産後に性欲がない心理について詳しく解説
産後に性欲がなくなって夫の求めに応えられないと悩んでいる女性って結構多いのです。
それもそのはず、産後に性欲がなくなるのはごく当たり前のことなのです。
なぜなら、産後に性欲がなくなるのはホルモンが大きく影響しているからです。
産後しばらくは生理がなくなることからもわかるように、産後は女性ホルモンが急激に低下します。
加えて、24時間絶え間ない慣れない育児が始まります。
ホルモンバランスの問題以外にも、そういった急激な環境や身体の変化から、セックスよりも1分1秒でも長く睡眠・休息をとりたいという心理になってしまい、結果性欲が減退してしまうのです。
性欲減退だけならまだしも、中には性的な行為全てに嫌悪を抱く産後女性もいるほど、この問題は深刻なんです。
産後に性欲がなくなってしまう原因
産後の性欲減退にはホルモンバランスが関係していることはご紹介しましたが、ホルモン以外にも産後に性欲を減退させてしまう原因がいくつかあります。
そこで、次に産後の性欲を減退させてしまう原因をホルモンの問題も含めて5つご紹介します。
これを読めば、産後に性欲が減退するのも当然だと思えるはずです。
- オキシトシンの分泌
- プロラクチンの分泌
- 産後の疲れ
- 女から母親へモード変化 5.育児ストレス
産後に性欲が無くなってしまう原因①:オキシトシンの分泌
まずは原因の一つ目として、ホルモン問題であるオキシトシンの分泌についてご紹介します。
オキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも呼ばれ、分泌されると愛情を感じ、同時に幸せを感じるホルモンです。
このオキシトシンはセックスをすると分泌されます。
よく女性がセックスをした後「なぜかわからないが、とても満たされたような気持ちになる」のはこのオキシトシンの分泌が大きく関与しています。
しかし、このオキシトシンはセックス以外にも子育で分泌されるのです。
赤ちゃんにおっぱいをあげているときなどとにかく赤ちゃんに触れているときに分泌されるので、赤ちゃんに触れる機会が多い女性はわざわざセックスをする必要が感じられなくなってしまうのです。
産後に性欲が無くなってしまう原因②:プロラクチンの分泌
続いて、原因の二つ目として、こちらもホルモン問題であるプロラクチンの分泌についてご紹介します。
プロラクチンとは別名「授乳ホルモン」ともよばれる母乳の分泌を促すホルモンです。
しかし、このプロラクチンというホルモンは残念ながら性欲を減退させる作用もあるのです。
つまり、女性は赤ちゃんにおっぱいをあげている期間は性欲がわかなくなってしまうのです。
この授乳期間が終われば、プロラクチンの分泌も正常値に戻るので自然と性欲も元に戻るはずです。
産後に性欲が無くなってしまう原因③:産後の疲れ
出産というのは想像以上に身体にダメージを与えます。
出産の仕方が自然分娩であれ、帝王切開であれそのダメージは男性の想像をの域を超えています。
出産後は、産褥期と呼ばれる身体を休めなくてはいけない期間があります。
この期間は、基本的には外出は控え、家事も最低限の家事だけ、とにかく身体を休めることに集中するという期間です。
一般的に産褥期はだいたい6週間から8週間と言われています。
ただし、この期間は人によって異なるので、8週間経ってもまだ身体の疲れが残っているという人もいます。
身体が万全ではないとき、疲れているときというのは性欲もわかないものです。
つまり、産後の体と心の疲れというものが性欲を減退させる大きな原因の一つとなっているのです。
産後に性欲が無くなってしまう原因④:女から母親へモード変化
女性は出産すると女や妻モードから母親へとモードが切り替わります。
出産前までは、一番大切な人はいつも一番身近にいる夫でしたが、出産後は子供に切り替わります。
当然と言えば当然ですね。
子供にとって母親というものは絶対不可欠なもので、母親も母性本能でそれを知っているのですから。
母親は出産した瞬間から、子供を守ることを一番に考えるため、自分のことは自分でできるであろう夫へのお世話が二の次になってしまいます。
結果、夫との最大のコミュニケーションであるセックスにも意欲がわかなくなってしまうのです。
産後に性欲が無くなってしまう原因⑤:育児ストレス
育児のストレスも性欲減退の原因の一つです。
過度のストレスを感じているというのは性欲がわかなくなりませんか?
