かぎ針編みとは
そもそもかぎ針編み、とはどういうものかを簡単に紹介しますね。
技法の1つで、「かぎ針」という名前のごとく、先端がカギのようになっている道具を使用する編み物のことです。
毛糸をこのカギで引っ掛けて、毛糸の間を通したり、ねじったりすることで形にしていきます。
例えるなら、髪の毛を三つ編みするように、髪の毛=毛糸、手=かぎ針、というイメージになりますよ。
かぎ針編みの記号5選
まずはかぎ針をする際に、基本として紹介される記号を紹介します。
なおここで紹介するやり方は、右利きの方の方法で紹介しますね。
- 鎖編み
- 細編み
- 中長編み
- 長編み
- 輪の作り目
かぎ針編みの記号①:鎖編み
記号1つ目は、鎖編みです。
これは、一番始めの立ち上がりのときに編む方法ですね。
まずは鎖を編む前に、作り目という始めるための最初の目を作りましょう。
毛糸を左手に持ったら、かぎ針を右手で持ったら毛糸の向こう側に針をあてて手前に向かってくるっとねじります。
そのねじった中に、かぎ針で引っ掛けた毛糸を引き抜くと、輪が1つ出来上がりますよね。
その輪をかぎ針が動きやすい固さくらいまで、引き締めれば作り目の完成です。
その輪を基準に、先ほどと同じように毛糸をかぎ針に引っ掛けて輪をくぐらせ、引き抜く。
これで鎖編みが1目、完成です!
かぎ針編みの記号②:細編み
記号2つ目は、細編みです。
ここでは、鎖編みに続いて、細編みを編んでいく方法で紹介しますね。
鎖を編んだら、立ち上がりにもう1目鎖編みをします。
この1目を立ち上がりの1目といいますよ。
鎖の裏山部分に、かぎ針を入れたら毛糸を引っ掛けて引き出します。
さらにもう1度、毛糸をかぎ針で引っ掛けたら、かぎ針にかかっている2つの輪を一気に通して、引き出せば細編み1目が完成!
かぎ針編みの記号③:中長編み
記号2つ目は、中長編みです。
ここでは、鎖に続いて、細編みを編んでいく方法で紹介しますね。
まずは、立ち上がりに鎖を2目分作ります。
その後、この2目分を含んで4目数えた鎖の裏山に、糸をかけてから入れましょう。
糸を引っ掛けて引き出したら、もう1度、糸をかけて3つの輪を一気に通して引き出します。
これで完成です!
かぎ針編みの記号④:長編み
記号4つ目は、長編みです。
こちらも同じく、鎖に続いて編んでいく方法で紹介しますね。
まずは、立ち上がりに鎖編みを3目分作ります。
その後、この3目分を含んで5目数えた鎖の裏山に、糸をかけてから入れましょう。
糸を引っ掛けて引き出したら、もう1度、糸をかけて2つの輪だけを通します。
そこで、糸をかけてすべての輪を引き抜けば完成です!
かぎ針編みの記号⑤:輪の作り目
記号5つ目は、輪の作り目です。
これは円形のものを編むときに必要になる、最初の方法ですね。
左手に2回ほどくるくると毛糸を巻き付けたら、糸を指から引き抜きます。
輪にした糸を崩さないように抑えながら、針を輪の中に入れて、長い糸を針で引き出してくださいね。
さらに針に、糸をかけて、引き出します。
輪が崩れないように気を付けながら、もう1度針に糸を引き抜けば輪のつくり目の完成!
かぎ針編みの覚えておくと便利な記号10選
かぎ針の基本を押さえたところで、何か小物等を作るときに出てくるかぎ針の記号を紹介します。
- 引き抜き編み
- 長々編み
- 中長編み2目入れる
- 長編み3目入れる
- 中長編み3目の玉編み
- 長編み3目の玉編み
- 長編み表引き上げ
- 長編み裏引き上げ
- すじ編み
- うね編み
覚えておくと便利な記号①:引き抜き編み
記号1つ目は、引き抜き編みです。
これは、小物でもほとんどの場合で出てくる記号、といっても過言ではありません。
簡単ですので、覚えておいてくださいね。
まずは引き抜きたい場所に、針を入れて糸を引き出します。
その糸を針にかかっている輪を引き抜けば、完成!
覚えておくと便利な記号②:長々編み
記号2つ目は、長々編みです。
長編みよりもさらに高い段を作りたいときに、編む方法ですね。
まず2回、針に毛糸を巻き付けて鎖に針を入れて、糸を引き抜きます。
再度、糸をかけて、輪を二つだけ通して引き抜いてくださいね。
さらにもう1度、糸をかけて、二つ引き抜きます。
最後に、針に糸をかけたら残っている輪をすべて引き抜けば、完成!
