょう。
揚げ足取りな人の特徴⑥:コミュニケーションが苦手
また、周囲の人とのコミュニケーションが苦手という特徴があります。
人との会話が成立していれば、自然と指摘できるのでしょうが、うまく会話ができないので唐突に相手に指摘してしまうのです。
したがって、言われた相手は面喰い、あまりの唐突さに驚きを隠せません。
そういう場合は、本領を発揮できるので、ここぞとばかりにアピールをして目立つような振る舞いをします。
自分に注目して欲しいという気持ちの表れですね。
揚げ足取りな人の心理5選
次に揚げ足取りな人の心理を探っていきましょう。
- 自己満足である
- 常に主導権を握っていたい
- 間違いが許せない
- 自分を認めてもらいたい
- 他人を羨ましがっている
揚げ足取りな人の心理①:自己満足である
人の揚げ足を取って、自分をの気持ちを満足させたいという心理が働いていると言えるでしょう。
つまり、単純に自己満足でしかないのです。
人のミスを指摘することで、周囲には嫌われてしまうこともお構いなく、自分の劣等感やかまって欲しいというような感情を満たすためだけの行動と言えるでしょう。
また、そういう場合は往々にして人を見下していることも。
揚げ足取りな人の心理②:常に主導権を握っていたい
どんな時も*自分が主導権を握っていたいと思っています。
他人の些細なミスを見つけて、自分が優位に立とうとします。
こういうタイプは、何かと文句を付けながら自分主導にもっていきたいと考えているのでしょう。
揚げ足取りな人の心理③:間違いが許せない
他人の間違いが許せないと思うようです。
それは、相手を陥れるとか、そこまでの気持ちはなく、ただ単純に間違いを正したいという気持ちの表れです。
性格的に、間違いは正さないといけないという気持ちの方が強いのでしょう。
親切心なのかもしれませんが、結果的に揚げ足を取ることに集中しているので、相手が対処法に困っていても気づいていません。
揚げ足取りな人の心理④:自分を認めてもらいたい
他人から自分を認めてもらいたいという承認欲求が働いています。
常に劣等感を抱いており、またかまって欲しいという気持ちも持ち合わせています。
それを素直に表現できないので、人のミスの揚げ足と取ることで、周囲に自分の正当性を披露し、人から注目されたり、認めて欲しいと思っているのです。
揚げ足取りな人の心理⑤:他人を羨ましがっている
他人を羨ましがる傾向があります。
羨ましいという心理が働き、揚げ足を取ることも。
羨ましいという気持ちの裏腹で、嫉妬心が湧き出て、揚げ足をとって指摘するという行動をとります。
揚げ足取りに狙われる人の特徴3選
次に、揚げ足取りに狙われるのはどういう人なのか、その特徴を見ていきましょう。
- 本音がわかりやすい
- 人気がある
- お人好し
揚げ足取りに狙われる人の特徴①:本音がわかりやすい
思っていることや感情が表情や態度に出やすい人がターゲットになりやすいです。
相手が落ち込んだり、悔しがる姿を見て、憂さ晴らしをしたり、優越感に浸ったりします。
したがって、イライラしたり、落ち込んだりしたりが見た目で分かりやすい人は、ターゲットになりやすいと言えるでしょう。
その反対で、笑顔で「指摘してくれてありがとう」というようなタイプの人はターゲットになり辛いと言えるでしょう。
揚げ足取りに狙われる人の特徴②:人気がある
周囲からの評価が高く、人気がある人はターゲットになりやすいです。
自分勝手に、相手が自分と同じような立場だと思い、将来的に自分の立場が危うくなるような相手には、その人をあえて陥れるために揚げ足を取ったりします。
その人自身には特に問題はないですが、揚げ足取りの独断でそういう風に思われてしまった人はターゲットになってしまうのです。
その場合は、ねぎらいの言葉をかけてあげると、効果があるかもしれません。
揚げ足取りに狙われる人の特徴③:お人好し
お人好しな人もターゲットになりやすい人です。
また根が優しい人も同じく狙われやすいと言えます。
理由は、そういうタイプの人は言い返したり、攻撃的な態度はしないからです。
同時にかまって欲しいという気持ちがあり、そういうお人好しな人の気持ちを引きたいと思うのです。
揚げ足取りな人の対処法8選
それでは揚げ足取りの人に対してどのような対処をしたらいいのかご紹介していきます。