女性だけでなく男性もですが、ストレスというものは性欲を減退させてしまいう原因となるのです。
特に出産後の女性というのは、出産の疲れも癒えていない出産の直後から慣れない育児がはじまります。
「男性だって同時に育児が始まるんだ」という声が聞こえてきそうですが、育児負担は女性のほうがはるかに大きいですね。
24時間目を離すことができない赤ん坊、昼夜問わない授乳、加えて夜泣き、等々とにかく女性は慣れない育児でストレスはとどまるところ知らずとなります。
そんな中、夫が無頓着に迫ってこようものならば、それは夫への不満にもつながってしまいます。
ただでさへ疲れてストレスが溜まっているのに、そんな時に状況を読まず夫が求めてくればそれは夫への不満となり、妻のイライラの矛先はすべて夫に向けられてしまいます。
一度噴出した不満はどんどん膨れ上がり、最悪夫婦関係修復が不能になってしまうこともあるので注意しましょう。
産後の性欲が戻らない時に夫の性欲を抑制させる方法6選
産後の性欲が戻らないときに、夫に求められると本当につらいですよね。
「毎回断るのも気が引けるし」と考えている女性も少なくないのではないのでしょうか。
そこで、夫に求められる前に夫の性欲を抑制させる方法を6つご紹介します。
- 夫に妻の心身状態を理解してもらう
- 精力を抑える食事をだす
- おなかをいっぱいにさせる
- 夫の下着はブリーフまたはボクサー
- 適度な運動をする
- オナニーをする
産後の性欲が戻らない時に夫の性欲を抑制させる方法①:夫に妻の心身状態を理解してもらう
産後の女性が性欲がなくなる原因についてはご紹介いたしましたが、大半の男性はが妻が産後に性欲が減退するのは生理現象のようなものだということを認識していません。
ですので、出産前はラブラブだったのに、出産後いきなりセックスを拒否されたら当然夫だって戸惑ってしまいますよね。
夫は妻が思っているほど、妻のことを理解していません。
もちろん、妻が出産や育児で大変だということはわかっていても、それがイコール性欲減退につながるとは思っていません。
慣れない出産や育児で心身共に疲れ切ってしまっていることや、ホルモンの影響で性欲が減退していることなどきちんと夫婦で話し合って夫に理解してもらいましょう。
夫なら何でも分かってくれるはずだというのは妻のエゴです。
わかってほしいこと、やってほしいことは積極的に口にするようにしましょう。
産後の性欲が戻らない時に夫の性欲を抑制させる方法②: 精力を抑える食事をだす
食事と性欲は大きく関係しています。
例えば大豆イソフラボン、これは女性ホルモンと似ている物質として知られているかと思いますが、これを男性が摂ると精力が抑えられるといわれています。
大豆のほかにも穀物や野菜も性欲を抑えるによいとされています。
逆に牡蛎の成分は滋養強壮剤にも含まれるので、性欲を抑えたい場合は控えたい食物です。
ほかにも、ニンニクやくるみ、ワインなどの蒸留酒や肉などは性欲を増強させる食物です。
毎日の食卓を少し工夫することで、夫の性欲を抑えることができるんです。
豆類や穀物、野菜の多い食卓というのは美容と健康にも良いですし、性欲を抑える手助けにもなりので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
産後の性欲が戻らない時に夫の性欲を抑制させる方法③: おなかをいっぱいにさせる
性欲と食欲には相関関係があります。
女性の場合、満幅の時に性欲が増し、男性の場合は空腹のときに性欲が増すといわれています。
それは、女性の場合は満腹のより栄養状態が良い時に子孫を残したいという欲求から、男性の場合は空腹時の死にそうなときに子孫を残したい欲求から、女性は満腹時、男性は空腹時と言われています。
つまり、夫の性欲を抑えたいのであれば毎日満腹にさせておけばよいということになります。
しかし、その場合、夫が太りすぎるなど体調面に問題が出てくる恐れがあることだけ認識しておきましょう。
