厚紙が入っているスリッパは洗えない
スリッパは洗えるものと認識している人も多いようですが、中には洗えないスリッパもあるため誤って洗ってしまわないように気をつけなければなりません。
洗えないスリッパとは中に厚紙が入っているタイプのものです。
スリッパの型が厚紙でできていると水に弱く、洗い方によってはボロボロになってしまいます。
型崩れだけでなく、スリッパの中で厚紙がよれて履き心地も悪くなってしまうでしょう。
しかし、洗えないスリッパは汚れたら買い替えという訳ではありません。
洗い方に気をつければ自宅で手洗いすることができます。
厚紙が入っているスリッパの洗い方のポイントは短時間で終わらせることです。
時間をかけて洗っていると中の厚紙が破れてしまいます。
スリッパの汚れの原因4選
いつのまにかスリッパが真っ黒に汚れていた!こんな経験はありませんか?
毎日床の掃除をしているのになぜスリッパが汚れるのか、汚れの原因を見ていきましょう。
- 足の裏の汗
- ホコリ
- キッチンの油はね
- 床から剥がれたワックス
汚れの原因①: 足の裏の汗
まずはスリッパの内側、足が直接触れる面の汚れは主に皮脂が原因となっています。
足の裏は汗腺が多く、夏だと1日で片足100mlの汗をかいていると言われています。
この大量の汗がスリッパに染み込むことで、汚れや悪臭を引き起こします。
特に暑い季節は素足でスリッパを履く機会が増えるため、よりこまめにスリッパを洗いたいものです。
汚れの原因②: ホコリ
ホコリはスリッパの内側と裏側両方の汚れの原因となります。
毎日掃除機をかけていても、床にはたくさんのホコリが溜まっています。
布製のスリッパはホコリがつきやすいため、使っていくうちにどんどんホコリが付着していきます。
ホコリ汚れは繊維に絡まるため、汚れが気になったらスリッパにブラシがけをしてみましょう。
汚れの原因③: キッチンの油はね
キッチンでの油はねがスリッパの裏側に付着し、ベタベタの油汚れになることもあります。
スリッパの裏側がベタベタしているとホコリも付着しやすくなるため、余計にスリッパが汚れてしまいます。
また、油で汚れたスリッパで家中を歩き回ると床を汚してしまう恐れもあります。
このようなスリッパの油汚れを防ぐには、キッチンのコンロ周辺の床をこまめに拭くことが大切です。
汚れの原因④: 床から剥がれたワックス
意外にもスリッパを汚しているのがワックスです。
ワックスは床を綺麗にするために使われますが、汚れの上に重ねて塗ってしまうと逆に剥がれやすくなってしまいます。
この剥がれたワックスがスリッパの裏側に付着することで、スリッパの裏が真っ黒になってしまいます。
せっかくワックスをかけたのにスリッパの汚れの原因になってしまったら悲しいので、ワックスをかける前にしっかりと床の汚れを取り除きましょう。
スリッパの洗い方【手洗い編】
手洗いでのスリッパの洗い方はオキシクリーンという洗剤を使うのがおすすめです。
洗い方の手順は簡単なので、スリッパの汚れが気になったら実践してみましょう。
- オキシクリーンをお湯で溶かす
- スリッパをつけ置きする
- ブラシでこする
- しっかりと洗い流す
手洗いでの洗い方①: オキシクリーンをお湯で溶かす
まずはスリッパが入る大きさのたらいを用意し、ゴム手袋を着用しましょう。
ゴム手袋を着用することで手荒れを防ぐことができます。
たらいにオキシクリーンを入れ、45度から60度くらいの熱めのお湯を入れます。
よくかき混ぜてオキシクリーンを完全に溶かしましょう。
お湯を入れるときにシャワーを使うと泡立ちやすくなります。
また、泡だて器を使ってかき混ぜるのもおすすめです。
手洗いでの洗い方②: スリッパをつけ置きする
オキシクリーンを溶かしたお湯にスリッパをつけ置きします。
この時に、スリッパの裏表を返しながらつけ置きしましょう。