- あまり関わらないようにする
- 相手を褒める
- 聞いているふりをする
- 子供だと思うようにする
- 相手に感謝の気持ちを伝える
- 無視をしたら逆効果になる
- 参考になる部分だけ取り込む
- 相手の不満を聞いてあげる
揚げ足取りな人の対処法①:あまり関わらないようにする
あまり関わらないようにするのが一番です。
物理的に距離を取ることができるならば、尚いいですね。
話しかけられる距離にいなければ、揚げ足を取られるようなこともありません。
これはプライベートな関係なら通用しますが、仕事となればなかなかそうもいきません。
あまりにもひどく揚げ足の取り方をされた場合は、第三者に入ってもらうと良いでしょう。
揚げ足取りな人の対処法②:相手を褒める
揚げ足取りな人に対しての対処法としては、相手を褒めると効果的です。
目立ちたがりやであり、自分が一番優位に立ちたい気持ちで一杯です。
自分が思い通りに周囲から注目されていなかったり、かまってもらえないと揚げ足取りをする場合も。
そういう場合は、相手の話を聞いて褒めてあげると、少しは心が満たさせるのではないでしょうか。
揚げ足取りな人の対処法③:聞いているふりをする
また、話をきいているふりはした方がいいと思われます。
全て真面目に受け止めなくても大丈夫です。
ある程度、受け流すことも必要になるでしょう。
相手の話を無視するのは逆効果になりますので、あくまでも相槌などを適度にうちながら、聞いているふりはしてください。
揚げ足取りな人の対処法④:子供だと思うようにする
例えば、相手を大人と思うと腹が立つので、子供なんだと思うようにするのも1つの方法です。
残念なことに、精神面で乏しい部分があるのは確かです。
そういう相手の心理状態を理解していれば、こちらもそれに対応していけばいいだけ。
精神面で優位に立っていれば、何を言ってきたとしても大人の対応ができるはずです。
ただ、あからさまにそういう部分が態度に出てしまうと、相手の気分を害しかねないので、あくまでも心の中で思うようにしてください。
揚げ足取りな人の対処法⑤: 相手に感謝の気持ちを伝える
揚げ足を取られたからといって、やり返すのではなく、指摘してくれたことに対して、感謝の気持ちを伝えることです。
気持ち的にも、理不尽なことも多々あるかと思いますが、とりあえず表面的には感謝を伝えておきましょう。
相手は、ミスを正してあげようという気持ちで指摘をしてくれているので、その気持ちに対して、認めてあげることにより、気分も良くなります。
また、静かにうなづくことも効果があると思われます。
揚げ足取りな人の対処法⑥:無視をしたら逆効果になる
まず、人として無視をすることはおすすめしません。
寂しい、かまって欲しいという気持ちから揚げ足を取りにきますので、無視をしてしまうと、逆効果になってしまいます。
なかなか聞き辛い話かもしれませんが、黙って話を聞くだけでも無視するよりかは断然いい状態です。
無視をすると、さらにエスカレートする場合もありますので、注意が必要ですね。
揚げ足取りな人の対処法⑦:参考になる部分だけ取り込む
全ては受け入れなくても、参考になる部分はありがたく取り入れる方法もあります。
その場合、攻撃的な言い方でしてくることが多いですが、内容としては、もっともと思うこともあるでしょう。
心当たりがある部分は、素直に認めて、それ以外のことは受け流しましょう。
参考になる部分は取り入れ、それ以外のことが受け流すという、区別をして処理することが必要になります。
揚げ足取りな人の対処法⑧:相手の不満を聞いてあげる
相手の話を聞いてあげるということも有効な方法でしょう。
いつも満たされない心で、不満やストレスを抱えています。
そういう場合はじっくりと話を聞いてあげると、少し気分が落ち着くかもしれません。
自分を認めて欲しいという承認欲求がある場合は効果的です。
周囲が気づけていないような不満などを抱えている可能性もあります。
揚げ足取りな人との上手な付き合い方5選
それでは揚げ足取りの人との上手なお付き合いの仕方についてご紹介していきます。
- 適度に距離を置いておく
- 相手の気持ちを考え過ぎない
- 無視はしないようにする
- 適当に受け流すようにする
- ひとまずお礼は言っておく
揚げ足取りな人との上手な付き合い方①:適度に距離を置いておく