産後の性欲が戻らない時に夫の性欲を抑制させる方法④:夫の下着はブリーフまたはボクサー
意外と知られていないことですが夫の下着も性欲に大きく影響しているのです。
性欲のもととなる精子はそもそも精巣でつくられています。
精巣のある位置を考えてみてください。
身体の外側にありますよね。
これは、精巣が活発に活動するのが体温より低い温度(約32℃)だという理由から身体の外側にあるのです。
つまり、夫の下着を保温性の高いブリーフやボクサータイプにすることで精巣の温度が上がり、精巣が活発に活動できなくなり性欲も抑制されることになります。
産後の性欲が戻らない時に夫の性欲を抑制させる方法⑤:適度な運動をする
適度な運動をすることである程度の性欲は抑えることができます。
激しい運動をする必要はありません。
散歩や軽いジョギング程度の軽く汗を流す運動で十分です。
会社帰りにジムで汗を流すのもよし、休日に近所を散歩するのでもよし、とにかく汗をかくことで性欲を抑えることができます。
また、運動はストレス発散にもなりますし、健康維持にもなりますので是非旦那様におすすめしたい解決策ですね。
産後の性欲が戻らない時に夫の性欲を抑制させる方法⑥:オナニーをする
まず、そもそもセックスに対しての男女の違いについて理解しなくてはいけません。
女性は愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌を求めてセックスを欲しますが、男性は絶え間なく生産される精子を排出するためにセックスを欲します。
ですので、男性にとってセックスは必須なのです。
よく、産後の性欲減退にともなって、性的なことすべてに嫌悪感を示す女性が多くいますが、それでは夫があまりにもかわいそうです。
男性のこの生理的現象を理解して、身体の求めに応じてあげられないのであればオナニーをするのくらいは許してあげましょう。
このとき、夫の発散を手伝ってあげられればその後の夫婦関係もより円満な良い関係を築けるでしょう。
産後に性欲が減退することの注意点
産後に女性の性欲が減退してしまう原因をここまでご紹介してきましたが、では産後に性欲が減退することにどんな危険が潜んでいるのでしょう。
産後に性欲が減退することの注意点を3つご紹介します。
- 離婚
- 夫の浮気
- 妻がセクシャルモンスター化
産後に性欲が無くなってしまうことの注意点①:離婚
「産後クライシス」という言葉をご存じでしょうか?
産後クライシスとは出産後2年以内に夫婦仲が急激に冷めていく現象で、最悪離婚という結果になることも少なくありません。
産後クライシスという言葉があるだけあって、出産後2年以内に離婚するカップルがとても多いのです。
その原因の一つが、妻が産後に性欲が無くなってしまうことです。
この場合、妻から離婚を切り出す場合もありますが、いつもイライラしていて夫の求めに応じてくれない妻に夫から離婚を切り出す場合もあります。
産後に性欲が無くなってしまうことの注意点②:浮気
男性は精子を排出するためにセックスを求めるといのはご紹介しましたね。
妻がいつまでたっても夫の求めに応じてくれない場合、夫は精子の排出先を求めて浮気する可能性もあります。
産後に性欲が無くなってしまうことの注意点③:妻がセクシャルモンスター化
産後に性欲がなくなってしまった女性が、育児がひと段落したころ急に性欲が盛り返してくることがあります。
これを夫が喜んで受け入れてくれれば夫婦仲は安泰、万々歳となりますが、なかなかそううまくはいかないのが現実です。
多くの夫はセックスレスに慣れてしまって妻を性的対象としてみることができなくなってしまっています。
そんな中、妻の性欲がいきなり蘇っても、夫の中ですでに「お母さん」となってしまった妻にどう対応していいかわからず逆に夫がセックスを拒むという悲劇に見舞われることになってしまいます。
産後に性欲が戻るのはいつ頃?
