セーターは手洗いが基本
セーターの洗い方はいろいろあります。
おしゃれ着洗い用の洗剤を使うのはもちろんですが、簡単に汚れを残さないように、きれいにできるコツがあるのです。
セーターの正しい手洗い方法
おしゃれ着洗い洗剤を比べてみて洗剤によって汚れの落ち方が非常に良い・悪いということは大差ないので安心して洗ってください。
商品によって香りがきつかったり、洗ったら香りが飛んでしまっていた、ということはありますが、洗浄力に目立った汚れの残りという差はありません。
あとは洗う側の手順で汚れの落ち具合が変わってくるので、よく見てください。
- 絵表示を確認しましょう
- 洗剤液を用意します
- 手洗いの仕方
- 脱水してからすすぎをします
- アイロンのかけ方
セーターの正しい手洗い方法①:絵表示を確認しましょう
セーターが購入したものだったら左側の下の方にラベルがついていて、取り扱いマークの絵がついています。
それで洗おうとしているおしゃれ着が洗えるか、手洗いの温度はどのくらいかなどを確認することができます。
手編みのセーターでしたら毛糸玉についている帯に絵表示がありますので洗濯方法の確認をしてください。
洗面器のマークにバツがついていたら家庭で洗うことはできないのでしっかりマークを確認しましょう。
セーターの正しい手洗い方法②:洗剤液を用意します
大体のおしゃれ着洗い洗剤は、水4リッターにおしゃれ着洗いの洗剤10mlを目安に溶かします。
しかし、メーカーのおしゃれ着洗いの種類によって適正な分量は違いますので、パッケージの裏側を見て正確に洗剤液の量を確認しましょう。
セーターの正しい手洗い方法③:手洗いの仕方
おしゃれ着洗いの基本は洗面所または洗い桶で手洗いです。
洗剤液にセーターを浸し優しく押し洗いで手洗いします。
この時にネットに入れて洗うと型崩れが防止でき、扱いが楽なのでネット洗いをお勧めします。
また、ウール100%のセーターや手編みのセーターは長く水に漬けておくと縮んでしまうので、押し洗いからすすぎまで5分で済ませるようにします。
手洗いは、揉んだりこすったりしないように注意し、押して洗剤液につけて持ち上げて液を切るというやり方を20回くらい繰り返して優しく洗いあげましょう。
セーターの正しい手洗い方法④:軽く脱水してからすすぎをします
押し洗いして洗ったら泡切れをよくするため、洗濯機で短め(40秒くらい)に脱水します。
この時、ネットに入れて押し洗いをすると型崩れを防ぐことができて効果的に汚れを落とせます。
ネットに入れる際の畳み方はあとでご説明いたします。
すすぎ(1回目)をしたらまた洗濯機で軽く脱水(40秒くらい)してすすぎ(2回目)をします。
すすぎ(2回目)をしたら最後の軽く脱水をすれば(40秒くらい)おしゃれ着洗いは終わりです。
セーターの正しい手洗い方法⑤:アイロンのかけ方
干した後、カラカラになる前にスチームアイロンをかけます。
スチームアイロンの温度設定は熱めにし、たっぷりのスチームで編み地にアイロンの板が触れないように注意しながらかけます。
袖口・襟回り・裾などは念入りにスチームすると編み地が締まって、きれいに仕上がります。
セーターを手洗いするコツ5選
セーターを洗う基本は手で押し洗いです。
手で押洗いしてきれいに仕上げるコツをご紹介いたします。
- 30℃以下の水温で洗います
- 目立つ汚れには原液をつけておきます
- 畳み方にもこだわりましょう
- ネットに入れて洗いましょう
- 洗濯機で洗う時の設定
手洗いのコツ①:30℃以下の水温で洗います
冬は水が冷たいのでつい温水で洗いたくなりますが、セーターの色落ちや縮みの原因になりますので、30℃以下の水で洗いましょう。
例えて言うなら、セーターの毛糸は髪の毛のキューティクルに似ています。
キューティクルは暖かくなると広がって絡まりやすくなりますね。
セーターの毛糸もそうなのです。
温かいお湯だと糸の繊維が広がり、乾かすと締まるので隣の毛糸とからまってのっぺりとした仕上がりになってしまうのです。