つけ置き時間はスリッパの汚れにもよりますが、汚れがひどい場合は3時間程度つけ置きすると良いでしょう。
つけ置き後はスリッパの汚れでお湯がかなり濁ります。
手洗いでの洗い方③: ブラシでこする
つけ置き後のスリッパをブラシを使ってこすり洗いしましょう。
靴を洗う毛が硬めのブラシがおすすめです。
靴を洗うブラシがない場合には、使わなくなった歯ブラシでも代用できそうですね。
表と裏だけでなく、スリッパの内側もよくこすり洗いしましょう。
手洗いでの洗い方④: しっかりと洗い流す
スリッパを洗い終わったら、しっかりとお湯で洗い流します。
この時にシャワーを使うとより泡をしっかりと落としやすいでしょう。
スリッパの内側は揉み洗いしながら流すのがポイントです。
泡をしっかりと洗い流したらタオルで脱水し、よく乾かします。
つけ置きに時間がかかりますが洗い方の手順はたったこれだけですので実践しやすいでしょう。
スリッパの洗い方【洗濯機編】
スリッパを洗う際に洗濯機を使用した洗い方をご紹介します。
洗濯機を使った洗い方はスリッパが型崩れするリスクがあるため、事前にしっかりと準備することがポイントになります。
- 表面のほこりを掃う
- スリッパをフェイスタオルで巻く
- 洗濯ネットに入れる
- 洗濯機で洗濯する
洗濯機での洗い方①: 表面のほこりを掃う
まずはスリッパの表面についたホコリを掃いましょう。
手でホコリを取っても良いですが、ブラシを使うとよりホコリが取れやすくなります。
洗濯機でスリッパを洗う場合、ホコリが落ちない可能性があるため事前にしっかりと落としておくことが大切です。
洗濯機での洗い方②: スリッパをフェイスタオルで巻く
スリッパを包める大きさのフェイスタオルを用意します。
ホコリを落としたスリッパの裏面同士を合わせて、広げたフェイスタオルの端に置きます。
そのまま横にくるくるとタオルを巻きつけていきましょう。
** 少しきつめにタオルを巻く**のがポイントです。
スリッパにタオルを巻きつけることで、洗濯機を使った洗い方でも型崩れを防いでくれます。
洗濯機での洗い方③: 洗濯ネットに入れる
タオルを巻いたスリッパを、さらに洗濯ネットに入れます。
洗濯ネットに入れることで、よりスリッパが型崩れしにくくなるでしょう。
洗濯ネットのサイズは、スリッパがぎりぎり入るくらいの大きさが適しています。
洗濯ネットが大きすぎてしまうと、中でスリッパがタオルから外れてしまう恐れがあります。
このようにスリッパが型崩れする原因となるため、なるべくぴったりサイズの洗濯ネットを使用しましょう。
洗濯機に入れる前の事前準備はこれで終わりです。
洗濯機での洗い方④: 洗濯機で洗濯する
事前の準備を終えたスリッパを洗濯機に投入し、必ず手洗いモードを選び設定して洗濯をします。
スリッパの型崩れを防ぐために、必ず手洗いモードを選択しましょう。
洗濯が終わったらしっかりと乾かします。
事前の準備に少々手間がかかりますが、洗濯機のスイッチを押すだけなので手洗いでこすり洗いするよりも楽なスリッパの洗い方と言えるでしょう。
ただし、スリッパがひどく汚れている場合には、この洗い方だけでは汚れを落とすことができない可能性があります。
ひどく汚れたスリッパは、表面のホコリを落とした後につけ置きをすると汚れが落ちやすくなるでしょう。
ふわふわスリッパの洗い方
ふわふわの肌触りが心地よい冬用のスリッパも洗い方を工夫すれば簡単に洗えます。
ふわふわスリッパは気持ち良い肌触りを保つために、洗い方は手洗いが適しています。
- 水に中性洗剤を溶かす
- つけ置きしてブラシでこする
- 洗い流して脱水する
- 柔軟剤を入れた水につけ置き
ふわふわスリッパの洗い方①: 水に中性洗剤を溶かす
すっぽりとスリッパが入る大きさのたらいに水を張って、中性洗剤をよく溶かします。
中性洗剤は台所用の洗剤やおしゃれ着用の洗濯洗剤です。