産後のセックスは少なくとも1か月は待たなくてはいけません。
だからと言って、1か月すれば性欲が戻るかと言われると答えはNoです。
前にもご紹介した通り、女性の性欲減退にはホルモンも大きく影響していて、少なくても母乳をあげている間はなかなか性欲は戻りません。
しかし、そんな気分になれないからと言って、夫からの求めをすべて拒否していると、夫もだんだん誘いにくくなり本当にセックスレス夫婦になってしまいます。
自分の性欲が戻ったからセックスするというのではなく、夫婦関係を維持するために少しは相手のことを考えて妥協することも必要なのではないでしょうか。
産後に性欲に関する疑問3選
産後の性欲については皆さん色々心配されているようですね。
次に、産後に性欲についてよくある疑問を3つご紹介します。
産後に性欲に関する疑問①:セックスはいつから再開して大丈夫?
まず、産後カップルならだれでも疑問に思う、産後セックスはいつから再開して大丈夫かという疑問です。
ずばり、1か月は我慢しましょう。
産後すぐのセックスは医学的にも危険と言われています。
なぜならば、産後の女性の身体は大変疲れています。
加えて、子宮の状態が正常な状態に戻っていません。
出産の際に傷ついた会陰部の傷も回復していませんし、子宮からの出血(悪露)もあります。
これらの傷が癒えていないうちにセックスを開始すると、傷口からばい菌が入ってしまいます。
こういった理由から、少なくとも1か月は控えるようにしましょう。
産後に性欲に関する疑問②:オナニーをしたくなるのは異常?
産後に性欲が減退する人もいますが、産後性欲が増す人もいます。
オナニーをしたくなるのは決して異常なことではありません。
オナニーは男性だけのものではありません。
女性がオナニーをしたくなっても決して悪いことでも異常なことでもありません。
ただし、セックス同様、産後1か月は傷や出血が癒えていないので控えるようにしましょう。
産後に性欲に関する疑問③:濡れないけど、異常?
産後濡れないと悩む女性は多いです。
これはプロラクチンというホルモンの影響です。
ご紹介した通り、プロラクチンは授乳している間分泌され続けるので、逆を言うと授乳している期間は濡れない状態が続くと考えていただいてよいかと思います。
授乳が終われば改善されますが、それまでの期間は潤滑ゼリーを使うなどして乗り切りましょう。
おすすめのリラックスグッズ
産後常に気を張っている女性におすすめなのがこちらの洗剤です。
「フレグランスでリラックスを」と思っても、産後の女性はなかなかフレグランスを楽しむ時間的余裕がありません。
そんな方にうれしいのがこちらの商品です。
フレグランスやスキンケアにも力をいれているTOCCA(トッカ)から発売されているこちらの洗剤は、グリーンアップルのさわやかな香りで、衣類をふんわりと優しく洗い上げるだけではなく、フレッシュな香りづけをしてくれます。
シーツやまくらカバーなど寝具をこちらの洗剤で洗えば、横になっただけでいい香りに包まれ心地よい眠りにつけるでしょう。
夫婦間の相互理解で産後の性欲減退を乗り切りましょう
産後というのは、せっかく赤ちゃんが生まれて、これから新しい家族と新しいスタートを切るはずの幸せな時期です。
そんな幸せな産後ですが、夫婦間できちんと話し合いをしないと、気づかないうちに夫婦間に亀裂が、なんていうことになりかねません。
産後クライシスにならないためにも、きちんと夫婦間で話し合い、産後の性欲減退を乗り切りましょう。