マスク作りの材料【基本編】
マスクの作り方について説明する前に、まずは必要な材料から紹介します。
100円ショップで手に入るものも多いですよ。
- ダブルガーゼ生地
- マスクゴム
- はさみ
- まち針
- チャコペン
- ミシン
- 縫い糸
- アイロン
基本のマスクの材料①:ダブルガーゼ生地
まず必要なのがマスクの本体部分に使用する生地で、ダブルガーゼ生地を使用します。
ダブルガーゼはガーゼを二重にした生地です。
柔らかさがあり、通気性と吸湿性に優れているのでマスク作りにぴったりの生地です。
その肌触りのよさから赤ちゃんのグッズにもよく使われています。
基本のマスクを作る場合、大人用はたて21cm×よこ38cm、高学年用はたて20cm×よこ35cm、低学年用はたて18cm×よこ32cm、園児用はたて16cm×よこ29cmのダブルガーゼが必要です。
基本のマスクの材料②:マスクゴム
マスク作りには細くて丸いゴムを使用します。
直接肌に付くので柔らかい素材で、耳が痛くならないようにきつくないゴムです。
「マスクゴム」として販売されており、カラーの種類も豊富です。
使用するダブルガーゼ生地に合わせたカラーのものを使いましょう。
マスクゴムの必要な長さは大人用で50cm、子供用で48cmです。
基本のマスクの材料③:はさみ
ダブルガーゼ生地を裁断するときは裁ちばさみを使用しましょう。
裁ちばさみは布を断つときに使う専用のハサミです。
布以外のものを切ると切れにくくなってしまうので注意が必要です。
100円ショップでも購入することができます。
糸を切るときに使う糸切りばさみも100円ショップで購入することができます。
最初から刃が開いた状態なので、握るだけですぐに糸を切ることが便利ですよ。
基本のマスクの材料④:まち針
縫うときに仮止めするためのまち針も準備しましょう。
まち針はこれから縫う線の外から内側に向かって1~2mmくらいすくって打ちます。
ずれないようにするには、初めに縫い始めと縫い終わりにまち針を打ち、そしてその中間に打ちます。
そしてさらにその真ん中に打つというのを繰り返していくとずれにくくなります。
基本のマスクの材料⑤:チャコペン
布を切ったり縫うときの目印をつけるためのチャコペン。
チャコペンにも種類があり、鉛筆のように削って使用するものやインクが出てくるペンになっているものなど様々です。
ペンになっているものは、時間が経つと消えるものや水に濡れると消えるものがあります。
マスクの表になる部分に何かしるしを付けなければならない場合は、消えるタイプのものを選んでみてください。
チャコペンは100円ショップでも購入できますよ。
基本のマスクの材料⑥:ミシン
マスク作りは手縫いでもできますが、早く作りたいときやたくさん作りたいときはミシンがあると便利です。
手縫いとミシンとは作り方は同じですが、数段早く作ることができますよ。
マスクの作り方は簡単なので、高機能なミシンは特に必要ありません。
直線が縫える、返し縫いができるなど、基本的な機能が備わっているミシンを準備しましょう。
基本のマスクの材料⑦:縫い糸
マスクを縫うための糸も準備しましょう。
手縫いかミシンか、作り方によって準備する糸は異なります。
手縫いの場合は手縫い糸を使用します。
ダブルガーゼの色に合った糸を選んでください。
ミシンの場合は60番の太さの糸を使用します。
こちらも同じくダブルガーゼに合った色を選びましょう。
基本のマスクの材料⑧:アイロン
生地に折り目を付けたり、縫い終わったマスクの形を整えるのにアイロンを使用します。
また、縫い始める前の水通しという作業にもアイロンを使用します。
ダブルガーゼは縮みやすい生地なので、そのまま縫って洗濯をすると生地が縮んで歪んでしまう事があります。
そうならないために、生地を切る前にあらかじめ水に浸して生地のゆがみを直しておく必要があります。
水通しのやり方は、まずは生地を畳んだまま20~30分くらい水に浸しておきます。
そのあと水が滴らなくなる程度まで脱水をして、広げて干します。
まだ少し濡れていると感じるくらいの時に、生地を整えながらアイロンをかければ水通しは完了です。
