郵便局留めとは
郵便局留めとは、指定の郵便局で郵便物を受け取れる制度のこと。
自分が頼んだものなどを郵便局に置いておけるんです。
郵便局の人であっても、家に訪ねてこられるのは不安がある場合もあるでしょう。
局留めであれば、自宅の住所を送り先の相手に教える必要がありません。
自分が送る場合でも、住所の記載は必須ではありません。
物によっては記載する必要があります。
また、トラブルを避けるためにも記載できる場合はしておいた方が良いでしょう。
記載事項が少ないと、受け取る側が確認できず困るかもしれません。
仕事や趣味で留守がちの人でも、再配達する必要がないので便利です。
自分が出向いていけばよいので、都合に合わせて受け取ることができます。
登録したり、受け取る時に手数料がかかることもありません。
保管料がかからないので安心です。
家の近くの郵便局である必要はなく、外出先にある郵便局で問題ありません。
また、局留め指定された郵便局とは別の郵便局に変更することもできます。
これは1回であれば無料。
ただし、受け取り人が窓口で請求する必要があります。
特別影響がなければ、その場で受け取ってしまった方が早そうですね。
局留め可能な郵便の種類10選
日本郵便のサービスであれば、局留めを利用することが可能。
郵便サービスの種類を見ていきましょう。
- 普通郵便定形
- 普通郵便定形外
- 書留
- 速達
- ゆうパック
- ゆうメール
- ゆうパケット
- レターパック
- クリックポスト
- 国際郵便
局留め可能な郵便の種類①:普通郵便定形
ハガキや封筒といった、一般的な大きさの郵便物。
郵便局の窓口に出しても良いですが、手間がかかりますよね。
料金がはっきりしている物は、切手が貼ってあれば大丈夫。
そのままポストに投函することが可能。
記載事項が少し違うだけなので、どこから出しても問題ありません。
宛名の記入方法に注意が必要。
受取人の住所を記入する必要はありません。
特に指定がなければ、書いておいた方が良いでしょう。
確認事項は多い方が間違って届くリスクは減ります。
しかし、間違って自宅に届いてしまう可能性もないとは言えません。
局留めの物が自宅に届いたという、クレームが入ることもあるんだそう。
判断に迷ってしまうかもしれませんね。
局留め可能な郵便の種類②:普通郵便定形外
普通郵便のサイズに収まらないもの。
A4サイズで厚さ3cm、重さ1kgを超える物が当てはまります。
普段から同じような物を郵送していれば、大体の料金は把握できるでしょう。
郵便局に出向くのが面倒な場合、詳しくは郵便局のホームページを確認してください。
間違っていて、足りていない場合は返ってきてしまいます。
また、多すぎても損してしまうことに。
わかりにくい場合は、窓口に持って行った方が間違いがないでしょう。
局留め可能な郵便の種類③:書留
書留とは、郵便物の追跡ができるもの。
いつ、どこに配達されているかがわかります。
重要な書類や現金を送る時に役に立つサービス。
記録が残っているので、確認がとりやすい。
万が一受取人に届かなかった場合、保証してもらうことができます。
保証の範囲は、差出人の申し出によって異なります。
現金書留の場合、封筒に入ればいくらでも送ることが可能。
しかし、保証の上限は50万円までです。
とはいえ、高額な現金は郵便で送るのはこわいですね。
振り込んでしまった方が安心な気がします。
局留め可能な郵便の種類④:速達
速達郵便は基本的に手渡し。
郵便局で受け取ってもらった方が早く届けられる場合に有効です。
出すときも速達の目印である赤い線をつけておけば良いんです。
場所は決まっていて、縦長の物は右上、横長の物は側面に。
速達と記入することは絶対ではないようです。
窓口であれば、速達の印鑑を押してもらえます。
局留め可能な郵便の種類⑤:ゆうパック
箱や他の入れ物であっても、辺の長さの合計が170㎝以下の物に利用できます。
配送予定日から10日以内であれば、到着日の指定が可能。
送る側がメッセージの送信利用に同意している場合、受取人に連絡が来ます。
そのため、いつ受け取りに行くか予定が立てやすい。
受取人がネットから場所や日にちの変更をすることもできます。
ただし、手書きの宛名ラベルは対象外。
差出人は、郵便局だけではなく、コンビニから郵送することも可能。
しかし、郵便局に持って行った方が割引されてお得です。
追跡サービスで、現在の状況を確認することもできます。
故障や紛失などがあった場合、30万円までは保証があります。
局留め可能な郵便の種類⑥:ゆうメール
