大根が苦い原因4選
苦みを感じるのは、使う部分と使い方に問題があるんです。
その原因を見ていきましょう。
- スジが残っている
- アクが出ている
- 下の部分
- 夏のもの
大根が苦い原因①:スジが残っている
皮をうすくむくと、大根にスジが残ってしまいます。
そのスジは繊維が詰まっている部分。
これが苦いと感じる原因の1つ。
皮の下には苦いと感じる成分が多く含まれています。
その成分、実はポリフェノールなんです。
大根に含まれているものは、苦いと感じるもの。
皮と身の間にあるスジをとった方が苦いと感じにくくなります。
そのため、皮をむく時は、厚めにした方が良いでしょう。
大根が苦い原因②:アクが出ている
アクの原因は主に2つ。
イソチオシアネートとポリフェノールです。
イソチオシアネートは主に辛さになる成分。
大根おろしのようにするおろすことで苦いと感じるものになります。
ポリフェノールの場合は、苦みだけではなく、渋みやえぐみを感じるもの。
煮物にすることで出てくるアクに苦いと感じる成分が溶けだしてきます。
下処理を行うことで、苦いと感じる成分を抑えることができます。
大根が苦い原因③:下の部分
大根は使う場所によって味が変わります。
日に当たる葉の部分を上とすると、苦いと感じるのは下の部分。
上の部分は甘みが強く、生で食べるときに使う方が良いでしょう。
サラダや大根おろしにおすすめ。
真ん中は甘すぎず辛すぎず、何に使うのにも使いやすい部分です。
煮物に使うのにおすすめです。
下の部分は、一番辛さを感じる部分。
この辛み成分は、調理することで苦いと感じるものになります。
大根が苦い原因④:夏のもの
大根は寒い季節のものというイメージがあるかもしれません。
実際旬とされているのは秋から冬にかけて出てくるもの。
大根自体が凍ってしまわないように糖分をため込みます。
そのため甘みが強いものでもあります。
しかし、大根は旬の時期だけのものしかないわけではありません。
夏の種類のものがあるんです。
夏の大根は冬のものに比べると、辛みが強くなります。
その分苦いと感じやすくなってしまうんです。
大根の苦味を軽減させる正しい下処理法
少しでも苦みをとるためには何をしたら良いのでしょうか。
下処理の仕方を見ていきましょう。
- 厚めに皮をむく
- 下ゆでする
- 水にさらす
- 面取りをする
正しい下処理法①:厚めに皮をむく
苦みを感じるスジをとるためには、厚めに皮をむいた方が良いです。
スジがなくなる目安は3~4ミリ。
断面に輪っかのように見えている部分がスジの部分です。
その部分がなくなるまで皮をむきましょう。
皮は苦い成分も多いですが、栄養素も豊富と言われています。
むいた皮を捨ててしまうのはもったいないですよ。
一番簡単な活用方法はきんぴらにしてしまうこと。
それ以外にも使える料理方法を探してみましょう。
正しい下処理法②:下ゆでする
少し手間ですが、苦みをとるためには下ゆでしておいた方が良いでしょう。
煮たりゆでたりする調理法の時は、特にやっておきましょう。
下ゆでするには、お米のとぎ汁を使用します。
ない場合は、1つまみのお米を用意しましょう。
なべに水、とぎ汁、大根を入れて沸騰させましょう。
沸騰してきたら弱火~中火にします。
大根が半透明になり、箸ですっと刺せる柔らかさになっていれば大丈夫です。
ぬめりがあるので、水で洗っておきましょう。
正しい下処理法③:水にさらす
皮をむいた大根を水にさらしておくだけでも、苦みを軽減させることができます。
苦いと感じる成分は水に溶けていくもの。
塩を1つまみ加えておくと、水分と一緒に苦み成分が出てきます。
水けを良くしぼる必要があるので、千切りのときにおすすめです。
正しい下処理法④:面取りをする
通常、面取りは煮物にするときに行う下処理方法。
味を良くしみ込ませたり、煮くずれを防ぐためのものです。
しかし、面取りをすれば厚く大根の皮をむくことと同じ効果があります。
少しでも周りをむく量が増えれば、苦いと感じる成分が少なくなるでしょう。
下処理をしても苦い大根のリメイク法4選
** 苦い大根を捨てないためのリメイク方法**を伝授します。
- 濃い味の物を加える
- カレー味にしてしまう
- 刻んで揚げ物に使う
- チーズと合わせる
苦い大根のリメイク法①:濃い味の物を加える