スチームは使わないので、スチーム機能のないアイロンでも大丈夫です。
マスクの作り方【基本編】
まずは大人用の基本のマスクの作り方を説明します。
ミシンを使用した作り方ですが、手縫いで作ることも可能です。
- アイロンをかける
- 横を縫う
- 三つ折りにして上下を縫う
- コバステッチをかける
- ゴムを通す
基本のマスク作り方①:アイロンをかける
たて21cm×よこ38cmのダブルガーゼを用意します。
歪みやすいので前述した水通しをあらかじめやっておいた方が良いですよ。
右か左のどちらか片側の布端を、生地の裏側に1cm折ってアイロンをかけます。
きちんと1cm測ってチャコペンでしるしをつけてから折るときれいに仕上がります。
基本のマスク作り方②:横を縫う
生地の表側が中になるようにたて半分に折り、上から1cmのところで縫い合わせます。
縫い代を開いて割りアイロンをかけ、中心に縫い代がくるようにアイロンをかけます。
基本のマスク作り方③:三つ折りにして上下を縫う
生地を表にひっくり返します。
縫い代が内側になるように横に三つ折りにし、まち針などで留めておきます。
このとき初めに1cm折った方が外側に来るようにし、両端を1cmずらして重ねて折ります。
端から1.5cmのところを上下にまっすぐ縫います。
ここまでの縫う作業はすべて手縫いでも大丈夫です。
基本のマスク作り方④:コバステッチをかける
ミシンで縫う場合、コバステッチをかけた方が仕上がりが丈夫になります。
コバステッチとは生地の端1mm~3mmくらいにステッチをかけることです。
コバステッチをかけることで強度が上がり見栄えも良くなります。
ぜひ挑戦してみてください。
コバステッチをかける時、マスクゴムを通すためにあけた1.5cmを縫ってふさがないように注意してください。
全て縫ってしまうとマスクゴムが通せなくなってしまいます。
基本のマスク作り方⑤:ゴムを通す
大人用のガーゼマスクにはマスクゴム50cmを使用します。
マスクゴムの両端を合わせて真ん中を切り、二等分します。
1.5cmあけて縫っておいたところにマスクゴムを通して結びます。
通しにくいときはゴム紐通しを使うと簡単に通せますよ。
ない場合は安全ピンにゴムを結んで通すとゴム紐通しの代用になります。
マスクゴムを通したら結び目が隠れるように内側にもっていけば完成です。
立体マスクの作り方
平面なマスクに比べ、フィット感がすぐれている立体マスク。
息苦しくなく着け心地の良い大人用立体マスクの作り方を紹介します。
- 型紙を作る
- 布を裁断する
- 縫う
- ゴム紐を通す
立体マスク作り方①:型紙を作る
市販の不織布の立体マスクを型紙として使います。
立体マスクを平らにした状態で紙の上に置きます。
まずは不織布のマスク通りに線でなぞります。
そのあとなぞったところから1cmの縫い代を付けていきましょう。
1cm測って何か所か点を付けていき、その点をつないでいきます。
直線のところはマスクゴムを通すので縫い代は2cmとってください。
立体マスク作り方②:布を裁断する
型紙を切り、布に載せて裁断していきます。
表布、裏布それぞれ2枚ずつ裁断します。
布の裏表があるので、表布も裏布も2枚目を裁断するときは型紙をひっくり返すのを忘れないでください。
立体マスク作り方③: 縫う
まずは表布から縫っていきます。
布の表を内側に合わせた中表の状態で一番大きなカーブを縫っていきます。
裏布も同様に縫い合わせます。
縫い終わったら縫い代をアイロンで割って開いておくとこの後の作業がやりやすくなりますよ。
表布と裏布を上下を間違わないように合わせます。
初めに縫った縫い代がピッタリ合うようにして、表布の表と裏布の表を合わせ、まち針で留めます。
次にマスクの上と下を縫っていきます。
縫い終わったら左右の開いているところから布をひっくり返し形を整えます。
上下にコバステッチをかけます。
コバステッチには洗濯をしたときに表布と裏布がずれないようにする効果もあります。
両脇を三つ折りにして縫います。
これがマスクゴム通しになります。
立体マスク作り方④:ゴム紐を通す
ゴム通しを使ってマスクゴムを通します。
通して結んだら結び目が見えないように中にしまいこんで完成です
