布を使ったリボンのアイデア実例
一口に布リボンといえど、そのアイデアや作り方は実に無限大。デコレーション素材にするも良し、髪飾りにするも自由自在。以下では布リボンのごく一部のアイデアをご紹介致します。
布リボンアイデア実例①:シンプルリボン
一般的に知られているリボンの基本的な結び方です。作り方も至ってシンプルで、時と場所を選ばずに使用できる万能タイプ。
アレンジも自由自在で、布を足したりデコレーションパーツを加えたりと、作り方次第でお好みのデザインにも仕上がります。
布リボンアイデア実例② 蝶結びタイ
リボンの形状が蝶のように見えることから付いた名前。カジュアルな装いからフォーマル用のネクタイまで、幅広い応用が利くタイプ。
中央の飾りリボンを別に巻くタイプと同じリボンで済ませる作り方があり、手法にも応用が利いています。
布リボンアイデア実例③:オクトパスボウ
リボンの結び目が8本のタコの足のように見える形状が特徴的で、リボンをひねって結ぶ独特の作り方もポイント。
多くの布生地を使うことから、作り方も重ねリボンと似ており、バリエーションとしては上下のリボンの色を変える方法もあります。
布リボンアイデア実例④:フォーマルリボン
同じ向きに揃えて結ばれる作り方とシックな色合いで大人の雰囲気を演出したデザイン。あまり気取らないデザインなのでフォーマルの場でも使われているほど。
ヘアゴムやバレッタなどシンプルながらさりげない可愛さを引き出せるアクセサリーにアレンジされる作り方がほとんどです。
布リボンアイデア実例⑤:重ねリボン
リボンは二枚の布を重ねる作り方もあり、一枚の時と比べると可愛さももボリュームアップ。胸元や髪飾りにすれば一段と目を引くワンポイントになります。
布リボンアイデア実例⑥:フラワーリボン
フラワーリボンはプレゼントに添えるデコレーションアイテムの定番。中央に丸め込むように編む作り方とその見た目からフラワーという名前が付けられました。
ラッピング以外にもコサージュの一部に取り入れられ、フラワーリボンにもこれ以外に複数の作り方が存在します。
布リボンアイデア実例⑦:リボンフラワー
フラワーリボンに名前が似ていますが、こちらは主に薔薇の形に似せた作り方が特徴的。市販されているものは小さいタイプが多く、ハンドメイド作品にも用いられています。
このリボンの作り方は中央に合わせて薔薇の花弁に見える様にリボンを巻きつけるもので、作り方も根本的に異なります。
布リボンアイデア実例⑧:立体リボン
結んだ際の上部が大きく膨らんでいる形状が特徴的の立体リボン。その大きさから胸元のブローチやバレッタに使用されたりと、バリエーションも豊富。
作り方も通常の一枚タイプのリボンのほか、重ねリボンにするなどの他、布以外にも折り紙を使った作り方もあり、大人から子供まで親しまれる定番のリボンです。
布リボンアイデア実例⑨:ディオールボウ
ラッピングやクリスマスのデコレーションパーツとして重宝される結び方で、作り方は中央に向かって弧を描くように留めるだけと、具体的な方法も簡単。
作り方も描く弧の数を変えれば、それだけでバリエーションも揃うので、様々なシチュエーションにも活用できます。
布リボンアイデア実例⑩:クロス8の字リボン
細いリボンを太いリボンに交差させるようにデザインされた作り方のリボンで、通常のリボンと比べると若干作り方が異なるので慣れるには時間が掛かりますが、アレンジの幅も広いリボンでもあります。
布リボン作りに必要な材料・道具
布リボンを作る際に基本的に必要な道具をご紹介しています。これ以外にも両面テープを使ったり、デコレーション用にビーズやレースを使っても可愛らしいデザインに仕上がりますよ。
- 布生地
- ミシン
- アイロン
- 針と糸
- はさみ
布リボンの材料・道具①:布生地
まず、作り方の大前提はともかく、布生地が無いことにはリボン作りは始まりません。
布生地は無地はもちろん、水玉や和風柄、キャラクターがプリントされたタイプの生地を使えば見た目にも鮮やかな作品に。
リボンに使われる布生地に関しては後述してありますので、合わせてご覧ください。
布リボンの材料・道具②:ミシン
リボンを縫うために必要なミシンは、生地の両端や上部を縫いつけるのが主な役目です。
手縫いでは時間が掛かってしまう場合でも、ミシンなら直線状に縫うだけの作り方なので、すぐに仕上げることも可能になります。
大型のミシンが用意できない、使うのが難しい方はホッチキスのような形状のハンドミシンもあるので、そちらを使ってみてもいいですね。