覚えておくと便利な記号③:中長編み2目入れる
記号3つ目は、中長編み2目入れるです。
これは編んでいる段の中で、増し目をしたいときによく使われる記号ですね。
まずは1つ、中長編みを作ります。
編んだところと同じ場所に、もう1度針を入れて中長編みをしましょう。
注意するポイントは、1回目に編んだ毛糸に絡まないように糸を引き出してくださいね。
覚えておくと便利な記号④:長編み3目入れる
記号4つ目は、長編み3目入れるです。
これは3つ目に紹介した記号の長編みバージョンですね。
まずは、長編みを作りたい場所に針を入れて、1目作りましょう。
その編んだ場所同じ場所に、もう1目長編みを作ります。
さらにもう1度、長編みを編めば、完成です!
同じ場所に3回できているか、確認してみてくださいね。
覚えておくと便利な記号⑤:中長編み3目の玉編み
記号5つ目は、中長編み3目の玉編みです。
少し丸みを帯びた見た目になりますね。
同じ場所に3回、針を入れますので間違えないように注意してください。
まずは、中長編みを途中まで行います。
針に糸をかけたら、編みたい場所に針を通し、糸を引き出します。
その動作を3回繰り返し、全部で7個の輪が針にかかっている状態まで行いますよ。
すべて同じ長さになるように引き出してくださいね。
7つの輪ができたら、最後に針に糸をもう1度かけて、すべて輪を引き抜けば完成!
覚えておくと便利な記号⑥:長編み3目の玉編み
記号6つ目は、長編み3目の玉編みです。
これは5つ目に紹介した記号の長編みバージョンですね。
まずは長編みを最後の引き抜きの手前で止めます。
その未完成の長編みを3つ、同じ場所に作ってくださいね。
かぎ針に4つの輪がある状態になるまで、進みましょう。
最後に針に糸をかけて、4つの輪を一度に引き抜けば完成!
覚えておくと便利な記号⑦:長編み表引き上げ
記号7つ目は、長編み表引き上げです。
針に糸をかけたら、前の段の目の足をすくって表から針を入れて、糸を引き出します。
引き出した糸を引き出したら、糸をかけて2つの輪を引き抜きます。
あとは長編みと同じように編めば完成!
なお長編み表引き上げ編みは、次の段を編むときに注意です。
次の段でも同じ記号の場合、裏側から前へ向かって糸を引き出しますよ。
これにより1方向から見たときに、全て表引き上げ編みになるので気をつけてくださいね。
覚えておくと便利な記号⑧:長編み裏引き上げ
記号8つ目は、長編み裏引き上げです。
7つ目に紹介した記号の逆バージョンになりますね。
まずは1本、針に糸をかけたら、前段の目の足をすくいます。
このすくうときは、裏側から針を入れて、糸を引き出しますよ!
あとは引き出した糸を長編みのように編めば、完成です。
覚えておくと便利な記号⑨:すじ編み
記号9つ目は、すじ編みです。
ここでは、細編みのすじ編みの記号で紹介しますね。
針は鎖の向こう側の半目だけに針を入れて、糸を引き出します。
あとは同じように、進めれば完成!
覚えておくと便利な記号⑩:うね編み
記号10コ目は、うね編みです。
このうね編み、実は9つ目に紹介したすじ編みとやり方は一緒になります。
鎖の半目だけを拾って、細編みをする。
ただし進めていくと模様が変わってくるので、2種類の方法ありますよ。
すじ編みは筒状のものを編むときに、ずっと同じ方向から見ながら編むのに反し、うね編みは表と裏を返しながら編むときに使います。
これにより、表面にも裏面にも、すじができることになり、模様の出方が変わる、ということですね。
かぎ針で模様編みをするときに覚えておきたい記号8選
ここで慣れてくると挑戦したくなる、記号を紹介します。
よく出てくる記号を中心に紹介しますね。
- 方眼編み
- 松編み
- ネット編み
- パプコーン編み
- クロス編み
- ワッフル編み
- リフ編み
- ピコット細編み
模様編みをするときに覚えておきたい記号①:方眼編み
記号1つ目は、方眼編みです。
マス目のように見えることから、このような名前で呼ばれていますよね。
まず鎖編みをしてから、1段目を編んでいきましょう。
鎖3目を編んだら、間に1目分の隙間を空けるため、もう1目鎖を作ります。
針に糸をかけたら、7つ目の裏山に長編みを作ります。
鎖編み、1目空けて長編み、という動作を長さ分編めば1段目が完成!
2段目以降も同じように、1目置きに繰り返せば方眼編みになりますよ。
模様編みをするときに覚えておきたい記号②:松編み(シェル編み)
記号2つ目は、松編みです。
松の葉のような見た目から、このように呼ばれていますが、サイト等によってはシェル編みとも紹介されていますね。
松編みとは、長編みを1目に5つ編むことを指します。
なお1目だけではなく、細編みとの組み合わせによりこの模様が出ますよ。
まず細編みを1目編んだら、3つ目の所に松編みをします。
編めたら、編んだところから3つ目の所に細編みを編めば、完成!
