米のとぎ汁は栄養豊富
米のとぎ汁は、とっても栄養豊富なんですよ。
何といっても、お米の成分がしみ出した水ですからね。
- ビタミン類(B1、C、E)
- ミネラル
- セラミド
- 乳酸菌
あの、白いとぎ汁の中には、上記の良い成分がたくさん含まれているんです。
ですから、この国では古くから、化粧水のようにして使われてきているんですよ。
酒蔵の人は、きれいな肌をしていると聞いた事ある人、多いでしょう。
その通り、毎日仕事で、米を扱う事で、お米の良い成分が肌にしみこむからなんですね。
そんな素晴らしい米のとぎ汁、昔の人は余す事なく使っていたのに、現代人はどんどん捨てている、すごくもったいないですよね。
米のとぎ汁活用法4選【美容編】
米のとぎ汁の活用法を紹介しますね。
- 洗顔
- フェイスパック
- 化粧水
- 身体の洗浄
特別、何も難しい事はないのですよ。
米のとぎ汁活用法①:洗顔
米のとぎ汁で、洗顔すると良いですよ。
まず、米のとぎ汁には、糠がたくさん含まれています。
糠は昔から、石けん代わりに使われていますね。
それは、糠が石けんの様に、汚れを落とす効果(海面活性効果)を持っているからです。
近年は米糠入りの石けんなんかも出ているぐらいですね。
米のとぎ汁をお湯で1.5倍に薄めて、普通に顔を洗いましょう。
それだけで汚れが綺麗に落ちますよ。
しかも、化学合成の洗顔料のように、洗った後、皮膚が突っ張った感じがしません。
米のとぎ汁活用法②:フェイスパック
米のとぎ汁で、フェイスパックもおススメです。
糠が持つ界面活性剤のような効果で、顔の肌をピーリングしてくれますし、ビタミンに、ミネラルにセラミドなど、美肌に必要な成分をたっぷり吸収できますよ。
米のとぎ汁を小皿に取っておき、一晩冷蔵庫に入れて、底に沈殿した白いものを顔に塗って、パックしましょう。
この沈殿物にこそ、米の良い成分がたっぷり含まれているんですよ。
もちろん、フェイスパックは、先に綺麗に洗顔してからして下さいね。
米のとぎ汁活用法③:化粧水
米のとぎ汁を、化粧水として使いましょう。
やり方は、フェイスパックよりもずっと簡単、顔を洗った後、米のとぎ汁を普通の化粧水と同じように肌に付けるだけです。
しっかり潤った、つやつやの肌になりますよ。
米のとぎ汁活用法④:身体の洗浄
米のとぎ汁は、顔も洗えますから、当然、身体も洗えます。
糠が適度に体の汚れを落とすのと、セラミドなどの保湿効果、また、皮膚の傷の修復を早くする効果もあるからです。
肌の弱い人は、洗浄力の強すぎる合成洗剤の石けんやボディーソーブより、米のとぎ汁の方が良いかもしれませんね。
米のとぎ汁活用法4選【キッチン編】
キッチンで、米のとぎ汁を有効に使う方法を紹介しますね。
- アクが出やすい野菜を煮る
- 調理中の手洗い
- 食器のつけおき洗い
- シンクの掃除
良く知られている方法もありますね。
米のとぎ汁活用法①:アクが出やすい野菜を煮る
これはもう、定番の活用法ですね。
レシピを見ていて、米のとぎ汁が必要と判明して、慌てる事も多いですよね。
野菜のアクを取るのに効果を発揮するのは、糠ですが、糠にはカルシウムが含まれているんです。
野菜のアクの正体は、シュウ酸やタンニン系の物質で、これらはとても苦いんですね。
しかし、カルシウムはこれらの物質と結びつきやすいんです。
また、水に直接、米糠を入れてアク抜きする人も多いですね。
米のとぎ汁活用法②:調理中の手洗い
米のとぎ汁は、調理中に手を洗うのにも良いんですよ。
糠の力で手に付いた汚れを落とすんですが、そもそも、食べるものですから、何の問題もないですよね。
しかも、お米のとぎ汁で洗えば、手はしっとりつやつや、あかぎれに悩まされる事もないのです。
ただ、ボウルなどに貯めて、直接手を付ける、と言うやり方は絶対にやめて下さいね。
食中毒の原因になりますよ。
ベットボトルなど、水を出しやすい容器に入れて、そこから手にかけるようにしましょう。
米のとぎ汁活用法③:食器のつけおき洗い
糠には汚れを取る効果がありますから、食器を米のとぎ汁につけ置きしてからスポンジで洗うと、綺麗になりますよ。