中性洗剤は生地を傷めにくい性質があるため、ふわふわスリッパの洗い方では中性洗剤が適しています。
ふわふわスリッパの洗い方②: つけ置きしてブラシでこする
中性洗剤を溶かした水にふわふわのスリッパをつけ置きします。
裏表しっかりと浸しましょう。
汚れがひどい場合には、しばらくの間つけ置きしておくとより汚れが落ちやすくなります。
しばらくつけ置きした後は裏面、表面どちらも優しくブラシでこすり洗いしていきます。
この時に強く擦りすぎると生地が傷んでしまうため、洗い方に注意しなければなりません。
ふわふわスリッパの洗い方③: 洗い流して脱水する
なるべくやさしくブラシでスリッパをこすったら、泡をしっかりと洗い流します。
たらいの水を何度か入れ替え、完全に泡が出なくなるまでよく洗ってください。
洗い終わったら、両手で挟んで押すようにして脱水します。
ふわふわスリッパの洗い方④: 柔軟剤を入れた水につけ置き
たらいに綺麗な水を張り、続いては柔軟剤を少し入れます。
数滴の柔軟剤を入れるだけで良いでしょう。
一度脱水したスリッパを入れ、数分つけ置きします。
裏表を返しながらつけ置きしましょう。
その後再び両手でスリッパを挟み、押しながらしっかりと脱水していきます。
スリッパを水で洗い流さずに、柔軟剤がついたまま脱水するのがポイントです。
少々手間がかかる洗い方ですが、柔軟剤につけることでふわふわの風合いを落とさずに洗うことができます。
い草スリッパの洗い方
最近人気を集めているのが洗えるい草スリッパですが、残念なことにい草スリッパは洗えないものが多いようです。
い草スリッパは通気性が抜群で夏に履く機会が多いため、拭いて清潔に保ちましょう。
- お湯に中性洗剤を溶かしてタオルを浸す
- タオルを固く絞って拭く
- 固く絞ったタオルで何度か拭く
- 日光に当てて中まで乾かす
い草スリッパの洗い方①: お湯に中性洗剤を溶かしてタオルを浸す
お湯に中性洗剤を溶かし、その中にタオルを浸します。
中性洗剤は少量を溶かすことがポイントです。
い草スリッパをそのままお湯に浸してはいけません。
い草スリッパの洗い方②: タオルを固く絞って拭く
浸したタオルをよく絞り、編み目に沿って拭いていきます。
い草素材は汚れが編み目の隙間に詰まりやすいため、念入りに拭いていきます。
スリッパの裏面が汚れている場合は、表面を濡らさないように気をつけながらブラすると効果的です。
い草スリッパの洗い方③: 固く絞ったタオルで何度か拭く
きれいな水に替えてタオルを浸し、固く絞って再びい草スリッパの表面を拭いていきます。
中性洗剤が残らないように、何度もこの作業を繰り返します。
特にい草素材の部分は隙間に中性洗剤が残りやすいため、編み目を中心によく拭いてください。
い草スリッパの洗い方④: 日光に当てて中まで乾かす
スリッパを干すのに適しているのは日光が当たらず風通しの良いところと言われていますが、い草スリッパは天日干しが適しています。
直射日光に当てて干すことで、スリッパの中まで乾かすことができるためです。
濡れたタオルで拭いただけですが、スリッパに水分が残っているとカビや雑菌が繁殖しやすくなります。
そのため、しっかりと日光に当てて中まで乾かすようにしましょう。
洗えないい草スリッパは拭いて汚れを落とすため、手洗いほどしっかりと汚れを落とすことは不可能です。
そのため、い草スリッパはこまめに拭くことが清潔を保つためのポイントになります。
スリッパを洗う時の注意点3選
汚れたらスリッパを買い替えるのも良いですが、自宅で洗って繰り返し使えば経済的なのでおすすめです。
洗い方さえ覚えれば自宅で簡単に洗うことができますが、洗うときはこんなことに気をつけましょう。
- 洗濯表示を見る
- 汚れがひどいならつけ置きする
- 形を整えて干す
注意点①: 洗濯表示を見る
使っているスリッパが洗える素材なのか、それとも洗えない素材なのかを確認しましょう。