布リボンの材料・道具③:アイロン
アイロンは主に仮止めやしわ伸ばし、仕上げの工程で使用します。しわを伸ばすことで仕上がりが良くなり、見た目の完成度も格段にアップします。
布リボン以外のハンドメイド作品の作り方でもアイロンを使用する機会は多いので、用意しておくに越したことはありません。
布リボンの材料・道具④:針と糸
ミシンでは縫いづらい飾り布を縫い付けたり、仮止めを行うための待ち針と、針と糸も布リボン作りには欠かせない必需品。
大抵の布リボンの作り方はミシンを使うことが大前提ですが、ミシンを使わず、全て手縫いで仕上げる作り方もあり、時間はミシンよりも掛かりますが、手製ならではの暖かさも感じられます。
ミシンが苦手だったり、手縫いが好き、もしくは得意という方は手縫いの作り方でも問題ありません。
布リボンの材料・道具⑤:はさみ
作り方に合わせた布を裁断するためには、はさみも欠かせない必需品です。生地を切る際には真っ直ぐ裁断することで、縫い付けた際の見栄えも良くなります。
はさみを選ぶ際はなるべく手芸向けの裁ちはさみを選ぶようにすることが、布リボンの作り方を上手く成功させるためのコツです。
布リボン作りにおすすめの素材
リボンを作るには作り方はさておき、材料となる布生地も重要です。ここで紹介しているのは市販のリボンとしてよく使用されている布生地で、手芸洋品店やネットショップでもすぐに購入可能です。
- サテン
- グログラン
- オーガンジー
布リボンの素材①:サテン
ドレスやロリータファッションで多用されるサテンは繻子織と呼ばれる光沢のある布で滑らかな肌触りがポイント。
見た目の美しさと高級感から服だけでなくリボンなどのアクセサリーにも取り入れられており華やかさも際立たせてくれます。
100円ショップなどではあらかじめリボン用として販売されているものもあり、リボンの素材としては定番中の定番です。
布リボンの素材②:グログラン
固く密に織られた緯畝(ヨコウネ)のある織物であるグログランはフランスのきめが荒いという意味で、偉大なを表すgrosと穀物を差すgrainを組み合わせた造語です。
きめが荒いながらもしっかりと編みこまれた美しい見た目から、リボンなどのアクセサリーにも使われ、シルクのような肌触りも注目すべき部分といえます。
布リボンの素材③:オーガンジー
オーガンジーは薄く透けた外観の平織り生地で、同じようにリボンとして使われるチュールとよく似ています。
光沢もさることながら、柔らかい肌触りと固い風合いが特徴的。豪華さとフェミニンな印象から、女性向けの衣装やアクセサリー、造花として使われ続けています。
網目のメッシュ状に編まれたチュールと違い、オーガンジーはシルクやレーヨンが素材となっているので、ボリュームのある高級さも併せ持っているのです。
布を使ったリボンの作り方の基本
シンプルなタイプのリボンの縫い方をご紹介する動画になります。
作り方は、布の上部にあたる広い口部分を中央に向く様に折り込み、数cm残すように縫いつけ、両側も縫い付けます。こうすることで生地が表に返しやすくなるのです。
縫い付けたら生地を表に返し、中央部分を指で押さえてリボンの形を作り、三つ折にした飾り布を巻きつけ、端を内側に折り込んで縫い付ければ出来上がり。
中央の飾り布にビーズをデコレーションしたり、布の数を増やして蝶結びにしたりと、作り方のバリエーションも豊富なので是非お試しください。
布を使ったアレンジリボンの作り方
ここでは布リボンを使ったアレンジ作品をの一部をご紹介。家庭でも作れるこれらの作品はインテリアとして飾ったり、アクセサリーとして使う他大切な人へ贈ったりと活用法も様々です。
- リボンレイ
- ロゼット
- アレンジメントフラワー
- 靴へデコレーション
- キーホルダーにして楽しむ
布のアレンジリボン①:リボンレイ
リボンレイとはハワイの伝統工芸品であるレイをリボンでアレンジして仕上げたクラフト作品。通常のレイと同様に花飾りを添える場合もありますが、基本的にはリボンが中心。
一般的なレイは首飾りなのでリング状にもなっていますが、リボンレイの作り方はミサンガのように編みこんで結ぶものが主流です。
作ったリボンレイはピアスやストラップ、ヘアゴムといったアクセサリーとして親しまれています。
布のアレンジリボン②:ロゼット
ロゼットは花の形に結んだリボンの下に数本リボンを垂らしたタイプの作品で、その形状が勲章のようなのでお気に入りの缶バッジを入れて壁に飾ったりと、インテリアの一部としても活用されています。