特に、油がたくさんついた食器や調理器具は、米のとぎ汁を積極的に使いましょう。
他の使い方として、陶器を米のとぎ汁で煮沸すると、コーティングされて、割れにくくなる、と言うのもありますよ。
米のとぎ汁活用法④:シンクの掃除
シンクの掃除にも、米のとぎ汁を使いましょう。
洗浄効果があって、手荒れしない、しかも、食べ物を扱う所ですから、米のとぎ汁で安全に洗う方が良いですよね。
シンクに限らず、部屋の拭き掃除にも良いですよ。
子どもやペットが要る家庭、肌の弱い人がいるご家庭なら、積極的に取り入れたいですね。
米のとぎ汁活用法2選【その他】
身体を洗う、キッチンで使う、以外の米のとぎ汁の使い道を紹介しますね。
- フローリングの掃除に
- 植物への水やりや肥料に
水やりには、良く使われていますね。
米のとぎ汁活用法①:フローリングの掃除に
先ほど、少し出てきましたね。
米のとぎ汁は、是非とも拭き掃除に活用しましょう。
特に、フローリングを拭くなら、米のとぎ汁が最高ですよ。
雑巾がドロドロになるぐらい、汚れが取れるんです。
しかし、この頃、拭き掃除できないフローリングも増えています。
こういう素材にやってしまうと、大事故につながることがありますから、絶対にやめましょう。
また、米のとぎ汁には、ワックスの効果はありませんよ。
米のとぎ汁活用法②:植物への水やり
花や植木の水やりに活用する人は多いですね。
確かに、米のとぎ汁は、お米の栄養素がたっぷり入った水です。
しかし、肥料を兼ねて水やり、という理由で使っているのなら、やめてください。
米のとぎ汁の栄養素は、植物にとっては少なすぎるからです。
植物には良い効果どころか、カビが生えたり、土が固くなったりして、かえって悪い事になるんですよ。
ですから、米のとぎ汁は、使わない方が無難なのです。
米のとぎ汁を活用する場合の注意点3選
米のとぎ汁を活用する上での注意点を紹介しますね。
- ごしごし洗わない
- 原液のまま使わない
- 早く使い切る
米のとぎ汁を活用する場合の注意点①:ごしごし洗わない
これは、米のとぎ汁で洗顔、身体を洗う際の注意点です。
米のとぎ汁には、糠が含まれていますから、決して擦って洗わないようにしましょう。
そもそも、肌は擦ってはいけないものなのです。
汚れを落とす成分を含むものを肌に付けているなら、尚更です。
米のとぎ汁は、優しくそっと、肌に当てる感じで使いましょう。
米のとぎ汁を活用する場合の注意点②:原液のまま使わない
米のとぎ汁は、結構きついんですね。
洗顔、化粧、掃除、いずれに使う場合も、必ずお湯や水で薄めて使いましょう。
また、肌に異常を感じたら、すぐに使うのをやめてくださいね。
米のとぎ汁を活用する場合の注意点③:早く使い切る
米のとぎ汁は、早く使い切りましょう。
当然ですが、冷蔵庫に入れても、長期保存できるものではありません。
米のとぎ汁は水分と栄養が豊富ですから、雑菌にとっても居心地がいいんですね。
あっという間に繁殖しますよ。
毎回、使う分だけ取っておくようにしましょう。
米のとぎ汁を入れるスプレーボトル
おススメのスプレーボトルを紹介しますね。

ボディは透明、プラスチック素材のスプレーボトルです。
500mlしか入りませんが、米のとぎ汁は早く使い切るべきものなので、このぐらいが良いでしょう。
目盛りもありますし、噴射される霧も細かいです。
置いた時も、安定した形なので、倒れにくいですね。
このスプレーボトルの良い所は、中の水を最後まで使い切れる所。
米のとぎ汁だけでなく、薬剤や洗浄料を混ぜた水を入れて使う場合も、ありがたいですよね。
スプレー部は、グリーンだけでなく、他の色もありますよ。
米のとぎ汁で環境に優しく
安心、安全が謳われる今日この頃、米のとぎ汁もうまく活用したいですね。
特に、米のとぎ汁は、捨てたらもったいないだけでなく、環境破壊の原因になるとも言われているのです。
生活排水は、下水に占める割合で、結構高い方なんですね。
環境汚染につながるものは、少しでも流さないようにしたいですよね。