適度に距離を置いておくことが挙げられます。
話しかけられる距離にいるだけで、揚げ足を取られる可能性が高まります。
ただ、物理的に距離があればそれができません。
付き合いはできるだけ避けて、近づくことをせずに、そっとしておくことが重要です。
できることならば、関わらない方向でいければよいですね。
揚げ足取りな人との上手な付き合い方②:相手の気持ちを考え過ぎない
相手の感情や考えを読み取り過ぎないのも、上手なお付き合いの方法です。
同じ人に何度も揚げ足を取られると、相手の心理を考えてしまう場合もあるかと思いますが、そこは深入りしないようにしましょう。
また、プライドが高く嫉妬心もありますので、どちらかというと相手の心の問題であり、こちらの何かに問題があるわけではありません。
したがって、相手の感情や心理を読み取り、考えこんだりするのは無駄です。
揚げ足取りな人との上手な付き合い方③:無視はしないようにする
無視をするのは、逆効果になりますので、返って相手を刺激してしまうことになりかねません。
どんどん行動がエスカレートする場合も。
理不尽な気持ちはあるかと思いますが、ある程度は受け流しましょう。
揚げ足取りな人との上手な付き合い方④:適当に受け流すようにする
まともに全てを受け止めていたら、身が持ちません。
精神状態が安定していないがために、揚げ足を取っているので、いちいちそれに反応する必要性はないのです。
相手は優位に立ちたいだけだったり、目立ちたかったり、単純に憂さ晴らしをするためだけに揚げ足を取る場合も多々あります。
まともに相手をしても、メリットはありませんので、適当に自分の中で処理するようにしてください。
揚げ足取りな人との上手な付き合い方⑤:ひとまずお礼は言っておく
揚げ足取りな人は、承認欲求がありますので、指摘してくれたことにはお礼を言う方がいいでしょう。
そうすることで、それ以上攻撃的な揚げ足取りは回避されるはずです。
相手より優位に立ちたかったりするだけなのです。
角が立たない程度に無難にお礼をいうことで、それ以上の攻撃的な態度を受けることがなくなる可能性が高まります。
揚げ足取りを直す方法3選
どうすれば揚げ足取りを直すことができるのでしょうか。
- ミスを指摘する必要性を考える
- 相手の話の内容に集中する
- 自分も揚げ足を取られることを意識する
揚げ足取りを直す方法①:ミスを指摘する必要性を考える
そもそもその指摘をすることでどういうメリットがあるのか考えてみるのもいいかもしれませんね。
往々にして、そんなに大したミスなんてなく、ちょっとしたミスだったりするものです。
その程度だったら、見過ごされたとしても全く問題ないようなものです。
必要性がなければ、別に言わなくてもいいかと思いなおすかもしれませんね。
揚げ足取りを直す方法②:相手の話の内容に集中する
純粋に相手の話を聞くというスタンスにするのもいいと思います。
話の内容よりも何かミスがあるのではと思いながら聞いているので、なかなか純粋に話の内容が入ってこないのではないでしょうか。
多少のミスは、流すくらいの気持ちで話の内容に集中してみるのもいいかも。
もしかしたら、もっと重要なことがあることに気づくかもしれません。
揚げ足取りを直す方法③:自分も揚げ足を取られることを意識する
因果応報という言葉もあるように、自分が揚げ足を取ったら、いつか揚げ足を取られ返されることを、心に留めておきましょう。
全てのことは、最終的には自分に跳ね返ってきます。
男性心理がわかる本
男性を理解したい時に、読むと参考になるバイブルのような1冊です。
よくある男性の行動や心の動きの不思議を、心理学の視点で読み解いています。
女性だけでなく、男性にも参考になる1冊です。
揚げ足取りな人の心理を理解して適切な対処をしよう!
揚げ足取りな人の特徴や心理など徹底解剖してきました。
とにかく、人のミスを指摘をするという行為は、精神面な心の問題であることがご理解いただけたかと思います。
それを理解していれば、こちらも適切な対処法をとることができます。
相手の心理状態を把握して、距離を保ちながら、冷静な気持ちで対応することが重要です。
また知らず知らずのうちに、揚げ足取りの被害者だったにも関わらず、加害者になっている場合もあるかもしれないので、時折、自身の行動はチェックしておくことをおすすめします。