重さで決められた、全国どこでも同じ料金で利用できるサービス。
ポストに投函する場合は、ゆうメールと記入する必要があります。
本などの小さな荷物に利用することができます。
送ることができるものは限られていて、それほど多くはありません。
着払いや書留を利用することができます。
配達日時の指定も可能。
コンビニから送ることはできません。
基本的に追跡番号が付くこともありません。
また、郵便局が発送前に中の物を確認します。
のぞける切り口を作っておく必要があります。
対象外の物だと受け付けてもらえない可能性もあります。
ゆうメール以外の方法に変更されるかもしれません。
気になる方は、封をせずに窓口に持っていった方が良いでしょう。
確認が終わったら封を閉じた方が良いかもしれないですね。
局留め可能な郵便の種類⑦:ゆうパケット
荷物の厚さによって、料金が統一されています。
段階的に1センチ以内で250円。
2センチ以内300円。
3センチ以内350円となっています。
フリマなどで出品している物の送付に便利。
小物をたくさん送ることが可能。
また、遠方に送る時にも、他の宅配便を利用するより安く済ますことができます。
宛名シールを使用するので、切手を貼ってポストに投函するだけ。
忙しい人でも使いやすいサービス。
追跡番号があり、配送状況が確認できるので安心です。
また、匿名で配送することもできます。
ただし、匿名配送は局留めには利用できません。
損害賠償もありませんのでご注意を。
局留め可能な郵便の種類⑧:レターパック
レターパックは、プラスとライトの2種類。
A4サイズで、4キロまでの物に利用できます。
ライトは厚みが3センチまでに限定されます。
プラスの場合は無制限。
プラスの場合は、対面で受け取る必要があります。
対応しているコンビニで購入することができます。
全国一律なので、ちょっと大きめの物を送る時に助かります。
20枚セットでも売られていますが、割引はありません。
局留め可能な郵便の種類⑨:クリックポスト
フリマアプリで目にしたことがある方も多いでしょう。
自宅で支払いと送付ラベルの作成ができるもの。
商品を売るところから、発送まですべての作業が自宅で可能。
郵便局に出向く必要がないので利用時間を選びません。
利用するには会員登録が必要です。
ヤフーかアマゾンのクレジットカードを持っている必要があります。
宛先用のラベルを印刷して貼り付ければ、準備完了。
あとはそのままポストに投函すれば届けてくれます。
自宅で商売がしやすいですね。
局留め可能な郵便の種類⑩:国際郵便
国際郵便は局留め可能ですが、できるだけ自宅に送った方が安全。
局留めにしてしまうと、きちんと届かないリスクがあります。
リスクを減らすためには、追跡番号をつけること。
発送の確認を取れるようにしておいた方が無難です。
普通郵便で送る国際郵便は、いつ届くかわかりません。
早くても1週間はかかります。
届いたことに気づいていないと、保管期限が切れてしまう場合もあります。
国際郵便を局留めにすることはあまりおすすめできません。
名前の表記を間違えている場合も。
読み間違えて別の人に届けられてしまう可能性もあります。
局留めに条件がある郵便の種類3選
物によっては、扱いができない郵便局があります。
その条件を見ていきましょう。
- 冷凍ゆうパック
- 国際郵便簡易郵便局留め
- 税付郵便物
局留めに条件がある郵便の種類①:冷凍ゆうパック
チルド商品を郵送できるサービス。
自宅に荷物を取りに来てもらうことができます。
冷蔵庫がある郵便局でないと、受付ができません。
局留めも同様、冷蔵設備がないと置いておくことは不可。
少しでも傷んでしまわないよう利用できるものなので当然ですね。
また、局留めのまま取りに来られず、送り主に返されてしまうこともあります。
特別事情がない限り、自宅に届けてもらった方が良さそうです。
局留めに条件がある郵便の種類②:国際郵便簡易郵便局留め
簡易郵便局では、扱いができないことがほとんどです。
国際郵便を扱うには、郵便局の職員が研修を受けている必要があります。
簡易郵便局は、日本郵便と契約をしている受託業者。
詳しい人がいる可能性は低いです。
扱える簡易郵便局を探す方が大変です。
やはり、国際郵便を局留めにはしない方が良いでしょう。
局留めに条件がある郵便の種類③:税付郵便物
税金に関する業務を行っている郵便局でしか利用できません。
近くに大きな郵便局がないと難しい場合もあります。
また、税金の支払いをするのは貯金窓口になります。
貯金窓口が開いている時間に限定されてしまいます。