子供用立体マスクの作り方
続いて子供用立体マスクの作り方を紹介します。
息苦しくないので、子供にも人気のマスクです。
- 型紙を作る
- 布を裁断する
- 縫う
- ゴム紐を通す
子供用立体マスク作り方①:型紙を作る
まずは型紙を作ります。
方眼紙を使うと作りやすいです。
左端から2cmのところで下に2cm線を引きます(A)。
同じく左端から10cmのところで下に2cm線を引きます(B)。
Aから下に5.5cm下にしるしを付け。そこから左に2cmののところにしるしをつけます(C)。
Bから下に6.5cm下にしるしを付け。そこから右に2.5cmのところにしるしをつけます(D)。
BとD、AとCをゆるやかな曲線で結びます。
CとDをふっくらとした曲線で結びます。
この時上端から10cmを超して線を引きます。
これで型紙は完成なので切り取ります。
子供用立体マスク作り方②:布を裁断する
型紙を切り、布に載せて裁断していきます。
表布、裏布それぞれ2枚ずつ裁断します。
布の裏表があるので、表布も裏布も2枚のうち1枚は型紙をひっくり返して裁断します。
子供用立体マスク作り方③:縫う
まず表布を布の表が内側になる中表の状態で一番大きなカーブを縫います。
縫い代は5mm~8mmくらいです。
同じように裏布も縫っていきます。
表布と裏布が中表になるように合わせ、まち針で留めます。
この時先に縫った縫い代がピッタリ合うように先にまち針で留め、、そのあと両端を留めるとずれにくくなります。
しっかり合わせたら上下を縫っていきます。
開いているところから布を表に返し、形を整えます。
整えたら両端を内側に1cm折り込み、裏布側に1cm折り待ち針で留めます。
これがゴムが通る部分になります。
折ったところをゴムが通るスペースが残るように縫い合わせます。
子供用立体マスク作り方④:ゴム紐を通す
縫い終わったらマスクゴムを通します。
通しにくい場合はゴム紐通しを使ってみて下さい。
マスクゴムの結び目が見えないように中に入れ込んで完成です。
プリーツマスクの作り方
続いてはプリーツマスクの作り方を紹介します。
まずは大人用のワイヤーが入ったタイプのプリーツマスクの作り方です。
- コの字型に縫う
- ワイヤーを入れる
- プリーツを作り縫う
- ゴム紐を通す
プリーツマスク作り方①コの字型に縫う
こちらの作り方は、市販されているマスクと同じくらいの大きさに仕上がる作り方です。
たて32cm×よこ22.5cmのダブルガーゼ生地を準備します。
生地を中表の状態で縦半分に折ります。
合わせたところを縫い代を1cmにしてコの字型にぐるっと縫います。
最後まで縫ってしまわず、3~4cmあけて返し口として残します。
ミシンで縫うと簡単ですが、手縫いでも作ることができますよ。
プリーツマスク作り方②ワイヤーを入れる
生地をひっくり返し、形を整えてアイロンをかけます。
返し口のある方を上にした状態で上から7mm、下から4mmのところを縫います。
鼻に当たる部分に入れるワイヤーを準備します。
こちらの作り方では使い捨てプリーツマスクのワイヤー部分を取り出し再利用しています。
市販されているプラスチックワイヤーを同じ長さに切って作ることもできます。
取り外したワイヤーを半分に折り、真ん中が上から7mm縫ったところの生地の真ん中に来るように置いてしるしをつけておきます。
まずは片方を縫っておき、ワイヤーを入れた後にもう片方を縫って閉じます。
プリーツマスク作り方③プリーツを作り縫う
生地を置いたら上から3.5cmのところを1.5cm重ねて折り、さらに2cmのところを1.5cmになるように折ってプリーツを作ります。
まち針で固定し、アイロンをかけて跡がしっかりついたらまち針を外します。
プリーツマスク作り方④ゴム紐を通す
両端から1.5cmのところを折り返して縫います。
これがゴムを通すところになります。
30cmにカットしたマスクゴムを2本準備し、それぞれゴム紐通しを使って通し結びます。
結び目が見えないように中に入れ込んだら完成です。
子供用プリーツマスクの作り方
こちらでは鼻にワイヤーの入っていない子供用プリーツマスクの作り方を紹介します。
サイドを別布でくるむ作り方で、すっきりした形になっています。