これではせっかくのセーターが台無しです。
そういった大切なセーターにおすすめの洗い方ですが、あらかじめ洗面器に水を汲みおしゃれ着洗い用の洗剤の分量を量って溶かします。
水温の目安は30℃以下です。
洗剤の量と水量の加減は洗剤本体のラベルの裏側を見て調節してください。
準備が出来たらセーターを入れて洗剤液が染みとおるように、優しく押すように手洗いしてください。
手洗いのコツ②:目立つ汚れには原液をつけます
襟や袖口汚れには原液を直接つけて軽く叩いておきます。
こすったり、しぼったりすると、毛糸の中の方まで汚れが入ってしまうので、叩いて汚れを浮かします。
シミには酸素系漂白剤を少量使います。
このように直接衣類に吹き付ける液を泡状にしてくれるスプレーもあります。
汚れがひどかったら表側と裏側、両方から漂白剤をスプレーし、時間をおかず直ぐに洗ってください。
また、手に負えないと思った染みや汚れは、家で洗わずに専門のクリーニング店に汚れの内容を説明して洗ってもらいましょう。
手洗いのコツ③:畳み方にこだわりましょう
セーターを洗う時の畳み方で汚れを落としたい部分を表面に浮かします。
- セーターの右袖と左袖を伸ばして合わせるようにして、反対側へ折り返します。
- 袖を隠すように裾を首周りより少し上に持っていきます。
- 畳んだセーターの上に来るように袖を持ってきたら完成です。
ここまで畳んで、できるだけぴったりする洗濯ネットに入れて手洗い又は手洗いのできる洗濯機などでセーター洗いをするといいでしょう。
手洗いのコツ④:ネットに入れて洗いましょう
デリケートな衣類を洗濯する基本は「手洗いのコツ③」でご紹介したように畳んでネットに入れます。
ネットに入れるのは型崩れを防ぐためです。
洗濯用ネットは編み目が細かく、畳んだセーターとサイズが近いものを選びましょう。
手洗いのコツ⑤:洗濯機で洗う時の設定
家庭の洗濯機でセーターを洗う時には、強く洗わないように「ドライ」「やさしい」「手洗い」などの設定がある洗濯機を使います。
洗う物(手編みのセーター・カシミヤなどの高級ウールなど)にあわせたボタンを押して、セーターに優しく洗濯水が当たるように洗ってください。
セーターの型崩れや縮むのを防ぐ干し方
セーターをふんわりと仕上がるように色々な干し方をご紹介します。
- ネットで平干し
- 平干しの仕方
- ハンガー干しの仕方
- 竿干し
- 洗濯ピンチハンガー干し
セーターの型崩れや縮むのを防ぐ干し方①:ネットで平干し
平干しするネットは100均で売ってますので、1つあると便利です。
セーターだけでなく丸洗いしたぬいぐるみなども洗って干せるので大変に便利です。
平干しするネットがなかったら、床の上やお風呂の上に板を渡し、乾いたバスタオルの上に広げて影干します。
セーターの型崩れや縮むのを防ぐ干し方②:平干しの仕方
乾いたバスタオルなどを広げて洗ったセーターを乗せます。
しわや編み目を手で伸ばして日陰に干します。
ハンガーにかけて干すとセーターが伸びたり型崩れの原因となります。
といってハンガーで干してはいけないという訳ではありません。
ハンガーでセーターを干すやり方は次の項でご紹介いたします。
セーターの型崩れや縮むのを防ぐ干し方③:ハンガー干しの仕方
ハンガー干しの手順は5つです。
- セーターを立て半分に折りたたみます
- 本体と袖がV字になるような角度にしてV字の折れ曲がるところにハンガーを置きます
- 袖の部分をハンガーの左上を通って残りをハンガーの下に通すように折りたたみます
- 胴体部分はハンガーの右側を覆うように掛けます
- しっかりしわを手の平で叩くようにして伸ばし、ハンガーに掛けたセーターを陰干しします。
ハンガーに掛けてウール物を干すことができるなら省スペースにもなるので、セーターを洗いやすくなりますね。
セーターの型崩れや縮むのを防ぐ干し方④:竿干し
セーターを横に二つ折りになるように竿にかけます。