模様編みをするときに覚えておきたい記号③:ネット編み
記号3つ目は、ネット編みです。
名前のごとく、網のように見えるような形ですよね。
まず鎖編みをしたら、立ち上がりの1目を編んでから鎖の裏山に細編みをします。
そのあと、鎖を5目編んでから、5つ目の鎖の裏山に細編みをします。
この動作を繰り返し、1段目分を作りましょう。
2段目は鎖編みを5目編んで1段目に編んだ鎖編みを束にとって細編みします。
これを繰り返せばネットのように編めますよ。
模様編みをするときに覚えておきたい記号④:パプコーン編み
記号4つ目は、パプコーン編みです。
ここでは中長編み5目の方法で紹介しますが、他の場合でも容量は一緒ですよ。
鎖編みを長さ分編んだら、立ち上がりの鎖を2目作ります。
さらにもう1目、鎖を編んだら、鎖の5つ目に中長編みを5回、編み込みますよ。
中長編みが数分編めたら、一度針を外して中長編みの1つ目と最後の目に針を入れ直します。
そのまま引き抜き編みの要領で糸を引き抜いたら、鎖を1目編んで少し引き締めたら完成!
模様編みをするときに覚えておきたい記号⑤:クロス編み
記号5つ目は、クロス編みです。
ここでは長編みの方法で紹介しますが、他のやり方でもやり方は同じですよ。
鎖編み4目で立ち上がりしたら、針に2回糸を巻き付けます。
鎖の6つ目に針を入れたら、長編みを途中まで、一度針を引き抜いたところまでで止めますよ。
針には輪が、3つある状態になっていればOK。
もう1度針に糸をかけて、3つ目の所に同じように長編みを途中まで作ります。
針に輪が4つある状態から、針にもう1度糸をかけて、2つずつ引き抜く事を3回繰り返してくださいね。
鎖を2目、長編みの未完成部分が重なっているところに針を通し長編みのように糸を引き抜けば、1つ完成!
模様編みをするときに覚えておきたい記号⑥:ワッフル編み
記号6つ目は、ワッフル編みです。
名前のごとくお菓子のワッフルのようにでこぼこしていることからこの名前が付いていますね。
しかしこの名前、実は記号としてはありません。
よく編み方として紹介はされていますが、、模様のことを指します。
やり方としては、ここでも紹介した表引き上げ編みを使って編んでいきます。
記号で探していると見つからないため、注意してくださいね。
模様編みをするときに覚えておきたい記号⑦:リフ編み
記号7つ目は、リフ編みです。
このリフ編みも記号としては、6つ目に紹介したものと同じく、ありません。
あくまで鎖編みや中長編み、3目の玉編みの組み合わせでお花のように編んでいく方法を指しますよ。
1段目は鎖編みをし、2段目には中長編み3目を編んだ後に引き抜き編みをします。
中長編み3目の玉編みを行うということですね。
これを繰り返していくことで、見た目が花のようにでき上がりますよ。
模様編みをするときに覚えておきたい記号⑧:ピコット細編み
記号8つ目は、ピコット細編みです。
これは編んでいった最後の段に模様のように、編む方法ですね。
鎖3目を編んだら、次の目に細編みをすれば完成!
とても簡単ですが、この一手間で見た目が変わりますので、挑戦してみてくださいね。
かぎ針は毛糸の太さに合わせて変えよう
かぎ針にはサイズによって多くの種類があります。
またかぎ針、とひとまとめの中にも、レース針、かぎ針、ジャンボ針の3種類がありますね。
かぎ針はサイズを号数で表記しており、2/0合、3/0合などと記載されていますよ。
これは毛糸にも同じように記載されていることが多く、毛糸の太さによってかぎ針を変えます。
これは細さによって、ジャンルが分けられており、同じ数字でもレース針とかぎ針ではサイズが変わりますので注意してくださいね。
また毛糸に使用する針が記載されていない場合があります。
その場合は毛糸の太さで、概ねの目安がありますので参考にしてみてくださいね。
おすすめのかぎ針
かぎ針は毛糸のサイズによって、針を変えると紹介しましたね。
その1本1本を揃えるのは、大変ですし、お財布にもダメージです。
これから始めてみよう、という方にはこちらのセットがオススメですよ。
かぎ針だけでなく大きなものを進めていくと必要になる、段数マーカーや縫い針などもセットになっています。
専用ケースで1つにまとめることもできますので、小さなものも収納に困らず便利ですね。
かぎ針編みの記号を覚えてみよう
かぎ針は、初めて見る方にとっては、難しい外国語のように見えてしまうかもしれません。
しかしあくまでかぎ針の編み方を簡単に表記しているだけで、実際はとても簡単です。
またよく出てくるようなものは同じものが多く、一度覚えてしまえば、自然と見ただけで理解ができるようになります。
ぜひここで紹介した、かぎ針の記号を覚えて、小物作りから挑戦してみてくださいね。
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