- 半分に折って縫う
- プリーツを作る
- サイドをくるむ
- ゴム紐を通す
子供用プリーツマスク作り方①半分に折って縫う
こちらでは仕上がりサイズがたて8cm×よこ12cmの子供用プリーツマスクの作り方を紹介します。
ダブルガーゼはたて28cm×よこ11cmを1枚と、たて10cm×5cmを2枚用意します。
まずは大きいダブルガーゼを中表の状態で半分に折ります。
折った端を縫い合わせます。
生地をひっくり返し、形を整えてアイロンをかけます。
子供用プリーツマスク作り方②プリーツを作る
次にプリーツを作っていきます。
縦半分に折り、真ん中にしるしを付けます。
さらにそのしるしを挟んで1.5cmのところ2か所にしるしを付けます。
1.5cmのしるしを付けたところで折り、アイロンをかけ跡を付けてください。
跡を付けたところから1cm折り返し、同じくアイロンで跡をつけます。
反対側の1.5cmのところも同様に折ってアイロンをかけます。
子供用プリーツマスク作り方③サイドをくるむ
表に返し、横の生地の端と10cm×5cmの生地を中表の状態で縫い合わせます。
この時10cm×5cmの生地の上下が1cm以上ずつ出るようにしてください。
縫ったところを反対側に倒してアイロンをかけます。
10cm×5cmの生地の上下を1cm内側に折り、横も1cm内側に折りこんでアイロンをかけます。
先にプリーツを作ったマスク本体のサイドを包むような形で、ゴムが通せるくらいの隙間を開けて縫います。
反対側も同様に縫っていきます。
子供用プリーツマスク作り方④ゴム紐を通す
マスクゴム25cmを2本用意し、開けて縫っておいたところにゴム紐通しを使ってマスクゴムを通します。
マスクゴムを結んだら結び目が見えなくなるように中にしまい込んで完成です。
マスク作りにおすすめの100均ガーゼ5選
マスクの作り方を紹介しましたが、マスクは消耗品なのでできるだけ材料費は安く抑えたいですよね。
そんな時はガーゼ生地を100均で揃えてみてはいかがでしょうか。
マスク作りにおすすめの100均ガーゼ①:無地のガーゼ
老若男女使いやすいのはやはり無地のガーゼマスク。
白の無地のガーゼで作ったマスクは清潔感も感じられます。
普段使いに何枚あっても重宝しますよね。
マスク作りにおすすめの100均ガーゼ②:ガーゼハンカチ
100均にはおしゃれなガーゼハンカチも揃っています。
ガーゼハンカチも型紙が収まるサイズであればマスクを作ることができますよ。
無地のマスクに味気無さを感じている方はこんなガーゼハンカチを使ってマスクを作ってみてはいかがでしょうか。
マスク作りにおすすめの100均ガーゼ③:子供に喜ばれそうな柄
子供にガーゼマスクを作ってあげるなら、動物がたくさん描いてあるこんなガーゼもおすすめ。
100均には子供が喜びそうなかわいいガーゼがたくさんありますよ。
マスク作りにおすすめの100均ガーゼ④:恐竜柄のガーゼ
男の子にガーゼマスクを作ってあげるならこんな恐竜柄はいかがでしょうか。
100均には女の子向け、男の子向けのガーゼが揃っているのでマスクを作る相手によって生地を選んでみてください。
マスク作りにおすすめの100均ガーゼ⑤:大人かわいいガーゼ
ちょうちょや花柄など、大人が付けても可愛い側のガーゼも100均で購入することができます。
その日の洋服に合わせたマスクを選んでみるのも楽しそうですね。
マスクにおすすめダブルガーゼ
30cm×30cmのガーゼハンカチが15枚入ったセット。
子供用のマスクをたくさん作りたいという方におすすめです。
柄も子供用にぴったりの可愛い柄が揃っています。
コットン100%で肌に優しいので安心して手作りできますね。
マスクの作り方を習得して柄と形の組み合わせを楽しもう
基本のマスク、立体、プリーツと3種類の形のマスクの作り方を紹介しました。
どれも手縫いでも作れる簡単な作り方ばかりです。
使い捨てのマスクも便利でいいですが、手作りのものは愛着も湧きますよね
可愛い柄のガーゼでお子さんに作ってプレゼントするのもいいですね。
繰り返し使える手作りのマスクは経済的かつエコでもあるので、ぜひ紹介した作り方を参考にマスクを作ってみてはいかがでしょうか。