竿に2等分になるように掛けたら、必ず袖も竿にかけてください。
セーターの型崩れや縮むのを防ぐ干し方⑤:洗濯ピンチハンガー干し
ちょっと盲点だった干し方です。
洗濯ピンチハンガーの上に広げて平らにして干します。
ピンチハンガーのガタガタするところが気になるようでしたら、乾いたタオルを敷いてその上に平らになるようにセーターを広げてください。
セーターの手洗いに使いたいおすすめ洗濯洗剤5選
おしゃれ着洗い洗剤は、クリーニングに出さなければならなかったおしゃれ着、主にウールやドライマークのついたレースなどを家庭で洗うために作られました。
それぞれのおしゃれ着洗い洗剤にどんな特徴があるのかご紹介いたします。
- エマール
- アクロン
- ボールド
- エコベールデリケートウォッシュ
- ラボンシャレボンおしゃれ着洗い用デラックス
おすすめ洗剤①:エマール
香りはアロマティックブーケとリフレッシュグリーンの2種類から選べます。
おしゃれ着洗い洗剤のなかでは人気が高く、洗った物の汚れ落ちや縮みテストでも評判がいい洗剤です。
おすすめ洗剤②:アクロン
ナチュラルソープとフローラルブーケの香りの2種類があります。
ウールを含むおしゃれ着洗いの先駆けで、冬のおしゃれ着の静電気防止や毛玉を防ぐなどの効果はおすすめを付けられるほど頼りになります。
おすすめ洗剤③:ボールド
ボールドはウール・シルクなどのおしゃれ着洗いなのに柔軟剤入りというのを押し出している洗剤です。
「型くずれ防止」「洗濯ジワ防止」のほかに「柔らか仕上げ」ができる洗剤です。
こだわりのベリー&フラワーの上品な香りは多くのファンがいます。
おすすめ洗剤④:エコベールデリケートウォッシュ
香りはウォーターリリー(ユリ)の香りがします。
再生可能な植物からくる成分とミネラルを使用しています。
デリケートなお肌のチェックも済ませてあるので、おしゃれ着洗いも大丈夫。
おすすめ洗剤⑤:ラボンシャレボンおしゃれ着洗い用デラックス
ブルーのビンがラグジュアリーリラックス爽やかな香り、ピンクのビンがほんのりバニラが香るフレンチマカロンの香り、ベージュのビンが爽やかで心地よいシャンパンムーンの香りでできているおしゃれ着洗い用洗剤です。
洗浄成分はパーム・ヤシから採れた植物で取れる植物成分由来の物でできています。
セーター・ニットの手洗いが面倒ならクリーニングに出そう
おしゃれ着洗いの洗剤を使っても、おしゃれ着を洗うのに抵抗があったらクリーニングに出すのも一つの手です。
家で洗うのに自信がなかったものは無理に家で洗わずにプロにお願いした方がいいでしょう。
おすすめの柔軟剤
今、人気の柔軟剤は「レノアハピネス」です。
汗やその他の匂いがついたら衣類の表面をパッパッとスワイプ(軽く叩いてはらう)すると洗いたての香りがして、人ごみの中に入っても良い香りが続くいわゆる「匂わない」状態になります。
香りはローズとベルガモットのような感じで、気分転換するにも、食事やたばこのにおいが気になる方にとってもお勧めできるアイテムです。
香りが長持ちし、他の洗剤との相性が良い。
部屋干し臭も寄せ付けないというわけで、広い支持層があります。
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デリケートなセーターを手洗いしてきれいなまま着ましょう
以前はお気に入りのセーターやレースなどのデリケートな品はクリーニングに出すしかありませんでした。
が、今では家庭で手軽に洗い方や洗剤を選ぶことで気軽に洗うことができるようになりました。
おしゃれなものほど気に入って着てしまいますから、汚れるのは仕方ないといっても、ちょくちょくクリーニング店に持っていくことも財布の中身を考えるとためらわれます。
おしゃれ着を家庭の手洗いにするのに気を付けるポイントは多々ありますが、家で洗うことができるようになったのはいいことです。
これからは気軽にお気に入りの服を着ることができるようになりますね。