布製でできているスリッパであれば洗うことができますが、い草スリッパや厚紙が入っているスリッパは基本的に洗うことはできません。
また、スリッパの洗濯表示も確認しておきましょう。
手洗いであれば可能、洗濯機の手洗いコースであれば可能などスリッパによって表示は違います。
このようにスリッパの素材や洗濯表示を確認して、洗い方や使う洗剤を決めましょう。
適した洗い方や洗剤を使わないと、色落ちや型崩れしやすくなるため注意が必要です。
注意点②: 汚れがひどいならつけ置きする
スリッパをこまめに洗っているのであれば簡単に汚れが落ちますが、洗う頻度が少ないのであればつけ置きするのがおすすめです。
また、調味料などをこぼしてスリッパを汚してしまった場合にもつけ置きが効果的です。
つけ置きをすることで汚れを落とすだけでなく、消臭の効果も期待できます。
しかし、つけ置きはやり方を間違えると逆にスリッパの品質を落としてしまうため注意しなければなりません。
つけ置きの基本のポイントは、ぬるめのお湯に洗剤を少量溶かし、30分から数時間程度つけることです。
つけ置き時間は汚れによりますが、水が汚れてくるまでが目安となります。
あまり長時間つけ置きしてしまうと、スリッパ全体に汚れが移ってしまうため注意してください。
注意点③: 形を整えて干す
スリッパは型崩れしやすいため、干し方にも注意しなければなりません。
100均で売っている靴用のハンガーを使って干すのがおすすめです。
基本的にスリッパは直射日光が当たらない風通しの良い場所で干すことが推奨されています。
これは色落ちを防ぐためです。
スリッパを洗い終えたら形をしっかり整えて、干し方と干す場所に注意して乾かしましょう。
スリッパを洗う頻度
スリッパを洗うタイミングは人それぞれで、汚れが目立ってきたら洗う人もいれば月に1回程度洗う人もいます。
中には汚れるまでスリッパを使って、洗わずに捨てる人もいるでしょう。
目安となる頻度は、夏は1週間に1度、冬は2週間に1度と言われています。
常に靴下を履いてスリッパを使用するのであれば、頻度はもう少し低くても良さそうですね。
また、トイレ用として使用しているスリッパはトイレマットと同じタイミングで洗う人が多いようです。
スリッパを洗う頻度について、意外と頻繁だと感じた人も多いのではないでしょうか。
スリッパは目には見えなくても雑菌が繁殖しやすい場所です。
特に夏は汗をたくさんかきますし、雑菌が繁殖しやすい季節です。
また、床の汚れが付着したままのスリッパは汚れを広げてしまうだけでなく床を傷つけてしまう恐れもあります。
こまめにスリッパを洗って清潔に保つことは、床の清潔にも繋がると言えるでしょう。
おすすめの洗えるスリッパ
こちらは麻素材でできている春から秋にかけておすすめのスリッパです。
通気性が良いため暑い夏でも快適に履くことができますし、洗濯機で洗えるのも嬉しいポイントです。
寒い冬にはもこもこのフリース素材でできたスリッパがおすすめです。
足をすっぽりと入れるタイプなので冷え予防に大活躍しそうですね。
冬でも汗をかくため、丸洗いできるのもこのスリッパの良い点です。
軽くて履きやすいため、冬には必需品となること間違いなしでしょう。
履くだけでお掃除ができるスリッパも人気を集めています。
裏面がマイクロファイバー素材になっているため、床のゴミを絡め取ってくれます。
丸洗いできるだけでなく乾きやすいのも人気の秘密です。
正しい洗い方をしてスリッパを清潔に保ちましょう
スリッパの洗い方は意外と簡単なため、今すぐに試すことができます。
基本的には中性洗剤で洗うのが良いですが、汚れがひどい場合にはオキシクリーンや重曹、固形石鹸を使うのもおすすめです。
しかし、正しい洗い方をしなければスリッパの生地が傷んでしまう恐れがあります。
ご紹介した注意点を踏まえて、自宅でスリッパを洗ってみましょう。