サラダなど生で食べるものの場合、リメイクは簡単。
風味が強いものや味が濃い物を加えるだけで、苦みを感じにくくなります。
ドレッシングだけではなく、マヨネーズなども活用することができます。
ただ、塩分の摂り過ぎには注意しましょう。
苦い大根のリメイク法②:カレー味にしてしまう
煮物などにした大根が苦くて食べれない。
そんな時は、カレー味にしてしまうのが手っ取り早くておすすめ。
カレーの風味で大根の苦い部分を感じにくくなります。
また、スパイスの効果で食欲も上がります。
そのままカレーに入れてしまっても良いでしょう。
その場合、ルーを入れる前に大根を入れるだけ。
大根のおかげで、カレーの辛さを和らげることができます。
苦くなってしまった大根の処理も簡単でお得です。
苦い大根のリメイク法③:刻んで揚げ物に使う
どうにもならない苦い大根は、細かく刻んでしまいましょう。
コロッケなどの揚げ物の具材に混ぜてしまえば苦さはわからなくなります。
中身の具材を多くすることができてお得かもしれません。
また、大根が入ることでよりヘルシーにすることもできます。
苦い大根のリメイク法④:チーズと合わせる
どちらかいうと和食のイメージが強い大根。
洋食にもたくさん使うことができます。
苦いと感じるものは、チーズと合わせるだけでも簡単に風味を変えることができます。
一番簡単な方法は、チーズをかけて焼けば良いだけ。
可能であれば、大根を薄く切ってピザのようにすることもできます。
食卓の色どりも良くなりますよ。
おいしい大根を見分けるポイント4選
美味しい大根の見分け方にはどんなものがあるのでしょうか。
知れば失敗することは少なくなるでしょう。
- 旬のものを選ぶ
- 葉を見る
- まっすぐなもの・丸いもの
- 断面を確認
おいしい大根を見分けるポイント①:旬の物を選ぶ
なんといっても、旬の時期のものが一番おいしい。
おいしい大根を選ぶには、11月~3月までのものが良いでしょう。
この時期のものは甘みが凝縮されています。
また、水分も多いのが特徴。
煮物やおでんなどに適しています。
温かい物が恋しい寒い季節にはぴったりですね。
おいしい大根を見分けるポイント②:葉を見る
大根の葉の部分、実は身よりも栄養が豊富。
緑のものは新鮮な証拠。
古くなってくると、だんだん黄色くなってきます。
また、芽の部分が茎まできているとかなり鮮度が落ちていておいしくありません。
葉がついていた方が、日持ちも良くなります。
できるだけ葉がついたまま売っているものを買いましょう。
しかし、買ってきた後は切り落としておく必要があります。
そのままにしてしまうと栄養素が葉に取られてしまいます。
おいしい大根を見分けるポイント③:まっすぐなもの・丸いもの
葉の部分から身の部分まで、まっすぐになっているものの方が良いです。
白い部分が丸く太っているのもおいしい証拠。
その中でも表面が滑らかな方が良いです。
しっかり栽培されたものは、ひげの数が少なくなります。
また、水分量が多いので、持つとずっしりした感じがあります。
古くなってきた大根は、みずみずしさがなくなり、しわっぽく軽いです。
おいしい大根を見分けるポイント④:断面を確認
大根は半分に切ってあるものを買うという人もいるでしょう。
その場合、断面を確認してください。
みずみずしさがあり、きめが細かい場合は新鮮です。
一方、断面にスジが入ってしまっている場合があります。
水分がぬけてしまい、中身はスカスカの状態のものは避けましょう。
かなり時間がたってしまっているものです。
おすすめの大根レシピ本
マンネリになりがちな大根の使い方。
一味変わったメニューのヒントがたくさん詰まっています。
その中でも人気のレシピ厳選して掲載。
大根を使うことで、カロリーも抑えることができます。
煮物から洋食メニューまで幅広く扱っています。
さくっと作れる時短なおかずや作り置きにも。
これがあれば、大根1本使い切るのも簡単。
持っておいて損はありません。
苦い大根は上手に活用しましょう
これで苦い大根に悩まされることはなくなりそうですね。
今までは使っているものや下処理の仕方に問題があったのかもしれません。
大根が苦くなってしまう原因がわかれば、活用の仕方も増やすことができます。
正しい方法を知って、料理のレパートリーを増やしましょう。
アレンジも上手になって、料理上手になるかもしれませんよ。