税金の種類によっては、郵便局だけでは済みません。
税金に関する通知が来る場合もあります。
別のところに支払いをする必要があり、時間がかかります。
そのほかに手続きをしなければならない場合も。
24時間対応可能な郵便局もあります。
しかし、探す方が大変でしょう。
集配郵便局留めがおすすめ
集配郵便局とは、ポストから郵便物を集めたり、配るための手配をする場所。
条件がある郵便物であることを気にする必要がありません。
ここで扱うことができないと判断されなければ、どの郵便物も問題ありません。
逆にここで扱うことができないものは、どの郵便局でも利用できません。
郵便局留めの送り方
郵便局留めであっても、特別な発送方法があるわけではありません。
送り方の手順を見ていきましょう。
- 郵便局留めと記載
- 窓口
- ポスト
郵便局留めの送り方①:郵便局留めと記載
受け取る郵便局の名称で、○○郵便局留めと記入するだけ。
これはどの郵便物であっても同じです。
手書きで局留めとわかるように記載されていれば問題ありません。
局留め用のシールがある場合は利用しましょう。
必ず、留めを書き忘れないように。
郵便局までしか書かれていないと、その郵便局に届いたものと思われてしまいます。
郵便局留めの送り方②:窓口
郵便物の種類や大きさによっては、窓口で対応してもらう必要があります。
郵便物は、大きさと重さで料金が決まります。
料金がはっきりしないものは、窓口で測ってもらった方が良いでしょう。
料金が足りなくて返送されてしまう場合があります。
また、時間によっては、ゆうゆう窓口を利用しましょう。
混雑が少なかったり、少し遅い時間でも利用できます。
郵便局留めの送り方③:ポスト
料金がわかっていれば、切手を貼るだけです。
ポストに入れることが可能な郵便物であれば、そのままポストに投函して問題ありません。
料金を間違えないように気をつけましょう。
郵便局留め伝票の書き方【ゆうパック編】
伝票の記入方法を詳しく見ていきましょう。
- 郵便番号は郵便局のもの
- お届け先の欄に郵便局留めと記載
- 受取人の情報
郵便局留め伝票の書き方①:郵便番号は郵便局のもの
お届け先の郵便番号欄には、送り先の郵便局の郵便番号を記入します。
間違えて受取人の住所の郵便番号を書かないようにしましょう。
郵便物の到着が遅れる可能性があります。
郵便局留め伝票の書き方②:お届け先の欄に郵便局留めと記載
おところの一番上の欄に、届けたい郵便局名を記入します。
郵便局留めと記載されていれば大丈夫。
色の指定はありません。
郵便局留め伝票の書き方③:受取人の情報
受取人の住所・氏名・電話番号を記入します。
これは氏名だけでも問題はありません。
情報が多い方が間違って受け取るリスクは少なくなります。
可能であれば、記入しておいた方が良いでしょう。
郵便局留め伝票の書き方【郵便編】
郵便物を郵便局留めにするための記入方法です。
- 郵便局の郵便番号
- 郵便局の住所
- 受取人の名前
郵便局留め伝票の書き方①:郵便局の郵便番号
どの郵便物にも共通しています。
郵便番号は必ず、郵便局の物を記入しましょう。
郵便局留め伝票の書き方②:郵便局の住所
届けたい郵便局の住所を記入します。
郵便局留めと書くことを忘れずに。
郵便局留め伝票の書き方③:受取人の名前
住所の記入はどちらでも構いません。
記入があると自宅に届くリスクもありますが、間違って届くことはないでしょう。
受取人の名前はしっかり確認して間違いのないようにしましょう。
受取人が本人かどうかの判断材料は名前しかありません。
局留め郵便物受け取り時の必要書類3選
郵便局で受け取るためには、本人とわかる確認が必須。
使用可能な証明書の一部です。
- 身分証明書類
- 学生証
- 印鑑
局留め郵便物を受け取る際の必要書類①:身分証明書類
多くの人が持っている本人と確認できる書類は運転免許証でしょう。
運転免許証を持っていない人でも大丈夫。
身分証明書類として利用可能な物は他にもあります。
例としては、健康保険証やパスポート、マイナンバーカードなどです。
郵便物に記入されているものと違っているものは使用できません。
郵便窓口の職員が本人と確認できず、受け取れない場合があります。
特に証明できる書類がない場合、窓口に確認しましょう。
そのうえで、本人確認ができる書類を用意してください。
局留め郵便物を受け取る際の必要書類②:学生証
免許はまだ持っていないし、保険証も自分では持っていない。
そんな場合でも、利用できるのが郵便局留めサービス。