作り方は慣れていないと少し複雑ですが、今日ではロゼットを作れる専用の道具やおもちゃも販売されているので、手芸に慣れていない始めての方でも難なく作ることが可能です。
布のアレンジリボン③:アレンジメントフラワー
イベント会場や記念日の際に飾られるアレンジメントフラワーにも布リボンがたっぷり。華やかさの中にも可愛らしさがちらほらとちりばめられており、其処にあるだけで賑やかな雰囲気をもたらします。
公の場ではパールなどの宝石や、家庭ではビーズやレースで飾るとより一層見栄えが引き立ち、インテリアとして十分に効果を発揮します。花は部屋の色合いや雰囲気に合ったものを使うとより効果的。
布のアレンジリボン④:靴へデコレーション
足の甲やかかとに大きくデコレーションされたリボンは、ロリータファッションの十八番で、普段あまり気にしない足元にも気を配ったさりげないワンポイントが特徴的。
甲やかかとだけでなく、足首のベルトにもデコレーションすれば、自分だけのガーリーなコーディネートが楽しめます。
なお、リボンの素材は服と同じ生地を使うと統一感が出るのでオススメです。色に関しては靴と同じ色が適しています。
布のアレンジリボン⑤:キーホルダーにして楽しむ
結んだリボンを市販のキーホルダーにデコレーションするだけの簡単なアレンジ。基本的には接着剤などで固定するだけなので手間も掛からず、作り方も至ってシンプル。
リボン以外のアイテムとしては、ビーズやレースだけでなく、他のストラップも重ねることで他にはない作品も生み出せます。キーチェーンにもこだわりを入れると更にクオリティも向上します。
写真を入れられるキーホルダーと組み合わせると、より一層オリジナリティに富んだ作品も作れたりと、作り方も多様性があります。
針を使わない布リボンの作り方
布リボンは基本的には針と糸を使って縫い付けるのが主流ですが、針と糸をまったく使わずに作ることも出来るのです。
以下にご紹介するのはその一部であり、どれも家庭で手軽に出来る方法となっています。
- ヘアゴムで結ぶ
- フォークに巻きつける
- グルーガンで貼りつける
針なしの布リボン作り方①:ヘアゴムで結ぶ
中央にヘアゴムを通して結ぶタイプの作り方になります。針と糸を使わず強めにゴムを結ぶだけの単純な作り方なので、手芸初心者の方でも作りやすい方法です。
中央の飾り布代わりのゴムは布と同じ色にしたり、あえて違う色を使ってアクセントを付けても作り方のパターンがマンネリ化せずに出来るので試してみてください。
針なしの布リボン作り方②:フォークに巻きつける
この作り方は布生地をフォークに交差させるように巻きつけて結んでいく作り方になります。短い方を後ろ側に格子状に結ぶことで緩みのないしっかりとした縫い目が出来上がるのです。
この作り方を覚えれば、キーホルダーやピアスにも使える、小さくて手では結びにくいリボンも簡単に結べますよ。
針なしの布リボン作り方③:グルーガンで貼りつける
中央部分をモールで固定したリボンを飾り布でくるみ、グルーガンで接着して形を整える作り方です。
材料も多く、リボンの切り口をライターで炙る下準備が必要だったりと作り方としては手間が掛かりますが、そのぶん見た目も綺麗で本格的なリボンを作ることが可能になります。
ただし、リボンを炙る場合はオーガンジーなどの天然素材では萌えてしまうので、この作り方を行う場合はグログランなど化繊タイプの布生地を使ってください。
おすすめの手芸の本
布リボンの作り方を知ったとはいえ、手芸の基本的なやり方や必要な道具が揃えられるかという不安もあります。
縫い方の種類も多く、ミシンの正しい使い方、アクセサリーの場合は作り方はどう違うのか、初心者なら誰もが疑問に思うところです。
ここで紹介している本は手縫いやミシン縫いの方法から刺繍のノウハウ、アクセサリーやフェルト小物の作り方や型紙も掲載されており、手芸初心者に向けた一冊となっています。
布リボンの作り方はバリエーション満載
おしゃれアイテムの定番であるリボンは作り方や布の種類を変えたり、デコレーションに気を配るだけで世界に一つ、自分だけのアクセサリーに早変わり。
服に飾り付けたり、アクセサリーやインテリアとして使ってみたり、使い方も千差万別。作り方も簡単なので、すぐに始められますよ。
ここでご紹介した作り方を実践して、早速素敵な布リボンを作っておしゃれを楽しんでみてくださいね。