未成年であっても、局留めで荷物を受け取ることができます。
その場合、本人確認書類として、学生証が使用可能。
顔写真がついていないものは認めてもらえない場合があるので注意が必要。
対応する郵便局職員によってまちまちです。
利用する側からすると、統一して欲しいものですね。
局留め郵便物を受け取る際の必要書類③:印鑑
郵便物の種類によって、必要になります。
必要に応じて持参しましょう。
絶対ではなく、サインで問題ない場合が多いです。
郵便局留めの受け取り方法
受け取りの手順を解説していきます。
- 窓口で伝える
- 身分証明書類を提示
- 受け取り
郵便局留めの受け取り方法①:窓口で伝える
窓口で、郵便局留めの郵便物があることを告げます。
職員が探して持ってきてくれます。
この時、追跡番号などがあれば一緒に伝えましょう。
追跡番号は、郵便サービスとしてついているものしかわかりません。
その他のネットサービスで行われている追跡とは別の物です。
郵便局側が追跡番号を確認することはできないので注意しましょう。
郵便局留めの受け取り方法②:身分証明書類を提示
郵便物と身分証明書類の名前を照らし合わせます。
職員が確認して判断できる情報は、氏名だけです。
記入されている名前が間違っていると本人と認めてもらえない場合も。
郵便物に住所の記載があれば、間違えることはないでしょう。
郵便局留めの受け取り方法③:受け取り
無事に本人と確認されれば、郵便物を受け取ることができます。
受け取ってしまった後に返すことはできません。
郵便物の確認はしっかりしましょう。
郵便局留めは匿名や偽名不可
郵便局留めの荷物は、受取人の名前で本人かどうか判断します。
匿名や偽名では本人確認ができないため、荷物を受け取ることができません。
郵便局側がその荷物を受け取ることができる人かわからないため。
住所や名義が異なってしまうと受け取ることができません。
匿名で受け取ることができるサービスもありますが、局留めとは別の物。
利用条件も変わってきます。
伝票番号やその他の情報がわかるものを用意しておきましょう。
受け取る前にきちんと確認しましょう。
受け取った後で、違っていたなんてことがないように。
受け取ってしまったら、拒否することはできません。
また、同姓同名の人が利用している可能性がないわけではありません。
内容はきちんと確認しましょう。
郵便局留めの保管期間は10日
郵便物の保管期間は、郵便局に届いた日から10日間。
10日の間に受け取らなかった場合、差出人に戻されます。
国際郵便の場合は30日が保管期限です。
これを過ぎると、翌日には差出人へ返送されてしまいます。
基本的に郵便局から、到着連絡がくるわけではありません。
まれに親切なところは連絡が来ることがありますが。
倉庫代わりに置いておこうと考えてはいけません。
郵便局にも差出人にも迷惑がかかってしまいます。
郵便局に到着するのは、発送されてから3日過ぎたころが目安。
あまり早く行っても届いてない場合もあるので注意しましょう。
電話での問い合わせも、基本的には確認できない場合が多いです。
本人であることがわかれば教えてもらえますが、難しいでしょう。
郵便局留めは着払い可能
荷物を受け取る時に支払いをすることができます。
着払いや代引きの郵便物に利用が可能。
主なサービスは、ゆうパック・ゆうパケット・ゆうメール。
送料とは別に手数料がかかります。
郵便局での支払いは、電子マネーに対応していません。
必要な現金を用意しておきましょう。
実は代金を切手で支払うこともできるんです。
しかし、支払代金になるほどの切手を持っている人の方が珍しいでしょう。
送る際は使用する伝票を間違えないよう気をつけてください。
着払いの伝票は郵便窓口やコンビニでもらうことができます。
おすすめのレターセット
メールやラインなどで要件が済んでしまう今の時代。
だからこそ、手書きは気持ちがこもった暖かい物と感じます。
便箋は3色あり、各8枚。
封筒は10色で各2まいの大入り。
こちらで多い場合は、少ないセットもあります。
お値段がさほど変わらないので、こちらがおすすめ。
アンティークが大人の雰囲気を漂わせるレターセット。
封筒の背中の文字が高級感を演出しています。
また、封筒だけのセットもあります。
招待状などの封入におすすめです。
局留めを知ればより便利に
郵便物は絶対自宅に送らなくてはいけないものではありません。
郵便局で人に知られずに、受け取ることができるもの。
自分のライフスタイルに合わせて受け取ることができる便利な制度です。
家族や恋人のサプライズにも利用できそうですね。